マドガオン1

ゴアのダーボーリム空港からタクシーでマドガオンに向かう。デリーあたりとはまったく異なる南国の風景が広がっている。

宿はまったく期待していなかったのだが、予想外に新しいというか、真新しい施設で、部屋も広々として気持ちが良い。

マドガオンの宿

ポルトガル時代の建物や町並みはほとんど残っていないマドガオンだが、ところどころに当時のお邸宅がお化け屋敷みたいな惨状で残っていたり、『ゴメス』とかのポルトガル式の名前の表札がかかる家などがあったりして、レガシーを感じさせてくれる。


ポルトガル植民地時代からあると思われるショップハウス、小さな教会、インド化されたマリア様。マザーテレサも向かって右に控えているのも目にすることが出来る。

せっかくゴアに来たとはいえ、宿付近にゴア料理の店は見当たらず、夕食は普通のベジタリアン食堂で済ませた。

インペリアル・シネマ

Imperial Cinema

デリーの宿泊先近くの映画館「インペリアル・シネマ」。もう何年も閉鎖されたままのようだ。

今どきのインドの都会では、洒落たシネプレックス化が進み、古いシネマホールが単館でやっていくのは大変難しくなっているのを象徴しているようだ。
それにしても都心で、こんなもまとまった箱モノが放置されたままというのはずいぶんもったいない気がする。

また、南デリーでは、記憶に間違いがなければ90年代前半に火災を起こして死者まで出したウパハール・シネマという映画館の建物が、今でも事故後そのままになっている。

地価がどんどん上がるデリー。どちらも大変引き合いがあるはずのロケーションで、こうした建物が処分されない背景には、建物か土地か、なにがしかの係争を抱えていると推測するのが妥当だが、実際のところどうなのかはよく知らない。

すでに廃止されていても、オートの運転手などに、その名を告げると、誰もが判るのだから、シネマホールとしての機能の一部(ランドマークとして)は残っていることにはなる。

ザファル・メヘルとクトゥブッディーン・バクティヤール・カーキーのダルガー

ザファル・メヘル
ザファル・メヘル
ザファル・メヘル
ザファル・メヘル内にあるムガル朝末期の皇帝たちの墓所。左から16代皇帝アクバル・シャーII、15代皇帝シャー・アーラムII、17代皇帝バハードゥル・シャー・ザファル(墓石がなく草が茂っている部分)、ミルザー・ファクルー(ザファルの跡取りとなるはずだったが1856年に死亡)

デリーのメヘローリーにあるザファル・メヘルへ。ムガル朝最後の皇帝バハードゥル・シャー・ザファルが夏の時期に離宮として用いた場所で、ムガルの宮殿建築としても最後のものとなった。
隣はスーフィーのチシュティー派聖者クトゥブッデイーン・バクティヤール・カーキーを祀るダルガーがある。1857年のインド大反乱に加担したかどで英国当局に捕らえられてラングーンに島流しとなったザファルだが、彼もしばしばここを参拝したことだろう。

クトゥブッディーン・バクティヤール・カーキーのダルガー
クトゥブッディーン・バクティヤール・カーキーのダルガー
クトゥブッディーン・バクティヤール・カーキーのダルガー
クトゥブッディーン・バクティヤール・カーキーのダルガー
クトゥブッディーン・バクティヤール・カーキーのダルガー
クトゥブッディーン・バクティヤール・カーキーのダルガー
クトゥブッディーン・バクティヤール・カーキーのダルガー
クトゥブッディーン・バクティヤール・カーキーのダルガー

ジービー (जीभी)

インドでは、毎日舌掃除をする人たちが多いのだろう。たいていの雑貨屋でジービー(舌こき)が売られている。
少し使っただけで折れたり、錆びたりしてしまうものも少なくないが、ちょっと探せばとても良質なものも手に入る。
そんなわけで、ステンレス製のものと銅製のものを購入してみた。
二日酔いの朝や睡眠不足のときなど舌苔が多くなることから、舌には体調が如実に現れるようだ。舌掃除は、口臭や虫歯予防などに効果的らしい。また、風邪の予防にもなるといことも耳にした記憶がある。
20数年来、朝晩の歯磨きの際には、欠かさず舌もキレイにするようにしているが、そのおかげか知らないが、風邪を引いたり熱を出したりすることはほとんどなくなっている。

ステンレス製のジービー
銅製のジービー

ウズベクレストラン TASHKIN

パハールガンジにあるウズベク&ロシアレストラン「TASHKIN」で食事。ここの料理はとても素晴らしい。
マトンのサモーサーは生地がパイ状になっており、中には肉と肉汁が沢山詰まっている。チキンのシークケバーブのようなものは、インドのそれからスパイスをほとんどを除去して、香菜を加えたような上品な味わい。
これらのアイテムがインドに伝わる前は、こういう感じであったのか、と想像力がふくらむ。
水餃子風のものは、シルクロード伝いに広まったものではないかと思うが、スープにヨーグルトも使われており、中央アジアらしいムードがある。

TASHKIN (Uzbek & Russian Restaurant)
Laxmi Narayan Street, Krishna Cottage Hotel, Aram Bagh, Paharganj, Pharganj, Delhi 110055