義肉骨茶

肉骨茶(豚リブの薬膳煮込み)といえば、マレーシアやシンガポールが有名だが、バンコクも負けていない。
「義肉骨茶(イーバクッテー)」というこの店のことは、まったく知らなかったが、看板が目に入る前に、かぐわしい香りに引っぱられてしまった。よほどの自信がなければ、ほぼ単品で勝負する肉骨茶の店は出せない。物凄い吸引力に脱帽。

骨付き肉ばかりがスープの中にゴロゴロしているマレー半島(シンガポールを含む)の肉骨茶と異なり、白菜がたっぷり使われているのがこの店のスタイルだ。しかもモツまで入っている。これがバンコク式なのか、それとも「義肉骨茶」独自のものなのかは判らない。タイ語が出来れば、いろいろ話を聞き出せたことだろう。
味のほうはというと、やはりヘビー級王者クラスの強烈な旨さのパンチにノックダウンされてしまった。バンコクを再訪する際、ここは外せない。

ヤワラートで至極の肉骨茶(バクテー)をどうぞ(激旨!タイ食堂)

WARRIXのショールーム




バンコクの国立競技場に隣接するエリアにはサイアム・スタジアム・ホステルやスポーツをテーマにした洒落た複合施設がある。
まさにこのロケーションに、サッカーやバレーボール等競技のタイ代表にユニフォーム等を供給するWarrixのショールームも入居している。





FBTGrand Sportといった老舗と異なり、創業が2013年と歴史の大変浅い新興企業だが、その急成長ぶりは凄まじい。日本ではまだ商品を見かけたことはないのだが、すでにFリーグのバルドラール浦安のユニフォームを供給するようになっているため、「WARRIX」の名を耳にするようになる日は遠くないだろう。

ワールドカップアジア地区予選で躍進の可能性が言われているタイだが、代表チーム応援用シャツが大量に販売されている。私が見ている間にもカップルや若い女性たちが買い求めていく。

タイ代表レプリカシャツ(1050バーツ)と応援用シャツ(399バーツ)はデザインは同じだが生地が異なる。
現在のタイ代表のキャッチフレーズは、「NOW or NEVER」。ぜひ期待したいところだ。

タバコとパーンの店

どちらも嗜む人口が減ったので、あまり姿を見かけなくなった。
この商いは先行きが暗いので、店の人は年配者が多くなった。街中でビーディーの匂いが漂ってくるシーンも珍しくなった。かつてのインドの街中といえば、ビーディーの匂いとは切り離せないものであったが。

ダマン2 飲酒ツーリズム

海洋性気候で高温多湿のダマン。暑さでフッと気が遠くなりそうなのでバーに入ると、冷たく冷えたびーるが迎えてくれた。この時期、ふんだんに酒類があるダマンだったからよかったものの、うっかりグジャラート州海岸の町を訪れたら逃げ場がないことを実感。

現在インド首相のモーディー氏の御膝元だけあり、制度を整えて外資誘致に積極的なグジャラート州だが、禁酒州なので自国社員の飲みニュケーション上の障害、そして福利厚生上の問題から二の足を踏む日系企業は少なくないと聞く。飲む、飲まないは個人の問題だが、州法で一律禁止とするのは人権にかかわる由々しき問題だと私は考えている。

禁酒のグジャラート州から中央政府直轄地ダマンに入った途端、酒屋やバーが沢山目につく。中央政府直轄地という扱いは旧仏領ポンディチェリーも同様で、ゴアも1987年に州に昇格するまでは、この扱いであった。

英国以外の旧外国領であった地域について、背景となる法制度、文化習慣、教育など他の地域と異なるため、近隣州に編入するのではなく、中央政府が現地の特性を考慮したうえで柔軟な対応をしつつ面倒を見るというもの。

1950年代にインドに返還されたポンディチェリー、1961年クリスマスに大規模な軍事作戦でゴアとともに奪還したダマンとディーウ。さすがにインド復帰後優に半世紀以上経過しているので、もういい加減こうした経過措置を外しても良いようなものだが、こうした措置がこれほど長く続くと独自の行政区としてのアイデンティティー、積み上げてきた歴史も出来上がってしまうので、近隣州への統合は今後もないだろう。

そのダマンとディーウだが、1990年代以降、主にインド国内の保養地、とりわけ隣接するグジャラート州とマハーラーシュトラ州からの観光客を大きく引きつけて、それ以前はほとんど無に近かった観光業が振興した。負うところの大半は、税率が極端に低く、結果として安価な酒である。つまり飲酒ツーリズムだ。ダマンの繁華街の食堂、レストランの大半は飲み屋でもある状態の背景には、このようなことがある。そうした店がだいたい朝9時くらいにオープンするわけだが、「朝から酒場が開いている町」というのは、インドでは希少である。

飲酒について、日本からは考えられないほど制約の多いインドでは考えられない環境だ。
そのため週末にはグジャラート州からやってくる男性たちによる「飲み会」が朝食の時間帯から展開するのが特徴的だ。「一人飲み」の姿も多く、観光シーズンのピークには、訪れる家族連れも少なくないとはいえ、あまりファミリー向けの訪問先ではないように思える。
けっこうキレイで快適なホテルであっても、いわゆる「バー」ないしは「パーミット・ルーム」があると「家族連れ向きではない」と言われてしまう。

そんな呑み助天国でありながらも、風俗店が軒を並べるような環境ではないため、とても健全な雰囲気であるのはダマンとディーウの大きな特徴だろうか。しかしながら、やはりこういう場所なので、実は売春も盛んであるとは聞く。

ダマンの繁華街。朝から晩まで酒を提供する店が多い。

隣州で禁酒のグジャラートと異なり、酒の販売が出来るダマンとはいえ、生活文化や倫理観はグジャラート州と大きく変わるはずはない。ダマンっ子は日がな飲んだくれているわけではなく、朝から飲んでいるのは、近隣州からの訪問者たちなのだ。
ダマンの飲み屋街といってもささやかな規模で、少し外れると普通の住宅地となる。そういうところには飲み屋はないし、酒屋も滅多に見かけない。

野犬と治安

安全性、治安の良さの指標のひとつとして、野犬の不在という点も加味して良いかと思う。
深夜や早朝、そして自らの生活圏外のエリアの小路、田舎の村落などを歩いても、野犬たちに取り囲まれたり襲撃されたりするリスクが無いことへの安心感は高い。
インドでは、ムンバイのような大都会のオフィス街でさえも、界隈の会社などが閉まっている休日ともなると、人気の少ない真っ昼間に犬集団に囲まれ、締め切られた商店の扉を背にして応戦(背後を取られると危ないので)しなくてはならないような事態がある。あるいは夜間早朝の野犬リスクを避けるため、宿泊先を決める際に細い小路をどんどん進んだ奥にある宿よりも、通りに面した宿を志向する必要があったりする場合もある。そんなことから、日本において野犬がいないことからくる安心感はとても大きい。
徘徊する犬たちの存在は、それ自体が治安に関わるものだと私は考えている。

世界一安全な都市は東京、大阪は3位 19年版ランキング(CNN)