MBKでフカヒレ

バンコク市内にはフカヒレを食べさせる店が多いが、エコノミーに済ませたい私はMBKに行き5Fフードコートでフカヒレスープを注文。廉価な分、折れたものや小型なフカヒレが多いとはいえ、入っている量は多めなのでおすすめ。250Bなので日本円でちょうど千円となる。最初にフードコートの食券としてのカードを買い、そこからそれぞれの店で差し引いてもらう仕組み。使い切るか店を出る前にリファンドしてもらうことが必要。

ナームダーリー・サンガト

バンコク中心部のアソークにあるナームダーリー・サンガトへ。

本国ではマイノリティーながらもタイでは存在感があるナムダーリー。パグリー(ターバン)は白。小さく巻くのでひと目で他のスィクと違う>

バンコクにおけるナームダーリーの人口について「700人以下。出入りはあるが、たぶん500人前後かな?」というのが関係者のお話。

タイではバンコクとチェンマイに寺院があるとのこと。参拝後、プラサードをいただく。パンジャーブその他のグルドワラーでいただくものと同じようなものだ。

ここでチョーキーダールをしているクマールさんは、ネパール系ビルマ人とのこと。祖父の代に英軍が日本と戦闘する際の徴用に応じてグルカ兵として渡ったそうだ。ビルマ情勢も経済も良くないため、ツテを頼り、タイで働くネパール系ビルマ人は多いが、彼もそういう中のひとり。

献花はやはりキク科の花というのが仏教/ヒンドゥー圏における伝統。タイではさらにお寺奉納等のために「マーラー(花輪)」がしつらえてあるので、インド文化圏のすぐ外縁にあることを感じる。マーラーといえば、「マーラー・ドゥィープ」転じてMaldives(=モルジブ)という国名など、影響下にあった地域の言語基層部に今もしっかりと息づくサンスクリット語彙という遺産。

インドは偉大なり。

スコタイ空港

今回の旅行直前にこの空港の特徴について知るところとなり、ちょっと興味を引かれていた。ご存知のとおり、空港は国あるいは空港公団所有、公団あるいはそこが委託した企業が運営というのが定番だ。しかしここはバンコクエアウェイズが所有し、同社自身が運営するという変わったものである。

だがバンコクエアウェイズ自体が単なる航空会社ではなく、バンコクエアウェイズを中核企業とする財閥で、旅行業を中心としたサービス関連事業を行う事業体でもある。

そんなわけでターミナルビルはビーチのリゾートホテルのロビーのような吹き抜け。お寺のお堂をモチーフにしたような室内空間を持つ、空港らしからぬ待合室になっている。こうした演出は実に巧みなタイ。

空港敷地内は、スコタイの遺跡を移築したかのように年季の入った仕立ての仏教建造物風のものが散在していてびっくりする。おそらく最初からレプリカを造ったのではなく、譲り受けて移築した「本物」もあることと思われる。

敷地内にはミニサファリのようなものがあり、シマウマが放牧されている。私は見かけなかったがキリンもいるらしい。

乗客全員対象に簡単な飲み物とスナックが提供される。

「空港」と言ってもいろいろあるものだ。朝夕の1便ずつしかない田舎の小空港で、ここまで凝ったものは、他国にもなかなかないのではないかと思う。(遺跡公園風の部分が撮影できていないのは心残り)

この車両の乗って搭乗口へ移動

犬の日

スコタイからシーサッチャナーライに日帰り訪問。乗車したバスでは、途中で降りることを車掌に伝えておいたので遺跡公園近くの場所でおろしてくれた。そこに貸自転車屋があったので借りて遺跡公園へと走る。途中にも遺跡公園には含まれていない遺跡がいくつかあるようだ。スコタイとシーサッチャナーライとカンペーン・ペッをあわせてスコタイ遺跡として世界遺産登録してあるそうだ。

橋を渡る
この寺院前から遺跡に向けて自転車で向かう。

とても空いていて、遺跡で出会う人たちといえば、植物の剪定や雑草の刈り取りの人たちしかいない。向こうで犬が吠えていると思ったら、あっと言う間に迫ってきた。足元にある砂利を複数まとめて投げつけて追い払う。どれかしら当たる、猿と違って良いのは、一度撃退すると遠くから吠えるだけで再度来ることはまずないことだ。

遺跡公園内に点在する寺院群だが、他の場所でも犬がこちらを見ているので、予防的に2、3個投げておく。狙ってみてもなかなかうまく当たらないものだが、犬は一目散に逃げる。

帰り道で前を走る農家のおばさんの自転車の周りで2匹の犬がじゃれ合いながら駆けていた。これを横からスピードを上げて追い抜くと、何を思ったのかそれら2匹が唸りながら追いかけてきた。ちょうど速度が同じくらいなので、なかなか距離は詰まらないが、それでも振り切れるかわからないので、どうしようかと思う。

こんな具合に自転車の背後から左右挟み撃ちみたいな形にされるのは初めてだ。停めて応戦するか、振り切るか?振り切れるのか?自転車を止めると、途端にふくらはぎ踵を噛まれそうなので、かごの中のペットボトルをより近くまで迫る右側の犬の足元めがけてたたきつけると一瞬面食らったようで、もう一匹も減速して背後に置き去りにすることができた。かなり危なかった。もう少しで咬まれるところであった。

今日はまさに犬の日である。

犬の追撃をかわしてから軽食

自転車を借りた街道沿いの店に返却すると、「バスが止まるように」と大きな三脚の上に紫色の旗を掲げてくれた。「お客さんいるよ」と知らせるものなのだろう。

客前方、オヤジ後方型トゥクトゥク

けっこうな人数が乗れるが、人が多くなると運転しづらいであろうと思う「客前方、オヤジ後方」型トゥクトゥク。

走り出す前から「前方不注意」な車両だ。形状からして正当なトゥクトゥクの進化・派生型ではなく、荷物運搬用車両から派生した傍系タイプではないかと想像している。

昔はバンコクなどでもバイクを改造したこうした形の荷物運搬用車両はよく走っていたものだ。