ミャンマーの空が近くなる

今年のGWにミャンマー国際航空(MAI)がミャンマーと日本の間のチャーター便を飛ばしたことは以前お伝えしたとおり。

MAI (Myanmar Airways International) ミャンマーから日本への直行便就航 (indo.to)

※2013年のGWのみ

このときには成田からマンダレー、ヤンゴンから成田、そして関空からマンダレー、ヤンゴンから成田のフライトであったが、来年2月には茨城からマンダレー、ヤンゴンから茨城というルートで5本のチャーターフライトが運行する予定だ。

ミャンマー国際航空、2月に茨城チャーター、計5本 (Travel Vision)

すでに全日空が成田からヤンゴンへの直行便が毎日就航しているところだが、ミャンマー側の航空会社も定期便を飛ばすようになると直行便の選択肢が増えてありがたい。

同様に、以下のような動きもある。これまで隣国のタイと較べて、実質の距離以上の隔たりが感じられたミャンマーの空が、少しでも近くなってくれるとありがたい。

ミャンマーと航空当局間協議、オープンスカイ視野に (Travel Vision)

ミャンマー、成田路線が自由化、以遠権も (Travel Vision)

 

 

ミャンマーの国内線フライト ネット予約とEチケット発行が可能に

クレジットカードによる支払いとEチケット発行ができるようになった!

このところ、インドのお隣のミャンマーを巡る様々な動きは実に目まぐるしく変化しているが、旅行事情も同様である。

従前は、基本的にクレジットカードは使用できなかった。ヤンゴンのような大都市の一部の外資系高級ホテルではカードによる支払いは可能であったようだが、実際の決済は国外でなされる形であったため、厳密に言うとミャンマー国内での支払いということにはならなかったようだ。もちろんその分、割高になってしまうのは言うまでもない。

そんな具合であったので、ミャンマー到着前に国内線のフライトを押さえようという場合、同国内の旅行代理店に依頼して予約を取ってもらう必要があった。代金は現地に到着してから航空券と引き換えであったり、代理店がミャンマー国外に持っている銀行口座に振り込むという具合であったりした。

筆者が幾度か利用した旅行代理店の場合、ミャンマーに到着してから米ドル現金払いであったが、先方にとっては決して小さくないリスクを負う取引きであったはずだ。

フライトを依頼した人がちゃんと約束の日時に現れなかったりしたら、そのチケット代金は代理店自身が被ることになってしまう。世の中にはいろんな人がいるので、もともと行く気がないのにいたずらで予約を依頼したり、あるいは突発的な理由により予定直前にミャンマーを訪れることができなくなり、代理店で発券後であるにもかかわらず、放置してしまったりするような人もいるのではないかと思う。

いっぽう、利用者側にしてみると、旅行代理店に対して搭乗したいフライトについて、電子メールで自分の目的地、日程、希望の時間等々を伝えて、予約が確定するまでの間に、おそらく数往復のメールがあることだろう。その間に数日間はみておかなくてはならないので面倒であるとともに、急に思い立って訪問という場合にはなかなか難しい。加えて現地での航空券の受け取りという手間もある。平日の昼間に到着する便で、受け取りが空港であればいいかもしれないが、夕方以降であったり、週末であったりすると、別料金というケースも少なくないようだ。

他の多くの国々の場合は搭乗を考えている航空会社のウェブサイトあるいはskyscannerその他の予約サイトで簡単に席が確保できてしまうのと較べるとずいぶんな手間である。

そんな事情も、ミャンマーでクレジットカードの決済が可能となったことにより、大きく変化した。今のところ国内線航空会社により対応は様々かもしれないが、エア・バガンはカードによる支払いにより、即時Eチケット発行という形になっている。間もなく他社のサイトも同様に整備されることだろう。

航空券の事前予約と同様に、ミャンマー旅行において不便であったことのひとつのお金の事柄もある。観光地の入域料や宿泊費の支払いが基本的にはドル払いであったことだ。これにより、小額紙幣を含めた米ドル現金をかなり多量に持ち歩く必要があった。

だが、これについても変化の兆しはあった。「ミャンマーブーム」の今年前半ならびにと昨年同時期の訪問で、場所によっては現地通貨チャット払いの選択もできたことである。それが今では、すべての場所についての適用かどうかよくわからないが、入域料はチャット払いとなっている。

ミャンマー、各観光地の外国人入域料、現地通貨チャットでの支払いに (Travel Vision)

外貨による支払いとなっていたのは、同国の外貨事情が逼迫していることによるものであったため、現在のように外国からの投資がブームとなると、当然の帰結として必要度が下がる。また、言うまでもないことだが、現金を扱う出納上でも現地通貨のほうが都合がよいことはもちろんのことだ。

先述のクレジットカードのことはもとより、トラベラーズチェックも基本的に使用できなかったミャンマーだが、これについては経済制裁により、欧米先進国等との金融ネットワークから遮断されていたことが理由である。制裁を加えていた側との関係改善により、様々な方面での規制が廃止されたり、大幅に緩和されたりしている。

日本から持参したカードでATMから現地通貨で引き下ろすこともできるようになっているため、従前のようにミャンマーで両替するお金はすべて米ドル現金で持参という不用心なこともしなくてよくなってきている。

VISAカード、ミャンマーでATM取引開始 (ミャンマービジネスニュース)

国内の様々な少数民族と政府の間で続いてきた紛争も、このところ和解が進んでいることから、外国人が入域することすらできなかった地域も次第に訪問が可能となってくると、新たな見どころが「発見」されていくことになることが予想される。

そうした地域は同国の周縁部に多いため、やがては大手を振って陸路で行き来できる地点も出てくるはず。タイやマレーシアはもちろんのこと、インドの北東部とも長い国境を接しているため、東南アジアからインドへ陸路で抜けることが可能になるのもそう遠い未来のことではないだろう。

経済制裁により孤立していたことにより、ちょっと特殊であったミャンマーの旅行事情だが、今後加速がついてどんどん「普通の国」となっていく方向にある。

目下、ミャンマーをめぐる様々なニュースから目が離せない。

SAFF CHAMPIONSHIP NEPAL 2013

隔年で開催されるSAFF (South Asian Football Federation) Championship。今年の開催国はネパールで、831日から911日にかけてカトマンズで開催された。

indo.toに掲載する時期を逃してしまっているが、せっかくなので簡単に触れておくことにする。SAFFの公式Youtube Channelにて、各試合のハイライト画像はもちろんのこと、ゲームをフルで観ることもできるようになっているのも幸いであり、南アジアのサッカー事情に多少なりとも関心のある方はぜひ視聴していただきたいと思う。

A(インド・ネパール・パーキスターン・バーングラーデーシュ)B(アフガニスタン・スリランカ・ブータン・モルジヴ)に分けてのリーグ戦にて1位、2位を占めたチームがそれぞれ決勝トーナメントに進出するわけだが、A組では地元開催のネパールがインドを下すという大健闘を見せて1位通過、2位がインドとなった。インドの初戦はパーキスターンで、サッカーにあってもやはり印パ戦ということを感じさせる激しい試合であった。B組はモルジヴとアフガニスタンがともに21分で同率であったものの、モルジヴが持前の得点力で稼いだ得失点差にて1位、アフガニスタンが2位という形になった。

地元開催でぜひとも初優勝を狙いたいネパールだが力及ばず、0-1でアフガニスタンの決勝進出を許してしまう。同様に勢いに乗るモルジヴもたびたびインドのゴールを脅かすものの得点に至らず、安定感に勝るインドが1-0で寄り切る形で決勝戦へと進むこととなった。

決勝戦は、まさにインドで開催された2011年大会と同じく、インド対アフガニスタンというカードとなった。前回、決勝戦の笛を吹いた主審はシンガポール国籍のスィク教徒であったが、インドのほうに肩入れしたい私からしても、不可解なジャッジが重なり、何かウラがあるのではないかと勘繰ってしまうほどであり、インドの優勝にも素直に喜ぶことができなかった。

今回も内容は互角の好ゲームではあったものの、アフガニスタンが2-0で勝利することにより、前回の雪辱を果たした形となった。

ここのところ地域の大会で躍進しているアフガニスタン。政情が安定しており、スポーツが振興する環境にあり、それなりに育成面でもシステムが機能しているはずのインドを初めとする他国のありさまを不甲斐ないとするか、国内事情もままならない新興国ながらも活躍しているアフガニスタンを賞賛するかという点について、人それぞれ考え方は違うかもしれない。

欧米その他(インドのI Leagueを含む)の外国のクラブでプレーしている選手たちがかなりいるという事情はあるため、他国の代表チームと単純に比較できない部分があるのがアフガニスタン代表チームの特徴ともいえる。同国内では昨年からアフガン・プレミアリーグが始まっており、国策としてのサッカーの振興という意図が背後に見える気がする。この世界的なスポーツが国民や地域の心をひとつにまとめるという、平和貢献の役割が期待されているのではなかろうか。

さて、次回大会は2015年となるが、ふたたびインドが開催国となることが決まっている。前々回に引き続いてなぜ?という気がしなくもないが、やはり国力と企画実行力という点で地域において圧倒的な存在感がある大国の責任ということにもなるのかもしれない。

さらに先の2017年が行われるのはパーキスターン。開催国となるにあたっては、南アジアの頂点を狙う地域の強国としての台頭を期待したい。

蛇足ながら、南アジアのサッカーといえば、現在までのところ日本と最もゆかりが深い国はブータン。2008年から行徳浩二氏、松山博明氏、小原一典氏と3代続けて日本人が代表チームの監督に就任している。

日本で中継されることはもちろん、試合内容が新聞等で報道されることもまずないが、ブータンのサッカーファンたちの間では、「日本のサッカー」に対する関心度はかなり高いのではないかと思われる。

旅行予約サイト

インドを代表する旅行予約サイト、cleartripMakeMyTripにアクセスしてみると、以前はなかった「バス予約」が可能になっていることに気付かれた方は少なくないことだろう。予約時に画面で座席指定できるものもある。
バス内の座席指定画面

予約サイトでブッキングできる路線限られるため、前者の場合は出発地と目的地を入力して検索してみると、中途の乗り継ぎやルートはずいぶん遠回りしたものが表示されたりする。後者については少なくとも現時点では、バス予約部分の造りが良くないので使い勝手は良くない。しかしこうした業界の競争は熾烈で進化も速いので、遠からず改善されることだろう。

CleartripではWay To Goというメニューを選んで、出発地と目的地を入力すると、所要時間とルートを表示してくれる。その中から『Greenest』『Fastest』『Cheapest』のそれぞれのカテゴリーで選択することができる。試しに西ベンガル州都コールカーターからグジャラート州の中堅都市ラージコートまでの行程を調べてみると以下のようになる。

「Greenest」なルート
「Fastest」なルート
「Cheapest」なルート

インドから国外へのルートも調べることができるようになっており、出発地をデリー、目的地をウズベキスタンのタシケントで入れてみると、飛行機で向かう以外に陸路でパーキスターン、中国、タジキスターンを経てドライヴでのルートが表示された。

所要42時間などと出てくるが、途中まったく休止せずに走ることができたとしても、まさかそんな短い時間で到着することはできないだろう。通過する国々のヴィザ取得にかかる手間なども考慮されているはずもない。それでもおおまかな交通機関の乗り継ぎ等の見当はつくのでなかなか便利そうだ。

デリーからタシケントに飛行機で行く場合
デリーからタシケントまでクルマで行く場合

Small Worldというメニューでは、任意の地名を入れると、その土地の歴史、概要、直近の天気、見どころ、アクセスなどの情報を一覧することができる。独自の情報を提供しているわけではなく、Trip Advisor、Google Map, WIKIPEDIAなどのサービスに連動させているだけだが、複数のサイトの情報をひとつの場所で集中的に閲覧できると、ずいぶん使い勝手が良くなる。とても良いアイデアだと思う。

各地の案内もいろいろ閲覧できる。
Google Mapと連動して地図が表示される。
各地の見どころもCleartripで閲覧できる。

飛行機等の予約に便利なだけではなく、各地の情報を閲覧したりルートを検索しているだけでも楽しそうだし、何か新しい発見があったりもしそうで愉快だ。

ホテルの予約の扱いも充実しているし、先述のとおりバスの予約も行なうようになっている。あとは鉄道予約の際のOTP(ワンタイムパスワード)が必要になってから、インド国外からのブッキングがずいぶんややこしいことになっていることについて、利用者の視点に立った改善がなされることを期待したい。もっともこれについてはCleartripを始めとする旅行予約サイトが解決できるものではなく、インド国鉄自身が何かいい手段を講じてくれないとどうにもならない。

ともあれ、こうしたウェブサイトの今後の進化がますます楽しみである。

ロイヤルエンフィールドのチベットツーリング

新品で購入できるヴィンテージなブリティッシュバイク」のロイヤルエンフィールドによるインドやネパールでのツーリングのツアーは近年多くなっている。

これには外国人に対してはエキゾチックなロケーションと夢のような古典バイクという取り合わせがアピールすることと思われるし、近年はインドの若者等の間でも手近にあるヴィンテージなバイクに対する関心が高くなっているということ、そして現在も生産中であることから導入やメンテナンスのコストが妥当なものであるということも、こうした企画を容易にしているといえる。

ネパールからは「さらにエキゾチックな訪問先(?)」としてのチベットへのツーリングも組まれるようになっているが、ここにきてついに「インドで初めて」を謳うチベット行きのツーリングが企画されている。

10月11日(日)にUP州都ラクナウを出発し、ネパールを経由してチベットを走るというもので行程は半月ほど。どういう人たちが参加するのかはよく判らないが、おそらくスタートとともにインドのメディアが取り上げることだろう。

こんな企画が可能となることについて、印中間の関係改善ぶりを感じるような気がしないでもないが、今年の春先に中国軍がラダックの一部に侵攻した例もあるなど、今後も紆余曲折が予想される。

ロイヤルエンフィールドによるチベットへのツアーはともかく、両国間で人々やモノの往来が盛んになることは決して悪いことではないだろう。いつの日か、経済面でお互いに抜き差しならぬ相互依存の関係が築かれたならば、そうそう危険な振る舞いに出るわけにもいかなくなる。安全保障の面でも大変有益であろう。