熱波のインド

記事によると、デリーで観測史上の最高気温が45.6℃とのことだが、それとて一定の条件での計測なので、路上や空調のない車両の中などではこれよりも数度高かったり、50℃を超えていたこともあるはずだ。

先日は49度を超過とのことで、従来の記録を4度ほど上回ったことになる。これも同様に実際街なかで働く人たち、路上で商う人たちは実質55℃のような過酷過ぎる環境で働いていたのだろう。

今の東京のような快適な気候からはちょっと想像が及ばないし、お盆あたりの東京の状況とも比較にならない。いくらこの時期のインドは湿度が低く、日本のお盆は湿度が高いとはいえ、ベースになる気温がまったく違うので、比較にすらならない。

たとえ湿度が低くても、体温を超えると相当消耗するし、さらには風呂の温度を超えると、とても耐えられるものではない。50℃という気温は死の世界とも言える。26℃と30℃がぜんぜん違い、30℃と34℃も相当異なるように、45℃と49℃もずいぶんな差だろう。

地球温暖化で氷河が痩せ細ったり、海岸沿いの低地が海の下に沈むことなど、懸念されていることは多いが、インドあたりの緯度の内陸部の酷暑季では人々の生存が困難なものになりそうだ。

India heatwave: Delhi records highest ever temperature at 49C (The Telegraph)

インド入国最新情報 (2022年2月)

オミクロン株騒動もある程度落ち着き、世界の往来は少しずつ、それでも着実に復活しつつある。日本の鎖国状態もわずかながら緩和されるとともに、今後感染力がさらに強い変異株が出てこない限り、牛歩のようなペースでありながらも、次第に元あった姿に、本来あるべき形に戻りつつあるのだろう。

そんな中で、ティラキタさんが公開された現時点でのインド入国についての準備と注意点のまとめ。こういう具合に簡潔にわかりやすくまとめていただけると大変ありがたい。もっとも状況はどんどん変化していくものなので、「だいたいこういう具合か」と把握したうえで、実際に渡航される際には再度自分自身での確認が必要になるとは思う。

もう3年目に入ってしまった新型コロナウイルス感染症に係るさまざまな問題に加えて、ロシアによるウクライナへの侵攻という、これまで長く培われてきた国際秩序が音を立てて崩壊していくような危機を迎えて、私たちの世界は今後、どのような変化と展開を見せていくのかとはなはだ不安にならずにはいられない。

パンデミックの終焉と国際平和というふたつの事柄は、目下、世界中の誰もが切に願っていることであろう。

コロナ禍中のインドへ インド入国についての必要な準備と注意点  TODO リスト付き【2022年2月版】(ティラキタ駱駝通信)

「中国料理の世界史」という本

こちらは面白い中国料理史本。シンガポール、マレーシアなどの「海南鶏飯」は、海南島出身の移民者が創始者と推定されるものの、中国の海南島には似たものはあるものの、ここで「海南鶏飯」と称されているのと同じものはないのだそうだ。

また、マレー華人の朝の街角の国民食みたいになっている「肉骨茶(バクッテー)」は、どうやら1930年代に始まったらしいのだとか。伝統とは後に創作されるものであり、「名物」もまた後付けで由来が云々されていくことがよくわかる。

世界の他の地域の華人料理についての記述はもちろん、本場中国での各地の料理が互いに共振しあって相互に影響を与えて形作られていく過程について描かれているのも興味深かった。やはりそこにはまとまった数での移住など、人的要因が大きく作用しているようだ。

600ページ近いボリュームを持つ本書は、大変興味深く、世界に分布した中国料理や現地化したアイテムなどを考えるにあたり、とても示唆に富むものであるが、インドの中国料理に係る記述がわずか5ページしかないことだけは残念である。

書名:中国料理の世界史

著者:岩間一宏

出版社:慶應義塾大学出版会

ISBN-10 ‏ : ‎ 4766427645

ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4766427646

Coronavirus LIVE

現在「第3波」に見舞われているインド。以下のURLには同国におけるコロナ関係の記事が順次アップデートされているが、1月22日18:19(IST)時点では、直近の24時間で20万人近くの人々が感染したことが伝えられている。インドにおけるデルタ株による「第2波」では、1日で40万人を超える感染者数を記録していたインドだが、今回はこれを軽く超えることになるかもしれない勢いだ。

昨年末までは、国内でオミクロン株による感染は伝えられていたものの、同国のメディアは遠からず第3波が来るであろうことを警告しつつも、「現在までのところ大きな感染の波が起きる予兆はない」としていたのだが、年が明けると一気に拡大している。このあたりは日本のそれと似ているとも言える。デルタ株の3倍とも言われる強力な感染力と、感染してから概ね3日半くらいで発症するという潜伏期間の短さ、加えて感染者のうち3割程度の人たちは無症状のままで気付かないまま通常通りに仕事をしたり、生活したりしているため、知らずに感染を広めてしまうということも背景にあるようだ。

デルタの頃に較べて救いと言えるのは、重症化する割合が低いとされることで、まさにこれがゆえに、インドでもそうだが、日本でもこれほどの速度で爆発的に広がっている割には、社会にあまり緊張が感じられないのかもしれない。

欧州では、今後6~8週間ほどで、域内の人口の半数程度が感染する見込みとも伝えられている。ブースター接種の効果と併せて、膨大な人口が免疫を獲得することとなり、同時進行で治療薬も普及していくことから、まず米国やEUなどが新型コロナへの感染症指定をインフルエンザ同様のレベルに落とし、その周辺地域や日本その他の国々も追従することにより、それぞれの国・地域における新型コロナ対応策の緩和、国境を越えた活発な往来の再開へと繋がり、コロナ禍の収束へと向かうことだろう。

もちろん新型コロナウイルスが雲霧散消することはないので、「終息」ではなく「収束」で、ときおり地域的に流行が拡大したり、落ち着いたりを繰り返しながら、ちょうど季節性のインフルエンザがそうであるように、「いつものこと」として、今後の私たちは対峙していくことになるのだろうか。

Coronavirus LIVE: Data suggests reduced risk of hospitalisation for Omicron compared to Delta, says health ministry (INDIA TODAY)

「乗客の過半数以上が陽性」は誤り

先週木曜日、そして金曜日にイタリアからアムリトサルに到着したフライトから175名中125名、同じルートの別のフライトの290名中150名がインド到着後の検査で陽性と判明という驚きのニュースに腰を抜かしたが、どうやら問題は乗客ではなく検査機関にあったようだ。現在はこの機関は別の検査機関に交代させられているとのことで、もはやこのような驚愕の結果は出ていないとのこと。

だいたいイタリアから搭乗する前にも検査を受けているはずなので、目的地に着いてみたら「あら不思議!全乗客の半数や3/4が飛行中にアッという間に陽性に!」なんてことが起きるはずがないのだ。(笑)

インドでは、ときに物凄くいい加減な事が起きるものだ。

以下は当初伝えられていたニュース

125 passengers of Italy-Amritsar chartered flight test positive for Covid-19 (INDIA TODAY)

150 passengers of another flight from Italy test positive for Covid upon arrival at Amritsar airport (INDIA TODAY)

こちらは空港の検査機関に問題があったらしいことを伝えるニュース

Covid-19: India lab investigated over 298 positive tests on flights from Italy (BBC News)

Lab under scanner after 200 test positive at Amritsar airport (THE HINDU)

Covid positivity rate at Amritsar airport dips 5-times after lab change (Hindustan Times)