漢字から眺めたインド

 普段、日本人の私たちは漢字圏の国ぐにの地名・人名を漢字で表記し、そのほかの地域についてはカタカナを使っているが、中国語では当然のことながら世界中のあらゆる土地の名前を漢字で書いている。東南アジアの河内(ハノイ)、バンコク(曼谷または盤谷)、ヤンゴン(仰光)、シンガポール(新加坡)などは、現地でも華人が多いため、こうした綴りをよく目にする。
 インドの地名はどうなっているのだろうか。国名「印度」はともかくとして、徳里(デリー)、恒河(ガンガー)、古吉拉徳邦(グジャラート州)、孟加拉湾(アラビア海)などローマ字表記と照らしてみれば「なるほど」と思うが、日本では馴染みがない。
 周辺国の都市を見回せば、伊斯蘭堡(イスラマバード)、廷布(ティンプー)、馬累(マーレ)など。加徳満都(カトマンズ)なんていうきらびやかな綴りもある。漢字で書いてみると、ちょっぴり「大唐西域記」のムードが漂っている(?)気がする。

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インドでの治療はいかが?

 近ごろ、インドでは新しいタイプの「旅行」が注目されているらしい。高度な専門的治療が低コストで受けれるインド主要都市の大病院が脚光を浴びつつある。中でも、亜大陸最大の商都ムンバイを擁するマハーラーシュトラ州では、「医療旅行(Medical tourism)」というコンセプトで、治療を目的とする人びとを海外から同州へ呼び込もうという動きが本格化。医療旅行評議会 (Medical Tourism Council of Maharashtra)なるものが組織されたという。今後、ほかの主要都市にもこの流れが広がっていくことが予想される。

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店名から見るインド料理店

 前にIndo.toでも紹介していたが「全国インド料理店データベース」というウェブサイトがある。
 これをザッと見みると、日本にあるインド料理店には、「デリー」「ボンベイ」「ジャイプル」といった地名系、「クリシュナ」「ラクシュミー」「ガネーシュ」といった神様・人名系など、ありきたりな店名が多いことがわかる。
 海外の日本料理店に「YAMATO」「TOKYO」「FUJI」あるいは「SAKURA」「ZEN」といった看板をよく見かけるのと同じようなもの。お客さんが一目見て「○×料理だな」とわかるように名付けているのだろう。そんな中「グルガオン」(ハリヤナ州にあるデリーのベッドタウン)なんて名前を見つけると、「ローカルな味」を楽しめそうな気がして期待してしまう。

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バジャージのオート、日本上陸!

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 「憧れの運転席に乗れる!」と、ちょっぴりコーフンしている。
カスタムメイドのミニカー(オモチャではない)を製作販売している富山県のタケオカ自動車工芸が、今年4月インドのオート三輪を発売するという。フロントで誇らしげに輝く「BAJAJ」のエンブレムがにくい!黄色のボディもまた本格的(?)である。ウェブサイトでは「オート三輪ピックアップタイプ」と紹介されている。

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「一刻を争う」はずなのに…

 マディヤ・プラデーシュ州をバスで移動していたときのことである。車のいない道路を快調に飛ばしていたはずのバスが、突然の徐行運転。「事故かな?」乗客たちは首を伸ばして進行方向を眺めた。
 右斜め前方、不自然な向きで停止している青い小型バスが見えた。左前部が大きくつぶれ、前輪が軸から外れて上を向いている。路面にガラスが散り、おびただしい血糊が路面に流れている。すでに人影はなかったが、重大な事故が起きたことは一目瞭然だ。

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