エアインディア民営化最終局面へ

いよいよエアインディアが民営化される。もう後戻りはないだろう。

TATAの航空会社として誕生して、その後国営化。そんでもって2022年に元のサヤに戻ってTATAの航空会社になるとは。

それはそうと、いろいろ不採算なものを大胆に整理するであろうことから、しばらくはエアインディアの航空券の「買い控え」が起きるかもしれない。国際線よりも、政治的理由で超幅広になっている国内線路線の簡素化を実施しないはずがない。IAとICが合併して統合AIになる際にも大きな問題として懸念されたのは特にその部分だった。

民営化したエアインディアは普通の会社になるので「倒産することができる」わけで、事業規模も相当コンパクトにならざるを得ないはず。

旧ICの赤字路線。日本からではそもそもしばらく行けそうにないため、関係ないといえば関係ないのだが。

Tata Set To Take Over Air India By January (SimpleFlying)

インドが観光ヴィザ発行を再開

ようやくこの時が来るようだ。10月15日からひと月はチャーター便での入国のみ。商業定期便による入国は11月15日からとのこと。ヴィザの扱いの詳細(申請方法、有効期間、種類その他)に関する情報は今後出てくることだろう。

Covid-19 cases down, India to issue tourist visas from October 15(INDIAN EXPRESS)

インドへの扉が開く日

現在、インドでは1日の新規感染者数が2万数千人といった具合であるため、人口規模が約1/10の日本における2千数百人程度に相当する。日本の初夏あたりには「第2波」でひどい状況にあったため「インドは今も大変」と思っている人もいるかもしれないが、今はインドと日本の感染状況はほぼ同程度である。

こういう具合であることを受けて、各国がインドからの渡航者受入れに動いていることについて、以下の記事を参照願いたい。

Canada latest in list of countries to allow Indian travellers; here are all international destinations open now (Firstpost)

また、インド側も今月末から来月初めあたりに、観光客受け入れ再開のアナウンスを予定しており、具体的にどのような内容のものとなるのか注目されるところだ。

Foreign tourists to be allowed to visit India soon (Travel Daily Media)

先進国を中心にワクチンが普及してきている現在、より感染力の強い変異株の登場とワクチンによる抗体維持が続く期間に限りがあることが判ってきたことなどにより、開発時に期待されていた効果がフルに発揮されているとは言えない部分はあるとはいえ、今後は国と国との間の往来も次第に制限が取り払われていくことだろう。

日本においても、遠からずこうした緩和が予定されているが、帰国時の隔離などが免除されるようになれば、再びインドと日本の行き来が盛んになっていくはず。

今後の推移を見守りたい。

チャーンドニー・チョウクの美化事業

あまりの混雑ぶりと騒々しさだったので、こういう風になるのも良いかもしれない。「庶民のマーケット」として知られているが、もともとはあんなワサワサした地域ではなかったのはインド独立前まで。

ムガル時代には大通りに水路が流れ、ところどころに噴水もある綺麗なエリアだった。ラール・キラーの城下町、王室や貴族御用達の大きな店が建ち並ぶ商業地区と豪壮な屋敷の貴人たちの居住区などから成るエリアだった。1857年のインド大反乱の後、時の皇帝、バハードゥル・シャー・ザファルがラングーンに流刑となりムガル王朝は終焉。北デリーのこのあたりの地域、城塞都市だったシャージャハーナーバードの壁は、現在も残る一部を残して取り壊され、いくつもの門だけが残った。それでもまだこの地域には引き続き富裕層が暮らし、イギリス当局による役所や銀行等の施設、そして駐在する英国人官憲の屋敷などもあった。

印パ分離の時期に、ここに多く暮らしていたイスラーム教徒の上層部がパキスタンへ脱出していき、空き家となったところに内部を細分化して庶民が入ってきたとされる。おそらく地元のヤクザ連中など腕っぷしの強い連中が占拠してお金と引き換えに部屋を割り当てたり貸し出したり、それを借りた人が需要の高さから「これは儲かりそう」と又貸ししたりしたことなどが始まりだったのだろう。

そんなわけで、この地域にある建物の多くは荒廃しているが、よく見ると大きな邸宅であったり、元は銀行の大きな支店の建物であったりもするし、街区に残されるゲートなどもたいへん趣のあるものが多い。もともとが庶民の街にはなどではなく、富裕層の地域であったがゆえのことなのだ。

イスラーム教徒の社会的地位の低下は、こうした上層部の流出と表裏を成すものであり、イスラーム教徒のお金持ち、文化人などといった経済的、社会的に影響力が強い層が数を大きく減らし、貧しい人たちが多く残れば、相対的にインド社会における存在感は低下していく。チャーンドニー・チョウクは、そうした独立後のインド史の転換を象徴する場所でもある。

Ground Report: Beautification work of Chandni Chowk completed, watch the new look here (ZEE NEWS)

インドの食卓から

インド国営放送による「The Hidden Kitchens of North-East」というプログラムがある。国営だけに、日々、多言語・多文化のインド各地のニュースが様々な言語で画面で飛び交うが、民放ではあまり扱わないテーマも取り上げるのもそれらしいところだ。

これまで同局の「Wah Kya Taste Hai」のシリーズで、インド国内各地各種料理について、カシミール料理、パールスイー料理やチベット料理なども含めたさまざまなものを取り上げていたし、少し前にはラダック料理に関するシリーズものもあり、なかなか興味深く、お腹も鳴る。

「Wah Kya Taste Hai」にしても「THE Hidden Kitchens of North-East」にしても、放送後はYoutubeに上がっているため、これらタイトルを入れて検索すると、これまで放送された分が多数出てくる。観てみると楽しいことだろう。ただし言語はヒンデイー語のみである。

このリンク先は「The Hidden Kitchens of North-East」のエピソードの第1回目。

 

The Hidden Kitchens of North-East : Ep #01