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カテゴリー: food & drink

  • 2017年のサダルストリート

    2017年のサダルストリート

    コールカーター中心地にあり、言わずと知れた安宿エリアだが、近年はアップマーケットな宿やレストランが出来たり、既存の宿が大改修をしたり、サダルストリートから派生した路地裏にも新たな宿がオープンしたりと、少しずつ変化はある。

    ひところまではとても盛んだったISD、STDといった国際電話、国内長距離電話やインターネットの利用などをさせていた店は、スマホの普及と宿でWi-Fi利用がごく当たり前のこととなったため、すっかり尻すぼみになっている。

    この通りの東端で消防署に突き当たるが、そこからフリースクールストリートを少し南に進んだところにあるマルクィスストリートからバーングラーデーシュ行きのバスが発着していることから、そのあたりには主にバーングラーデーシュ人たちが利用する宿がいくつも出来ている。だがサダルストリート自体は、長年に渡ってたたずまいはほとんど変わらなかったように思う。

    それでも近ごろは、いくつかの古い建物が取り壊されて、新しくモダンなビルが出来ており、古ぼけた街並みの中で異彩を放つようになってきている。昔ながらの建物に入居する宿や食堂などの入れ替わりは、視覚的にはさほどの違いはもたらさないが、こうしたハコモノ自体が建て替わると、ずいぶん違ったムードになる。今後も、このような動きはゆっくりと、しかし着実に進んでいくのだろう。

    最近オープンしたモダンな商業ビルで営業する旅行代理店
    サダルストリートらしからぬキレイなブティック
    今はこうしたアップマーケットな宿も営業している。この向かいにはムンバイーが本拠地のBawaグループのホテルがある。
  • 「けっこういいホテル」も地域に合わせて標準化する

    「けっこういいホテル」も地域に合わせて標準化する

    写真映えはするのだが、ほとんど清掃はなされておらず、あちこち壊れていたりする。

    サダルストリートに滞在するも、ちょっと奮発して「けっこういいホテル」を利用。ムンバイーを本拠地とするスィク教徒資本のホテルチェーン、Bawaグループが運営する宿泊施設だ。

    5年か6年ほど前だっただろうか、ここが開業して間もないころに利用したことがあり、そのときの印象が大変よかった。あまりに快適だったので、その翌年も同じ時期に宿泊したくらいだ。スタイリッシュな部屋と設備、ピシッとスーツの制服を着たスタッフのプロフッショナルな対応、宿泊代込みの朝食バイキングのバリエーション等々、きちんとした良いホテルという感じで、その割には当時2000Rs強と、大都会カルカッタにあって、ずいぶんお得な感じがした。今回はAgoda.comを通じて予約して、3.500ルピー強。

    さて、今回訪れてみると、フロントでは、ヘッドフォンで何か聴いているらしい男が、こちらに顔さえ向けずかったるそうに『あ〜?』と返事をし、チェックインすると個人的に市内観光のタクシーを売り込もうとしたりと、安宿(の中のダメな類)の受付みたいだ。

    長年掃除をしていないように見える汚れっぱなしのバスルーム、床が泥だらけのままの室内、スマホの充電を終えて引き抜くとコンセントのパネルごと外れるなど、まったくいい感じがしない。料金に比較してこれはひどいな、と翌日には部屋を交換してもらったが、同じような具合であった。

    最初はちゃんとしたホテルでも、立地がこうだと周囲の環境に合わせて『標準化』してしまうのは、個人営業ではなく、ちゃんとした企業が経営するホテルでもあり得る現象のようだ。

    こんなだったら界隈のいつもの安いところにしておけばよかったと思う・・・というよりも、『安宿エリアながらも、けっこういいホテル』を期待した私自身もいけなかったと反省。

  • ネハーリーで朝食

    ネハーリーで朝食

    以前、コールカーターのスフィヤー・レストランのネハーリーと題して取り上げた、この食堂に足を延ばしてみた。
    せっかくコールカーターに来たからには、ここでの朝食は外せない。
    旧中華街から近くのナコーダーマスジド正面にあるスーフィヤー・レストランのネハーリは絶品だ。
    スーフィヤー・レストランとは、その名の通り『スーフィー食堂』だが、このネハーリーの旨さがゆえに、まさに陶酔のひとときを過ごす。
    ネハーリーは朝食用アイテムなので、楽しむにはこの時間帯しかないのだが、あの脂分を思えば、なぜ昼食や夕食に出さないのか?と思わないでもない。

    スーフィヤー・レストラン
    極上のネハーリー
  • 欧州飯店再考

    欧州飯店再考

    旧中華街(現在、ほとんど華人はいなくなっているので、『旧中華街』とする)を散歩した。
    一見、欧州人のような風貌と肌をしながらもインド弁の英語でしゃべるご年配男性としばらく話をした。アングロ・インディアンかと思いきや、父親は英国人、母親は広東人とのことで、アングロ・チャイニーズであった。こうした人の話を聞けるのも、メトロポリタンなコールカーターらしいところだ。

    中華街から少し南へ歩いたところのガネーシュ・チャーンドラ・アヴェニューにある「欧州飯店」へ。ここは、カルカッタに現存する最古の中華料理屋とされる。「欧州」という名前ながらも、ここは中華料理店。ここよりも古くからやっていた料理屋はあるのだが、廃業したり、他国に移住(移住先の大半はカナダで、なぜかトロントとその近郊に集中している)するため店を閉めたりなどで、ここが現存する最古の中華料理屋となっている。

    客家人家族による経営。創業は1920年代初頭なので、もうすぐ100年となる。代々守り続けてきたレシピは門外不出の家訓があるそうで、地元の人を雇っても、決して厨房に立たせることはないという。メニューについては、インドのグルメサイトzomatoでも紹介されているが、華人経営の他店と同じようなラインナップだ。

    味わいはというと、グレイビーが多いインド中華スタイルを踏襲しているが、とてもマイルドかつ甘めの味付けで、一般的なインド人の好みではないように思われる。旧中華街あるいはコールカーター東郊外のテーングラーにある華人経営の店が出す料理とも、甘味の積極的な使用という意味で、明らかに趣向が異なるようだ。他地域のそれらの店の多くでは、ムスリムを雇用していたり、ムスリム地区あるいはそれと隣接するロケーションであったりすることなどから、豚肉類は出していない店がほとんどだが、ここではそれらが豊富なのも特徴のひとつだ。以前、欧州飯店 in Kolkataと題してこの店を取り上げてみたことがあり、その後も幾度か訪れているが、ここで食事をする度に、「他店とずいぶん違う」ということを感じる。

    インドのメディアによるこの店について書かれた記事には「Authenticな中華料理」と評されていることが多いが、この街に現存する最古の中華料理屋ということは、おそらく全インドでも最も古くからある店ということになるであろうことに加えて、それらを記した記者たちが「インドで馴染んだ中華料理」の味とはかなり異なることから、「これが本来の中華料理なのだろう」という思い込みがあるのだろう。実際のところ、この店の味はAuthenticなものではなく、Europianizedされた中華料理であり、「欧州飯店」独自のものだ。

    植民地期のカルカッタの白人地区がすぐ近くで、在住の欧州系の人たちが主要な顧客であったというだけあり、「中華料理欧州風味」がこの店伝来の持ち味で、ゆえに屋号も「欧州飯店」ということなのかもしれない。

    かなり荒れた建物の中にあるが、店内は明るく清潔なのでご心配なく。

    「欧州飯店」店内

  • カルカッタ最古の中華料理屋 Nanking Restaurant (南京飯店)

    カルカッタ最古の中華料理屋 Nanking Restaurant (南京飯店)

    元「Nanking Restaurant」

    1924年(1925年?)に開業。往時は相当高級な中華料理屋であったようで、欧州人たちの利用も多かったようだ。時代が下って1950年代あたりになると、当時のインド映画のスターその他の富裕層がよく出入りする人気店だったらしい。
    しかし、1962年に勃発した中印紛争により、インド在住(主にカルカッタ、他に西ベンガル州内、アッサム、メガーラヤの都市部に散在)していた華人たちは、インド公安当局により、ラージャスターンのデーオリーキャンプに送られる憂き目に遭う。
    そうした反中的な機運の中で、南京飯店の経営は傾き、1970年代半ばあたりに店を閉めることになった。
    荒れ果てたとはいえ、今でも相当立派な建物だ。2013年以前は建物の前がうず高く積まれたゴミ類でいっぱいだったのだが、これらが撤去されたため、今回はようやくその前まで行くことができるようになっていた。
    このまま打ち捨てておくには、あまりに惜しいか、今は「安東会館」という看板がかかっているので、華人のコミュニティホールか何かとして利用されるようになっているのだろうか。

  • カルカッタ旧中華街の中華料理食材店 POU CHONG (寶昌)

    カルカッタ旧中華街の中華料理食材店 POU CHONG (寶昌)

    POU CHONG (寶昌)店内
    POU CHONG (寶昌)店内

    カルカッタの旧中華街に、POU CHONG (寶昌)という客家系華人が経営する中華料理食材店がある。ここでは、POU CHONGブランドでソース類、麺類、エビせんべい、清涼飲料類、冷凍餃子、酢その他を製造しており、中国本土からは紹興酒などの酒類を輸入している。市内東部のテングラーに工場があるとのこと。
    カルカッタ市内以外にもインド各地に卸しているそうだが、国外へ輸出はしていないそうで、ご当地の地場消費の中華食材だ。
    在住の華人たちよりも、インド人客への売り上げのほうがはるかに大きいとのこと。カルカッタにはよくある路上の焼きそば屋やモモを売る露店などもここの製品を沢山買っているのだそうだ。

    トマト麺
    全粒粉麺
    卵麺
    会社所在地は「華人本拠地」チャッターワーラー・ガリー
    チリソース
    ガーリックチリソース

    POU CHONG (寶昌)
    11,Lu Shun Sarani (2, Peter Lane)
    Near Tiretti Bazar Tel. Exch.
    Kolkata – 700 073
    West Bengal, India

  • コールカーターのスフィヤー・レストランのネハーリー

    コールカーターのナコーダー・マスジッド向かいにスーフィヤーというエコノミーな食堂がある。
    いつだか夜が明ける少し前から散歩していたときに見つけたのだが、ネハーリーが非常に旨かったので、この街を訪れたら必ず行ってみることにしている。
    ネットで記事をみかけたが、見かけはボロいものの、なかなかの有名店らしい。
    開店時間は朝4時。ずいぶん早いが、マスジッドに参拝する人がついでに立ち寄ったりもしているのだろう。

    Calcutta Winters – Breakfast With Nihari At Sufia (Sumit Surai)

  • ノンヴェジ・ドーサ

    南インドのドーサの類といえば、典型なベジタリアン食で、肉を入れるなど邪道の極みなのだろうと思っていた。
    数年前、オリッサ州南部の丘陵地で、部族の人たちのマーケットを見に行くときに泊まった宿の食堂で、「キーマ・ドーサ」、「チキンエッグドーサ」といった変わったものがあり、これらがなかなか旨かった。
    ふと、そんなことを思い出して、検索してみると、最近はけっこうあるらしい、ノンヴェジドーサが。

    Chicken Masala Dosa Recipe (bhavaniskitchen.com)

  • バティンダー

    バティンダー

    バティンダーで片足のサイクルリクシャー引きに出会った。肉体的なハンデがあることには座席に着くまで気がつかなかった。平坦な土地が幸いしているとはいえ、緩やかな上り坂くらいはある。それでもものともせず、「降りて歩かなくては」という私の心配をヨソに、グイグイ進んでいく。降りてから少し話をしたが、このタフガイは、爽やかなナイスガイでもあった。

    ゴーヴィンドガル・キラー

    ゴーヴィンドガル・キラーに着いた。ここはずいぶん大きな城塞だ。中に入る際に、なぜか人々は寺院にでも入るかのように、足塵を拝するような動作をしているので不思議に思ったが、入ってみてから理由がわかった。

    こちらのグルドワラーでランガルが実施されている。
    スペースも人数もささやかなランガル

    中にはふたつのグルドワラーがあり、城壁の上にあるほうは神殿があるだけだが、もうひとつのほうではランガルが実施されていた。こんな小さなグルドワラーでも実施されていること、ちゃんとボランティアの人たちが、かいがいしく働いていることに感心する。

    近隣在住のスィク教徒家族
    こちらは州内のやや離れたところから来たご一行
    キラー内にあるもうひとつのグルドワラー。ここには祭壇しかない。

    せっかくなのでランガルに参加させていただく。薄いダルとこれまた素朴なローティーと水という簡素なものだが、毎日こうして参拝者たちに提供されているわけであり、調理する人、配る人、食器を洗う人とすべてボランティアで支えられている。スィクの人たちの奉仕精神には頭が下がる。フォートの中にはこれといって残っていなかった。いくつかの車輪がついた大砲が屋内展示されていたこと、巨大な城壁を内側から見た程度だ。

    ゴーヴィンドガル・キラーの内部はこんな感じ。

    その後、「バティンダーの銀座」ドービー・バーザールへ。小さな町の割にはかなり消費力の高い購買層が厚いことが見て取れる。装身具、貴金属、ブランド衣類等はもちろんのこと、サムソンやソニーのアウトレットが出店していたりする。通りから派生する小路にも、値段の張る商品を扱う店が軒を連ねており、グジャラート州のサウラーシュトラ地方を彷彿させるものがある。

    小さな町に似つかわしくない華やかな商店街

    緑の革命で成功した農業中心であること、外国からの送金が多いことなどもあるが、やはりパンジャービーの勤勉さ、とりわけスィク人口が多く、モラルや規律といった部分も合わせて他者への影響も強いということなどもあるのかもしれない。

    ドービー・バーザールをまっすぐ進むと、やがて鉄道駅に出た。深夜を回った時間帯ならば、長距離急行列車でパティヤーラーまで2時間半くらいで行けるようだが、昼間には鈍行列車しか走っていない。それならばバスで戻ったほうがいい。

    町の外れのほうには、グルドワラー・ピール・ハッジ・ラッタンという、名前だけ聞いたらムスリムの聖者廟みたいで、面白い逸話を持つグルドワラーがある。ピール・ハッジ・ラッタンの聖者廟と
    隣接しているがゆえに、こう呼ばれるようになり、その背景にはいろいろな逸話もあるのだが、ヒンドゥー、スィクとともにムスリムたちが隣り合わせて仲よくやってきた過去を象徴しているとも言える。

    グルドワラー・パール・ハッジ・ラッタンのゲート
    グルドワラー・ピール・ハッジ・ラッタン
  • パンジャーブは水路の賜物

    パンジャーブは水路の賜物


    「緑の革命」で内外によく知られるパンジャーブ州は、インドの穀倉地帯。社会的インフラ、所得や教育水準などの観点から、インドにおける先進州のひとつでもあり、各種商工業も盛んだが、やはり農産物からの収益が豊かな経済を支える最も大きな柱。



    農業の成功を可能にしているのが、州内に張り巡らされた大小の水路。パンジャーブ州の農業の隆盛を可能にしたのは、効率的な灌漑施設の普及だ。

  • サダル・ストリートの「ホテルチェーン」

    コールカーターのサダル・ストリート。英領期に元々は欧州人地区。20世紀に入ってしばらくするとユダヤ人地区、ベトナム戦争時には赤線地帯、それ以降は安旅行者地区と、変遷を続けてきた。

    近ごろはかなりキレイな宿も出てきており、スィク資本でムンバイーを本拠地に、いくつかのホテルを展開するBAWAグループがホテルを開いたりしたのにはちょっと驚いたが、サダル・ストリートの地元資本?によるホテルグループもいくつか宿泊施設を展開している。

    オーナーがムスリムのそのグループが運営するHotel Golden Appleが開業して間もないあたりで利用してみたことがあったが、とってもスタイリッシュな内装と施設にビックリした。ウロ覚えだが、2010年か2011年あたりではなかっただろうか。おまけに料金が確か1,200Rsとずいぶんお得なことにも感心したものだ。現在の料金は、2,500Rsくらいからのようだ。

    ただし、スタッフの態度はやはり界隈の安宿と同じで、部屋に置いてあるルームサービスのメニューが「ブルースカイカフェ」のものであるのには笑えた。注文すると出前しに来るのだろう。
    元々が安宿のオヤジとその取り巻きがやっている?と思うので、手入れもせず、すぐに汚くなって、周囲のボロ宿と同化してしまう「標準化現象」を見せてくれるのではないか?と予想していたが、案外そうでもないらしい。

    大都市の割には、カルカッタは中級クラスのホテル料金が安めなので、2,500Rsとか3,000Rsくらいのレンジならば、もっといい地区がある。わざわざサダル・ストリートに宿泊する必要はないように思うのだが、まあ、何かと便利な地区ではある。

  • Taj Mahal Tea

    Taj Mahal Tea

    Brooke BondのTaj Mahalティーバッグ。日本の南アジア系食材屋でも置いているほどポピュラーなティーバッグだが、本来はブルックボンドのインド市場専用ブランド。たくさん入っていて安く、インドの庶民の味方だ。
    うっかりティーバッグを3分くらいカップの中に入れたままにしていると、たちまち「紅茶のスープ」といった具合の濃縮茶というか紅茶エキスとなってしまうのは、アッサムの安価なダスト(ティー)を使用しているからだ。(一般的にアッサム茶は短時間で色も味も大変濃く出る)

    あまりに濃いためか、少しトロみがついたようにも感じられるくらいだ。それほど濃い。真っ黒な「紅茶スープ」といった風情で、からっぽのお腹に流し込むと、喫煙したときのように、てきめんに「シャキッとする」効果がある。たぶん胃にはあまり良くないのだろう。よって、ミルクは必須だ。

    しかしながら、これが美味しいかといえば、まったくそんなことはない。正直なところ、ただの紅茶として飲むのには非常に不味いので、私は決して買わない。ただし、紅茶入りのクッキーなど、製菓用に使用するならば、まあ使えるのではないかとも思ったりもする。