AQUOS PAD SH-08E用にBluetoothのキーボードを購入してみた。
旅行先で日記を書いたり、ネットを利用したりするためにいつもノートPCを持ち歩いているのだが、いくら小型のものであっても、ちゃんと両手で普通に文字を入力できるものとなると、それなりのサイズにはなってしまう。
旅行先に限らず、日常でも何か気が付いたことを書き留めたり、メモしたりするためにキングジムのポメラの購入を考えたこともあったが、結局購入することはなかった。ネットとの連携ができないとあまり魅力を感じないからである。
7インチのタブレットPCと無線接続したキーボードを並べてみると、ちょうどそのポメラみたいな感じになる。画面はパソコンよりもかなり小さくはなるものの、日記その他を書いたりする程度ならば充分実用に耐えるだろう。
ただしキーボードについては、「かな入力」を前提で考えると、選択できるモデルにかなり制約があることに気が付いた。なぜならば、多くの持ち運び用のコンパクトなキーボードの場合、小型化するためにかな入力の際の「ろ」「む」「-」にあたるキーが省略されているからだ。そうしたモデルの場合、確かにかな打ちはできるのだが、それら三文字がどうしても出てこなくなる。
売り場の人に尋ねてみると、日本語入力の際にかな打ちよりもローマ字打ちを選好する人のほうが多いため、往々にして「ローマ字入力を前提」としてこのようなコンパクトなキーボードが製造されているとのこと。
私自身は、英文を作成する場合はローマ字入力であるのは当然としても、日本語の場合は「かな入力」を常用することにしている。なぜならば、ローマ字入力の場合は明らかに打鍵数が倍近くなってしまうため、文章作成速度に差が出てしまうためだ。かな入力であればなんとか「人がしゃべるのと同じ程度」の速度で入力できいても、私のスピードではローマ字入力の場合はとてもそのような具合にはいかない。もちろん打鍵数が多くなるので疲れるということもある。
折りたたみキーボードは、スペースキーが中央で左右に割れているので多少の慣れが必要であること、私が購入したモデルは一応「ろ」「む」「-」は備えているのだが、スペースの関係で妙な場所にあるため、こちらも同様に最初は少々戸惑いがある。だがしばらくするとすっかり馴染んでしまうので、大した問題ではない。
だがもっとも気になっていたのはアンドロイド上で利用できるオフィスソフトの出来具合である。これまであまり縁がなかったのでよく知らなかったのだが、ウィンドウズでもある程度普及している中国企業による「KINGSOFTオフィス」はなかなかちゃんとしていて感心した。
ファイル形式は基本的にMicrosoftのオフィスシリーズと同様の形式なので、双方でファイルを共用できるようになっている。またクラウドとの連携も良好で、通常はローカルで文章等を作成しておき、必要に応じて3G回線ないしはwifiを利用できればクラウドにバックアップを取ることができる。当然、クラウド上に保存した資料等を参照することもできる。便利な時代になったものだ。
電話とパソコンとガイドブック等がひとまとめに出来て、荷物の軽量化に寄与するところ大であると思う。盗難に気を付けるのはもちろんのことだが、同様にバッテリー切れももう注意だ。給電事情の良くないところではちょっとキビシイこともあるかもしれない。もちろんそれ以上に故障でもしたらまったくお手上げとなる。やはりデータ等はいくつかに分散してバックアップしておくことが肝要だろう。
さて、スマホ兼タブレット+Bluetoothキーボードで、外出時や旅行先でのノートPCが不要となるか、しばらく様子を見てみようと思う。