アンコールワット

アンコールワットではモデルさんの撮影中だった。カンボジアの伝統的衣装でいろんなポーズを取っていた。広告にでも使うのだろうか。

アンコール遺跡の階段は勾配がとても急なので、本殿に上る階段は使用禁止になっており、一箇所だけ補助階段がしつらえられて、そこから上ることができるようになっていた。

前回訪れた1992年には、訪問者たちはみんなこの階段からよじ登っていたが、たぶん事故もあったのだろう。私自身も怖かったし、雨で濡れたら滑って本当に危険だろうと思った。勾配が急であることに加えて、階段のステップ幅が成人男性の足裏の半分くらいしかないのだ。

クメール王国時代の坊さんもよく滑り落ちたのかもしれないが、このような造りであることには何か具体的な理由があったのだろうか。

それにしてもこの寺院内の意匠の豊富さと美しさには心動かされる。遺跡そのものが精緻なアートギャラリーのようでもある。遺跡となってからですらこうなのだから、ここが寺院として機能していたときにはどんなに素晴らしかったことか。

また思うのは、このような遺跡となってしまうと往時のことをなかなか想像し難いのだが、マンネリで平和な日常もあっただろうし、初めてこの寺院に務めることになった僧侶の高揚感と緊張感、様々な年中行事なども行われて、人々で賑わうときもあったわけだ。

沐浴用のガートはインドそのままといった風情だ。

アンコールワットを出てから遺跡地域に点在する露店の集合体とトイレ等の施設が揃ったビジターセンターのようなところで昼食にした。

アンコール遺跡へ

ネットでアンコール遺跡の入場券を購入。代金は1日だと37ドル、3日有効だと62ドル、1週間有効なものは72ドルだ。

アンコール遺跡は沢山の寺院等の遺構から成るが、それぞれの遺跡で入場料を支払うのではなく、これが共通の入場券となっている。

宿からほど近いところで自転車を借りる。ここは旅行代理店になっていて、その一環としてバイクや自転車を貸している。1日4ドル。ほぼ新品なので気持ちが良い。

滞在中はこの自転車を借りっ放しにした。遺跡見学以外の市内散策や買い物等に大変諜報した。

自転車を借りてからアンコールへと向かう。木立の中の道路を駆けていくわけだが、これがとても気持ちが良い。サイクリングロードが用意されているが、事実上はバイク用のレーンみたいになっている。

道路を進んでいくと検問所があり、そこでアンコール遺跡入場券を所持しているかどうかの確認がなされる。

ちなみに入場券を買わなくてはならないのは外国人だけで、カンボジア人は無料で見学することができる。

隣の食堂

宿の隣の食堂は家族経営だが、ご主人が作るのと奥さんが作るのとでかなり味付けが違う。席の背後で調理しているので、どちらが作っているかは一目瞭然なのだ。

ご主人だとニンニクたっぷり、奥さんだと糖分たっぷりの大甘になる。どちらが作ってもそこそこ美味しいのだが、いずれも何かが過剰。

どちらもとても感じが良く、しばらく前までは夫婦ともに相当なイケメンと美女であったと思われる端正な風貌のご夫婦。

朝早くから夜遅くまで開いているし、ホテル真横なので、滞在中の食事の半分くらいはここで食べた。

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韓国スーパーに中国スーパー

カンボジア第2の都市ともなると、韓国人在住者はかなりあるようだ。食料品、日用雑貨から荒物まで、なんでもございの店。隣は同じようなコンセプトの中国人のスーパーがある。こうした店がいくつもあるので、なかなかの国際都市であることが感じられる。