ENGAGED

こちらはトイレ のドアの表示。「occupied」とあるよりも、少し厳粛な感じがする。中の人が真剣に取り組んでいるような印象を受けるではないか。

少なくとも便座に腰掛けてスマホでもいじっているような、待たされている側にとっては腹の立つイメージは浮かばない。

電話にしても、そうだ。話中で「busy」と考えると、無駄話のせいで繋がらないような気もするが、「engaged 」であれば、何か真面目な会話が進行中であるようなシーンが目に浮かんでこなくもない。

なぜこのように違ってくるのかといえば、occupied、busyは、いずれも単一の人物Aさんの行動を反映したものであるのに対して、engagedであれば、Aさんの意思にかかわらず、自然現象や第三者との関係により、その状態にあることを余儀なくされているというイメージをも想起され、「それならば仕方ない」というムードを醸成するのだ。

仕方ないは仕方ないのだが、トイレを待つというのは、まさに一日千秋の想いである。実に切ない・・・。

※内容は新型コロナ感染症が流行する前のものです。

夜遅く着いたときの宿

こんな思いをしたことのある人は少なくないだろう。

路地裏にあるホテル、夜遅い時間帯に戻ろうとすると、行く手を阻む野犬集団。通りかかる人があれば、テキトーにくっついてやり過ごしたいところだが、あいにく誰もやってくることなく時間が過ぎていく。

そんなこともあるので、あまり路地裏深くにある宿はなるべく利用しないようにしている。できれば表通りにあればなお良い。クルマの騒音だの街のざわめきなどというのはまったく気にならないほうだ。普段生活している環境がいつも騒々しいからということもある。

遅い時間帯に鉄道やバスで到着した場合、駅やバススタンドすぐ近くのエリアの宿が取れるといいのだが、これらがひどく街外れに立地していることだってあるので、いつもそうとは限らない。

ちょっとした大きさの鉄道駅の場合、「リタイアリングルーム」が利用できるとたいへんラッキー。今は空きがあればネット予約することも出来るため、鉄道に乗って目的地の宿をまだ決めていなかったら、ウェブで確認してみると良いかもしれない。最大48時間しか滞在できないとはいえ、鉄道好きな人にとっては「駅に宿泊」というのもなかなか良いものだし、深夜あたりになって到着してクタクタの身にはとても助かる。

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「ヒルステーション」としてのラーンチー④

連合軍墓地を訪問するとき、Uberタクシーのアプリに「War」と入れたところで「War Memorial」と出たので迷わずタップしてクルマを呼んだら、まったく見当違いの場所に連れて行かれてしまったのだが、これが意外に良かった。

到着してUberを降りてみると、連合軍墓地ではなくインド軍の駐屯地であったのだが、少し戻ったところに「War Memorial」なるものがあり、警備しているインド軍兵士が扉を開けて招き入れてくれた。なんでもシャヒード(殉死)した兵士に捧げる記念碑と小さな博物館があるのだと言う。ここは、独立後のインドの戦争で没した兵士の記念碑と博物館であった。(残念ながらこれら施設内は撮影禁止)

博物館にはここに駐屯する師団に関する展示もあり、英領時代から現在までの指揮官の名前、ときには作戦の中での写真なども展示されていた。そう、インド軍は独立後から始まるのでなはなく、英領時代からずっと継続している組織であるため、伝統ある師団や連隊などの英領時代の将校は独立後のそれらと同じように尊重されるのだ。

また、こんな例もある。1803年に構成された騎馬連隊、英印混血のジェイムス・スキナーが率いた通称Skinner’s Horseの流れを引く現在のインド陸軍の騎馬連帯を、まさにそのスキナーの子孫が率いるということが話題になったことがあった。スキナーの子孫が今でもインドにいて、しかも陸軍軍人というのには驚いたが、しかも先祖がかつて占めたポジションに就いたがゆえに、大変な話題となった。

もちろん今の時代の騎馬連隊の活躍の機会は、儀礼や式典などではあるが、植民地時代にアフガン戦争、スィク戦争、1857年の大反乱の鎮圧等々、華々しく活躍した栄光の騎馬連隊の象徴は、やはり創設者の「ジェイムス・スキナー」であるがゆえに、その子孫が再び指揮を取るというのは、またとない奇跡であり、栄光の再来でもあったのだ。

〈続く〉

内容は新型コロナ感染症が流行する前のものです。

インドの5年ヴィザ

観光目的でのe-Visaで「5年間有効」というものが導入されたのは昨年の夏の終わりから秋口にかけてであった。

1回の滞在が180日以内、入国回数はマルチプルで取得日から5年間は、航空券さえ買えばインドに出入自由となることから、ずいぶん助かると思っていた。

e-Visaによる入国は、インドにおける28の空港(アーメダーバード、アムリトサル、バグドグラ、ベンガルール、ブバーネシュワル、カリカット、チャンディーガル、チェンナイ、コーチン、コインバトール、デリー、ガヤー、ゴア、グワーハーティー、ハイテラーバード、ジャイプル、コルカタ、ラクナウ、マドゥライ、マンガロール、ムンバイー、ナーグプル、ポートブレアー、プネー、ティルチラッパリ、トリバンドラム、ヴァラーナースィー、ヴィシャカパトナム)及び海港(チェンナイ、コーチン、ゴア、マンガロール、ムンバイー)のみ可能となっており、陸路での入国は不可とされるらしいが、出国においては外国人が通過できるチェックポストならばどこでも可能なようだ。

つまりインドから隣国のネパールに出てからインドに戻るという場合、例えば陸路でゴーラクプルからネパールに入り、カトマンズから空路でデリーに入るというような具合になるのだろう。

これまでのヴィザの場合、いちいち申請する手間はもちろんのこと、パスボートにシール状のものが貼られるため、回数を重ねると冊子が厚くなってしまうのも難点であった。

それまでのe-Visaは事前に出発前に申請した後、インドの空港に到着してから取得ということになっていたし、事前準備なしで空港で申請できるアライバルヴィザについては、担当官の対応がスローでとても時間がかかったりすることがあった。到着が深夜など変な時間の便だと疲労困憊することに加えて、事前に取得しておかないと、インドのことだから何かあるかもしれないという不安感からも、このところは事前に大使館で申請・取得することにしていたのだ。

今回のe-Visaは、申請してからPDFで発行される。インドに行く際には、印刷したものを持参し、出国するまでこれを持参しておくというもので、これが5年間使えるというのは大変ありがたいものであった。このe-Visa取得に先立ち、10年旅券を申請した私である。

同じパスボートで幾度もインドヴィザを繰り返し申請していると、大使館で「何の目的か?」と尋ねられて担当官との面接まで実施させられたこともあったし、あまり良いことはないため、これまでは有効期間5年間の旅券を繰り返し取得していた。

そんなこんなで、5年間有効のe-Visaを取得したのは今年の1月のこと。これで安心していつでも時間と航空券を工面すればインドに行くことかできる、そして長い期間有効なインドヴィザを持っているので、途中で何回かパキスタンを訪問することについても懸念はないと安心しきっていると、新型コロナウイルス感染症の流行に足元をすくわれたのが今年の2月の終わりあたり。インド政府がイタリア、日本などの国籍の者に対して「発行したヴィザの効力を停止する。既に入国して滞在している者についてはこの限りにあらず(しかし出国すると再入国不可)」ということを発表したからだ。

新型コロナウイルス感染症については、これまでで一番ひどいときには9月12日の97,570人、9月17日の97,894人をはじめとする10万人超の大台に迫ろうかという勢いであったが、10月6日には8月25日以来の61,267人という数字にまで下がっている。(それでも1日で6万人超というのは大変な規模だが・・・。)

新型コロナ感染症の広がりが、ピークを過ぎようとしているのか、これから秋・冬と季節が移ろう中で、再度拡大していくのかについては、まったく予断を許さない状況にある。人口規模が大きいだけに、拡大していくとすればその伸びしろも大変大きなものとなってしまう。

10月6日現在で新型コロナ感染者が世界で最も多いアメリカで7,679,908人、次いで2位のインドが6,685,082人という数字になっている。インドにおいて幸いなのは、日々の新規感染者数に近い規模の人数が毎日回復していると報じられていることだが、人口構成が若年層に厚いためだろう。。

当分の間、インドに入国することはできなくなってしまっているが、人口大国のインドにおいてなんとか終息の方向へと進み、人々の暮らしや経済活動が再び軌道に乗って進んでいってくれることを切に願わずにはいられない。

 

サダルストリートの詐欺師たち

サダルストリート

サダルストリートで、一時期ネットでも話題になった「ラージ」を名乗る男以外にも、同じようなことをしている詐欺師たちが複数いるのだという。被害にあった日本人についても、ネットその他でいろいろ情報を目にしたことがある。
犯人たちは、いずれもこの界隈に住んでいる者たちらしい。田舎からの出稼ぎの人たちの子としてこのあたりで育った者たちとのこと。経済的に苦しくても、普通はちゃんとまっとうな人間になるのだが、中にはグレてそうなってしまう者たちがいる。
そんな彼らの写真を目にする機会があったのだが、その中にひとりに、ついさきほど見かけた顔があった。パークストリートから戻ってくるときに話しかけてきた男で、すぐに離れていったのだが。
こういう奴らは、普通にそのあたりを徘徊していて、外国人にちょっと声をかけたりしてみて探りを入れているらしい。よって声をかけられただけの者にとっては、その辺にいるホテルや両替の客引きと同じで空気のようなものなので、記憶にほとんど残らない。
よって、そういう奴がいたら「インド初めてきました!」「タージマハル行きます。楽しみです!」「お茶に誘ってくれてありがとう!」などと答えておいて、そいつと一緒にセルフィー撮影しておき、あとで「こいつがその悪い奴だ」と、SNSで拡散してやればいいのだろうが、肝心の「詐欺師たち」が誰なのかはわからない。

※内容は新型コロナ感染症が流行する前のものです。