デリーからレーへの直行バス

デリーからレーまで直通のヒマーチャルプラデーシュ運輸公社(州営のバス会社)によるバスが人気らしい。低地の酷暑もさることながら、他の手段よりも安く移動できることが好評らしい。

暑季のデリー・レー間のフライトは「国際線かよ?」と思うほど高くなるためだ。飛行機で往復だと今の時期は18,000Rsくらいになる。バスだと片道1,657Rsなので往復で3,314Rs。つまり5.5倍くらいの差になるため、ぐっと敷居が下がるのだ。

以前はケイロンで夜間休止(現地宿泊)していたのをやめて、そのままレーまで突っ走るらしい。道中通過するビラースプルとケイロンで運転手が交代するとのこと。

所要時間はおよそ33時間。バスに乗りっぱなしでこの時間はかなりキツそうだ。山岳地での夜行というのも何だかおっかない。行きは直行、帰りはスピティその他に立ち寄りながら旅行してみたい。

Delhi-Leh bus service turns into money spinner for HRTC (The Economic Times)

メディアの力

こちら日本におけるインドの干ばつに関する報道。映像の伝える力の凄まじさを感じる。

同時に思うのは適切な説明がないとミスリードされてしまうおそれもあること。

おそらく「日常利用している水場が干ばつのため利用できなくなった。そのためふだんは使わなくなっている今では危険な井戸での水汲みを余儀なくされている」ということではないかと思うが、この映像だけでは「満々と水をたたえていた井戸が干ばつのため水位が驚異的なまでに低下したため、深い底まで降りて汲まなくてはならなくなっている」と受け取る人もあるかもしれない。

今年の暑季のインドにおける干ばつはとても厳しいものがあり、年々各地で雨の減少や地下水の過剰な利用などにより、地下水位低下が進んでいるところではあるが、ワンシーズンでここまで下がることはない。そのような印象を与えるとすれば、メディアによるミスリードということになる。

報道というものは、伝え手自身が報じたい部分に焦点を絞り込むあまりに、客観的事実が増幅され、実際に起きていることとの間に乖離が生じてしまうことがある。

こうした災害とは異なるが、先のインド総選挙に関する報道も同様。モーディー政権3選確実と見たメディアはBJP陣営の大勝で野党連合は木っ端微塵を予想。おそらく各社の調査でもそのバイアスがかかり、単独過半数確実を予想したが、蓋を開けてみると、野党に転んでもおかしくない接戦だった。もしかすると「影響力のあるメディアによる煽りとバイアス」がなければ、選挙結果は異なるものとなっていたかもしれない。

メディアには公平性と正確性を期してもらいたいものだ。

インド西部で干ばつ、巨大な井戸に降りて命がけの水汲み(ロイター映像ニュース)

 

インドでは珍しい「アラビア的な光景」

アラビアでは猫を愛好する人たちが多いため、こんな具合に店のカウンターに猫が上がり込んで我が物顔で振る舞っていたり、そういう猫相手に、いかつい顔をしたおっさんがとびっきりの笑顔で抱っこしたり撫でたりしているのは日常風景だ。

しかし一般的にインドでそういうのはまず見かけないのは、猫という動物の位置づけが異なるためもあるのだろう。

それなのに、なぜかムンバイ、すくなくとも南ムンバイでは、このような光景はごく普通に見られるのが不思議だ。ぜひとも岩合光昭さんに訪問してもらいたい。