カシミール初の女性自爆テロ

 先週土曜日の大地震で大きな被害を受けたカシミールだが、この地域で最初の女性による自爆テロ(軍を標的にしたものとされるが失敗に終わった)が起きたことが伝えられている。
 中東では、特にパレスチナ問題がらみの「闘争」の中、女性によるこの類の事件はもはや珍しいものではなくなっている。またインドでも各地で散発する過激派によるテロ活動の中で、女性が何らかの役割を担っているケースは決して少なくない。だが本日夕方放送のZEE NEWSによれば、カシミール地方を巡る一連の出来事の中で、女性によるこのタイプの犯行は初めてなのだという。
 従来男の領域と見られていた分野への「進出」の背景にあるものはいくつか考えられるが、だからといってテロ活動が「拡大している」とはいえないと思う。しかし少なくともこうした活動に参画したり、その中で重要な任務を担う人々の層が従来よりも拡大している可能性は見逃すことができない。何しろ世の中の半分は女性である。今後の動きを注意深く見守っていきたい。
Kashmir ‘woman suicide attacker’ (BBC)

地震 被災地はどうなっているのか

 10月8日に大地震が起きてから4日が経った。地震の被害の全体像が次第に明らかになってきている。世界各国からの援助も押し寄せつつあるとはいえ、同時に生活物資の不足も伝えられている。
 そしてやはり交通の問題という壁は大きいようだ。被災地は山岳地帯にも広がっているため、地震の被害を受けた地方の二割に及ぶ地域では、今なお救助隊も救援物資もまったく届かず孤立しているのだという。こうした状況下、空からの救援も試みられているようだが、やはり道路輸送可能な地域と比較して、質量ともに大きく不足してしまうのは想像に難くない。

続きを読む 地震 被災地はどうなっているのか

パキスタンで強い地震

 10月8日インド時間午前9時25分にパキスタン首都イスラーマーバード北北東95キロ地点、ムザッファラーバードあたりを震源とするマグニチュード7.6の強い地震があり、隣国インドやアフガニスタンにも影響が及んでいる。
 インドではJ&K州で地滑りや家屋の倒壊などにより、百数十名の死者と数百人規模の負傷者が出ていると本日時点での報道もある。地震の揺れは、デリーはもちろんパンジャーブ、U.P.西部、ウッタラーンチャル、ヒマーチャル・プラデーシュ、ラージャスターン、マディヤ・プラデーシュ、グジャラートといった各州でも感じられるほど規模の大きなものであった。パキスタンの震源地近くでは今も余震が続いている模様。
 

続きを読む パキスタンで強い地震

有明コロシアムのサーニャ・ミルザー

sania.jpg
 東京の有明コロシアムで開かれているテニスのAIGオープン6日目は女子準決勝。第2シードのN・バイディソバ(チェコ共和国)と対戦するのが第4シードのM・キリレンコ(ロシア)で、第3シードのT・ゴロバン(フランス)対第8シードのサーニャ・ミルザーという、全員10代の選手たち同士のカードとなった。
 攻撃的で強打を誇るサーニャとクールで落ち着いた試合運びのゴロバンという対照的な組み合わせが注目された。サーニャは自らの持ち味を発揮して、素晴らしい展開を見せてくれた時間帯もあり、なかなかの好ゲームではあったが、結局ストレート負けで敗退となったのは非常に残念である。
明日10月9日(日)に行なわれる決勝戦は、本日の準決勝もうひとつの試合でキリレンコを下したバイディソバがゴロバンと対戦することになる。
 ちょうど土曜日ということもあり、会場には日本在住のインド人ファンたちが多く詰めかけていたようだ。大会が開幕してから東京でもその強さをしっかりアピールしてきた彼女だ。今後は日本人たちの間でもサーニャ・ミルザー人気が急上昇するのは間違いないだろう。
強い。若い。かわいい。女子のスポーツ選手にこの3つが揃っていれば、スポーツマスコミはまず飛びつく(tennis365.net)
AIGオープン女子準決勝 ミルザ敗退。ゴロバンが決勝へ(tennis365.net)

ニッポンで稼ぐインド国営会社

 近年、外資系企業の活躍が目立つ日本の保険業界。アリコ、アフラック、アメリカンホーム、チューリッヒ等々、扱う商品の内容はともかく会社の名前は馴染み深いものとなっている。そんな中、日本で長きにわたって活躍しているインドの保険会社がある。しかもこれが国営企業だといえば驚く人も多いだろう。
 その名もニューインディア保険会社 (The New India Assurance Co. Ltd.)である。1919年にボンベイで設立された同社はターター・グループ経営の保険会社として発展を続けた後、1973年に他社と合併したうえで国営化された。

続きを読む ニッポンで稼ぐインド国営会社