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カテゴリー: cinema

  • Namaste Bollywood #28

    Namaste Bollywood #28

    同誌ウェブサイトに書かれているとおり、今号からしばらくの間はボリュームを従来の8ページから4ページに減らし、部数も5,000部から3,500部に抑えての発行。その分を東北復興の支援活動に充てるとのことである。

    すでに現地入りして活動をされている模様が伝えられている。行動力とフットワークに敬意を表したい。

    ふんばれ日本! ナマステ・ボリウッド東北支援報告

    ふんばれ日本!(2)

    本題に入る。今号の特集は『ボリウッドが教えてくれる児童映画』だ。児童映画といっても小さな子供たちが観るための映画というわけではなく、子供が主人公の作品群である。Bumm Bumm BoleNanhe JaisalmerTahaanが取り上げられている。

    商業的に大当たりするような作品ではないのだが、どれも主人公の子供たちの目線で世間を描いた良作だ。無邪気なチビッ子たちも大人になるにつれて次第に純真な気持ちを忘れていってしまうものだ。スリクーンに出てくる子供たちの想いに思いきり感情移入したい。

    他の記事では、2010年にインドとパーキスターン双方の大手メディアが手を携えて発足させたプロジェクト『AMAN KI ASHA (HOPE FOR PEACE)』や近年進んでいる国境を越えての映画をめぐる印パの交流についても言及されている。本来、血を分けた兄弟である両国の相互の和解と協力が進んでいくことを望む。

    もちろんそれだけではない。日本の東北地方の復興ももちろんのこと、この世界に暮らしているすべての人々が、幸せに安心して暮らしていくことができるよう願いたい。

  • Namaste Bollywood  #27

    Namaste Bollywood #27

     

    2011年最初の号である。今回の特集は「インド映画が教えてくれる人と心」だ。

    人間はひとりでは生きていけない。家族や仲間たちに囲まれて幸福に過ごすこともあれば、人々の中で生きていくがゆえに悩むこともあり、苦しむことだってある。

    けれども困ったときに助けてくれるのもまた人であり、自分自身もまた何かの巡り合わせで誰かに手を差し伸べることだってある。人の縁というのは面白いものだ。

    それがゆえにそうした人との出会いや絆が映画にも描かれる。そんな作品群の中からオススメ作品を今号では取り上げている。

    Billu、Rain Coatその他の作品は、舞台こそインドであれども、そこに描かれるテーマには私たちの日本にも通じるものであるとともに、世界中のみんなが共有できるものだろう。

    巻末のBollywood Filmy Pedigree、今回はファラー・カーン篇である。彼女を取り巻く身内の映画人たちが紹介されているが、母親がパールスィーであるとは知らなかった。

    いつものことながら、小さな囲み記事も見逃せない。昔、日本で人気を博したインド人アイドルがいたのだそうだ。詳しくはナマステ・ボリウッドの最新号を手に取ってご覧いただきたい。

    さて2011年が始まってから早いものでひと月半近くになる。今年のボリウッド映画界からは、どんな作品が出てくるのか、どんな新しいスターが出現するのか大いに期待していきたい。

    ナマステ・ボリウッド#27 (Namaste Bollywood)

  • Namaste Bollywood #26

    Namaste Bollywood #26

    早いもので今号にて創刊4周年である。毎回楽しみにしている巻末のBollywood Filmy Pedigreeで取り上げられているのは、シャトルガン・スィナー家族。今年後半のヒット作『ダバング』でデビューした娘のソーナークシー・スィナー。今号の表紙になっている女性だ。 

    ソーナークシーといえば、少し前にニュース雑誌インディアトゥデイ関連の報道チャンネルのアージ・タクの中の『スィーディー・バート』で父親と一緒に出演していた。毎週、各界の有名人や政治家等をスタジオに招いて、同誌エディターのプラブ・チャーウラーがインタビューするプログラムである。放送された映像がネットにアップロードされている。 

    Seedhi Baat – Shatrughan Sinha, Sonakshi Sinha (rajshri.com) 

    プラブ・チャーウラーの話の引き出しかたが巧みで、いつも賑やかな会話がなされているのだが、ゲストが親子で出演というのは珍しい。映画に関するトピック、家族に関する話題など、内容は他愛のないものであったが、ソーナークシー自身はボリウッドの新星というよりも、どこにでもいそうな普通の娘さんといった風で好感が持てた。 

    プログラムを見ていてもよくわかるが、父親との仲もとても良いようで、見ていてほのぼのとさせられた。一番身近な人と一緒にいるためか、本人の素顔がうまく引き出されていたのではないかとも思う。 

    ひとつびっくりしたのは、ビデオの中の会話に出ていたが、ソーナークシーは以前かなり太っていたらしい。1年間で30キロも減量したとのことなので、ちょっと前とはまるで別人のように変身したのだろう。個人的にはとても輝きを感じている女優なので、リバウンドしないことを願うばかりである。体型は食習慣や嗜好と深いつながりがあるため、『タガが外れて』元の木阿弥というリスクを秘めている。 

    話はNamaste Bollywood #26に戻る。今号もまた話題の新作や発売されたDVD、ボリウッド関連書籍など、映画の都の銀幕の話題満載だ。だが普段とちょっと志向の違う巻頭特集に注目する人は多いだろう。 

    言うまでもなく、日本語で書かれている同誌は、日本国内在住のボリウッドのファンを対象に書かれている。『ボリウッドのある暮らし』と題してDVDプレーヤーの再生環境を取り上げている。インドで買ってきたDVD、あるいは通販で購入したDVD(もちろん正規版の話)がうまく動作しないといったトラブルを経験したり、耳にしたりしたことがある人は少なくないだろう。 

    本来はリージョン・フリーで販売されていても、アナログテレビ機器側の仕様の問題であったり、あるいはインド国外で入手すると米国市場向けでリージョン1の設定になっているものがあったりというケースなどがあるらしい。 

    そうした不具合に対処して、快適にDVD鑑賞できる環境を整えようというのが今回の特集の趣旨。編集部オススメの機器(これが意外に格安!)の紹介もなされている。詳しくはNamaste Bollywood #26を読んでいただきたい。 

    さて、次号はどんな話題が取り上げられているのだろう?と今から楽しみにしている。

  • ナマステ・ボリウッド ムック・スートラvol.3

    ナマステ・ボリウッド ムック・スートラvol.3

     

    ナマステ・ボリウッド ムック・スートラvol.3のThat’s Bollywood 2000’sが発売された。 

    タイトルに『2000’s』とあるとおり、2000~2009年までのボリウッド映画の総まとめである。今年は2010年、ゼロ年代といえばつい昨年までのことだが、次第に遠い過去の話になっていま7。ボリウッド関係の書籍、とりわけ最近のものがほとんど存在しない日本で、こうした形で大きな変化と飛躍を遂げた映画界に関する出版物が出ることの意義は大きい。 

    2009年から2000年までの年ごとの主要作品と傾向を検証し、スターの世代交代や新たなカリスマの出現なども併せて、この10年間のボリウッドを俯瞰できる図鑑のような仕上がりだ。ページをめくっていると、大ヒットしたフィルミー・ソングや心に残るシーンなどが走馬灯のように脳裏を巡る。 

    1990年代以降、衛星放送の普及により、エンターティンメントの『グローバル化』の波がインドに押し寄せたこと、また各地で大型のシネコンが増えたこともあり、ボリウッドにおける映画作りが相当変化した。かなり乱暴な言い方をすれば、ボリウッドがハリウッド化してきたことにより、旧来の『インド映画圏』以外でも、充分観客のテイストに応えられる内容になってきたといえる。とりわけ2000年以降のゼロ年代においてはその傾向が急速に進んだ。 

    さらには近年、ボリウッドを巨大な市場として期待するハリウッド関係の資金が盛んに流入するようになってきており、インドでの興行収入はもちろんのこと、インドで製作された作品の国外でのロードショー公開なども併せて、急速に国際化が進展することになった。上映時間もずいぶんコンパクトなものが多くなっている。 

    そうした意味で、90年代前半の日本における『インド映画ブーム』は時期尚早であったともいえるだろう。当時、日本で公開された作品のタイプが重なっていたこともあるが、『踊る』『ハッピーエンド』『貧者が憧れるゴージャスな夢』などといったフレーズでインドの映画作品を語る論評が多く、それらの多くがそれまでインドの映画に縁のなかった映画関係者たちから頻繁になされていた。 

    そうしたスタンスで映画の興行がなされていたこと、それらを取り上げるメディアもその物言いを増幅して日本社会に喧伝したため、インドの映画に対するステレオタイプなイメージが定着することになった。ブームが一服すると従来の映画好きの人たちの間では『メッセージ性がなく中身もない映画』『長すぎて疲れる』となり、それ以外の人たちからは存在さえも無視されるような・・・としては言い過ぎかもしれないが、総じてB級、C級以下の作品群であると一括りにされてしまっているようであることが残念だ。 

    ひとたび固定観念化してしまうと、それを拭い去るのは難しい。少なくとも当時の『ブーム』の記憶がある世代の間でインド発の映画に対するネガティヴなイメージがある限り、どんなに良い作品が日本で公開されても、特にインド映画に関心のある人でなければ映画館に足を運ぼうとはあまり思わないようだ。 

    そうしたイメージを抱いている観客を相手に、興行会社も二の足を踏んでしまうのも無理はない。そもそも興行側にしてみてもインドの映画といえば『踊る×××』『やたらと長い』という認識しかないのかもしれない。 

    近年大きく変貌しているボリウッド映画作品。それがゆえに前述のとおり、都会のシネコン向けの映画が増えているが、これにより取り残される形になったそれ以外のファン層を狙ったボージプリーその他の方言による映画も隆盛するという多層化の時代を迎えている。

     こういう時代なので、本来ならば今こそ日本でのヒットを狙うことのできる作品が多く出てきているはずなのだが、それらの多くは日本国内での映画祭での公開に留まってしまうのは、やはり90年代前半に突如訪れた『インド映画ブーム』の影響を引き摺っているという部分が大きいのだろう。 

    ボリウッド作品を含めたインド映画とはいかなる形においても無縁で真っさらな状態であれば、より多くの人々が『IT大国の映画って何だろう?』と純粋な好奇心で映画館に足を運び、スクリーン上で展開しているストーリーとまっすぐに向かい合いことができたのではないかとも思う。メディアという限りなく大きな影響力を持つ存在によって創り上げられた『イメージ』が日本市場におけるインドの映画作品参入の障壁となっているとすれば、あんまりな話だ。 

    もちろん今となってはそんなことを言っても仕方ない。まさにそういう状況を打開するために渾身の力を込めて頑張ってくれているのがNamaste Bollywoodであり、今後益々の発展を期待したい。 

    幸いなことに、今の20代前半までの年齢層の人たちは、昔のインド映画ブームによる刷り込みがなかったり、そもそも記憶自体が存在しなかったりする。同時に余暇や趣味の時間が充分に確保できる年代でもあることから、前述のような状況は今後大きく変わっていくものと思われる。もちろんインドという国に対するイメージについても、それより上の年齢層とはかなり異なるものがあるとともに、ボリウッド作品内容の普遍化、グローバル化という流れもあり、今後興味、関心を持つ層が急増しないまでも、年々拡大していく下地はあるはず。 

    今回のThat’s Bollywood 2000’sにて、様々なジャンルの作品の紹介のみならず、巻頭ではゼロ年代の主要作品の海外ロケ地(非常に多くの国・地域が世界地図上に書き込まれている)とともに、これらの映画に出演している俳優、製作者、音楽関係者等のプロフィールにもページを割いてあり、ボリウッド映画の多様性を実感できるつくりになっている。『ゼロ年代のBollywoodを語る』という対談記事と合わせて、今のボリウッドを知るため大いに役立つことだろう。 

    また欄外にもボリウッド映画の予備知識、ゴシップ、スターの来日に関するもの等々の記述がふんだんに散りばめられているなど、寸分の隙もなく充実した内容になっている。グラフィックの美しさはもちろんのこと、豊かなコンテンツとともにボリウッドに対する限りない愛情と情熱に満ちたお薦めの一冊である。

    購入先についてはこちらをご参照願いたい。

  • Namaste Bollywood #25

    Namaste Bollywood #25

    Namaste Bollywoodの今号の特集は『ゼロ年代のボリウッド』である。 

    2000年から2009年までの、Kabhi Kushi Kabhie Gham, Devdas, Munna Bhai MBBS, Kabhi Alvida Naa Kehna, Om Shanti Om, Rab ne bana di Jodi等々の 代表的作品が取り上げられている。 

    ご存知のとおり、ボリウッド映画界のトレンドはここ10年ほどで大きく変化するとともに、ロケ地、配給先、資金関係などにおいて、一層のグローバル化が進展した時期でもあった。 

    この時代を振り返るムック本もNamaste Bollywoodから発刊される。題して『That’s Bollywood 2000’s』だ。 

    Namaste Bollywoodのウェブサイト内に、ボリウッド映画のDVDレビューが掲載されるようになっている。 

    十年一昔とは言うが、今から遡ること11年前の今ごろ、世界規模でのコンピュータの誤作動が『2000年問題』に対する懸念が世界的話題になっていたことが、はるか遠い昔のことに感じられる。 

    私たちがこうしている『今』の出来事も次第に過去へと追いやられてしまうのだが、ゼロ年代に続く『10年代』のボリウッド映画界ではどんな作品が発表されていくのか、今のスターたちがどう進化していくのか、どんなスターが誕生してくるのか等々、非常に楽しみである。

  • Namaste Bollywood #24

    Namaste Bollywood #24

    namastebollywood #24
    namastebollywood #24。

    Namaste Bollywood #24, 今回の特集は『ボリウッド v.s. インド映画』だ

    インドの映画大国たるゆえんは、制作本数の多さのみならず、地方語による映画づくりが盛んで、国内に幾つも制作の中心地があること、それらを支えるファンの厚い層があることだろう。

    ボリウッドのヒット作を地方語作品でリメイク、あるいは地方語作品で当たったタイトルをボリウッドでリメイクというケースはしばしばある。巻頭では、前者の例としてMunna Bhai M.B.B.S.を、後者の例としてGhajiniを取り上げて、それぞれの作品内容の比較を試みている。

    また『インド映画』ではないが、共通するシネマ文化背景を持つパーキスターンにおけるボリウッド作品のパクリについての言及があるのも興味深い。

    その他、マラーティー、パンジャービー、ベンガーリー、テールグー、カンナダー等の諸語の映画における近年のヒット作にも触れている。

    インド生まれの作品の海外上映事情に関する言及があるのも興味深い。リティク・ローシャン主演のKitesは5月21日のアメリカ公開後、全米チャート第10位にランクインしたとは知らなかった。

    あとはナマステ・ボリウッド誌を実際に手にとってのお楽しみ。今のボリウッドの魅力を日本のファンに存分に伝えるべく、今回も非常に力のこもった内容である。

  • Namaste Bollywood #23

    Namaste Bollyowwd #23
    Namaste Bollywood #23が発行された。
    同誌をめくって初めて知ったのだが、昨年マカオが開催されたIIFA(International Indian Film Academy)が、今年6月に韓国のソウルで開催されるとのことだ。
    1990年代以降、クルマ、携帯電話機、家電製品等々、インド市場に怒涛のように進出し、大きな存在感を示すに至った韓国だが、自国ではボリウッド映画をどのように評価しているのだろうか。
    さて、今号の特集記事は『はじめてのボリウッド』である。十数年前、いっとき日本で盛り上がったインド映画ブーム。だがそれがゆえに、以降の作品に対する関心の薄さの原因となっていることを踏まえてのものであるようだ。
    『ブーム』の終焉以降、インド発の映画を見ずに過ごしてきた人たちの間で定着している先入観が、実は大きく様変わりしている今どきの作品へのアクセスを阻んでいるのであろうということは、私も常々感じている。
    いっときの流行が終わってから、すでに十数年経過している。当時、小学校低学年であった子供たちが成人となるくらいの時間である。1990年あたりに生まれ、現在20歳くらいの人たちは、日本でインド映画が次々に上映された時期があったことを耳にしてはいても、実はよく知らないはずだ。
    そうした先入観のない世代、知識欲や好奇心旺盛な年代こそが、日本におけるインド映画の有望な市場なのではないかと思う。
    同時に、10代後半から20代前半あたりの年代は、自由に使うことができる時間に恵まれ、趣味であれ、スポーツであれ、好きなことに打ち込むことができる年齢層だ。またインドに対するイメージも、それよりも上の世代とはかなり違うようでもある。
    加えて、洋の東西を問わず、娯楽映画の多くはそのあたりの年齢の人々を主なターゲットとしているものが多いことは言うまでもない。この市場をいかに取り込むことができるかということが、大きなカギとなる。
    今号の特集『はじめてのボリウッド』は、まさにそうした人々を意識したものであろう。ムンバイー発の映画に関心を抱く人、ひいてはインドという国に対する興味を感じる若い世代の人々が、今後さらに増えてくれれば幸いである。

  • Namaste Bollywood #22

    Namaste Bollywood #22
    日本で唯一のボリウッド専門情報誌Namaste Bollywoodは、今年創刊4年目を迎えるとのことだが、このほど第22号が発刊された。
    今回の巻頭を飾るのは、『ボリウッド名優特集』だ。イルファーン・カーン、ケー・ケー・メーナン他の俳優たちが取り上げられている。通常、メガヒットを記録するような作品で主演を張る役者たちではないとはいえ、ストーリー中で重要なカギを握る役柄で、演技派・実力派の彼らの存在あってこそ作品に磨きがかかる。
    近年、映画で取り上げられるテーマの幅が広がりを見せていることもあり、彼らが主役での渋い作品も多く出てきている。記事内容について、あまりいろいろ書いてしまうとネタバレになってしまうので、あとは実際に誌面をご覧いただきたい。
    3 idiots, Rocket Singh, Paa, Pyaar Impossible, Chance Pe Danceといった昨年終わりから今年初めにかけての新作情報、今号のBollywood Filmy Pedigreeは、アパルナー・セーンとコンコナー・セーン・シャルマー母子とその周辺についての紹介、デーヴ・ベネガル監督へのインタヴュー等々、盛り沢山だ。
    書籍の紹介で、ちょっと気になるタイトルが挙げられている。日本では、書肆なゆた屋が取り扱っているHindi Cinemaという本である。オックスフォード大学出版から出ているだけあり、ただの映画関係読み物ではないようだ。インド国内の他のジャンルの映画への影響、映画とアングラマネーとの繋がりといった周辺事情、はてまたヒンディー語映画の海外市場についてついても論じられているとのことだ。個々の作品のみならず、映画界そのものの事情について関心を抱く人にとっては必読の書かもしれない。
    さて、今年もまたボリウッド映画ファンの私たちにとって、多くの素敵な作品に恵まれた1年でありますように!
    ※ダーラーヴィー?以降は、後日掲載します。

  • Namaste bollywood #21

    namaste bollywood #21
    Namaste Bollywood誌の創刊3周年記念号である。巻頭の特集記事は『ボリウッド日本浸透作戦』と題して、近年公開された作品の中から、日本でのヒットが狙えそうなものを取り上げている。
    ボリウッドに限らず、その映画が製作された地域の文化的背景をある程度把握していないと、作品の意図するところがうまく伝わらない可能性がある。ユニバーサルなヒットを生むハリウッド映画にしてみてもそういう部分はあると思う。
    だが、これがアメリカという良くも悪くも、これまたユニバーサルな影響力を持つ国と、南アジアの地域大国インドとでは、その文化圏外ないしは周辺地域と、まったくそれ以外の国々との間で、理解の度合いに大きな較差があるし、また興味の対象となり得る可能性自体にも相当な隔たりがあるのはいたし方ない。
    海外における日本発のカルチャーの受容の大半が漢字圏ないしは東南アジア地域に集中していることとも共通しており、文化圏を越えて普遍的に浸透することは、そう容易なことではないようだ。
    そんな中で、大きな話題を呼んだGHAJNI,やDELHI 6などのメガヒット作に加えて、『ミニシアター系』として、TAHAANやCHEENI KUMなど、これまで日本におけるインド映画のマーケット(・・・というのがあるとすれば)において、取り上げられることのあまりなかった小粒ながらも力のこもった作品にも焦点を当てている。
    また劇場公開で大きな興行収入は見込めなくても、DVD販売やレンタル等でそれなりの利益が見込めそうなTAXI NO. 9211のような秀作もピックアップされている。
    お馴染み巻末のBollywood Filmy Pedigreeで取り上げられているのはチェータン、デーヴ、ヴィジャイのアーナンド三兄弟。今のボリウッドの華やかな映画からちょっと視線を写して、ときには昔のモノクローム映画にじっと見入ってみるのもいいかもしれない。
    ともあれ、近ごろでは日本国内でインド映画が上映される機会は確かに多くなってきているようだ。Namaste Bollywood誌の今後ますますの発展とともに、日本でインド映画がこれまで増して注目を集めていくことになることを期待したい。

  • Namaste Bollywood #20

    20090906-namaste20.jpg
    アムリター・ラーオが表紙のNamaste Bollywood第20号。今回の巻頭を飾る記事は、『男性プレイバックシンガルの誘惑』だ。実力派揃い・・・というよりも、ケタ外れの超人的な歌唱力を持つシンガーで溢れる映画音楽界を代表する、クマール・サーヌー、ウディット・ナラヤン、シャンカル・マハーデーウァン、スクヴィンダル・スィンその他キラ星のように輝く歌手たちの特集。
    彼らの姿はスクリーンに出てこないが、作品にピリリとスパイスの効いた味わい以上の大きなインパクトを与えてくれるのが彼らの存在。映画自体はイマイチだったりしても、心に残る素晴らしい曲は数知れず。
    街角で、どこからともなく流れてくる、昔よく耳にした曲、よく口ずさんだメロディーを耳にして、それがヒットしていた頃のことが脳裏にフラッシュバック、思わずホロリとしてしまったり、足を止めて聴き入ってしまったりということもあるだろう。流行歌というものには、人それぞれの『あの頃の記憶』をしっかりと頭の片隅に刻み込む作用があるようだ。
    普段はすっかり忘れていた、曲のイントロの部分を、あるいはサビの部分を耳にするだけで、それに親しんでいた当時の悲喜こもごも、いろんな出来事が鮮やかに蘇ってくるのだ。
    話は誌面に戻る。アジアフォーカス福岡国際映画祭で『Welcome to Sajjanpur』が上映されるのだそうだ。これまでも『Maine Gandhi ko Nahin Mara』や『Khuda Ke Liye』といった、華やかさや派手さはないが、じっくりと練られた秀作をいくつも取り上げている。各国の作品を取り上げる映画祭という、枠の限られた場における確かな選球眼に敬意を表したい。
    他にも嬉しいニュースがある。ボリウッド日本版DVDが、ワーナーやメディアファクトリーなどから続々とリリースされるのだそうだ。版元からの正式に許諾を得て日本語字幕が入った作品を販売するティラキタのボリウッド作品のラインナップと合わせて、日本でもボリウッド作品やプレイバックシンガーたちの歌声にに触れる機会が増えそうである。
    今に街中のカラオケボックスにも、韓国語や中国語の歌に混じって、ヒンディーの歌のタイトルもチョコッと顔を出す日が来るのだろうか?

  • Namaste Bollywood #19

    Namaste Bollywood #19
    2009年もすでに半分が過ぎ去ってしまった。
    今号の特集は、『GHAJINI』『8×10 TASVEER』『Delhi 6』といった今年上半期の話題作のレビューに加えて、IIFA (International Indian Film Academy Awards)である。
    2000年から開始されたこの祭典は、これまでイングランドと南アフリカでそれぞれ2回ずつ、その他マレーシア、シンガポール、オランダ、UAE、タイで1回ずつ開かれており、今年はマカオで開催された。
    今回の号の記事中に書かれているように、その様子はマカオのAomen.tvで目にすることができる。
    ボリウッド作品の海外ロケ増加、ムンバイーの映画界への外国からの資本や製作者等の進出、周辺各国やオセアニア等も含めて、ボリウッドのロケ誘致が盛んになるなど、国際化が進展するボリウッド。今年後半以降も楽しい作品を期待したい。
    イベントの告知もある。7月11日に『オシャレボリウッド祭3』と題するイベントが東京新宿で開催されるとのこと。詳しくはNamaste Bollywoodのウェブサイトを参照願いたい。
    今年4月に亡くなったフェローズ・カーンの追悼記事、お馴染み巻末のBollywood Filmi Pedigreeにはベンガルのセーン一族が取り上げられるなど大型記事が並ぶ中、小さな囲み記事に目が止まる。
    『神に誓って』が文化上映
    7月4日にパーキスターン大使館ホールにて、2007年のパーキスターン映画の秀作『Khuda Kay Liye』が上映されるのだそうだ。
    しかし残念なことに、本日7月2日が申し込み締め切りとなっているため、敢えてここに申込先は記さない。
    ナマステ・ボリウッドの記事に書かれているとおり、昨年の福岡国際映画祭で観客賞を受賞した作品であり、興味のある方は日本国内でもこの作品を観る機会は後々あるかもしれない。
    Namaste Bollywood誌が日本全国に向けて発信するホットなボリウッド情報とともに、しばし暑さを忘れて映画の世界をドップリと楽しみたいものだ。

  • Bollywood Beauties ボリウッドファン待望の一冊

    Bollywood Beauties
    5月30日から日本でも公開されているチャーンドニーチョウク・トゥー・チャイナの劇場パンフを執筆したすぎたカズト氏による編集・発行のボリウッド情報誌、Namaste Bollywood増刊号、ムック・スートラ・シリーズ第2弾として、『Bollywood Beauties』が近々刊行される。
    これまで日本で幾度かインド映画が注目された際、俳優・女優のディレクトリの類が発売されているが、『ボリウッドのみ』『女優のみ』限定のものは、おそらく初めてではないかと思う。もちろん内容も最新で、今をときめくスターたち、群を抜く美貌の持ち主たち33名が、ヴィジュアルな誌面で取り上げられている。
    それぞれの代表作や最新話題作、撮影ウラ話、プライベートやトリビアな話題も含めて情報満載なのだ。書中の『カレーなるボリウッド対談』にあるとおり、フィーチャーされているのは、主に2000年以降にデビューした女優たちだ。
    コアなマニアック本というわけではなく、ボリウッドに関心を抱いた人たちが、『この間見た映画に出てた人誰だっけ?』『あの人は他にどういう映画に出てるのかな?』と、知恵袋的な用法も多々あるのではないかと思う。
    『美声の歌姫』という項では、ヒロインの吹き替えを担当する女性プレイバックシンガーたちがフィーチャーされている。魂がとろけるような歌声を聴きながら、その主のプロフィールを読もう。
    普段のNamaste Bollywood誌同様、流麗なグラフィックが読者を夢の世界へと誘う。32ページでフルカラー、価格は1,000円。ネット販売されるとのことだが、インド雑貨やその他アジア雑貨等を扱うティラキタでも取り扱い予定とか。この機会に、お手元のボリウッド関係のコレクションにぜひ加えられてはいかがだろう。
    ちなみにナマステ・ボリウッドのウェブサイトによれば、通常版の次号vol.19は6月21日発送予定だそうで、こちらも手にする日が待ち遠しい。
    ナマステ・ボリウッド vol.19
    今年に入ってから、日本国内でボリウッドやそれに関連する作品の公開が相次いでいる。このペースで上陸が続けば、すっかり日本の映画ファンの間でひとつのジャンルとして定着しそうな気配さえある・・・とは言いすぎかもしれないが、定期的にボリウッド作品を扱う映画館も出てくるのではないか?と期待したくなる。
    ひとくちに映画といっても、人々が興味を抱く対象が多様化している中、一定のシェアを築くことは間違いないように私は考えている。娯楽映画にせよ、一部で熱い盛り上がりを見せているボリウッド・ダンスにせよ、それをきっかけに華やかなエンタテインメントの背景にあるインドひいてはその文化や社会などにも興味や関心を抱く人たちが増えてくれば、なお幸いである。
    日本で、インドが誇る映画の都の熱い今を伝えるナマステ・ボリウッドの今後ますますの発展を期待したい。