インディア・トゥデイ五輪特集

空前のメダルラッシュのインド。2012年の北京五輪での6個を超える7個のメダル獲得により五輪史上通算で35個目となった。7個のうち3個は女子のバドミントン、重量挙げ、ボクシングによるもの。今週のインディア・トゥデイでは、その関係の特集が組まれている。インドスポーツ界が今後なすべきことなどについての分析。同様に「メダルラッシュ」とはいえ、人口規模から見ると、実は五輪強国とは比較にならない低調ぶりであることについての指摘も。

なにしろ今回の東京大会だけで、米国は113個、中国は88個、日本は58個、イギリスは65個、ロシア(ロシアオリンピック委員会)は、71個ものメダルを獲得している。それに較べると、インドがこれまで参加してきたすべての夏季五輪でわずか35個というのは、あまりに少ない。ちなみにこれまでインドは冬季五輪ではひとつもメダルを獲得していないからだ。クリケットを除いたインドのスポーツ界は、まだこれからであると言える。

インドの食卓から

インド国営放送による「The Hidden Kitchens of North-East」というプログラムがある。国営だけに、日々、多言語・多文化のインド各地のニュースが様々な言語で画面で飛び交うが、民放ではあまり扱わないテーマも取り上げるのもそれらしいところだ。

これまで同局の「Wah Kya Taste Hai」のシリーズで、インド国内各地各種料理について、カシミール料理、パールスイー料理やチベット料理なども含めたさまざまなものを取り上げていたし、少し前にはラダック料理に関するシリーズものもあり、なかなか興味深く、お腹も鳴る。

「Wah Kya Taste Hai」にしても「THE Hidden Kitchens of North-East」にしても、放送後はYoutubeに上がっているため、これらタイトルを入れて検索すると、これまで放送された分が多数出てくる。観てみると楽しいことだろう。ただし言語はヒンデイー語のみである。

このリンク先は「The Hidden Kitchens of North-East」のエピソードの第1回目。

 

The Hidden Kitchens of North-East : Ep #01

規制等緩和と同時進行の感染者再増加の狭間で

英国では記事にあるとおりだが、一時は日々の感染者数が1万人を割ろうとしていた米国でも1日の新規感染者数は5万人に迫るところとなっている。それでも規制緩和・解除の流れは変わらないのは、やはりワクチンにより、死者・重症者数の大きな減少があるのだとすれば、こうした先進国で、コロナに対する指定感染症指定レベルが下げられることだろう。

それによりインフルエンザと同等の指定となり「コロナ禍の終わり」となるとすれば幸いなことではあるものの、いっぽうでまだまだワクチンの普及が遅れている国も多く、コロナ禍を脱して余裕が出てくるであろう先進国からの力強い働きかけに期待したいところだ。(しばらくの間、日本はその域に達しないだろう。)

そのいっぽうで、市民としてはワクチンにより重症化リスクは相当低減されるといっても、インフルのタミフルやリレンザ並みに安価かつ手軽に服用できて、効き目もてきめんな治療薬が出てこないと安心できない部分は多い。

「第2波」によりピークには1日の感染者が40万人を超えたインドでは、このところ4万人前後で推移しており、下げ止まりといった具合。ロックダウン、夜間外出禁止、大型商業施設や遊興施設などの営業停止といった制限も順次解かれて、ヒルステーションへの避暑客が大勢集まっていることなども伝えられ、現在は第3波を懸念する声もある。

インドでも今後はワクチン接種済みの人々の割合が高くなっていくにつれて、「コロナ後」が近づいてくることになるのだろうが、あまりに膨大な人口がゆえに、だいぶ先のこととなりそうだ。

おそらくコロナの流行は終焉することなく、ワクチン普及によって罹患しても重症化したり亡くなったりする人の割合が急減していく。それによって「恐れるべき病」ではなくなり、感染症指定レベルが下がることにより、「コロナ禍が終焉へ」という流れになることは間違いないように思われる。

英国、新規感染者5万人超 死者・重症者減で規制は解除へ (日本経済新聞)

「対策」だけでは追い付かない

タイ同様に新型コロナ対策の優等生だったベトナムでも感染が拡大している。やはり感染防止対策は良くても、ワクチンが普及しないと、変異株の感染力が上がるとダメなようだ。

今後は「変異株により感染はあるものの低水準で続く米国と欧州」と「感染が急拡大するその他の地域」に二分されそうだ。

Vietnam records 2,454 new domestic Covid-19 cases (VNEXPRESS)

今年4月くらいまでは、コロナ対策において「優等生」だったはずのタイだが、ついに1日の新規感染者数が1万人を超えた。人口7千万人弱のこの国が「1万人」ということは、人口規模が約4倍のインドネシアと同等の感染拡大規模になっているということになる。「サンドボックス」のスキームを継続するような状態にあるのだろうか?

今のところ、インドネシアのような医療崩壊の話が聞こえてこないのは、タイがインドネシアよりもかなり社会システム等が進んだ国であること、島嶼部からなるわけではなく各地が陸続きであるというメリットゆえのことかもしれないが、それとてこのペースで拡大が続けば、遅かれ早かれ、似たようなことになるのではなかろうか?

やはり欧米での例で明かなように、コロナ対策でゲームチャンジャーとなるのは、ワクチンの普及をもって他にはないようだ。

Thailand plans more travel limits as COVID deaths hit record (REUTERS)

タイの「サンドボックス」のスキームとインドの50万人分の無料ヴィザ

今月1日から開始され、観光業復活のための試運転みたいな感じで、タイ国内だけではなく、各国からも注目されているトライアル。入国後の隔離なしで滞在を楽しむことを可能とする取り組みだ。

概要は以下のとおり。

・事前に入国許可証を取得済であること。

・到着の72時間以内に発行された新型コロナウイルス検査陰性証明書を所持していること。

・最低で10万ドル以上を補償する保険に加入していること。

・タイ国保険省が、新型コロナウイルス感染に係る低・中リスク国・地域からの旅客であり、入国までの21日間以上、これらの国・地域に滞在していること。※現在、日本はこの対象となっていない。

・プーケットへは直行便で到着すること。

・到着の14日前までにワクチン接種を完了し、ワクチン接種証明書の発行を所持していること。(タイ保健省あるいはWHOが承認したワクチンのみ)

・到着時に「タイランドプラス」や「モーチャナ」などの指定アプリをインストールする。

・到着時にPCR検査を受ける。

・政府の安全・健康管理(SHAプラス)認証を取得したプーケット県内の宿泊施設に滞在する。(到着時のPCR検査結果が陰性であればプーケット県内での旅行可能)

・プーケット県内で14泊すること(14泊未満の滞在の場合は、プーケットから直行便で出国)

このところ、タイでも感染者が増えてきているし、変異株の関係もあるため、強く反対する声もある

とりあえずはうまくいくのかどうか、感染拡大が起きることはないのか、その他の問題は起きないのか(プーケット滞在中に所定の回数の検査を受けるかどうか、プーケット内に留まることが義務付けられている間に、勝手に域外に行ってしまわないかどうかなど)、お手並み拝見といったところだ。観光客といっても、実にいろんな人たちがいるので、様々な珍事も伝えられてきそうな気がしている。

ポイントは、リスクの低い層の人たちのみを、政府の目が行き届く施設に囲い込み、本来の隔離期間を観光地で過ごしてもらうというもの。よって、指定された期間が経過すれば、タイ国内の他地域への旅行は解禁となる。プーケット県内の指定施設に滞在中の期間には、政府の指定する頻度でPCR検査を受けることも義務付けられているようだ。

インド、ネパールなどへの観光目的での訪問が可能となるのは、まだまだ先のようだが、インド発の以下のような報道もある。

‘5 lakh free visas will boost tourist footfalls to India’(Sunday Guardian)

記事で取り上げられている「有効期間1か月の無料ヴィザ」の発行は、「2022年3月末または50万人分発行完了するまで」とある。

インドで最初に発見された「デルタ株」「デルタ・プラス株」といった、極めて感染力の強い変異種が世界中で警戒されている中、そんな近い将来に外国人相手の観光業がインドで復活するのかどうか疑問ではあるものの、「コロナ後」を描いて、いろいろな取り組みが始まっていることについては心強く思う。