ナームダーリー・サンガト

バンコク中心部のアソークにあるナームダーリー・サンガトへ。

本国ではマイノリティーながらもタイでは存在感があるナムダーリー。パグリー(ターバン)は白。小さく巻くのでひと目で他のスィクと違う>

バンコクにおけるナームダーリーの人口について「700人以下。出入りはあるが、たぶん500人前後かな?」というのが関係者のお話。

タイではバンコクとチェンマイに寺院があるとのこと。参拝後、プラサードをいただく。パンジャーブその他のグルドワラーでいただくものと同じようなものだ。

ここでチョーキーダールをしているクマールさんは、ネパール系ビルマ人とのこと。祖父の代に英軍が日本と戦闘する際の徴用に応じてグルカ兵として渡ったそうだ。ビルマ情勢も経済も良くないため、ツテを頼り、タイで働くネパール系ビルマ人は多いが、彼もそういう中のひとり。

献花はやはりキク科の花というのが仏教/ヒンドゥー圏における伝統。タイではさらにお寺奉納等のために「マーラー(花輪)」がしつらえてあるので、インド文化圏のすぐ外縁にあることを感じる。マーラーといえば、「マーラー・ドゥィープ」転じてMaldives(=モルジブ)という国名など、影響下にあった地域の言語基層部に今もしっかりと息づくサンスクリット語彙という遺産。

インドは偉大なり。

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