元大統領 プラナブ・ムカルジー逝去

1935年に英領インドのベンガル管区に生まれた彼は、国民会議派政権で外務大臣、財務大臣、商工業大臣、国防大臣等の要職を務め、2012年から2017年まで大統領を務めた。党を越えて信頼を集めた大物。

国民会議派の政治家(2012年に大統領就任に伴い国民会議派を離党)としては、もはや最後の「信条や政治的志向を問わず万人から別れを惜しまれる」人物かもしれない。

広く尊敬を集めた彼であったが、最期は大往生というわけではなく、脳の血栓を取り除く手術を受けて成功したものの、容体が悪化して息を引き取った。手術前に新型コロナへの感染が確認されていたため、コロナ関連死ということになるのかもしれない。

氏の葬儀については、コロナ感染下における通常の警戒のみならず、遺体についても新型コロナ感染者であったことから、厳重な対応を施したうえで執り行われるとのこと。

ご冥福をお祈りします。

Pranab Mukherjee: Former president of India dies after Covid diagnosis (BBC NEWS)

バンディプルへ

空調の効いた車内

ポカラ方面行きの「マイクロ」に乗り、ドゥムレーで降りてバンディプルを訪問したのだが、こうしたバス移動がずいぶん快適になっていることに感心する。クッションは効いているし、リクライニングはないものの、背もたれに多少の傾斜は付いているし。昔々のオンボロバスと違って、これなら子連れ旅行も楽勝だ。

2019年のネパールの定番ルートはずいぶん良くなっている。道路もとても良くなっていて・・・といっても、比較対象が1980年代後半の話なので、進化していて当然のことではあるのだが。

当時、ポカラとカトマンズを結んでいた「ラグジャリーなバス」とやらがあった。たしか「スイスバス」と呼ばれていたもので、とても窓が大きくて眺望の良い車両だった。ただし道路が悪かったので、ポカラを早朝に出てカトマンズの夕方遅くに到着するような感じだったように記憶している。

もっとも今は、この幹線道路が渋滞したりするので、複数車線化しなければ、移動速度は頭打ちかと思うが。この日も事故による渋滞がひどかった。

マナカマナーのケーブルカー乗り場の前にニセ日本企業のMINISOが出店しているのでビックリした。中国企業だが、名目上の登記を東京で行っており、「日本企業」を名乗っているとはいえ、置いてあるモノは良い品が多いため、個人的にはかなり好感と信頼感を抱いている。

MINISOの店舗

内容は新型コロナ感染症が流行する前のものです。

タンカ描きを見物

バクタプルからヴィシヌ神を祀ってあるチャングナラヤン寺院を訪問。ユネスコの世界遺産に登録されているだけあり、見事なものだ。境内にはブトワールから来た若者たちがいた。タライの人たちだけあって見た目はほとんどインド人。

参道には、いくつものタンカ屋があり、店先で画いている。タンカの良し悪しはよくわからないのだが、絵師たちの仕事ぶりを見物するのは楽しい。

1枚をひとりで仕上げるわけではなく、下絵を描く人、背景を彩色する人、意匠や図柄を書く人など、分業しているのも興味深い。

丁寧に描きあげられるタンカ
チャングナラヤン寺院からバクタプルへと降りる途中の眺め

内容は新型コロナ感染症が流行する前のものです。

馬の耳に念仏

「マハーバーラタ・カター・プラーン(古のマハーバーラタのお話」と書かれた赤いバナーがかかる入口をくぐってみる。

こういう法話の類をヒンディー語で聞くのはけっこう好きなのだが、ネパール語はわからないので、まさに「馬の耳に念仏」である。

ネパール語のわかる現地の人たちにとっては教養を深める良い機会であるが、境内に集まっているのは年配者ばかりというのは、いずこの国も同じ。

しかしながら、今の若い人たちが将来歳取ってから、こういう説法に興味を持つようになるかといえば、そうではないはずなので、今後だんだん尻すぼみになっていくことは避けられないだろう。

そうした「将来の年配者」たちにとっても、こういう法話が「馬の耳に念仏」ということにならないよう願いたいものだ。

集まっているのは年配者ばかりの境内

内容は新型コロナ感染症が流行する前のものです。

新築のネワール建築風物件

世界遺産指定されているバクタプルに滞在して、伝統的な建築が豊かに残されている街並みを楽しんでいると、こうした新築のネワール建築風物件が、かしこに見られるのもまた面白い。

バクタプルがユネスコの世界遺産登録されている関係上、建物の改築や新築等にはいろいろ条件が課されているところからくるのだろう。伝統建築とは違う工法や素材で建てられていても、ちゃんと周囲と調和する建物に仕上げてあるのが良い。こうした努力は街並み保存には不可欠だ。

この薄型ビルもまたそんな中のひとつ。もう少し頑張ってほしかった気もしなくもないが、まあ及第点なのだろうか。これもまたネワール建築を模した今どきのネパールの建造物建築作業進行中。こうしたエクストラな仕様にかかる費用は、果たして行政から支出されているのかどうかは知らない。そうであったとして、原資には外国人が支払うバクタプル市街地入域料も貢献しているだろうか、それともこうした費用は住民の自己負担なのだろうか?

ヘリテージ地域に踏み込むだけで、日本円にして約1,500円ってどうなのか?と、料金徴収されるときには思った(観光ヴィザと同様に10歳以下の子供は無料。)のだが、こういうのを見かけると、「いい仕事してますね」と、応援したくなったりもする。

新築のネワール建築風物件

内容は新型コロナ感染症が流行する前のものです。