爽やかな朝

すっきりと目覚めると朝になっていた。

バルコニーからの景色が美しい。

宿近くの食堂に入って席に着くと、目の前の窓といいそこからの眺めといい、素晴らしい絵のようで素敵だ。

注文したものが出てきた。予想に反して都会風のパウが添えられたチャナ。ムンバイあたりから来るお客の好みに寄せたのか。

ニンブーを絞り、たっぷり添えられたタマネギのみじん切りを載せて、パウですくって食べると、これまたいい感じ。

食べ終えて店を出て少し歩くと、地酒を売る店があった。夕方訪れてみるとするか。

近くのお宅の玄関口では、可愛らしいネコがうたた寝をしている。

麗しく、爽やかで心地の良い朝である。

夕飯

ムルッドは浜辺沿いに広がる小さな町。アラビア海に沈む夕日をしばらく眺めていると、いい具合に夕食の時間になった。近くのこじんまりした店に入ってみると、簡単ながらもおいしい食事が出てきた。油脂分が少なめで健康的な感じでもあった。

食事を終えて店を出てしばらく歩くと、こんなお宅が目に入ってきた。

軒下スペースに長椅子とか一人がけの椅子がいくつかあって、ここで家族やご近所さんがゆったりと会話するのだろう。

実は画面左側には居間への扉があって、中が丸見えなので遠慮しておいた。3歳くらいの小さな女の子がお母さんと遊んでいたが、似たような顔をしたお母さんがもう1人いた。たぶんどちらかがお母さんでもうひとりがその姉妹なのだろう。

タバコとパーンを売っていた小屋も時代が代わると様変わり。

これではかなりキビしい。主力商品はそれらではなく、菓子、ジュース、石鹸、洗剤などに。大人ひとりがなんとか座れる規模の店では、とてもキラーナー(雑貨屋)には太刀打ちできないし、バリエーションや品数もかなわない。

ムルッドでホテルなどが集まっている浜は夜になっても州内や隣接州から来た観光客が多いため、照明で煌々と照らされている。抜けていく潮風が心地よい。

酒屋

宿泊先の「ホテル・ガンガー・サーガル」にはホテルのグラウンド・フロアーのバーに併設された酒屋があったので、これを買ってみた。カルナータカ州産のブランデーとのこと。

他に誰も客がおらず暇そうな時間帯だったので、いろいろ話を聞いてみると、ひとつ興味深いものがあった。ウイスキーのM’cdowellに「糖尿病患者用」というのがあるのだそうだ。いろいろもっとらしい話をしていたので「ホンマかいな?」と思って聞いていたが、その後ネットで調べてみると、さきほどの話とはかなりニュアンスが異なり、名前どおりダイエット使用のウイスキーらしい。それはそれで変な話だが。もともとウイスキキーはもともと糖質はほとんど含まないはず。アルコールのカロリーをオフにするには、度数を下げるのか?それだとウイスキーにならないし、仮に「低アルコールウイスキー」なるものであったとして、それで「濃いめの水割り」を作ったら、通常のウイスキーで普通の水割りで飲むのと変わらないのでは?

ふと窓の外に目をやると、このあたりからゴアを含むコーンカン地方まで続くラテライトの大地。気泡がたくさん入ったラテライト質の岩石もよく建築に使われるなど、印象的だ。

ラテライト質の赤い大地
建材として使われるラテライト質の岩石

インド式

インド中華は完全にインドナイズされているため、「インド人が香港に旅行したら、どこにもちゃんとした中華料理がなくて困った!」なんてことがありそうだ。

画像のヌードルスープのみならず、「中華」が独り歩きして、まったく独自のものになっているのが興味深い。

紙パックに入ってしまったオールドモンク

宿の近くに酒屋があったのでオールドモンクのクォーターボトルを所望すると、小さいテトラパックが出てきた。「マンゴージュースじゃなくてオールドモンクを」と言うと、これがそうなのだと言うからびっくり。

近年、クォーター、ハーフといったサイズはプラチックボトルで出てくる酒もあるのだが、ついに、紙パックになったか・・・。

オールドモンクは安酒ながらもインドで長い歴史を持つブランドで、軍の基地にも大量に供給されている。私も昔々これには親しんだので、ごくたまに手にしたくなる。

しかし紙パックってのは、どうするのか?ストローでも差込んで、チューチュー吸えとでも言うのだろうか?

いやはや・・・。