ジャグダルプル空港

南の方角から走ってくると、ジャグダルプルの市街地に入るあたりで空港が見える。まだ新しい施設だが昨年11月から乗り入れがなくなっている。昨年6月からラーイプル→ジャグダルプル→ヴィシャカパトナムというフライトが就航したのだが、半年も持たなかった。
市街地に隣接しており、繁華街はすぐ目の前。利用者にとっては大変便利な立地だったはずだが、その数については大変ずさんな試算のもとで空港の建設がなされたということなのだろう。
近年のインドでは、数多くの空港建設が進んでいるが、せっかく完成しても乗り入れる定期便がない、就航したもののすぐに乗り入れ停止というケースも少なくない。ジャグダルプル空港もそうした中のひとつである。

ジャグダルプルの空港の市街地からのアクセスの良さはインド最高クラス。繁華街から徒歩でも行ける距離だ。

PM Modi Inaugurates Flight Service From Jagdalpur To Raipur (NDTV)

Why flight services to Maoist-hit Bastar region have been discontinued 5 months after launch (FINANCIAL EXPRESS)

現代のシャー・ジャハーンとムムダーズ・マハル

亡き妻のために「うちのタージマハル」を建てたとして何年か前に話題なっていたUP州の元郵便局長。

This retired UP postmaster built a Taj Mahal for his ‘Mumtaz’ (Hindustan Times)

昨年、自らも亡くなり、奥さんと一緒の墓廟に埋葬されたとのこと。
美しい愛のエンディングストーリー。
ただし、現代のジャー・ジャハーンの死は交通事故によるものであったことは痛ましく残念である。

Ex-postman to be buried in ‘mini-Taj’ with late wife (Times of India)

以下の動画から、仲睦まじい夫婦であったことが偲ばれる。
自宅の窓からいつでも墓廟が見えるようになっており、幽閉されたシャー・ジャハーンは窓から見えるタージマハルを眺めて、先立った愛妻ムムターズのことを想いながら過ごしたという逸話そのままのようだ。


The Retired Postmaster Who Built A Taj Mahal For His Wife | Unique Stories from India(Youtube)

日本とネパールを繋ぐお金の縁

紙幣の原料となる樹木、ミツマタの大半をネパールからの輸入に頼っているとのこと。
リンク先記事によると、もともとネパールでよく採れていたというわけではないようで、1990年代からネパールでの栽培を始めたようだ。
日本とネパールのお金をめぐる縁は、日本からの国際協力のみならず、ネパールが日本の紙幣発行を下支えしてくれているという側面は、これまであまり知られていなかったはずだ。

ネパールが支える日本紙幣 原料の樹木、大半を生産(日本経済新聞)

ドキュメンタリー映画「Final Solution」が描くモーディーとBJP

2002年にグジャラート州で発生した大暴動を取り上げたドキュメンタリー映画。
重たい内容だ。以前はこの関係の書籍等も沢山出回っていたのだが、最近見かけなくなっている。事件はもはや風化してしまったかのように思われる。
この暴動とそれによる殺戮について、背後で当時州首相であったナレーンドラ・モーディーが深く関与していた(らしい)ことも言われていた。この関係でグジャラート州首相時代、米国入国禁止になっていたことはよく知られている。
だが2014年にインド首相就任すると、アメリカは黙って禁を解いてしまった。
モーディー自身は、経済に明るいこと、お金についてはクリーンなことで人気で、州首相としても国の総理大臣としても実績を上げてきたが、思想的には危険な人物であることを忘れてはならない。

Final Solution (2004)

インド人にとっては「安・近・短」のブータン訪問

IRCTCといえば、インド国鉄子会社で主にチケット予約とケータリングサービスを主な業務としている。加えて豪華列車その他の国鉄を利用したツアーはもちろんのこと、鉄道がルートに含まれないツアーなども販売している。リンク先はIRCTCによるブータンツアーに関する記事。
日本ならば民業圧迫だと非難されそうだが、インドにはまだ民業と被る業種の公営企業が少なくないためもあってか、同様の例はけっこうある。

さて、そのブータンだがネパールと並んでインド人にとっては「安・近・短」の外国であり、国内にブータン人が多いこと、ブータン事情についてのニュースも日本と較べて格段に多いこともあり、「幸せの国がブータン」というブータン政府プロパガンダに影響されることなく、「ただのインド周辺国のひとつである」という正しい認識がされているようだ。

インド・ブータン間では相互査証免除となっていることもあり、わたしたちと違って高額なツアーを利用する必要もなく、自国内を旅行するのと同じように、気のおもむくままに移動や宿泊ができる。通貨もインドルピーとブータンニュルタムは等価なので、インド人は自国ルピーでそのまま日々の支払いができるのだ。インド国内と違うのは、たいていお釣りはルピーでなく、ニュルタムで返ってくるところか。

ブータンでは初等教育から国語のゾンカ語授業を除いて、インド政府の協力を得て、すべて「英語化」されたのは1970年代。またブータン人たちの間ではヒンディー語が広く普及しており、よほどのおじいさん、おばあさんでなければ、たいていの人たちはどちらもごく当たり前にしゃべることができるようだ。

日本人にとっては訪れてみたいと思っても、けっこうハードルが高いブータンだが、インド人旅行者には大変親和性が高く、費用的にも訪問しやすい国なのである。そんなこともあり、ロンリープラネットの「ブータン」ガイドブックについては、あまり知られていないが「インド人専用版」がインド国内限定で販売されている。

Lonely Planet 「Bhutan」のインド人専用版

インドパスポートを持って、見た目ブータン人と似た顔のモンゴロイドながらも実はインド人という立場でブータンを安旅行できたら大変面白そうなのだが、それが可能なのはインド北東地域のモンゴロイド系の人たちに限られるのは残念である。


IRCTC Tourism Bhutan Tour: Destinations Covered, Fares And Other Details (NDTV.COM)