KAISAR-E-HIND DARWAZA

KAISAR-E-HIND DARWAZA

チャッティースガル州の州都ラーイプルにある商業ビル。正面に見えるゲートは、エントランスのファサードとしてあしらわれた意匠ではない。

これは、カイサレーヒンドダルワーザー、つまりインド皇帝門。1876年にインドの女帝となったイギリスのヴィクトリア女王。その翌年1877年に戴冠式としてのダルバール(ヴィクトリア女王自身は訪印していない)が開かれたが、まさにその出来事を記念して建てられた歴史的建造物なのだ。

この門が、なぜビルの壁に吸収されてしまったのかという疑問が浮かぶことだろう。この商業ビルを建てるにあたり、撤去しようという話があったとのことだが、この地域のランドマークとして長年親しまれてきたこと、門自体の歴史的価値などに鑑みて、新しく建てるビルと共存させようということになった結果だそうだ。

内側から見ても、外側からみても変な感じだが、まあ取り壊されなくて良かったのではないかと思う。なかなかインドらしい解決の仕方だ。

門の部分をくぐって中に入ると、こんな感じ。

昔々は道路を造る前からその場所(生えていた大木、神様の祠などが往来の真ん中にあって、それをバイクやクルマが避けて通るというような光景が各地でよく見られた。それらの大半はもう存在しない(何しろ危ない)が、やはりこういう鷹揚さが残っているのはこの国らしいところだ。

州境を越えると文字が変わる

マハーラーシュトラ州からグジャラート州に入ると文字が変わるため、ずいぶん遠くまで来たような気がしてしまう。降車したのはワルサード。ムンバイから3時間程度なのだが。
グジャラート文字は、デーヴァナーガリー文字の上の棒、シローレカーを抜いたような形だが、文字のカタチ自体が変形しているため判読には、かなり目ヂカラが必要。




Chinatown Days

英語版発売予定とのことで、リター・チョードリーのアッサム語による小説「Makam」をアマゾンに注文したのは数年前。アッサムにおける華人コミュニティを舞台にした小説。かなり良い評判は聞いていたので、ぜひ読んでみたかったのだ。

幾度も発売が延期となり、その都度アマゾンから「申し訳ありません」とメールが来ていたが、ついに「この本は入荷しません」とかいう連絡が入った。不可解ではあったが、何らかの理由で世に出なくなったのだろうと諦めていた。

ごく最近、たまたま知ったのだが、実はこの「Makam」が「Chinatown Days」として出版されているとのこと。

アッサム語小説の英訳というわけではなく、著者自ら英語で改めて著したとのこと。そんなわけで、確かに「Makam」の英訳版の出版は中止となり、内容はぼ同じながらも改めて書かれた「Chinatown Days」という別の作品が発表されたわけだ。

これが紙媒体ではなくKindle版で入手できるというのもスピーディーでありがたい。

ずっと何年も待たされたこともあるし・・・。

書名: Chinatown Days
著者: Rita Chowdhury
ASIN: B0786T8XKX

英語のContractorを苗字にした人たち

インディアトゥデイ記事を読んでいて、Contractorという苗字のパールスィーの人物に係る内容なのだが、インドでそんな苗字があるのか?と思いきや、グジャラーティーの間では、これをそのように用いているヒンドゥーは少なくないらしい。また苗字を持つのは一般的とは言えないムスリム(苗字を持つ人たちもいる)の間でもContractorさんというのは存在するようだ。ネットでこんなのを見つけた。

Why is Nazneen Contractor’s last name “Contractor” instead of an ethnic Indian name? (QUORA)

「幸せの国」から来日した留学生たち

インドでは留学生を含めたブータン人はたくさんいて身近なため、インド人がブータンやブータン人にファンタジーな幻想をいだくことはないようだが、「幸せの国」などといったブータン政府による官製プロパガンダが浸透している日本では、いろいろと誤解(良い方向に)されているようだ。
ブータンからの留学生が増えてきていることから、彼らと接触する機会も増えてくるはずだが、人数が急伸していくとともに、それにつれて超過滞在その他のトラブルの事例も増えていくのは不可避。やはり彼らも高額な借金を抱えて来日するため、ベトナムなど他国からやってくる学生たちの中に見られるような問題とは無縁ではいられないだろう。
良い関係を築けるよう期待したいが、現実はそればかりでもないように予想している

急増するブータン人留学生 ――人手不足ニッポンの労働現場支える (YAHOO ! JAPANニュース)