●あるところからとる!
遺跡で不条理を感じるのは外国人料金のことだけではない。入場料とは別に徴収される「カメラ・ビデオ持込料金」も考えてみればおかしなものだ。たとえば下の写真にはこう書かれている。
「インド人入場5ルピー、外国人入場30ルピー、カメラ持込30ルピー、ビデオ持込50ルピー」
遺跡の不条理(2)
●あんたがたどこさ?
インド国内では、インド系外国籍の旅人もよく目にする。ヘアスタイルや服装から一見してそれとわかることもあるが、彼らが外国人料金を支払わされることは稀なのではないかと思う。インドの都会の若者だって近頃はずいぶんファッショナブルになり、外国帰りみたいな雰囲気を持つ者が少なくないから、しゃべらなければ区別しにくい。
遺跡の不条理(1)
●外国人料金のジレンマ
数年前からインドの遺蹟や博物館で「外国人料金」の入場料が徴収されるようになった。インド人は5ルピーなのに、外国人は100ルピー…というのはよくあるパターン。いまではすっかり定着したようで、メジャーな観光名所ならば、たいがいどこも外国人料金が掲げられている。
「世俗」ってなんだろう?
漢字から眺めたインド
普段、日本人の私たちは漢字圏の国ぐにの地名・人名を漢字で表記し、そのほかの地域についてはカタカナを使っているが、中国語では当然のことながら世界中のあらゆる土地の名前を漢字で書いている。東南アジアの河内(ハノイ)、バンコク(曼谷または盤谷)、ヤンゴン(仰光)、シンガポール(新加坡)などは、現地でも華人が多いため、こうした綴りをよく目にする。
インドの地名はどうなっているのだろうか。国名「印度」はともかくとして、徳里(デリー)、恒河(ガンガー)、古吉拉徳邦(グジャラート州)、孟加拉湾(アラビア海)などローマ字表記と照らしてみれば「なるほど」と思うが、日本では馴染みがない。
周辺国の都市を見回せば、伊斯蘭堡(イスラマバード)、廷布(ティンプー)、馬累(マーレ)など。加徳満都(カトマンズ)なんていうきらびやかな綴りもある。漢字で書いてみると、ちょっぴり「大唐西域記」のムードが漂っている(?)気がする。