「長生き」って素晴らしい

 昨年5月に「世界一ながい老後」として紹介した125歳(本人によると132歳)の、ラージャースターン州在住ハビブ・ミヤーンさんがふたりの曾孫さんとともにメッカ巡礼に参加した。
 藩王国時代からジャイプルで暮らし、ガーンディーによる塩の行進(1930年)が行なわれたころ、すでに52才。インド独立(1947年)の時点で、69才になっていた人が、2004年、メッカに旅立つなんて信じられない。両目の視力はすでに失われているとはいえ、この年齢で長距離の移動をできるのだから恐れ入る。
 巡礼を実現させるため、寄付をよせてくれた人々に感謝し、彼はいま、神の祝福と加護を全身で感じているに違いない。長生きはなんと素晴らしいことか!
▼世界最高齢のメッカ巡礼
http://news.bbc.co.uk/2/hi/south_asia/3455781.stm

「一刻を争う」はずなのに…

 マディヤ・プラデーシュ州をバスで移動していたときのことである。車のいない道路を快調に飛ばしていたはずのバスが、突然の徐行運転。「事故かな?」乗客たちは首を伸ばして進行方向を眺めた。
 右斜め前方、不自然な向きで停止している青い小型バスが見えた。左前部が大きくつぶれ、前輪が軸から外れて上を向いている。路面にガラスが散り、おびただしい血糊が路面に流れている。すでに人影はなかったが、重大な事故が起きたことは一目瞭然だ。

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マイレージを貯めよう!

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 エア・インディア、インディアン・エアラインス、アライアンス・エア3社提携のマイレージプログラム「フライングリターン」。以前は(国籍を問わず)インド在住者のみが加入できたが、近ごろはその門戸を広げつつあるようだ。

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一寸先は闇…

 インド・パキスタンを結ぶ唯一の列車、サムジョーター・エクスプレスの運行が2年ぶりに再開された。昨年夏から再びデリー・ラホール間を走りはじめたバス、今月初めから復活した空路とあわせ、印パ間の往来はようやく平常に戻ったように見える。
 近頃マスコミが報じる両政府の動きを見るかぎりでは、隣接するふたつの国の関係は、これまでのところ順調に修復へと向かっているようだ。

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世界遺産がやってきた!

 昨年、新たに世界遺産として登録された「ビームベートカー」は、マディヤ・プラデーシュ州都ボーパールから50kmほどの所にある。1万2千年以上前に描かれた(ホントだろうか?)岩盤上の壁画で知られるが、その後の歴史との関連が細かく解明されているわけではないようだ。
 立地もなかなか面白い。小高い台地にあるため見通しは良く、巨大な岩石が互いにもたれかかるように密集している。雨風凌ぐのに具合がよさそうだ。広いフロアのような岩棚も多いため、小屋を造らなくても充分生活できたのではないか。ここは現代でいうアパートやマンションのような「集合住宅」だったのかも?とボンヤリ想像して楽しむ。
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