RJDのラールー・ヤーダヴが長男のテージ・プラタープを勘当という驚きのニュース。
ビハール州で長くチーフミニスターを務め、国政でも鉄道大臣の要職を担ったことがある大物政治家ラールー・ヤーダヴが長男を不倫のかどで勘当、党からも追放とのことで大きなニュースになっている。不倫相手とは12年間に渡る交際を続けているという。
テージ・プラタープは8年ほどまでにアイシュワリヤ・ラーイ(たまたま有名女優と同じ名前)と結婚している。父親ラールーによる政略結婚であったようだ。
早くから不仲が伝えられており、夫婦間のギクシャクした様子は、遠く離れた日本でも知られていたほど(少なくとも私はメディアで目にしていた)なのだが、このたびテージ・プラタープ自身のSNSに不倫相手とのラブラブな様子が投稿され広く話題になったところで、ついに父親ラールーの堪忍袋の緒が切れたという具合らしい。
しかしインド政界で不倫等の話はいくらでもあり、それが原因で身内から関係を切られるという例は聞いたことがないため、真相を巡り話題になっているようだ。
RJDに限らず、政党そのものが党首と一族の家業のようになっているものはたくさんある。身内で対立するケースやそれが原因で党が分裂するようなことはしばしばあるのだが、いずれも党のリーダーシップを巡る権力闘争の結果だ。私生活上の倫理を原因とするものは私も記憶にない。
ラールーには9人の子(2男7女)があり、このうち長男のテージ・プラタープ、弟で末っ子の元プロクリケット選手のテージスウィー、娘のミーサーが国会議員、テージ・プラタープとテージスウィーはビハール州のヴィダーンサバー(州議会)議員を務めている。
父親ラールーのもとで仲の良い大家族というイメージがあっただけに、今回の勘当騒動にはとても驚いた次第。
ラールーは若いころの学生運動から政界入りした叩き上げの人物。汚職で有名な政治家だが、JDのニーティーシュと肩を並べるビハール州の大ボスの中の大ボスで、個人的にはとても興味のある人物。
Lalu expels son Tej Pratap from party, family: ‘His conduct not in accordance with our family values, traditions’ (The Indian EXPRESS)