美味しい口直し

レストランで、伝票が出てくるあたりで一緒に出される食後の口直しのウイキョウ。もともとはウイキョウのみであったり、角砂糖やザラメを混ぜて出していたりしたものだが、近年は香りや味を付けた個性的なものがよく見られるようになっている。

あるとき、糖衣処理された八角の混じったものが出てきて大変美味で、ひと匙、ふた匙では飽き足らず、次々に口に運んでいるうちに、「ハッ」と気がつくと器に入っていたものの半分以上食べてしまった。下手すると「完食」「お替り」しかねないので、今後は気を付けようと思う。

以前、グジャラート州でこのウイキョウの加工品の専門店がいくつも集合した一角があり、とれもこれ専業で儲けているだけあり、驚くほど美味かった。買って宿に戻ってからツマんでみると、もう止まらなくなり、部屋で完食してしまった。糖分が多いので注意だが、ウイキョウの香りの良さとあいまって、クセになる。

グジャラート州ラージコートの専門店にて

内容は新型コロナ感染症が流行する前のものです。

フォート地区の「TASTE OF KERALA」

カッパーをイワシの煮物とともに。ボンベイのフォート地区のケーララ料理店にて。この取り合わせは、なかなか見栄えがする。ともに鮮やかなオレンジ色と黄色。歯の間にグサグサと入ってくる小骨を感じながら、ホクホクのカッパーと塩味の効いたグレイビーのコンビネーションを楽しむ至福の昼下がり。

TASTE OF KERALA (Zomato)

内容は新型コロナ感染症が流行する前のものです。

NEW MARTIN HOTEL

NEW MARTIN HOTEL

ムンバイのコラバにあるNEW MARTIN HOTEL。こちらもゴア料理屋で、先日取り上げてみたGABLES RESTAUNRANTのすぐ近くだ。

ここではとにかくステーキが旨い。やっぱり肉は牛だ。かなり筋張った肉のようだが、上手に筋切りしてあるためとても食べやすい。デザートに「カスタードゼリー」を注文。こちらも素晴らしい。

ステーキ
カスタードゼリー

夕飯もこの店で、フィッシュカツレツとチキンプラオ。プラオはゴア料理になると洋風になるのが面白い。フィッシュカツレツは、さつま揚げからツナギを抜いた感じ。プリプリした歯ごたえはないのだが、これはこれで美味しい。

フィッシュカツレツ
プラオ
メニューはシンプルな構成

内容は新型コロナ感染症が流行する前のものです。

GABLES RESTAURANT

店にいるネコ。迎えてくれたと思ったら、サッサと居眠りに入ってしまった。

コラバには数軒のゴア料理屋があるようだが、入店すると「いらっしゃい」と、にこやかに寄ってきたので、私はてっきり店のネコかと思ったのだが、「店のペット」装って居座るノラ猫であった。

スタッフたちは特に気にする様子はない。愛想よく、人前では行儀よくしておくことは、ノラ猫が快適にサバイバルしてゆくコツである。3食昼寝付きで、お客がいなければ客席で寛ぐ権利も与えられているという、破格の待遇だ。閉店時に外に出るのは自由だが、店内に居たければそのまま滞在できるようだ。ノラというよりも、ほとんど飼い猫に近い。

どうやら、飼い慣らされているのは、ネコのほうではなく、店を切り盛りする人間の側であるようだ。

さて、インド全土でゴア料理店が見られるわけではないが、英領期にはゴアのクリスチャン料理人たちが広く分布した。遠く離れたデリーや連合州(現在のUP)その他の英国人その他欧州系の家庭やクラブで重宝されたからだ。食材のタブーがなく、クリスチャンであるという安心感(英国人たちが生活する地域のコミュナルな問題と無縁でもある)が主要因だが、彼らのポルトガル・ゴア折衷料理も楽しまれたことだろう。

英国人たちは男性が単身で渡ってくるのが大半だったが、ポルトガル系のカトリックのゴア人が女性と結婚する例も少なくなかったようだ。これについては、在印英国人社会では「堕落」と捉えられることが多かったらしい。彼らが「ネイティヴ」であることに加えて、カトリックであるため、子供が生まれるとプロテスタントではなく、カトリックとして育つことが懸念されたともいう。

フィッシュカレーでご飯を食べて、食後にチャーイを楽しんで一息つく。店のショウウインドウには、ゴア名物の菓子でポルトガルにルーツを持つ「ベビンカ」も置いてある。ムンバイに居ながらにして、ゴアのムードを味わうことができる空間だ。

GABLES RESTAURANT (Zomato)

内容は新型コロナ感染症が流行する前のものです。

 

コラバの「FOOD INN」

コラバのFOOD INNにて。このエリアに投宿すると、ここに足を運ぶことが多い。特筆すべき店というわけではないが、あらゆる料理がどれを注文しても期待以上の美味しさで、旅行者など一時滞在者の利用が多いにもかかわらず良心的だと思うからだ。

食事のカラフルな口直しの写真をしつこく撮っていたら、食堂のボーイは私がこれをいたく気に入ったものと勘違いしたようだ。

「もっと沢山お持ちしましょうか?」などと言う。

こんなものを腹いっぱい食べるわけないだろう。(笑)

Food Inn (zomato)

内容は新型コロナ感染症が流行する前のものです。