今回の旅行直前にこの空港の特徴について知るところとなり、ちょっと興味を引かれていた。ご存知のとおり、空港は国あるいは空港公団所有、公団あるいはそこが委託した企業が運営というのが定番だ。しかしここはバンコクエアウェイズが所有し、同社自身が運営するという変わったものである。
だがバンコクエアウェイズ自体が単なる航空会社ではなく、バンコクエアウェイズを中核企業とする財閥で、旅行業を中心としたサービス関連事業を行う事業体でもある。
そんなわけでターミナルビルはビーチのリゾートホテルのロビーのような吹き抜け。お寺のお堂をモチーフにしたような室内空間を持つ、空港らしからぬ待合室になっている。こうした演出は実に巧みなタイ。
空港敷地内は、スコタイの遺跡を移築したかのように年季の入った仕立ての仏教建造物風のものが散在していてびっくりする。おそらく最初からレプリカを造ったのではなく、譲り受けて移築した「本物」もあることと思われる。
敷地内にはミニサファリのようなものがあり、シマウマが放牧されている。私は見かけなかったがキリンもいるらしい。
「空港」と言ってもいろいろあるものだ。朝夕の1便ずつしかない田舎の小空港で、ここまで凝ったものは、他国にもなかなかないのではないかと思う。(遺跡公園風の部分が撮影できていないのは心残り)