デリーに本部を置く「Sulabh international」というトイレ普及を推進するNGOがあるが、BJP政権のスワッチ・バーラト(クリーン・インディア)キャンペーンとの相性が良く、全国各地に公衆トイレをどんどん増やしている。
行政機関が作るそれらと違うのは、建ててからの保守もしっかり続けていること、その業務に従事する人たちの待遇改善にもきちんと配慮していることなどがある。
持続性のある公衆トイレ。これがインドではなかなか難しいのに、よくやっている。そのSulabhのトイレがカーンケールのバススタンド裏手にあるのを見て驚いた。
こんな小さな町でも活動しているとは。
ただ、懸念されるのは政権が代わった場合でもこの政策が引き続き実施されるのか、それともすっかり無かったものとされてしまうのかというところだ。
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「スワッチ・バーラト (Clean India)」ミッション

ムンバイのコラバで海に面したエリアに使用料金5Rsのキレイな有料トイレができていた。
このあたりを散歩するおのぼりさんたちは多く、たいていはこのあたりで立ちションしていたものため、ちゃんとしたトイレがあるのはいいことだ。
散歩している人たちによると、「確かに良いことだ。だが問題はこれがいつまで維持できるかということだね。」とのこと。
「スワッチ・バーラト」ミッションの関係で、インド各地で村などの家にトイレを作らせたり、街中などでは公衆トイレを整備したりしている。この関係の事業には政府からお金が出ているため、かなりの活況らしい。
だがこのキャンペーンが終わったらどうなるのか、政権交代したらどうなるのかという部分については、まさに神のみぞ知る・・・といったところだ。


ダーラーヴィーのスラムを通過
靴底が抜けた
困ったことに靴が壊れた。
半砂漠の土壌のシェカワティー地方の暑さのためらしいが、歩いていたら靴底が抜けてしまった。接着剤部分が糸を引いている。気温は46度くらいだが、路上はそれよりもかなり高いはず。貼り合わせ部分が溶解してこうなったのではないかと思う。履いているのは、古くなったので外履きに転用したフットサルシューズ。
ちょうどうまい具合に、目の前が靴の修理屋であった。「これはインドア用のシューズでしょう?この気温だとダメなんです。接着し直しただけだと、また剥がれてしまうのは目に見えているので縫い合わせしておきます。」と店の人は言う。
さすがにこういう気温なので、彼は路上で商っているわけではなく、ちゃんと店舗を構えた修理屋さん。壊れた靴やサンダルを直すだけではなく、新品の履物も多数販売している。傍らに新聞や小説類も積んであるので、日常的に読書をする習慣のある修理屋さんらしい。こういう人は珍しい。道理で、この辺で履いている人はいなさそうな「インドアシューズ」に関する知識もあるということなのかもしれない。
国立博物館の企画展「サウジアラビア王国の至宝」
1月23日から2018年3月18日まで、東京上野の国立博物館で開催されている企画展「
「サウジアラビア王国の至宝」を見学した。
先史時代からイスラーム出現前の時代にかけてのものも多数展示されていたのがとても良かった。アフリカで発生した人類がその大陸を出て、まず足を踏み入れたのが現在のアラビア半島。当時は緑と水が豊富な別天地だったという。初期の我々人類のご先祖たちが繁栄した痕跡があるからには、きっとそうであったに違いない。
時代は大きく下り、イスラームの出現後、まさに電光石火という勢いで各地に広がっていき、各地の伝統文化、社会や生活等に多大な影響を与えたわけだが、もしこれがなかったら、どういう世界になったのか?と想像してしまう。
地中海を挟んで欧州と北アフリカはひと続きの文化圏のままであったのだろうし、多神教であったアラビア半島に徐々にキリスト教が浸透して、欧州圏の外縁部のような感じになっていたかもしれない。
いっぽう、欧州では、イスラーム圏からもたらされた数学、航海術等々、当時の先端技術を得ることがなければ、今のような繁栄を迎えることはなかったということも考えられる。
また、中央アジア、南アジアにイスラームが到来しなかったら、これまたまったく異なる世界になっているわけだ。イスラームの影響を受けなかったインドの文化や人々の生活というものが想像できるだろうか。さらに東進した先の東南アジアのマレーシア、インドネシアにおいても同じようなことがいえる。
欧州人たちによる大航海はイスラーム圏から伝わった航海術なしにはあり得なかったとすれば、北米や南米は、今もインディヘナの人たちの大陸ということになるかと思う。
数々の偶然と必然が重なって、私たちの今の世の中がある。
展覧会を見学してから外に出ると、サウジアラビア大使館文化部がしつらえた砂漠のテントを模したところでのデーツとコーヒーが振舞われており、この展覧会のためにずいぶん力を入れていることが感じられる。
「メッカの守護者サウジアラビアの栄光」や「金満サウド王国の財宝」といった視点ではなく、アラビア半島を経由した人類や文化の伝播を俯瞰したスケールの大きな展覧会である。












