ジャグダルプルの宿

ピカピカで気持ちの良い部屋

郊外にあるため宿の背後の風景はこんな具合

チャッティースガル州のバスタル地方の中心地、ジャグダルプルにて、ちょっと奮発して
一泊2700Rsの宿を利用した。

田舎にあるけど、ほぼ新築でスタイリッシュな感じのホテル。とにかくピカピカで清潔なホテルだ。でも空いている・・・というのがポイントで、料金以上に素晴らしい。ほとんど宿泊客は無く、スタッフたちのほうが人数が多いようだ。

少し郊外のほうにあるため、近くをふらりと歩いても、食事処がまったく見当たらなかったので、その宿泊先レストランで食べた。ピュアヴェジであるにもかかわらず、とても楽しめた。料理人の腕がよいのだろう。宿代に込みの朝食は、毎日内容を替えている。夕食もここで食べることが多かったが、インド料理、インド式中華料理、そしてデザートの類も美味しかった。

ホテルのマネージャー氏は、一週間前に着任したばかりというオリッサの人で、42歳なのに大変初々しい。他のスタッフも感じがよいのだが、このガラガラ具合では先行き暗いようにも思う。ここから少し西へ進んだところに、同じマネジメントによる同様のホテルがもう1軒あるのだというから、さらに驚く。

マネージャー氏いわく、バスタルの今後には大きなポテンシャルがあるのだということだが、ホントに大丈夫なのだろうか。
だが、この人は親子二代続けて観光業に携わっているとかで、幼い頃から親に連れられて、インド全国各地を訪問したとのこと。彼の父は観光関係担当の役人だったそうで、プライベートでもあちこち訪れたり、何か調べてまとめたりすることが好きだったらしい。

彼の出身地オリッサ州の話になり、チャッティースガル同様に様々な先住民族が暮らしている地域があるが、そうした部族の中で名前は忘れたが、決して笑顔をみせてはいけない部族がごく一部あるとのこと。初対面なのに笑顔だと、侮辱されたと受けとられて危険なのだという。

Peace & smileは、「あなたに悪意を抱いていませんよ、好意を持ってますよ」という世界共通のメッセージかと思っていたが、そういう例外があるらしい。
まあ、そのあたりについては、日本で接客業でお決まりの、心のないわざとらしい作り笑顔というのは、見ていてあまり気持ちのよいものではないため、初対面でヘラヘラしないという質実剛健な気風というのも、なかなか良いと私は思う。

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カーンケールのハート(定期市)

チャッティースガル州カーンケールのハート、つまり定期市は、国道30号線上にあるバススタンド敷地内で毎週日曜日に開催される。
市街地で開かれるハートは部族色が薄く、ちょっといまひとつに感じる。お客の大半が部族ではない一般の人々となるため、雰囲気が異なるだけではなく、商う内容にも違いが出てくる。売り手にしても部族以外の人たちのほうが多いかもしれない。

やはり不便なところで開かれるからこそ、ハートの主役、売り手も買い手も部族民となるため、私たちのような部外者にとっては面白いのだ。それでも、ここに出入りする部族の人たちの姿は確かにあるし、活気あるやりとりを見ているのは悪くない。

ハートにはよくこうした装飾品屋が来ている。この地域では、ほぼ毎日どこかでハートが開かれているので、日々あちこち回っている専業の人たちなのだろう。こうした人たちの家族は町で店舗を構えているのかもしれない。部族の女性たちが着用する金のノーズリングや太い銀の首輪なども含めていろいろ持ってきている。

村落などでのハートには普遍的に見られて、町中ではあまり見かけないのは、村で自家醸造した地酒を持ってきて開く「青空バー」だろう。会場であるバススタンドの真横に警察署があるため遠慮しているのかもしれないし、町の人は普通に酒屋で売られている酒のほうに関心があり、部族の酒など見向きもしないのかもしれない。

村からこうしたハートに出てきて商う部族の人たちの場合、品物が手に持てる範囲であれば20km、25kmくらい平気で歩くそうだ。マーケットは昼からなのに朝3時くらいに村を出るというケースもよくあるらしい。近郊の村、つまり道路が通っている村から大量の野菜などを運ぶ人はジープなどを手配して仲間たちと一緒に町へ出てきている。

ジープをチャーターして品物を持ってくる人たちもいる。

国道上にある交通の要衝の町なので、かなり大量に売り買いする人が多いいっぽう、あまり欲のないご夫婦もいた。
「週に一度、こうして売りにくるだけだよ。他の日はどうしてるかって?寝てるか畑仕事だなぁ。」
なんだか売り物もずいぶん少ない・・・。

巨峰くらいの粒サイズのジャングルトマトも売られていた。部族の村の特産品とのことで、味が濃く滋養に富むとのこと。町の人たちにも好評だそうだ。

通称「ジャングルトマト」

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再びHMT

1月に「HMTの手巻き腕時計」と題して書いたが、このたび改めてHMTの手巻時計をいくつか購入した。

再びHMTの時計を購入

すでに2016年に時計部門は解散しており、現在は製造されていないため、手に入るのは今も流通している限りとはなるものの、規模の大きな国営企業による製品であった。ゆえにバーザールで古くから営業している店などで尋ねると、まだ少数のストックを持つところは珍しくはない。

できれば、以前HMTと代理店契約していたような店が見つかれば、なお良いだろう。一般の店とは抱えている在庫の規模が違うため、チョイスの幅が広がるからだ。HMTでは自動巻、クォーツなども製造していたが、生産打ち切りとなるまで、主力は一貫して頑なに手巻時計であった。

80年代半ばまでは圧倒的なシェアを誇ったHMTだが、その後90年代に入るあたりまでは1984年創業のTATAグループのTITANが猛烈な追い上げをかけ、個性的なデザインでは一定の存在感を放つAllwynとともに、ジリジリとマーケット規模が縮小していった。

Allwynは中央政府傘下の国営企業のHMTとは異なり、アーンドラプラデーシュ州政府傘下の企業。創立は1942年で独立前、ニザームが支配するハイデラーバード藩王国時代から続いた公営企業、しかも自動車、スクーター、家電製品、時計といった製品の製造という技術で売る会社という点で非常にユニークな存在だった。

さて、本題に戻る。
HMTの時計には、多彩なブランドがあり、それぞれバリエーションの幅広い商品を展開していたが、ボディやユニットはほぼ共通で、文字盤のデザインのみが異なる、実質上の同一モデルでの展開が多かった。PILOT, JAWAN、JANATA、PRIYA、JHELUMなどの名前で販売されていたモデルは、その好例である。90年代以降においては、TITANとの競合のため、柄やカラーバリエーションを広げることにより対抗するようになったため、末期のモデルにはなかなか面白いものが多い。

製造してからしばらく放置されているため、購入時の動作確認や巻き部分がスムースであるかどうかのチェックはもちろんのこと、個体によって遅れ、進みが出るケースも散見されるため、購入後1、2回程度、購入店での調整が必要となる場合もあるかもしれない。
特にそのあたりで何もなければ、極めて正確に時を刻んでくれるのは、ムーブメントはHMT時計部門の合弁相手であったシチズンの設計であるがゆえのことだろう。

携帯電話の普及により、腕時計の需要は激減しており、スマートウォッチと違って「時間を知る」のみの単機能の時計は必要とされないかもしれないが、アナログ時計に興味のある方には、インドのレトロな機械式時計はコスパの高さからもなかなかオススメである。高めの価格帯でも1,500Rs~1,600Rsあたりで購入できるはずだ。

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SAREGAMA CARVAAN MINI BHAKTI

SAREGAMAのCARVAANシリーズの中のバジャン版だ

300のバジャン(ヒンドゥーの神への賛歌)が収録されており、この機器自体でも音質は良好し、ボリュームもかなり出るのだが、Bluetoothスピーカーへの接続も可能。この点は、すべてのCARVAANシリーズに共通している。

これもまた選曲は、さすがSAREGAMAによるものなので、実に素晴らしい。
なお、このCARVAAN MINIのシリーズには、スタンダードなCARVAAN同様にヒンディー語映画ソング懐メロが収録された「Hindi Legends」とともに、スィク教の神への賛歌「Gurbani」も用意されている。

いずれも大変魅力的だが、個人的には、いつかカッワーリー版も発売される日が来ると大変嬉しい。

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CARVAAN GO

CARVAAN GO

CARVAAN GO外装

上の画像の上箱の中にブリキ缶が入っており、この中に本体が収納されている。

SAREGAMA社から販売されている好評のCARVAANシリーズ

このシリーズに新たに加わった新製品で、ウェブで先行販売された後、つい先週から店頭でも出回るようになったCARVAAN GO

3000曲ものヒンディーソングの映画懐メロが収録されている。キショール・クマール、ラター・マンゲーシュカル、モハメド・ラーフィーその他のレトロな曲を楽しむことができる。SAREGAMAによるものだけあって選曲も素晴らしい。

重量わずか88g、バッテリー駆動時間は7時間(USB端子で充電)とのこと。収録曲の再生以外に、マイクロSDスロットを備えているので自分で収録しておいた曲目を再生することもできるし、AM/FMラジオ機能も付いている。価格は3990Rs。

家での使用はもちろんのこと、スマホの2/3程度のサイズなので、外出や旅行にも気楽に持ち出せる。インド懐メロに多少なりとも関心のある方は、ぜひお勧めしたい1台だ。

蛇足ながらインド製品にしては、ずいぶん包装も凝っており、「開封の儀」を楽しむことができる。

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