The Great Khaliに仰天

The Great Khali
テレビ画面に流れているZEE NEWSをボンヤリ眺めていたら、すごいコワモテの巨漢が登場していた。筋骨たくましく、見るからにタダ者ではない。なんでもアメリカのWWE所属で、グレート・カーリーというリングネームで活躍するインド人、ダリープ・スィン・ラーナーという人物なのだそうだ。背丈はなんと、2メートル20センチもある。
残念なことに、私はプロレスのことはまったくといってよいほど知らず、彼がどういう活躍をしているのか見当もつかなかったが、Youtubeを検索してみると彼の試合の映像がいくつも引っかかってくる。その中のひとつにこういうものがあった。なんだかものすごい迫力である。The Great Khali’s Fan Siteというサイトもあるくらいだから、かなりの人気者なのだろう。
ちなみに日本との間にもなかなか深い縁があり、新日本プロレスに短い期間在籍していたらしいから、プロレスファンの方々はよくごご存知かもしれない。
リングでは荒々しい彼が、里帰りすると信仰心厚い青年となるのだとかで、お寺で坊さんにひざまづいていたり、人々と一緒にバジャンを歌っていたりする様子などがニュースで流れていた。彼の家族はパンジャービーで、現在ヒマーチャル・プラデーシュに在住。
プロレスラーとしてのみならず、なんと俳優としてのキャリアも築いている。2005年のアメリカ映画『The Longest Yard』に出演し、今年2008年公開予定のGet Smartにも登場する。
ふさわしい役どころがあるのかわからないが、いまにボリウッドから声がかかることはないだろうか?風貌も体型もヴジュアリスティックで、映画向きではないだろうか。個人的には、インドに里帰りして筋肉アクション系スターとしての活躍を大いに期待したいと思う。軽く2メートルを超える身長だと、あまりにスケールが大きすぎてスクリーンからはみ出してしまうかもしれないのだが。

『中国の餃子』で、ふとインドを想う

中国で製造された餃子の薬物混入事件が日本のメディアで盛んに騒がれている。JTの子会社が輸入した冷凍餃子を食べた3家族の合計10人が中毒症状を訴え、このうち3人が一時重体になっていたというのが事の発端であるのはご存知のとおり。
この餃子の製造元である中国河北省にある天洋食品厂から様々な冷凍食品を輸入していた日本企業各社が、一斉に該当製品の自主回収に乗り出した。厚生労働省も天洋食品厂から食品類を輸入していた19社に対し、餃子以外の製品についても検査するようにと指示するなど、本格的に調査に乗り出している。中国の同企業から仕入れている食品産業各社、ファミリーレストランなどの外食産業、学校給食なども中国産品の取り扱いを自粛したりするなど、この『毒物騒ぎ』がさらに大きな波紋を呼ぶことになりそうだ。
ご存知のとおり、今回の毒物成分はメタミドホスという有機リン系の農薬で、日本では使用が許可されていないものだという。これがどうして食品に混入してしまったのか?今後の原因究明が待たれるところだ。また被害に遭われた方々の早期の回復を願うとともに、今後同様の事件が続くことのないようにしっかりとした防止策を取って欲しい。まさに命にかかわる問題である。
しかし、である。ジェイティフーズ、加ト吉、味の素冷凍食品、マルハ、日本ハムなどといった日本を代表する食品産業を相手に卸していた中国企業ともなれば、相当な事業規模を持つとともに品質管理も厳重で社会的な信用も高かったはず。それなのにどうしてこんなことが起きたのだろう。
もちろん工場側が意図的に薬物を仕込むなどということはありえないはず。また偶発的な事故という線もどうなのだろうか?もしかすると、勤務先の工場に恨みを持つ一個人による故意の仕業だろうか?あるいは地元の対立する企業、ひょっとすると中国国外のアンチ中国勢力かなにかが、同食品厂のラインで働く従業員を買収して刺客に仕立てたのか?などといろいろ想像してしまう。今後の成り行きに注目したい。

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南アジアの大空

1月26日のリパブリック・デイを前に、スパイス・ジェットから『ヤング・インディア』というキャンペーンによる『子供100%オフ』という電子メール広告が入っていた。今年9月30日までのフライトの2歳から12歳までの児童の搭乗者について、1月26日と翌27日にブッキングされたものが対象となるというものであった。大人ひとりにつき子供何人までとは書かれておらず、特定のルートに限定されているわけでもないようだ。幼い子供が複数いる家庭からの予約がかなり集まったのではないだろうか。
俗にLCC(ロー・コスト・キャリア)と呼ばれる格安航空会社、先行していた北米や欧州にやや遅れてアジアで先陣を切ったのはマレーシアを本拠地とするエア・アジアだった。またたく間に国内外にネットワークを広げ、同様の格安路線を展開する新興の他社、タイ航空やシンガポール航空といった既存の大手キャリアもLCCの別会社を立ち上げて追随という動きの中、ASEAN地域に端を発したアジアの空の安値競争は各地に飛び火した。インドもまたその流れの渦中にあることはご存知のとおりだ。
日本では国内線のAIR DOSKYMARK AIRLINESSkynet Asia Airwaysなどの新興会社が立ち上がり、こちらもそうした方向に動いていくのかと思ったのだが、利用者としては残念なことに行政や既存の大会社の壁はなかなか厚いようで、今のところそう極端な安値が提示されることはない。しかしながら国際線の分野では、アジア他地域の複数のLCCの乗り入れが計画されていることから、今後の変化を予想する向きもある。

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みんなで観よう『明るいシナリオ』

『パーキスターンでボリウッド映画解禁へ?』という話題は、以前から幾度もメディアに浮上しては足踏み状態が続いている。それでも現政権下でMughal-E-AzamTaj Mahalawarapanなどが上映され、最近ではDhan Dhana Dhan Goalが公開されるなど、内容を吟味して限られた作品数での上映とはいえ、それなりの進展を見せていることは評価できる。
しかしながら諸外国、インドから海を越えた先の東南アジアや中東、はるかに遠くアフリカなどでも広く親しまれているインドの娯楽映画。もちろんその他の地域、欧米や日本を含めた東アジアなどでも注目される作品は少なくない。そこにくると、すぐ隣のパーキスターンの映画館での上映は原則禁止という状況は非常にさみしい。 1965年の第二次印パ戦争以来、パーキスターンにおいてインドの映画の上映は基本的にご法度となっている。

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インド映画を屋外に持ち出そう!

COWON A3
先日、『ポケットの中のインド』を書いたばかりだが、音楽を聴く以上に『出先で映画観たい』という動機でせっかく購入したiPodを手放してしまった。音楽の取り込みや再生などの部分では何ら問題なかったのだが、動画の扱いに大きな問題があったからだ。購入後のごく数回はうまく機能したようなのだが、ほどなく具合がおかしくなってしまった。テレビ等と接続して映像や音声を取り込む機器をつなぎ、マニュアルどおりの手順で操作してみたのだが、どうもうまくいかない。
メーカーのサポートに幾度となく問い合わせて、そのたびに丁寧な回答をもらっていたのだが症状は改善せず。録画された映像をパソコン上で試しに再生しようとするとエラーが生じ、機器専用のソフトウェアでiPodに同期させるiTunesにアップロードしようとすると、その映像ファイルがどこかに消滅してしまう。もともとこうしたモノには弱いのでお手上げである。
販売店に相談したところ、購入後半月経過していたにもかかわらず『iPodと周辺機器と両方返品・返金賜りますよ』との親切な返事をいただき、すぐに店舗に持ち込んで手続きをすることにした。ただ代金だけ戻してもらうのでは所期の望み『屋外ときどき映画』が実現できない。他のメーカーの類似品を買い求めても、やはり同様のトラブルが発生しては困る。よりシンプルに、外付機器やパソコンと同期させるという手間なしに使えるPMP機器はないものか?と相談。店の方は各メーカーの機器をひととおり見比べたうえで、ある商品を勧めてくれた。

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