バリエーション豊かな品揃えのパーン屋さん。売り手のお兄ちゃんは西ベンガル出身とのことで、やたらとカルカッタ式のものを勧めてくる。
私はパーンを嗜む習慣はないので、それぞれどのような特徴があるのかについては、トンと見当もつかないのだが。
映画「Don」に出てきた挿入歌にKaike Paan Banaraswalaというのがあったが、その「バナーラスワーラーはどれだい?」と尋ねると、下の画像上部に見える小さなちまき風のものがそれだとのこと。
(アミターブ・バッチャン主演で1978年に公開された「Don」は、シャールク・カーン主演でリメイクされ2006年にリリースされている。)
カテゴリー: cinema
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各地のパーン勢揃い
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不滅の映画館
もう何年も閉鎖されている。地価の高い首都圏中心エリアで休眠させておくとは、なんともったいないことか。しかしながら、シネプレックス化の進展により、もはや単館で頑張る映画館に将来はない。
そのいっぽうで、「インペリアルシネマ」という名前はランドマークとして生きており、宿泊先がこの建物近くなので、市内どこかからオートリクシャーで戻る際には、このシネマの名を伝えるが、「もうその映画館ないよ」とか「閉まってるよ」などと言う野暮な運転者はいない。
たとえ建物を取りこわしても、目印として映画館の名前は残るのではなかろうか。南デリーには、1990年代別前半に火事を起こして営業取りやめとなった「ウパパールシネマ」という映画館であった建物がある。今でも「ウパハールシネマまで」と言えば、たとえ運転手がごく若くて、映画館が閉鎖された後に生まれたような世代の人であっても「どこだね、それは?」などと言う者はいない。
あぁ、映画館は不滅なり。
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素敵な懐メロプレーヤー SAREGAMA CARVAAN

SAREGAMA CARVAANの広告板 
即座に購入した。 SAREGAMA CARVAANは素晴らしい。
店頭で実物をみせてもらったら、ハートをわしづかみにされてしまった。
もう後に戻れない。
インドのクラシックな映画挿入ナンバー5,000曲。古いラジオをイメージしたフォルムもいい感じ。この製品のウェブサイトを見ても明らかなように、ターゲットはインドの中高年層というマーケティングは素晴らしい。日本人の私までまんまと引っかかってしまうほど強力な引力がある。収録されているのは、インドの懐メロ5千曲。アーティスト別、ムード別で再生できる他、年代別のヒット曲の解説付きの再生ができる。
この製品に収録されている曲については、こちらをご参照願いたい。
私自身も1台購入して、自宅で音楽を流している。
さすがSAREGAMAの製品なので選曲は素晴らしく音質も良好だ。モノクロ音源時代の曲もちゃんとステレオ効果も出していることも含めて、さすがIT大国の製品である。ただし、コンセプトとして、この製品の形状や対象となっているクラシックな映画音楽の関係から、おそらく「次に何がかかるかわからない古いラジオの時代」があるようで、ジャンル別、アーティスト別の頭出しはできるものの、この曲を、あの歌をという具合にピンポイントで再生するようには出来ておらず、時間に余裕のある世代向けであることがよくわかる。
さて、通常の家電製品であれば、電圧の違いから「日本に持ち帰って使用できるか?」という問題が立ちはだかるが、このCARVAANはスマホやタブレットの類のようにUSBで充電するデバイスなので、日本でも普通に利用できる。
ただしこの製品のFMラジオ機能については、周波数の違いから日本の局に合わせることはできないようだ。
また、このシリーズでCARVAAN miniというモデルもあり、ひとつはクラシックなヒンディー映画ソングで、CARVAANと曲目が被らないようにセレクトされた251曲。もうひとつはカルナーティクのスップラクシュミーの曲が251曲収められている。これらもまたぜひ入手したくなる。
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訃報 シュリーデーヴィー逝く
あまりに突然のことで言葉もない。銀幕の女神のあまりに早過ぎる死。享年54歳。招待された結婚式に出席のため、家族でドバイ滞在中であった彼女だが、昨日2月24日、急性心不全で亡くなったとのこと。
80年代のヒンディー語映画の看板役者(ヒンディー語映画初出演は70年代半ばから。南インド映画での出演は子役時代含めて60年代末から)で、90年代前半まで数々のヒット作に出演。当時からのヒンディー語映画ファンにとっては、華麗な銀幕の記憶とシュリーデーヴィーの存在はオーバーラップする。
ダンスのシーンが多数挿入される時代の役者だったが、古典舞踊の素養を身に付けた女優としては、若干の例外を除けば、彼女とマードウリー・ディクシトあたりが最終世代ということになるのではないだろうか。また、ヒンディー語映画の人気女優としては珍しいタミルナードゥの出身。
共演する機会の多かったアニル・カプールの兄で映画プロデューサーのボニー・カプールと1996年に結婚後はテレビ等への出演はあったものの映画作品への出演からは身を引いていた。
そしてEngish Vingish(2012年公開)へ出演。若かりし頃とは異なる主婦役の演技で再び好評を得て、最近もサスペンス映画Mom(2017年公開)に出ていた。
名前どおり「女神様」というイメージがぴったりだったシュリーデーヴィーは、「現世で年齢を重ねつつも老い衰えてていくことが許されない女神」としての宿命を背負っていたのかもしれない・・・というような気がしてしまう。
ご冥福をお祈りいたします
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ラジニーカーントの政界入り
タミル映画の大御所俳優、ラジニーカーントが政界入りすることで、このところ沢山の報道がなされている。
ある調査によると2021年に争われる予定のタミルナードゥ州議会選挙が今行われたとすると、現在与党にあるAIADMK、これと長年ライバルとして競ってきたDMKも獲得議席は過半数を大きく割込み、16%前後を占めることになると予想されるラジニーカーントの政党(まだ名前さえもない・・・)が新政権の成立の可否を握ることになるのだという。
既存の政党に加わるわけではなく、政治経験のない彼が政党を旗揚げするとのこと。その新党はまだ結成されておらず、党の手足となって働く人については、映画俳優としてのラジニーのファンクラブを通じて活動家を募っているような段階だ。彼の政党はおそらく宗教色はない世俗主義であろうということ、それとは裏腹にBJP率いるNDA(National Democratic Alliance)に加わることになりそう・・・という程度。
ヒンディー語映画の俳優が政界に進出することも珍しくないが、日本同様にタレント議員としてのお飾り的な存在であることが多い。長くやっていれば、大臣まで務めた人はあるが、その人の存在が政界を左右するというほどのものではない。ましてや「タレント議員」が新党を旗揚げというようなことは想像さえしがたい。
そこにくると、昔からタミルナードゥでの地元語映画俳優の存在感というのはずいぶん大きい。
Rajinikanth will be an NDA ally in 2019 general elections: Tamil Nadu BJP chief (moneycontrol.com)
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外国人歌手によるヒンディーソング
様々な外国人歌手たちによるAe Dil Hai Mushkilのカバー。
Ae Dil Hai Mushkil by Foreigners (Compilation)
上記リンク先の動画に出てくる中のひとり、パレスチナ人歌手Lina SleibiによるTum Hi Hoもなかなか良い。
イラク人歌手Razan RazmiによるTum Hi Hoの動画はこちら。この曲は、よほどアラブ人の琴線に響のだろうか。
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インディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン IFFJ2017
すでに日本の秋の風物詩となった感のあるIFFJ。
東京では10月6日から10月27日まで、大阪では10月7日から10月27日までの開催だ。
今年からは会期を3週間に拡大されており、日本に居ながらにしていろんなインド映画を楽しむ貴重な機会となっている。今回上映されるのは全部で16作品。いろいろなジャンルの作品が含まれており、誰もがきっと好みの映画に出会うことができるはず。
インド映画ファンの皆さん、ぜひお楽しみください。
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旗の高さを競った末に
舞台はラージャスターン州のジョードプル。あるムスリム男性がイスラーム教を象徴する緑色の旗を立てたところ、これに対抗して隣家のヒンドゥーのブラーフマン男性も自らの宗教のカラーであるサフラン色の旗を立てる。
両者は旗の高さを競い、周囲の人たちの注目を集める中、これが次第にエスカレートしていき、ムスリムとヒンドゥー、それぞれのコミュニティの人たちを巻き込んで、ついにはどちらも大きな旗を仕立てて、巨大な竿で両家の屋上に掲げようとするに至る。
彼らが、それぞれの帰属を象徴する旗を渾身の力で立ててみせると、風にはためくサフラン緑の旗の有様は、その間から垣間見える空の雲の色と合わせて、なんとインド国旗となって、円満に一件落着というオチ。
導入部分といい、クライマックスに至るまでの描写とスピード感といい、最後のどんでん返しまで、非常に良く出来た作品だ。
しかしながら、やはり最終的に手打ちとなるのは、あくまでも緑(ムスリム)の旗が下の位置にあり、ヒンドゥーを象徴するサフランが至上というのがミソ。
モーディー人気の中、BJPがますます影響力を増している世相を反映していると見ることもできる。 -

インペリアル・シネマ

Imperial Cinema デリーの宿泊先近くの映画館「インペリアル・シネマ」。もう何年も閉鎖されたままのようだ。
今どきのインドの都会では、洒落たシネプレックス化が進み、古いシネマホールが単館でやっていくのは大変難しくなっているのを象徴しているようだ。
それにしても都心で、こんなもまとまった箱モノが放置されたままというのはずいぶんもったいない気がする。また、南デリーでは、記憶に間違いがなければ90年代前半に火災を起こして死者まで出したウパハール・シネマという映画館の建物が、今でも事故後そのままになっている。
地価がどんどん上がるデリー。どちらも大変引き合いがあるはずのロケーションで、こうした建物が処分されない背景には、建物か土地か、なにがしかの係争を抱えていると推測するのが妥当だが、実際のところどうなのかはよく知らない。
すでに廃止されていても、オートの運転手などに、その名を告げると、誰もが判るのだから、シネマホールとしての機能の一部(ランドマークとして)は残っていることにはなる。
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リーマー・ラーグー逝去
ヒンディー語映画(及びマラーティー語映画)の名女優リーマー・ラーグーが亡くなった。享年59歳。
キャリアの駆け出しの頃は、Aakrosh(1980年)での出演のように、いわゆる「アイテム・ナンバー」を踊る役柄もあったが、まだ若かった時期から母親としての役柄が多かった。Qayamat Se Qayamat Tak (1988年)、Maine Pyar Kiya (1989年)、Saajan (1991年)、Rangeela (1995年)、Kal Ho Naa Ho (2003年)等々、数々の大ヒット作にも恵まれ、多くのファンに親しまれた『インドの母』。
ご冥福をお祈りします。Reema Lagoo, Bollywood’s favourite mom, dies of cardiac arrest at 59, fans react (Hindustan Times)
Veteran actress Reema Lagoo passes away at 59 (Hindustan Times)











