プレミア・リーグといっても、我らが香川がプレーするマンチェスター・ユナイテッドが所属するイングランドのプレミア・リーグのことではない。
今年9月から10月までという短いシーズンではあるが、アフガニスタンで8チームで構成されるローシャン・アフガン・プレミア・リーグがスタートした。2006年から首都のカーブルの13のクラブから成るカーブル・プレミア・リーグが存在しているのだが、今後はローシャン・アフガン・プレミア・リーグが同国のトップリーグということになる。現在までのリーグの順位表はこちら。
Premier league football launched in Afghanistan (BBC NEWS MIDDLE EAST)
Roshan Afghan Premier League a hit with fans (BBC NEWS MIDDLE EAST)
また同リーグの公式Youtubeページでは、これまでに行われた試合の模様を視聴することができる。
アフガニスタンの民間放送局のリアリティーショーの番組がきっかけとなり、急造されたチームから構成されるリーグであることから、正直なところ見るに堪えない試合をやっているのではないかという予想が見事に裏切られた。ほぼ「サッカー不毛の地」と思われている国としては、実に意外なまでにレベルが高いのである。
私にとって、昨年12月にインドのデリーで開催されたSAFF Championshipで決勝戦にまで駒を進めて惜しくもインドに敗れたアフガニスタン代表の躍進ぶりは記憶に新しい。欧州や北米のリーグでプレーする在外アフガニスタン選手たちが含まれていたとはいえ、この国の人たちのサッカーにおけるポテンシャルの高さを目の当たりにして非常に驚かされた。
国情が安定し、国民的なスポーツとして定着していけば、間違いなく南アジア地域を代表する勢力に浮上することは間違いないだろう。現状では、試合に出場するごとに10米ドル相当を受け取るという薄給の選手たちだが、サッカー観戦がエンターテインメントとして定着していけば、待遇面も向上していくことになるだろう。
わずか8チームとはいえ、本拠地は全国に分散している。地域を挙げて国全体を巻き込んで、人々の心を繋いでいくよう期待したいものだ。
南アジアでプロのサッカーリーグがあるのは今のところ
インド、バングラデシュとアフガンといったところですか?
貴重なニュースありがとうございました。
アフガニスタンの選手たちは、プロと呼ぶことができるのかどうかわかりませんが、スポーツでの熱い闘いは大いに結構なことなので、今後の進展が楽しみです。