ナガルコートで

眺めの良い避暑地ナガルコートに宿泊するならば、やはり眺望の良い部屋に滞在したい。ロケーション、シーズンなどによるので一概には言えないとはいえ、閑散期には直接宿に出向くのが良いようだ。ハイシーズンには条件の良いところはすぐにいっぱいになってしまうだろうから、事前の予約は必要だろう。同じ建物の中で同一の条件の間取りや設備であっても、上階ほど料金が高くなる傾向がある。

この日滞在したのは斜面にあるホテルの最上階の部屋。新しくて部屋もきれいですばらしい。標高が2,100mあり、真夏でも涼しいためエアコンどころか天井のファンさえ無い。

荷物を部屋に置いてから、坂道下った先にあるナガルコートの中心地にある食堂で遅い昼食。すでに午後4時を回っている。昼食が同じくらい遅くなってしまった前日同様、トゥクパを食べる。すぐに出来上がってくるし、迅速に栄養補給することできて、さらには消化も早い。すぐに腹が減るので夕食の機会を逃すこともないことも利点。他の食事を摂ってしまうと、なかなかそうはいかない。

ナガルコートのマーケット地域
トゥクパを注文

部屋のバルコニーからの眺望は素晴らしい。そして夕方のこの時間帯に聞こえてくるセミしぐれも素敵だ。しばらくくつろいでいると暗雲がたちこめてきて、やがて大雨となった。

眺望を楽しむことができたのも束の間
暗雲たちこめて激しい雨に

朝5時 視界はゼロ

その後、一晩中激しく降っていた。

朝5時に起き出して日の出を期待していたが、濃い霧も出ていてバルコニーからの視界はゼロ。まだ雨は降り続いていた。7時半くらいになると雨は上がった。食事済ませてから少し散歩に出てみたが、やはり斜面から何も見えないため眺望は期待できない。ナガルコートから平地へとハイキングで下りることも考えていたが、この天候では楽しそうではないので、やめておこう。

雨は上がった

内容は新型コロナ感染症が流行する前のものです。

国道沿いのダーバーのメニュー

いまどきのネパールでは、ダーバー(安食堂)でもそうむやみに安くないのだろうか。こちらは国道沿いにあるそんな店でのメニュー。

「サーダーカーナー(シンプルな食事、ダルバートのことか?)」が200Rs、肉か魚を付けると330Rs、魚のフライひと皿250Rs等々。訪問時、ネパールルピーは日本円とほぼ等価であったが、こんな価格になるのか?

材料費、人件費、光熱費、家賃等のコストの違いを考えると、東京の新宿区大久保のネパール料理屋でダルバートをわずか500円で出している店があるというのは、ものすごくお得な出血大サービスだと思う。

内容は新型コロナ感染症が流行する前のものです。

サムダーイク・ホームステイ(コミュニティ・ホームステイ)

「Bandipur Samdayik Homestay」のバナー

上の画像にある大きなバナーには「バンディプル・サムダーイク・ホームステイ」と書かれているのだが、バンディプルの町の中、あちこちでこうしたポスターや看板が目に付く。

てっきり周囲の村の子どもたちがバンディプルで学校に通うための下宿のスキームかと思ったら、中には英語でもこれが掲げれている家屋があり「Free wifi」などとも書いてあるので、どうやらそうではないようだ。

例外的に英語の表記のある家もあった。

この表示がある家屋のひとつで尋ねてみると、観光客を家に宿泊させるプログラムとのことで、1泊700Rsで朝夕2食付きと言われた。他の家で質問してみると返事が900Rsだったり、1000Rsだったりするので、どれが本当なのか、あるいは料金設定は個々の家庭に任されているのかはよくわからない。

先日の一部の例外を除けば、ネパール語のみで表示されているので、主にネパール人のみが対象なのだろうが、観光旅行を楽しむ層のネパール人が民家に宿泊するのだろうか?と、後から疑問が浮かぶが、うっかり聞きそびれた。

せっかくの良いスキームなので、英語でも表示すれば良いと思うのだが、当地に多い宿泊施設やレストランと競合してしまう可能性が高いがゆえの配慮なのかもしれない。

上に貼った画像にあるようなホテルがバンディプルには多いが、安旅行者はおそらくホームステイのほうに流れるだろうし、そうでなくとも家庭に泊めてもらうのは楽しそうだ。

また、こちらはまた別のホームステイプログラム登録家庭らしい。(青色の表示板)せっかくのスキームなのに、ネパール語のみの表示であるのは同じ。(「ビンドゥバースィニー・サムダーイク・ホームステイ」と書かれている。こうしたプログラムに加わる家庭は様々だが、ここはとりわけ新しく立派な家屋で、快適さを求める向きには良い選択かもしれない。

「Bindubasini Samdayik Homestay」というプログラムに参加しているらしい。
こうしたみやげものを制作している家庭もホームステイプログラムに参加したりしているのだろうか。

内容は新型コロナ感染症が流行する前のものです。

パータンの宿

 

ネワール式建築の家屋を宿泊施設に転用した「Newa Chen」に投宿。もともと裕福な一族の屋敷であったものなので、窓枠の彫刻飾りや建物内外の意匠など、眺めていて楽しい。

ただし天井がとても低く、中肉中背の私でも天井の高さは頭頂部ギリギリで、欄干をくぐる際には少ししゃがみこまないと、頭をぶつけることになるのが、伝統的なネワール家屋のサイズ感。背丈190cm近い大男たちがゴロゴロいるスカンジナビア半島の人たちが訪問したら、天井の低さに音を上げそうだ。

前日には、このような建物が食堂に転用されたところで夕食を摂ったが、上階から階段を降りきったところで、額をしたたか打ちつけてしまい、一瞬意識が飛んだ。一般的に小柄な人たちが多いネパールだが、これらの建物が出来た頃には、おそらく男性でも背丈は概ね160cm前後だったと思われる。

近年の建物はこうした規模感で造られることはないようだし、若者たちも私たちからみて、そんなに小柄なということもない。おそらく食生活や生活スタイルの変化により、体格が飛躍的に向上したということなのだろう。言うまでもなく、日本でも私たちの祖父祖母世代では、かなり小柄な人たちが多かった。

また、日本よりもずいぶん早くから豊かだったアメリカでも、第二次大戦あたりまでは、それほど長身の人たちがたくさんいたというわけではなかった(当時の日本人はとても小さかったので、この頃のアメリカ人たちは相対的に大柄ということにはなるが)ようだ。たぶん、幼い頃から毎日、肉など高タンパク質な食材を充分摂取できるようになっていることが寄与する部分は多いにあるのだろう。

つまり食肉生産の「工業化」により、ブロイラーのごとく、まるで工業製品であるかのように大量発生生産できるようになったこと、同様にそうした生産物の大量輸送量と長期にわたる大量保管が可能となったため、いつ何時でもこれらが入手出来て、家庭においても保管できるようになったことだ。もちろん肉類だけでなく、農業生産の分野でも品種改良や栽培技術が進んだため、大量生産によりふんだんに市場に配給されるようになっている。

日本の私たちの世代は、生まれた頃にはすでにこのプロセスが完了していたので実感することはないのだが、国によってはある時期を境に人々の体格が著しく向上している地域がある。

ネパールの都市部もたぶんそうなのだろうけれども、インドのパンジャーブ州などは、その典型だろう。もともとアーリア系の形質を濃く受け継いだ人たちが多いことも関係している (大きく逞しくなる潜在力が大きい) かと思うが、今の30代前半くらいまでの若い人たちの中には、とても長身な人たちが多い。彼らの親世代も体格に恵まれた人たちは少なくないとはいえ、それほどデカい人たちは多くはないのに。

おまけにマッチョな地域柄、尚武の民スィク教徒が多いという背景もあり、格闘技は盛んだし、お手軽に強そうに見せるためのボディービルも盛んなお土地柄。そのためちょっと暮らし向きに余裕のあるエリアでは、どちらに目をやってもデカくてムキムキのバカマッチョたちがふらふら出歩いている。

伝統家屋の天井の低さから話は飛んでしまったが、そこからいろいろ思いが及ぶところがあるものだ。

「Newa Chen」ウェブサイト

内容は新型コロナ感染症が流行する前のものです。

カトマンズの中国人経営の店

タメル界隈には特に中国語の看板がとても多く、「チャイナタウンか?」と思うほどだ。旅行代理店、宿泊施設、クーリエーサービス、食堂に飲み屋等々、主に中国人観光客相手の店が多いようだ。

飲食店では、中国人が経営していても、注文取りはネパール人という店もあれば、働いているスタッフも全員中国人というような店もある。どこも中国人客で繁盛しているようだ。こういうところで稼いでいる中国人による「カトマンズ繁盛記」みたいなものがあったら読んでみたい。

アーユルヴェーダ関係のものを扱っていると思われる店でも、中国人客には中国人がさばくという心意気だかなんだか知らないが、店員はいずれも中国人らしく、中国人客の出入りがとても激しい薬房である。

売り手もお客もみんな中国人という「アーユルヴェーダ」の薬房

だが観光業というものは水物。景気の悪化、テロや疫病などの社会現象の影響を直に受けるものなので、ネパールのように観光への依存度の高い国、そしてその業種に携わるというのは、今はこうした儲かっているようでも、実にリスクの高いものだと思う。

内容は新型コロナ感染症が流行する前のものです。