ハッピーエンド

ウッタルカーシーでトンネル工事中に出入口が崩壊して、41人の労働者たちが閉じ込められて17日目。毎晩、インドのテレビニュースプログラ厶を見ているのだが、日々その様子が報じられ、なかなか救出に至らないこと、タイの洞窟で子供たちが閉じ込められたときに活躍したチームが協力してくれること、鉄パイプを通じて食料、水や酸素などが送られていることなどが、刻々と報じられており、非常に気になっていた。

そしてようやく、41人全員が救出されたとのことで、ホント良かった、良かった。

ひとりとして命を落とすことなく、もちろん若い人たちばかりであるらしいことも幸いしたのだろうけど、まだ極寒期ではなかったこともあるのだろう。

ビハール、UP、ヒマーチャルなどの彼らの実家にテレビクルーたちが派遣されており、そこから父親、母親が救出された息子たちと無事を喜び合っていたり、小さな子供がケータイで「父ちゃん、大丈夫?」と叫ぶのに対して、現場の父親が「心配要らない。元気だぞー!」と返していたりするのが画面に映る。別のシーンでは夫の無事をテレビ画面で確認した奥さんが安堵の表情で涙を浮かべていた。思わずこちらももらい泣き。

全国で連日大きく報じられたトンネル崩落事件だったが、ハッピーエンドで本当に良かった!

41 rescued workers emerge dazed and smiling after 17 days trapped in collapsed road tunnel in India (apnews.com)

コタヤムのバススタンド

アレッピーからバックウォーターを船で進んでいき、コタヤムに着いた。また同じ船でそのまま折り返そうかとも思ったが、それでは芸がないし時間もかかるので、アレッピーへはバスで戻ることにした。

とりあえずはバススタンド近くで食堂に入って腹ごしらえ。ビーフビリヤーニーを注文してみる。やはり改めて肉はビーフが最上であると再確認した次第。

バススタンドではコレクター用お宝グッズ的に行先表示版がディスプレイされていた。いか、これはディスプレイではなく業務で使うのでセッティングしてあるのだ。

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待っていたバスがやってきたので乗り込む。こういう車両は「窓ガラスなし」の完全開放型がベスト。窓ガラスを必要としない環境というのは素晴らしい。雨のときにだけゴム引きの蛇腹を下ろすというシンプルさ。窓から入ってくる健康的な風がとても心地よい。

夢心地のマラーイー

店頭の大鍋で牛乳を煮詰めて作ったマラーイー。料理や菓子の材料にもなるが、そのまま食べさせるために提供する店もある。実に濃厚で超おいしい!

少しずつ口に運びながら、しばし幸福感に浸る。近隣にもいくつか同業の店があれば、ハシゴして食べ較べてみるのも楽しい。

ランダムチェックとは

さすがに現在は実施されていないが、インドで国際空港におけるコロナ対策で、乗客の2%を対象としてランダムにPCR検査を実施するとしていた時期があった。

係員が声をかけてくるのは飛行機からターミナルビルの廊下に出たところである。私も声をかけられて「捕まった」わけなのだが、そうして声をかけられている人々、そして連れて行かれた先で目にした人々には明確な共通点があることがわかった。

・外国人とインド人が半分ずつくらい。

・単身か2人連れの乗客(大人数のグループは無し)

・体格の良い人物は無し

・人相の悪い人物も無し

・VIP風の人物も無し

集められた面々は、ごくまっとうで人柄も良さそうな人々ばかりで、要は「揉めそうにない人々のみだ。「ランダムに抽出」と言いつつも、明らかに人を見ていることがわかる。声を掛けたら変に絡まれて因縁をつけられたり、大目玉食らったりする相手だと困るためだろう。彼らもやはり勤め人であるし、余計なトラブルを起こしたり、不要な労力をかけたりするのは嫌であるがゆえ、見るからに面倒そうな相手は避けて、扱いやすそうな人を選ぶのは当然のことだろう。