ゴアンな料理2

デザートのベビンカを食べ終えてから、付近の別の店に入り、ゴア料理アイテムのひとつ、サクティーを注文。こちらはチキンのものにした。やはりゴアにいるときには、個性的なゴア料理を楽しみたい。

その後、再び場所を移して、ポルトガル風家屋を転用したレストランで、ポーク・バルチャオ、カリフラワーの炒め物、ライスはウグラーというゴアの赤米を注文。粒が大ぶりで丸いもので、ケーララあたりでも近縁と思われる品種があるが、独特のコクがあって面白い。

食後にはカラメルプリン。使われている卵もカラメルソースも濃厚。香り高く、天にも昇るような陶酔感で本日の食事はシメとなる。

帰り道、ホテル近くに酒場があったので立ち寄ってみる。ビールのツマミにゴアンソーセージ。かなり酸味と塩味が強いゴアのソーセージのぶつ切りと野菜を一緒に炒めたものが出てくる。今度はビールによる軽い陶酔感で、心地よいゴアの夜は更けていく。

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ダージリンのバンド開始からひと月

地元政党GJMが呼びかけたバンド(ゼネスト)が始まってからひと月になるダージリン。すべての商店、ATM、学校、その他諸々が閉まってしまい、救急車、消防車などの緊急車両だけが往来するという事態のようだ。「バンドを呼びかけた」といっても、協力を求められた住民たちには、これを断るという選択肢はない。

拒否して商店を開けていたり、タクシーやバスを走らせたりすると、GJMの活動家がやってきて、扉や窓を壊したり、放火したり、商店の人たちをぶん殴ったりして、「協力するように説得」するわけである。

こうした組織的怠業を実行する力があるのは、多くの場合、地域の有力政党で、末端で暴力を働くチンピラたちを養っていたり、あるいはそういうヤクザ者を動員できる人脈を持っている。当然、警察にも顔が利くというか、警察自身も厄介なことに関わりたくないので、まったくのやられ損になってしまう。ゆえに人々は財産の保持と身の安全の確保のため、これに従うことになる。地域の経済活動をすべて止めて、ゴルカランド分離要求のバンドが実施されているからといって、必ずしも地元の総意でこうした活動に参加しているわけではない。

こうした「非服従運動」は、ガーンディーの時代にも、当時の国民会議派が社会に広く呼びかけて、英国植民地当局に対する抵抗として実施されていた。現場ではこれと同じような感じだったはずで、すべての人々が英国を嫌っていたわけではないが、バンドの呼びかけに従わないと、末端活動家やチンピラたちに店が壊される、商品が略奪される、大ケガさせられたり、悪くすると殺されたりもするので、不承不承従う人もずいぶんたくさんいたはずだ。

国民会議派の主導により、インドが独立を勝ち得ると、そこは「勝てば官軍」で、街中でまかり通っていた乱暴狼藉や不条理はなかったこととなり、美しいストーリーばかりが紡がれることとなった。

もしダージリンが西ベンガル州から分離して、独自のゴルカランド州となった暁には、GJMの指導層は、圧政をはねつけて、人々を正しく導いた闘士として、持ち上げられることになるのだろう。

しかし、反体制派が大手を振って、果敢に体制側にチャレンジできる環境というのは、アジアのもうひとつの大国、中国ではありえないことなので、やはりインドという国は偉大なり・・・という思いはするものの、野党の政治活動があまりに自由というのもちょっと考えものだと思うのは私だけではないだろう。

Darjeeling: Residents struggle for basic requirements of urban life (THE TIMES OF INDIA)

※「ゴアンな料理2」は後日掲載します。

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ゴアンな料理1

ゴア名物、豚の角切り肉をふんだんに使ったポーク・ソルポテルとポルトガル式パン。ポルトガル本国にこれがあるのかどうか知らないが、印葡ハイブリッドな料理ということになっている。

インドで豚を食べる地域はとても少ない(北東地域など)が、ゴアにおいては豚肉料理はバリエーションも豊富。

地域を支配するにあたり頂点を抑えても、人々の信仰や生活については基本的に関与しなかった英領地域と異なり、地域内でヒンドゥーの祭祀を禁じ、カトリックの教えとポルトガル式の価値観を浸透させたポルトガル。生活様式や食生活にも大きな影響を与えたがゆえに、『ゴアン』という独自のアイデンティティを形成することになったようだ。

ゴアのスイーツといえば、まずはベビンカ。ちょうど羊羹のような食感。ポルトガル時代にできた菓子と聞くが、ゴアを拠点にフィリピンや日本など、東方で広く布教活動に従事したイエズス会のフランシスコ・ザビエルもゴア帰還の際にはこの味を楽しんでいたのかもしれない。

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ダージリン騒乱 観光客増を見込む近隣国

もうひと月以上も続いているダージリンでのバンド(ゼネスト)と政情不安の結果、当分の間はダージリンは行楽先から外れることとなる。それに従い、観光客たちがネパール、ブータンへ流れることが見込まれている。
高額なパッケージツアーに参加しないとブータンに入国できない私たちと違い、ビザ無しで個人で自由に旅行できるインド国民にとっては、近くて安い訪問先である。
インド人にとって、デリーやムンバイー発のグループツアーを利用しても、タイのバンコク、パタヤー、プーケットなどを訪問する月並みなツアーと、ブータンのティンプー、パロー、プナカーなどを訪れるパッケージがほぼ同じくらいの金額で出ているポピュラーな行楽地だ。
しかもブータン通貨のニュルタムはインドルピーと等価であり、ルピー現金がそのまま通用することもあり、英語もヒンディー語も広く通用するため、インド国内旅行の延長として捉えられている。
ことブータン訪問に限っては、インド旅券が欲しくてたまらない。

Bhutan and Nepal cash in on Darjeeling crisis, woo tourists (THE TIMES OF INDIA)

※「ゴアンな料理2」は後日掲載します。

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The Open Library

ゴア州都パナジーの中心地にある広場。カトリックの聖堂、ポルトガル時代から引き継がれて使用されている官庁の建物などがあるエリアで、文字通り「街のヘソ」だが、ここの大きな公園には、「オープン・ライブラリー」と名付けられた書棚があった。

置かれているのは主に雑誌、そして軽い読み物くらいのものだが、付近の人々(主に年配層)が、ここから持ち出して園内のベンチで読んでいたりする。
他の街でこういうものを設置していたら、アッという間に蔵書がどこかに消えてしまいそうだが、やはりパナジーは文化的というか、ゆったりとした落ち着きが感じられる街である。

The Open Library

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