行く手に野犬

ご覧のとおり、こちらは昼間のヤギの写真だが、もしこれが夜間で行く手に4頭くらいの野犬と思しきグループがいるとかなり緊張感がある。これがヤギだとわかったときには安堵するものだ。

ヤギはもちろん牛や水牛だって通行人に頓着しないものだが、犬だけはその限りではない。その犬にしてみたところで、通りかかるのがヤギ、牛、水牛であれば、普通は騒ぎ立てたりしないのに、相手が人間だと騒ぎ立てるのが腹立たしい。しかも土地に不慣れなヨソ者と見ると、カサにかかってワァワァと大騒ぎし、その声を耳にしてさらに他の犬たちの加勢がやってくる。野犬というのはホント厄介な存在だ。

ビエンナーレ

コーチンに来た目的は12月から3月までという長丁場で開催されるビエンナーレ(Kochi-Muziris Biennale)。フォートコーチンの東側海岸沿いに連なる歴史的な建物で展示等が行われ、インド内外様々なアーティストたちが参加している。

絵その他の創作物には、中庭の樹木を利用してのものや来場者たちが演奏できる楽器のような作品、映像や写真など多岐にわたる。かなり遠くから来ていると思われる家族連れやカップル等も多い。こういうビエンナーレが開催されるコーチンは、なんと文化的な街なのだろうか。

こうしたアートの展示を見学するためにどこかへ旅行する、というのは私の行動パターンにはなかったのだが、アーティストの友人からこの催しのことを聞いて、普段はしないことを目的に出かけてみようと思った次第。

インドを含めた世界の様々なアーティストの作品を直に観ることができて、とても新鮮な喜びであるとともに、歴史的な建物でこれが開催されるという器の部分もたいへん良かった。

さらには私たちが普段思い描くようなアートだけでなく、シリアからレバノンに逃れて作物の開発を行う団体での仕事に従事する難民の人たち、インドのナガランドの人々の暮らしを追った作品など、短編の社会派ドキュメンタリー作品も上映されているのもまた気に入った。

主に写真と文章(及び短い動画クリップ)になるが、インドの部族地域でのマオイストへの取材で描き起こした彼らの思想、それとは裏腹に屈託のない若者たちらしい日常(多くはマオイスト影響地域で「徴兵された」若年層)も描かれているなど、見応えがあった。

アートといっても扱う幅が広かったことも、私の興味関心と重なる部分が多くて良かったと思う。

ビーフはおいしい

アレッピーの宿すぐ近くに20代前半と思われる若者たちが切り盛りする、ちょっとお洒落で元気な店があったので入ってみた。

店の入口にカラフルなチョークでこれまた田舎町とは思えないセンスで記されたメニューにもまた若者らしい元気さを感じた。

なんとビーフとチキンのみの専門店。野菜アイテムは一切なしで、付け合せの野菜しか用意がないという潔さ。ケーララなのに米アイテムの用意もなく、チャパーティー、ルーマーリー・ローティー等の小麦系主食のみ。主食以外は何を注文してもビーフかチキン、しかも濃いめの味付け。暴走する青少年の力の源泉を見るかのような思いがする。

持ち帰りで利用するお客も多く、ひっきりなしに人々が出入りする、小ぶりだがエネルギッシュな店だった。やはり肉はビーフが最上。ケーララでは印牛を食べよう。

アレッピーのスタジアム

宿泊先のすぐそばにスタジアムがある。こうした円形の建物を目にするとワクワクするものである。

ちょうどピッチへの入口が開いていたので、これからピッチに向かう選手になった気分で入場してみたのだが・・・。

小石がゴロゴロ、雑草も生えたただの空き地という風情でガックリ。ゴールがあるからにはフットボールの試合で使われているはずだが、これは残念だ。