アンコールワット

アンコールワットではモデルさんの撮影中だった。カンボジアの伝統的衣装でいろんなポーズを取っていた。広告にでも使うのだろうか。

アンコール遺跡の階段は勾配がとても急なので、本殿に上る階段は使用禁止になっており、一箇所だけ補助階段がしつらえられて、そこから上ることができるようになっていた。

前回訪れた1992年には、訪問者たちはみんなこの階段からよじ登っていたが、たぶん事故もあったのだろう。私自身も怖かったし、雨で濡れたら滑って本当に危険だろうと思った。勾配が急であることに加えて、階段のステップ幅が成人男性の足裏の半分くらいしかないのだ。

クメール王国時代の坊さんもよく滑り落ちたのかもしれないが、このような造りであることには何か具体的な理由があったのだろうか。

それにしてもこの寺院内の意匠の豊富さと美しさには心動かされる。遺跡そのものが精緻なアートギャラリーのようでもある。遺跡となってからですらこうなのだから、ここが寺院として機能していたときにはどんなに素晴らしかったことか。

また思うのは、このような遺跡となってしまうと往時のことをなかなか想像し難いのだが、マンネリで平和な日常もあっただろうし、初めてこの寺院に務めることになった僧侶の高揚感と緊張感、様々な年中行事なども行われて、人々で賑わうときもあったわけだ。

沐浴用のガートはインドそのままといった風情だ。

アンコールワットを出てから遺跡地域に点在する露店の集合体とトイレ等の施設が揃ったビジターセンターのようなところで昼食にした。

隣の食堂

宿の隣の食堂は家族経営だが、ご主人が作るのと奥さんが作るのとでかなり味付けが違う。席の背後で調理しているので、どちらが作っているかは一目瞭然なのだ。

ご主人だとニンニクたっぷり、奥さんだと糖分たっぷりの大甘になる。どちらが作ってもそこそこ美味しいのだが、いずれも何かが過剰。

どちらもとても感じが良く、しばらく前までは夫婦ともに相当なイケメンと美女であったと思われる端正な風貌のご夫婦。

朝早くから夜遅くまで開いているし、ホテル真横なので、滞在中の食事の半分くらいはここで食べた。

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韓国スーパーに中国スーパー

カンボジア第2の都市ともなると、韓国人在住者はかなりあるようだ。食料品、日用雑貨から荒物まで、なんでもございの店。隣は同じようなコンセプトの中国人のスーパーがある。こうした店がいくつもあるので、なかなかの国際都市であることが感じられる。

流行る食堂の立地

大通りに面した角地という、流行る食堂の典型みたいなロケーション。華人経営による店で、ひっきりなしにお客の出入りがある。

こうした店は東南アジアどこにいっても共通で、近所のご隠居さんたちが集まっていたり、新聞を読みながら静かに過ごしていたりもする。注文すると出てくるのは早いし、味も良いものだ。

 

シェムレアップのインドレストラン➁

前夜に通りかかり「もう閉店です」とのことで諦めたパンジャービーの店のターリー。これはダメだった。昨日は混み合っているように見えたが、たまたまインド人のグループが入っていたのかもしれない。

チャパーティーかと思ったらパローターで、大量のマーガリンを練り込んであった。サブズィーはとても甘く甘く(やや大げさに言えば、お汁粉くらい甘い)、皿の左手はなぜかジャガイモのクリームシチュー。左上にはこれまたなぜか南インド式のチャツネかと思いきやゴマペーストで酢をたっぷり加えている。なぜこうなるのか?「カンボジアナイズ」したのだろうか?

個人的には「もう二度と行くもんか!」レベルだが、Uberの類似サービスからけっこう注文が入っているようで、私がいる間に3度もドライバーがピックアップにきていた。案外引き合いがあるらしい。

年配のスィクの店主(髪と髭は切っている)の娘くらいの世代のカンボジア女性(従業員?奥さん?)が彼と一緒に厨房に入ったり、客の相手をしたりしているが、ここで出される料理には、彼女の趣向が強く影響しているのかもしれない。店内のお客さんたちも地元民が多いようであった。

年配の店主はクメール語がとても流暢。顧客がカンボジア人以外の外国人中心で、現地従業員を雇わず、味もクメール化させない昨日のガチのインド料理の「ナマステ・ヒマラヤ」とは路線が大きく異なるようだ。

同日、また別のパンジャービーが経営するインドレストランにも行ってみた。こちらは前日のものと同様にオーセンティックなものが出てきた。どこの国においてもそうだが、やはり店によって現地化を進めるところもあれば、本来のやり方や味にこだわる店もあり、実に様々である。

メニューに値段がリエルのみで書かれているのは、この手の店としては珍しいのだが、客層はインド人を含めたほぼ外国人に尽きるとのこと。ローカル客はいなくもないが、「100人来て2人くらい。ほとんどいない。」とのこと。どのあたりを客層と想定するかによって、味付けやサービスの仕方が異なるのは当然で、同じパンジャービーが経営する店でも大きく異なるものだ。