デカいスマートフォン AQUOS PAD SH-08E

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「もうすっかり・・・」と言っていいほど、スマートフォンとタブレットPCが普及した。私もiPhoneを使用していた時期があったのだが、手軽なサイズはいいものの、携帯できるPC端末のようなものであることから、電子書籍を読みたくなったり、雑誌を購読したくなってきたり、旅行の際にはガイドブックを入れておきたくなったり、と様々な欲求が出てくると、あの小さな画面では収まりがつかなくなってしまう。

そんなわけで、昨年の今ごろはMEDIAS TAB UL N-08Dというモデルを手にして、当初は多いに気に入っていたのだが、これもやはり欲求の増大により、大きなデータの電子書籍を閲覧しようとするとハングアップしてしまったり、動きが非常に遅かったりと、非力なCPUのため、すぐに限界が来てしまった。

半年ほどで嫌気がさしてしまい、次なるモデルを模索していたのだが、7インチのタブレットで普通に通話ができるモデルとなると、なかなか見つからないのである。

SIMフリーで、通話もできるタブレットとしては廉価なASUSのFonepad ME371MGは有力な候補とはなりえなかった。スペックが前述のMEDIAS TABと同じくらいなので、ノロノロとしたぎこちなさからは解放されないことは明らかであるからだ。

その他といえば、クアッドコア搭載でキビキビ動いてくれそうなモデルで画面が大型のものといえば、SAMSUNGのGALAXY NOTE Ⅱをはじめとする、画面サイズ5インチ台のスマートフォン以外は見当たらない。このあたりで妥協してしまうと、確かに普通の携帯電話としてズボンのポケットには入る大きさであっても、書籍リーダーとしては物足りない。

それがゆえに、やや小型のタブレットも同時に携行している人たちがいるわけだが、スマートフォンのテザリングでWIFI使用というのはちょっと面倒な気がするし、あるいはもうひとつ3G回線を得てというのも不経済である。そもそも同じような目的のモノをふたつも持参するというのが気に入らない。よって「大は小を兼ねる」で、タブレットのほうでスマートフォンとしての用途もまとめてしまいたい。

すると、やはりタブレットとしては最も小型な7インチというサイズが一番合理的な選択であると私は考えている。ポケットには入らないが、冬の上着ならばなんとか収まるが、常時身に付けているカバンに放り込んでおくというのが適当だろう。また、未確認ながらもMEDIAS TABと異なり、こちらは海外で現地SIMを差してもテザリング可能という情報もある。

蛇足ながら、ワンセグ放送受信機能が付いている携帯電話は多いが、こちらには「フルセグ」も(ワンセグとフルセグと切り替え可能)受信できるようになっている。私自身はテレビはあまり見ないので関係ないのだが。

非常に好感の持てるモデルなのだが、やはり値段は張る。白ロムでも4万円台後半、Docomoで契約すると8万円強という価格となる。7インチ画面で高性能なWIFI専用タブレットが2万円台くらいから手に入る昨今の状況を思えば、携帯電話とまとめてしまうことがかなり高くついてしまう感は否めない。

やはり「バカでかいスマートフォンが欲しい」という層が限られているため、競合機(携帯電話としても使用できる7インチタブレット)がほとんど存在しないことからくる「プレミアム」のようなものだろう。

最後にもうひとつ、このモデルのバッテリー容量は4200mAhと、他の製品に比べてかなり大きなものとなっているのだが、それ以上に電池の持ちが良いこと。通常のスマートフォンであれば、朝出てから夕方くらいには電池が危うくなってしまうが、同じような使い方をしてもこちらは2日間くらい持つような具合だ。

そうした点からも日常でも旅行先でも、バッテリーの減りをあまりに気にすることなく過ごすことができるのは助かる。インドその他の国々に持参しても大いに役立つことだろう。Docomoで購入した場合は、SIMロックを解除してから持っていかなくてはならないため、別途3,150円の手数料の支払いが必要となるのが癪ではある。

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