予約サイトでブッキングできる路線限られるため、前者の場合は出発地と目的地を入力して検索してみると、中途の乗り継ぎやルートはずいぶん遠回りしたものが表示されたりする。後者については少なくとも現時点では、バス予約部分の造りが良くないので使い勝手は良くない。しかしこうした業界の競争は熾烈で進化も速いので、遠からず改善されることだろう。
CleartripではWay To Goというメニューを選んで、出発地と目的地を入力すると、所要時間とルートを表示してくれる。その中から『Greenest』『Fastest』『Cheapest』のそれぞれのカテゴリーで選択することができる。試しに西ベンガル州都コールカーターからグジャラート州の中堅都市ラージコートまでの行程を調べてみると以下のようになる。
インドから国外へのルートも調べることができるようになっており、出発地をデリー、目的地をウズベキスタンのタシケントで入れてみると、飛行機で向かう以外に陸路でパーキスターン、中国、タジキスターンを経てドライヴでのルートが表示された。
所要42時間などと出てくるが、途中まったく休止せずに走ることができたとしても、まさかそんな短い時間で到着することはできないだろう。通過する国々のヴィザ取得にかかる手間なども考慮されているはずもない。それでもおおまかな交通機関の乗り継ぎ等の見当はつくのでなかなか便利そうだ。
Small Worldというメニューでは、任意の地名を入れると、その土地の歴史、概要、直近の天気、見どころ、アクセスなどの情報を一覧することができる。独自の情報を提供しているわけではなく、Trip Advisor、Google Map, WIKIPEDIAなどのサービスに連動させているだけだが、複数のサイトの情報をひとつの場所で集中的に閲覧できると、ずいぶん使い勝手が良くなる。とても良いアイデアだと思う。
飛行機等の予約に便利なだけではなく、各地の情報を閲覧したりルートを検索しているだけでも楽しそうだし、何か新しい発見があったりもしそうで愉快だ。
ホテルの予約の扱いも充実しているし、先述のとおりバスの予約も行なうようになっている。あとは鉄道予約の際のOTP(ワンタイムパスワード)が必要になってから、インド国外からのブッキングがずいぶんややこしいことになっていることについて、利用者の視点に立った改善がなされることを期待したい。もっともこれについてはCleartripを始めとする旅行予約サイトが解決できるものではなく、インド国鉄自身が何かいい手段を講じてくれないとどうにもならない。
ともあれ、こうしたウェブサイトの今後の進化がますます楽しみである。