Darbha村の定期市(ハート)

村から品物を運んでくるアーディワースィーの人たち
同じ村の人たちとジープをチャーターしたりもする。

バスタル地方といえば、カラフルなハート(定期市)で知られるが、だいたい大きなスペースに屋根や幌が張られているところで工業製品、野菜、軽食などを商うのは町の人。

そのまま何もないところにムシロを広げて野菜、竹のザルやカゴ、手作りのホウキ、酒、野蚕の繭など村の産品を売るのは先住民が多い。どちらも近くに集まって商っており、先住民とのその他の市民が隣り合って商売しているという図はなかなかないし、アーディワースィー(先住民)が屋根や幌の下で何かを売っているというのもないようだ。きちんとしたマーケットプレースの場所で商売するのが普通の市民、先住民はその脇や空き地で物を売るといった棲み分けになっているらしい。

野蚕の繭

生鮮食品でも町の人たちとアーディワースィーの人たちが売るものには違いがある。私たちに馴染み深く、大量に栽培・収穫できる野菜類などを沢山積み上げて売るのは町の人たち。商業作物としてあまり栽培されない野菜についてはアーディワースィーの人たちが扱っているようだ。

町の人たちが売る野菜

アーディワースィーの人たちが売る野菜

魚類については、大きな鮮魚類は町の人たち、小魚などの干物はアーディワースィーといった具合だ。

町の人たちは鮮魚を売る。

アーディワースィーの人たちは小さな魚の干物を売る。

マフアの花から造った地酒マフア、米から醸造したドブロクみたいなのを売っているのは女性たち。こうした「青空バー」は、地域の様々な村からやってきたアーディワースィーの男たちの社交場となる。ちょっとした美人ママのところにそうしたお客たちが集まるのは、いずこも変わらないようだ。

青空バー
米から造ったドブロク
こちらはマフアーの花。これを使ってマフアーの酒が造られる。
マフアーの酒を売る美人ママ

ジャグダルプルの「ニュー・ケーララ・レストラン」と「ニュー・ケーララ・ホテル」

街の中心にある商業地に、同じマネジメントによるふたつのレストランがある。

この日の夕食は「ニュー・ケーララ・ホテル」にてフィッシュカレーとマトンフライを注文。実はこの一角を越えたすぐ先にあるノンヴェジのアーンドラ料理屋に行くつもりだったのだが、道路こちらの「ニュー・ケーララ・レストラン」、路地挟んで向かいの「ニュー・ケーララ・ホテル」という壁を越えることができなかった。

実は昨日、道路左側にある「ニュー・ケーララ・レストラン」のほうに入ってしまったときもそうだった。本当は、アーンドラ料理の店を目指して歩いていたのだ。

本日はその二の足を踏むまいと、道の右側を歩いてみたのだが、今度はその側にある「ニュー・ケーララ・ホテル」から漂う香りに足を止められてしまった。

経営者が同一のふたつの人気店が細い道路両側に建つという、絶妙な位置関係で、そこから先に進もうとする空腹客を見事に取り込んでしまう。地元の同業者たちは、「これは反則だ!」と声を上げてもいいように思う。

昨日「ニュー・ケーララ・レストラン」で食べたフィッシュ・ビニヤーニーのときと同じく、汁に入っている堅揚げの魚のフライが水分を吸い込み、やや柔らかくなった、かつ香ばしい外側のカリカリと汁の酸味のハーモニーを楽しみつつ、骨付きマトンの柔らかく煮込まれた肉とスジの部分のなかなか噛み切れないながらも深いコクを楽しむ。楽しい夕餉となった。

同一マネジメントの店とはいえ、メニューは共通ではないのが憎い。「ニュー・ケーララ・レストラン」はどちらかといえば少しアップマーケットで、家族連れ、商談客、カップルなどが多い。
「ニュー・ケーララ・ホテル」のほうは、ひとりで訪れる客、若い客が多いようだ。こちらはメニューに掲載してあるアイテムを絞り込み、よりエコノミーな料金で提供している。
そんな具合に客層を区分しているため、斜向かいに建つ姉妹店とはいえ、使用されている米の種類も違えば、食器類のグレードも異なるのだ。

「ニュー・ケーララ・レストラン」で出されるビリヤーニー
「ニュー・ケーララ・ホテル」で提供されるビリヤーニー。ご覧のとおり「ニュー・ケーララ・レストラン」のものとは使用する米の種類も異なる。

ジャグダルプルの宿

ピカピカで気持ちの良い部屋

郊外にあるため宿の背後の風景はこんな具合

チャッティースガル州のバスタル地方の中心地、ジャグダルプルにて、ちょっと奮発して
一泊2700Rsの宿を利用した。

田舎にあるけど、ほぼ新築でスタイリッシュな感じのホテル。とにかくピカピカで清潔なホテルだ。でも空いている・・・というのがポイントで、料金以上に素晴らしい。ほとんど宿泊客は無く、スタッフたちのほうが人数が多いようだ。

少し郊外のほうにあるため、近くをふらりと歩いても、食事処がまったく見当たらなかったので、その宿泊先レストランで食べた。ピュアヴェジであるにもかかわらず、とても楽しめた。料理人の腕がよいのだろう。宿代に込みの朝食は、毎日内容を替えている。夕食もここで食べることが多かったが、インド料理、インド式中華料理、そしてデザートの類も美味しかった。

ホテルのマネージャー氏は、一週間前に着任したばかりというオリッサの人で、42歳なのに大変初々しい。他のスタッフも感じがよいのだが、このガラガラ具合では先行き暗いようにも思う。ここから少し西へ進んだところに、同じマネジメントによる同様のホテルがもう1軒あるのだというから、さらに驚く。

マネージャー氏いわく、バスタルの今後には大きなポテンシャルがあるのだということだが、ホントに大丈夫なのだろうか。
だが、この人は親子二代続けて観光業に携わっているとかで、幼い頃から親に連れられて、インド全国各地を訪問したとのこと。彼の父は観光関係担当の役人だったそうで、プライベートでもあちこち訪れたり、何か調べてまとめたりすることが好きだったらしい。

彼の出身地オリッサ州の話になり、チャッティースガル同様に様々な先住民族が暮らしている地域があるが、そうした部族の中で名前は忘れたが、決して笑顔をみせてはいけない部族がごく一部あるとのこと。初対面なのに笑顔だと、侮辱されたと受けとられて危険なのだという。

Peace & smileは、「あなたに悪意を抱いていませんよ、好意を持ってますよ」という世界共通のメッセージかと思っていたが、そういう例外があるらしい。
まあ、そのあたりについては、日本で接客業でお決まりの、心のないわざとらしい作り笑顔というのは、見ていてあまり気持ちのよいものではないため、初対面でヘラヘラしないという質実剛健な気風というのも、なかなか良いと私は思う。

カーンケールのハート(定期市)

チャッティースガル州カーンケールのハート、つまり定期市は、国道30号線上にあるバススタンド敷地内で毎週日曜日に開催される。
市街地で開かれるハートは部族色が薄く、ちょっといまひとつに感じる。お客の大半が部族ではない一般の人々となるため、雰囲気が異なるだけではなく、商う内容にも違いが出てくる。売り手にしても部族以外の人たちのほうが多いかもしれない。

やはり不便なところで開かれるからこそ、ハートの主役、売り手も買い手も部族民となるため、私たちのような部外者にとっては面白いのだ。それでも、ここに出入りする部族の人たちの姿は確かにあるし、活気あるやりとりを見ているのは悪くない。

ハートにはよくこうした装飾品屋が来ている。この地域では、ほぼ毎日どこかでハートが開かれているので、日々あちこち回っている専業の人たちなのだろう。こうした人たちの家族は町で店舗を構えているのかもしれない。部族の女性たちが着用する金のノーズリングや太い銀の首輪なども含めていろいろ持ってきている。

村落などでのハートには普遍的に見られて、町中ではあまり見かけないのは、村で自家醸造した地酒を持ってきて開く「青空バー」だろう。会場であるバススタンドの真横に警察署があるため遠慮しているのかもしれないし、町の人は普通に酒屋で売られている酒のほうに関心があり、部族の酒など見向きもしないのかもしれない。

村からこうしたハートに出てきて商う部族の人たちの場合、品物が手に持てる範囲であれば20km、25kmくらい平気で歩くそうだ。マーケットは昼からなのに朝3時くらいに村を出るというケースもよくあるらしい。近郊の村、つまり道路が通っている村から大量の野菜などを運ぶ人はジープなどを手配して仲間たちと一緒に町へ出てきている。

ジープをチャーターして品物を持ってくる人たちもいる。

国道上にある交通の要衝の町なので、かなり大量に売り買いする人が多いいっぽう、あまり欲のないご夫婦もいた。
「週に一度、こうして売りにくるだけだよ。他の日はどうしてるかって?寝てるか畑仕事だなぁ。」
なんだか売り物もずいぶん少ない・・・。

巨峰くらいの粒サイズのジャングルトマトも売られていた。部族の村の特産品とのことで、味が濃く滋養に富むとのこと。町の人たちにも好評だそうだ。

通称「ジャングルトマト」

マサラドーサの驚愕

マサラドーサは小腹の空いたときにちょうど良いスナックだ。注文するとすぐに出てくるし、どんな時間帯でも美味しく食べられる。さすがに昼食や夕食にはこれだけだと足りないので、他のアイテムも併せてオーダーしたりする。
ところがこのマサラドーサについて、悲しいニュースがあった。

2 masala dosas enough to provide needed in a day (THE TIMES OF INDIA)

なんと、マサラドーサふたつで大人1日分のカロリーとのこと。それほどまでに高カロリーとはまったく知らなかった。もはや軽食というレベルではないだろう。