
昔からこんなのがあるのだが、わずか1回の用足しで役目を終えてしまう、巻きがあまりに小さなトイレットペーパーはどうなのか?と思う。そこに作り手の良心はあるのか?とも。

昔からこんなのがあるのだが、わずか1回の用足しで役目を終えてしまう、巻きがあまりに小さなトイレットペーパーはどうなのか?と思う。そこに作り手の良心はあるのか?とも。
注文したらすぐに出てきて、簡素だがおいしい。
たぶん栄養バランスも悪くはない。
そして経済的でお財布に優しい。
ムンバイをはじめとするマハーラーシュトラ州ではありがたいパウバージー。
こちら日本におけるインドの干ばつに関する報道。映像の伝える力の凄まじさを感じる。
同時に思うのは適切な説明がないとミスリードされてしまうおそれもあること。
おそらく「日常利用している水場が干ばつのため利用できなくなった。そのためふだんは使わなくなっている今では危険な井戸での水汲みを余儀なくされている」ということではないかと思うが、この映像だけでは「満々と水をたたえていた井戸が干ばつのため水位が驚異的なまでに低下したため、深い底まで降りて汲まなくてはならなくなっている」と受け取る人もあるかもしれない。
今年の暑季のインドにおける干ばつはとても厳しいものがあり、年々各地で雨の減少や地下水の過剰な利用などにより、地下水位低下が進んでいるところではあるが、ワンシーズンでここまで下がることはない。そのような印象を与えるとすれば、メディアによるミスリードということになる。
報道というものは、伝え手自身が報じたい部分に焦点を絞り込むあまりに、客観的事実が増幅され、実際に起きていることとの間に乖離が生じてしまうことがある。
こうした災害とは異なるが、先のインド総選挙に関する報道も同様。モーディー政権3選確実と見たメディアはBJP陣営の大勝で野党連合は木っ端微塵を予想。おそらく各社の調査でもそのバイアスがかかり、単独過半数確実を予想したが、蓋を開けてみると、野党に転んでもおかしくない接戦だった。もしかすると「影響力のあるメディアによる煽りとバイアス」がなければ、選挙結果は異なるものとなっていたかもしれない。
メディアには公平性と正確性を期してもらいたいものだ。
インド西部で干ばつ、巨大な井戸に降りて命がけの水汲み(ロイター映像ニュース)
先日、南インドで買いそびれたマグネット。ドーサやワダーを模していて、なかなか秀逸。旅行荷物の一切合切を持っての移動中、半日ほどの鉄道乗り換え時間を利用して、オートをチャーターして回った先の中で眺めの良い展望台があり、そこの露店で見かけたもの。こういう気の利いた細かさはインドらしくない。
「へえ、いいじゃん。でもこんなの腐るほどあるんだろう」と思ったが、その後遭遇せず。こんなグッズにも一期一会ということがある。
昨日6月4日にインドにおける今回の総選挙開票結果が明らかになった。日本では「モーディー政権三選、今回は支持を減らしつつも勝利」と報じられているが、実は組閣に成功するまではそうとは言えないようだ。
インドの報道で伝えられているところだが、党利党略とポスト獲得のためにBJPと帯同していた有力政党がそれぞれいくつかの「要求するポスト」のリストをBJPに渡しており、満足のいく結果が得られないとBJPを中心とするNDA(という政治アライアンス)から国民会議派を中心とするINDIAブロック(という政治アライアンス)に乗り換える可能性がかなりあるらしい。
総議席543議席のインド下院で、BJPが単独で過半数を得られなかった(240議席)ことから、協力関係にある有力政党の発言力は強くなる。またNDA全体で293議席、INDIA ブロックで234議席と大きな差はない。
そのため選挙戦途中でINDIA ブロックを抜けてNDAに寝返ったニーティーシュ・クマールのジャナタダル(12議席)、アーンドラの雄、チャンドラハーブー・ナイドゥーのテルグ・デーシャム(16議席)、チラーグ・パースワーンのローク・ジャンシャクティ・パーティー(議席)といったBJPに対する忠誠関係になく政党の合計32議席分の不安定要素がある。
打算でNDAに参加しているこれらの政党が、もしNDAを抜けてINDIA ブロックに合流すると、NDAは293議席-32議席=261議席、INDIA ブロックは234議席+32議席=266議席で、態勢は逆転してしまう。そこでどちらにも属さない小政党や無所属による残り16議席分がどのように動くか。
インド政治において、合従連衡の失敗による選挙結果の逆転劇は2019年末にもあった。マハーラーシュトラ州議会選挙でBJPとシヴ・セーナーの連合が圧勝したのだが、組閣におけるポスト配分でもめて、後者は選挙で敵として戦った相手である国民会議派とナショナリスト会議派と手を組むという驚きの連立政権を樹立させた。
そのようなことがあっては、シヴ・セーナーに票を託した人々の意思は?思いは?といったところだが、インドではこのような合従連衡の崩壊や乗換えはけっこう起きる。
ニーティーシュ・クマールもチャンドラバーブー・ナイドゥーのいずれも首相に次ぐナンバー2あたりのポストを要求するであろうし、どちらの政党も配下の議員たちに有力なポストを求めるはず。
ひょっとしてNDAが組閣に失敗して崩壊というようなことがあれば、INDIA Blockに彼らが乗り換えて、ニーティーシュ・クマールあるいはチャンドラバーブー・ナイドゥのいずれかが首相あるいは副首相、ラーフル・ガーンディーが内務大臣、国防大臣チラーグ・パースワーン・・・といった、思いもしなかった「インド新政府」が発足する可能性がまだ残されているというわけだ。
あながち「ヨタ話」とも言い切れず、昨年まではビハール州のチーフミニスター、副チーフミニスターとして協働しつつも、前者の地位にあったニーティーシュ・クマールが後者テージスウィー・ヤーダヴのラーシュトリヤ・ジャナタ・ダルとの連立関係を解消し、これと入れ替わりにNDA入りして州政権をジャナタダル+BJPという形で組み替えて激しい非難合戦を展開したふたりが、本日いずれもデリーに向かう飛行機の中で隣り合わせに乗って仲良く会話していたという報道もある。
デリーでは、まさにこれから組閣に向けてのNDAの重要な会合が開かれるが、それと同時にINDIA Blockのほうでも「政権奪取」に向けての最後の試みが展開中という。
前者の会合が難航し、後者の試みが成功すると、アラ不思議、勝利宣言をしたモーディー氏のBJPが野党に転落していて、国民会議派が与党連合の主軸としての組閣を発表・・・なんていうことがあるかもしれない。
インドの政治、インドの選挙というものは、いつもながら実に面白いなぁと思う。最後までどう転ぶかわからないハラハラのドラマである。
Tale Of 2 Pics: Nitish Kumar, Tejashwi Yadav Sit Together On Delhi Flight (NDTV Elections)