非居住の外国人でも使えるUPI Payment Interface (Unified Payments Interface) ①

インドの中央銀行(Reserve Bank of India)の監督下にあるNational Payments Corporation of IndiaによるUPI Payment Interface

日本で言うところのいわゆるスマートフォン決済アプリだが、日本のそれと異なるのは、個々が利用している異なる決済アプリからUPI(Unified Payments Interface)を通しての支払いとなるため、日本のように支払対象となる店が「PayPayには対応しているがLINE Payは不可」とか、「楽天ペイとLINE Payのみ」などということはない。消費者の立場からすると、インドのシステムのほうが日本よりもはるかに便利で進んでいるように思える。

ただし、非居住者の外国人はこれを利用することはできず、日本のように「コンビニで現金でチャージすることができる」みたいなザルのような扱いはない(そのあたりの日本の緩さは「マネーロンダリングの温床となる」等々で、海外から批判がある)ため、旅行者の立場では利用することができない。

ネット上では、Paytmに対して一部のデビットカードでチャージできたとか、アメックスのクレジットカードでもできたというような話は散見されるのだが、基本的にはインド国外発行のカードは対象外と聞く。私自身もそうしたインド国外発行のカードが使用できた経験はない。

しかしながら最近、「Cheq」というインドで非居住用の決済アプリができたとのこと。初期費用で999Rsもかかるとか、アプリのアクティベートのためにオフィスに行かなくてはならないとか面倒な部分もある。

【続く】

アレッピーのスタジアム

宿泊先のすぐそばにスタジアムがある。こうした円形の建物を目にするとワクワクするものである。

ちょうどピッチへの入口が開いていたので、これからピッチに向かう選手になった気分で入場してみたのだが・・・。

小石がゴロゴロ、雑草も生えたただの空き地という風情でガックリ。ゴールがあるからにはフットボールの試合で使われているはずだが、これは残念だ。

印パ激しい衝突へ

・・・といってもクリケットの話。

インドで自国開催のクリケットのワールドカップ。ちょうどナウラートリーのタイミングでパキスタンと対戦。インドのファンたちにとってもは勝つ以外考えられないカードのはず。

明日の大一番を前に、全国から人々が集まる旅客需要急増に対応するためにムンバイ・アーメダバード間などでは特別列車まで出るそうだ。アーメダバード市内の宿泊施設はすでに満杯、料金は何倍にも跳ね上がっているとのこと。

そんなわけで何とか宿泊しようと、市内の病院では地域外の人たちによる健診(泊りがけでの健診というプランがあるそうだ)の申し込みが殺到し、関係者は困惑しているらしい。つまり需要急増により料金が急騰したり空室そのものがなくなったりしている宿代りに病院の健診を利用しようというチャッカリ者たちが大勢いるということ。

試合開催地となるのは、その名も「ナレーンドラ・モーディー・スタジアム」。歴史上の人物名を競技場や空港名に冠することはよくあるが、存命でしかも現役首相のモーディーは、すでにそういう突出した存在ということ。なにしろ「独立後もっとも人気の高い首相」ということだから。良いか悪いかはともかく、右翼勢力が主流はとなる日が来るとは、1980年代あたりまでのインドでは想像すらできなかった。

パキスタンを迎え撃つには万全といった具合で、ライバルに競り勝つ前提で盛り上がっているのだろうけど、よもやここで負ける、しかも惨敗するようなことがあったら、ひどく暴れる者たち、ドサクサでともに暴れたり略奪に参加したりする者たちがたくさん出そうで怖い。

そんな懸念はあっても、ウクライナ、パレスチナのガザ地区と悲惨な戦争が起きている中、国と国とのぶつかり合いはスポーツだけにしてもらいたいところだ。

Cricket fans throng hospitals for overnight stay amid Indo-Pak hysteria (REUTERS)

勝利の女神が降臨 W杯決勝戦

ワールドカップの決勝戦、試合そのものの話ではないのだが、あのシーンを目にして「誰だ?あの神々しいまでの美女は?」「美し過ぎる、この世のものとは思えん!」と思った方はさぞ多かったはず。

トロフィーを披露する役回りで、映画女優のディーピカー・パードゥコーンが出ていたのだ。美貌と見事な8頭身は言うまでもないが、背丈が175cmくらいあるので、このような場で大変見栄えがする。

どういう経緯でここに出ていたのか知らないのだが、本大会に出場していないインドが決勝戦でこのような存在感を示したことに、侮れないものを感じた。

昨夜の決勝戦の場に姿を現したディーピカーという名の「勝利の女神」は、120分に及ぶ両者の激しい戦いを目にして迷いつつも、最後の最後で青と水色のユニフォームの側に微笑んだ。

だからアルゼンチンはPK戦を制することができたのだ。そして私たちはいつもなんとなく口にしていた「勝利の女神」は、実はインドからやってくることを知るに及んだ次第。

開催地、開催時期、全日晴天、サウジアラビアの大金星、日本の躍進、モロッコの大躍進等々、異例なことが多かった今大会は、やはり歴史的な大会であったことが、最後の舞台で大きく印象付けられた。

FIFA World Cup: Deepika Padukone unveils trophy in final – WATCH (THE BRIDGE)