PENTAX Q10

PENTAX Q10

やはり物欲には限りがない。目下、とても気になっているカメラがある。昨年夏に発売されたPENTAX Qにはあまり興味が沸かなかったが、その後継機Q10にはちょっとしたトキメキを感じてしまうのだ。

「世界最軽量クラス」デジタル一眼 (最軽量は前モデルのQであるらしい) を謳っているが、センサーは1/2.3型と、言うまでもなくコンパクトデジカメのサイズであるため、「レンズ交換して遊べる高機能コンパクトデジカメ」と捉えるのが正しいだろう。もちろん私自身が関心を抱いているのも、まさにそれが理由。

前モデルのQに魅力をあまり感じなかったのは、やたらと大風呂敷に「デジタル一眼」を吹聴していたところ。新モデルは、レンズ交換できる高機能なコンバクトデジカメといった感じだ。フォルムが多少カッコ良くなったことを除き、機能やスペック的には、ただ1年分進化した程度。とりわけ目立って革新された部分があるわけではないようだが、こうした趣味のモノは、まさに「見せ方」が大変重要であることがよくわかる。

レンズのラインナップはこんな具合だ。単焦点でF1.9標準レンズ(35mm判換算47mm相当)を常用し、必要に応じて標準ズームと望遠ズームを使い分けるというとになるが、「ユニークレンズシリーズ」として、あと3本のレンズも用意されている。魚眼、トイレンズ広角、トイレンズ望遠といった具合だが、従来のコンパクトデジカメで「魚眼」の画角を持つものはないので、まさに唯一無二の魅力となる。

従前からのペンタックス一眼のユーザーならば、更に使い方には奥行きが加わる。Kマウント用アダプターを介して、こういう荒業も出来てしまうからだ。文字通り、ペンタックス一眼のサブカメラとして使うことが出来るわけで、仮に私がペンタックス一眼のユーザーであったならば、即購入!という流れになったことと思う。

それはさておき、コンパクトデジカメを常時携帯しているのは、やはり日常の風景を切り取ることの喜びにあるわけだが、「身に着ける」ものであるがゆえに、その外観なり風合いなりに、何がしかのこだわりが生じるのは衣類と同じだ。

このモデルにはいろいろなカラーリングが用意されているのが楽しい。これだけでつい購入!ということになってしまいそうだ。カメラボディの色合いについては、100通りのパターンが用意されているとのことで、こちらでいろいろと試してみることができる。阪神タイガース仕様みたいなものも可能だが、個人的には、このカラーリングで購入してしまいそうなムード。目下、懐具合が寂しいので、正直なところ大変困っている。

ヒマラヤのミステリー 中国の偵察装置かUFOか?

India  Todayの記事によると、このところJ&K州のラダック地域とアルナーチャル・プラデーシュ州で、UFOが盛んに出現しているとのこと。

UFO sightings in Ladakh spook soldiers (India Today)

ラダック地域では、パンゴン湖周辺で、今年8月1日から10月15日までの間に100件以上の「不審光輝物体」を確認したインド・チベット国境警備隊(ITBP)から、同警備隊のデリーの本部と首相官邸に伝えられているとのことで、出元の怪しいものではないようだ。

これがインド中部のデカン高原あたりであれば、「宇宙からの飛来物か?」といった具合になるのかもしれないが、中印紛争、中国からの援助を受けるパーキスターンとの対立等々もあり、対中不信感が根強いインドにあって、とりわけ係争地域を抱えるラダック、中国が自国領であると主張しているアルナーチャル・プラデーシュに不審な飛行物が出没するとなると、当然「中国の偵察装置か?」という反応となる。

上記リンク先記事にあるとおり、インド軍は中国の無人偵察機による侵犯を、今年の1月から8月までの間で、ラダック地域では62件、アルナーチャル・プラデーシュでは37件確認している。

同記事中には、2004年にインド宇宙研究機関(ISRO)のクルカルニ博士率いる地理調査団が、J&K州ラダック地域の南側のヒマーチャル・プラデーシュ州のラーホール・スピティ地域で、ロボットのような未確認物体を撮影したという記述もある。

私たち日本人の感覚だと中国にそんな高い技術があるのか?ということになるが、インドから見た中国は経済力も軍事力も格上の相手で、これまでも痛い経験をしていることもあって、その潜在力をどうしても過大評価するきらいがある。

対中不信の原因は中国自身のインドに対する行ないによる歴史的な経緯による部分が多いことはもちろんではあるものの、インド側によるこうした反応、とりわけ大手メディアによるおおげさな報道が、結果的に「反中プロパガンダ」として機能することになる。

中国とは正反対に、思想や報道の自由が先進国並み確立にされており、自他ともに認める「世界最大の民主主義国」インドにあっても、イギリスからの分離独立以来の不倶戴天の敵パーキスターンとその友好国の中国に対する意識はいつも猜疑心に満ちている。

その猜疑心を世代を超えて継いでいく片棒を担っているのはマスメディアという側面は否定できない。「知る自由」「報道の自由」があっても、これが報道機関によって商業的に利用されることから、国民が本当に中立公正な情報を得ていることが保障されるとは限らない。

上記記事中の不審光輝物体やUFOについては、中国との国境地域であることから、こうした懸念が生じるのはやむを得ないものの、インドにおいてとかく中国関連の報道は疑いに満ちたニュアンスで伝えられるものが多く、結果的に長い国境を接する隣国である中国への理解と融和を妨げているように思われてならない。

携帯電話充電バッテリー POWER BANK YB-642

POWER BANK YB-642

初めて手にしたときは「スゴイ!」と感激しても、やがてそれはごく当たり前で普通のこととなる。初めてスマートフォンに触れたときに驚きは、そんな前のことではないにもかかわらず、はるか昔のことであるかのように思えてしまう。

だがスマートフォンの電池の持ちの悪さは相変わらずだ。待ち受け状態でせいぜい一日、いろいろ使いまくっていると半日でバッテリーが上がってしまう。

インドでも日本でも、街中等で充電する機会が皆無というわけではないが、さりとてそれを期待するのはあまり現実的ではないため、自前の充電用バッテリーを持ち歩くことになる。

スマートフォン自体のバッテリー容量は機種によるが、1,800~2,500 mAhくらい。これを1回充電できるかどうかという程度のものでは心許ない。廉価かつ大容量のものをとなると、だいたい5,000 ~ 6,000 mAhといった具合になる。

1年半ほど前に「自前の電気」と題して取り上げてみたバッテリーは、いつもスマートフォンとセットで持ち歩いていて重宝している。LEDライト付きのため、停電の際にもとても助かっている。

だが最近スマートフォンを7インチのタブレット型のものに買い替えたため、より大きな電源が必要になり、何か適当なものはないかと探していた。

日本トラストテクノロジー社のEnergizer XP1800Aは、18,000mAhと圧倒的な大容量であること、スマートフォンやタブレットだけでなく、ノートPCも動作させることができるなど、大変魅力的なのだが、価格は2万円近くもする高価なバッテリーだ。もとより外付けバッテリーにそれほど投資する気はないしこの製品には懐中電灯としても使用できるLEDライトが付いていないため、購入する気にはならない。

そんな中で、一般的なモデルを大きく引き離す圧倒的な大容量、手頃な価格、LEDライト付という条件を満たす、こんなバッテリーを紹介する記事が目に付いた。

iPad 2を1.5回分も充電できる11200mAhバッテリー (ASCII.jp)

中国のYoobaoという企業の製品だがPOWER BANK YB642という製品だが、内蔵しているバッテリー自体は韓国のSAMSUNG製のようだ。記事中にある7,800円という価格は、上記の記事が書かれた1年前のことであり、現在はかなり相場が下がって3,000円台ほどで販売されていることがわかった。

よく出回っている「大容量」と謳った製品の倍ほどの容量で、あまり聞いたこともなかったメーカーのものとなると、事故でも起きないかと少々気になったりしなくもない。だが、すでに発売から1年以上経過しているし、ネットでも購入者の感想などがいろいろ書かれていたりもするので、まあ大丈夫そうだ。

私自身、購入してからまだ日が浅いが、今のところ特に問題なく使用している。LEDライトがあまり明るくないのは残念だが、さりとて使えないほど暗いというわけではないので、まあ良しとしよう。

長距離の移動中はもとより、電力事情の良くない地方を訪れる際には、このバッテリーがカバンの中にあると心強い。

MEDIAS TAB UL N-08D

MEDIAS TAB

コールカーターで購入した7インチのタブレット端末、SAMSUNG製のGALAXY TABを愛用してきた。購入目的の半分くらいは電子書籍閲覧であったのだが、PDF等の読み込みや表示にもたつくのが気になるようになっていた。また通話の際には基本的にヘッドセットを利用するような仕様になっていることも面倒に感じていた。ヘッドセット無しで通話できなくもないのだが、いわゆる「ハンズフリー」の通話状態となるため、話の内容が周囲に丸聞こえになる。

今年9月20日に発売されたMEDIAS TAB UL N-08Dを手にしてみたとき、「こんなに軽いのか!」と驚いた。7インチのタブレットPC(携帯電話機能付き)なのに重量は約250g。躯体の素材は航空機などで用いられることで知られる軽量かつ強靭なカーボンファイバーが用いられているとともに、徹底した薄型化がなされている。OSはAndroid 4.0で、CPUは1.5GHデュアルコアと高速なので、少し前までのAndroid携帯のモッサリとした動作感とは別次元のスムースで滑らかかつキビキビとした操作感。大げさかもしれないが紙をめくるのに近い感覚で書籍を読み進むことができる。

昨年からdocomoの携帯電話はドコモショップで手数料を支払えばSIMロックを解除してもらう(手数料3,150円と高いのだが・・・)ことができるため、通話・データ通信部分を除けば日本で使っているのと同じ環境を国外でも実現可能だ。

通常のスマートフォンよりもずっと大きな7インチの大画面で使い勝手が良いのもさることながら、テザリングが可能であることからも利用価値が高い。USB接続のテザリングによりバッテリーを節約することもできるし、あるいはMEDIAS
TABをWifiアクセスポイントとして利用して複数の機器をインターネット接続することもできる。

Bluetooth接続を利用して、コンパクトな外部キーボードを繋ぐこともできるため、PC同様とまではいかなくとも、かなりそれに近い環境が出来上がる。

その他、iPhoneやiPadならば別売りのアンテナやアプリの利用が必要となるワンセグ放送受信もできるので、日本国内においては「もう一台のテレビ」として役に立つ。画面が大きい分映像は荒くなるものの、7インチならばまあ見れないことはない。

ややオーバーな言い方をすれば、「指先でつまんで持つ」ことが可能なタブレットPC兼スマートフォン。徹底した軽量化がなされているため、画面に使用されているゴリラガラスも飛び切り薄い(?)ように思われる。特長のひとつである「軽さ」の魅力を削ぐことにはなるが、破損防止のためにケースは必須かもしれない。

現在までのところ、携帯電話として通話できる7インチタブレットは世界でも数えるほどしか発売されていない。その中でもヘッドセット不要で、「普通のケータイ」として話すことができるモデルとなると非常に希少な存在だ。

スマートフォンとしての機能、PC、読み物、ガイドブックその他の資料をひとまとめにできるという点から、軽量かつ非常にキビキビと動作するこのMEDIAS TABは利用価値が大きい。

蛇足ながらSIMは通常のサイズではなく、マイクロSIMとなる。よって往々にして携帯SIMを販売する店先にて、通常サイズのSIMからガリガリ切り出してもらうことになるだろう。

売れ筋のスマートフォンとしては珍しく日本メーカー(NEC)の製品。非常に優秀なスマホ兼タブレットでありながらも、日本国内以外でのマーケットほあまり意識していないように感じられるのが残念だ。インドはもちろんのこと、どこの国に持って行っても大変重宝するデバイスとなることだろう。もはや今年正月に購入したばかりのGALAXY TABが、はるか昔の道具に見えてしまうし、GALAXY NOTEのような中途半端なサイズの機器よりも用途ははるかに広いことと思われる。

アフガニスタンのプレミア・リーグ

プレミア・リーグといっても、我らが香川がプレーするマンチェスター・ユナイテッドが所属するイングランドのプレミア・リーグのことではない。

今年9月から10月までという短いシーズンではあるが、アフガニスタンで8チームで構成されるローシャン・アフガン・プレミア・リーグがスタートした。2006年から首都のカーブルの13のクラブから成るカーブル・プレミア・リーグが存在しているのだが、今後はローシャン・アフガン・プレミア・リーグが同国のトップリーグということになる。現在までのリーグの順位表はこちら

Premier league football launched in Afghanistan (BBC NEWS MIDDLE EAST)

Roshan Afghan Premier League a hit with fans (BBC NEWS MIDDLE EAST)

また同リーグの公式Youtubeページでは、これまでに行われた試合の模様を視聴することができる。

アフガニスタンの民間放送局のリアリティーショーの番組がきっかけとなり、急造されたチームから構成されるリーグであることから、正直なところ見るに堪えない試合をやっているのではないかという予想が見事に裏切られた。ほぼ「サッカー不毛の地」と思われている国としては、実に意外なまでにレベルが高いのである。

私にとって、昨年12月にインドのデリーで開催されたSAFF Championshipで決勝戦にまで駒を進めて惜しくもインドに敗れたアフガニスタン代表の躍進ぶりは記憶に新しい。欧州や北米のリーグでプレーする在外アフガニスタン選手たちが含まれていたとはいえ、この国の人たちのサッカーにおけるポテンシャルの高さを目の当たりにして非常に驚かされた。

国情が安定し、国民的なスポーツとして定着していけば、間違いなく南アジア地域を代表する勢力に浮上することは間違いないだろう。現状では、試合に出場するごとに10米ドル相当を受け取るという薄給の選手たちだが、サッカー観戦がエンターテインメントとして定着していけば、待遇面も向上していくことになるだろう。

わずか8チームとはいえ、本拠地は全国に分散している。地域を挙げて国全体を巻き込んで、人々の心を繋いでいくよう期待したいものだ。