FRONTLINEはボリシェヴィキ革命特集

現在発売中の隔週刊ニュース雑誌FRONTLINEは、今年で100周年となるボリシェヴィキ革命特集。なんと110ページ以上も占めての非常に力の入ったものだ。さすがはインドを代表する左派ニュース雑誌だけのことはある。
私自身は電子版を定期購読しているのだが、国内外の出来事や社会現象について、インドの他のメディアとは明らかに違う切り口からの報道、異なる角度から偏執狂的なまでにしつこい分析がなされており、いつもながら非常に参考になる。
一般的に「ニュース雑誌の内容が退屈なときにはインドは平和」なのだが、そんなときでもFRONTLINEでは、インパクトの強い記事が掲載されている。

FRONTLINE 12月22日号

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列車が迷子

チャーター列車が間違った方向に進んでしまったらしい。
他にも同様の事例があるようなので、そう珍しいことでもないのかもしれない。
日本の援助により、本格的に始動することとなったムンバイー・アーメダーバード間の新幹線建設計画はさておき、次々に新たなカテゴリーの特急列車が導入されたり、各種ラグジャリーな客車も投入されている昨今のインド国鉄だが、老朽化した橋梁、旧態依然の運行システム、こうしたミスを起こす操業上のルーズさに起因する大事故の頻発など、もっと根本的な部分を改革していく必要があることは常々指摘されているところだ。
間違った方向に進んでいるのは、件のチャーター列車だけではないように思える。

India train travels 160km in ‘wrong direction’ (BBC NEWS)

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ジンナーの娘 死去

不覚にも、今ごろになって知ったのだが、パキスタン建国の父、ムハンマド・アリー・ジンナーの娘、ディーナー・ワーディヤーが11月に亡くなっていたそうだ。享年98歳。

ジンナーとゾロアスター教徒富豪出身の奥さんとの間の子、ディーナーは長じてゾロアスター教徒出身のクリスチャン実業家と結婚。私生活では母方の人脈との繋がりが濃密だったのかもしれない。

父は建国したばかりのパキスタンの初代総督となったが、娘のディーナーはインド人としてムンバイーに残った。

為政者が勝手に描いた国境線のため、親族がこちらとあちらに引き裂かれるケースは多いが、為政者ジンナーは自身の家族が印パ両側に分裂した。

いかに有能な政治家であっても、家庭のこととなると、また別の話となるようだ。インドを独立に導いたガーンディーもまた、ほとんど聖人に近いイメージで伝えられる姿の裏にあった「父親としてはいかがなものか?」と思われる有様は、映画の題材にさえなっている。

印・パ分離時にインドに残ることを選択したディーナーは、後に米国に移住しているが、近年の風貌は父ジンナーの晩年にそっくりだ。それはともかく、ムンバイーでディーナーがインド政府相手に係争中だったジンナーの屋敷についてはどうなるのだろうか。

Dina Wadia | Passing away of Jinnah’s only child (The Daily Star)

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バーブリーマスジッド破壊から25年

アーヨーディヤーのバーブリーマスジッドが破壊されてから四半世紀が経過した。このあたりの一連の動きからインド中央政界の潮目が変わった。

勢力に陰りが見えてきていた中道左派の国民会議派と、その他左派を中心とする勢力との綱引きが争われていた中に、急進するサフラン勢力が割って入ることにより、様相は一変した。国民会議派+左派勢力に対するサフラン勢力+地域民族主義勢力という図式になってきた。それまではキワモノ的な扱いだったサフラン勢力が一気に檜舞台へ立つことになった時代の転換期。

その後、国民会議派とサフラン勢力を代表するBJPが総選挙で覇を競うこととなるが、前者が政権を握る場合も単独でマジョリティを得ることはなくなっている。現在、国民会議派を中心とするUPA(United Progressive Alliance)とBJPが核となるNDA(National Democratic Alliance)が対抗するふたつの軸である。

地方政治でも同様に国民会議派の存在感は薄れている。北インドの人口稠密なUP州では1989年12月、ビハール州では1990年3月、インド西部の要衝グジャラート州では1995年3月といった時期を境に、国民会議派政権は生まれていない。

UP州、ビハール州では特定のカーストやコミュニティを票田とする左派政党が長らく州政界を牛耳ることとなり、前者は今年3月の選挙でついにサフラン勢力が征することとなり、グジャラート州では1995年に国民会議派が政権から陥落してからは、いっときの空白期間を除き、やはりサフラン勢力が政権を維持している。

Babri mosque: The build-up to a demolition that shook India (BBC NEWS)

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Steam in India

80年代後半のインドでは、わずかながら蒸気機関車が牽引する各駅停車のローカルトレインがあった。

急行列車やバスで移動したほうがよほど速いのだが、機関車の直後の客車に乗り込んで煙、匂い、音などを感じながら過ごす時間は、当時のインド国鉄ファン必須科目みたいなものであった。

当時の詳細を思い出すと、客層の悪い(笑)超混雑の「General Coach」での移動は、まったくもって大変で、蒸気の旅を愉しむとか味わうとかいう状態ではなかったように記憶している。

今のインド国鉄では、冬季に定期的に催行するFairy Queen(デリーからアルワールまで)の1泊2日のツアーが催行されている以外に、プロードゲージの路線で蒸気機関車が牽引する貸し切りツアーも、たまに行われていると聞く。

28/11/2015 RTC Railways of the Raj Part 4 Delhi to Rewari

機会があれば、こういうのに参加してみたいものだ。

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