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カテゴリー: camera

  • オリンパスXZ-1

    オリンパスXZ-1

     

    2月18日にオリンパスから発売されるXZ-1が気になっている。このところ『いい感じ』のコンパクトデジタルカメラの上級機種をいくつも見かけるようになっているが、その中で『唯一無二』のモデルかもしれないからである。 

    今後、カメラ専門誌やウェブサイト等で多くのレビュー記事が出てくるであろうから、実機に触れてもいない私があれこれとコメントするつもりはない。 

    それでもXZ-1が『あっ、これ欲しいなあ!』と思わせるのは、コンパクトデジカメとしてはダントツに明るい(F値の明るさを売りにするモデルはすでにいくつかあるが)レンズである。広角側(28mm相当)でF1.8であり、望遠側(112mm相当)でもF2.5である。こんなレンズを搭載するコンパクトデジカメはこれまで存在しなかった。 

    従来の汎用機の場合はF3.5というのが多かった。近ごろは2コンマいくつといった比較的明るいレンズを搭載している機種も出てきている中で、パナソニックのLUMIX DMC-LX5のように28mm相当の広角側でF2.0で、望遠側(90mm相当)でF3.3という機種の存在が格別目立っていたが、XZ-1が登場すると一気に影が薄くなってしまう。 

    モデルの多様化と廉価モデルの普及等による、それこそ『猫も杓子も・・・』といった様相だった一眼デジカメブームの最中には、コンパクトデジカメのハイエンド機種が一部を除いて市場からすっかり駆逐されてしまうほどであった。 

    その一眼ブームも収まり、その『一眼』タイプのカメラからもコンパクト機に近いタイプ(オリンパスとパナソニックのマイクロフォーサーズ、ソニーのNEXシリーズ等)がいろいろ出てきたりしており、小さくても使えるカメラのバリエーションが幅広くなってきたのは喜ばしい。 

    撮影する機能に限っていえば、即写性、拡張性、画質その他どれを取っても『一眼』が勝るのは当然だが、コンパクトデジカメの存在理由にはそれらとは異なるものがあることは言うまでもない。 

    もちろんそれは携帯性という点に尽きるのだが、その中で表現を工夫する余地がどれだけ用意されているかという点と、撮影状況に対応できる幅の広さである。 

    それは倍率の高いズームが付いているということではない。普段、28mm単焦点のGR DIGITAL Ⅲを愛用しているが、そういう意味で不便を感じることはない。ジャングルに猛獣を見に行くとか、山岳の写真を撮るなどという場合はともかく、普段の生活の中での利用ならば、必要があれば自分が被写体に近づけばよいだけのことである。逆に広角側が35mmから始まる機種となると、後ろに引けない場所で扱いに困るのだ。 

    GR DIGITALの場合、状況に応じて感度、ホワイトバランス、測光方式、画像設定等々をワンアクションで切り替えることができるようになっている。その他撮影設定の領域が広く、その中でユーザー自身がよく使う設定もいくつか登録できるなど、実にうまく出来ているのである。画角は28mm単焦点だが、撮影の自由度がデジタル一眼レフ並みに高い。 

    そんな便利なカメラではあるのだが、初代のGR DIGITALを使っていたときに『もう少しレンズが明るいと便利なのだが・・・』と思うことがしばしばあった。 

    それはレンズのF値が2.4であることだ。暗めの室内、夕暮れ以降の街中等、手持ちで撮影するにはちょっと足りない。かといって感度を大幅に上げてしまうと画像がひどく荒れてしまう。 

    そんなわけでGR DIGITAL Ⅲになったあたりで、日頃使っていた初代のモデルがヘタッてきていたこともあったが、迷わず購入する気になったのはレンズがちょい明るいF1.9であるがゆえのことであった。 

    初代機と比べて高感度にも少し強くなっている(ISO400まで問題なく使える)こともあり、室内や夕暮れ以降もじゃんじゃん使うことができるようになった。 

    ただしGR DIGITAL Ⅲにも『もうちょっと×××だったらなあ』という思いがないでもない。ついさきほど『被写体に近づけばいいのだ』などと書いたことと矛盾するのだが、レンズの明るさが犠牲にならないならば、また使い勝手が同様に優れているのであれば、常日頃携帯するカメラにズームが付いていたほうが便利である。 

    カメラを常時2台持ち歩く気はないので、XZ-1の実機に触れてみて『これでGR-DIGITALは要らないや』と思えるようであれば、購入してしまいそうな予感。 

    もっともこのカメラで気になっているのはレンズの明るさだけなので、発売されてからしばらくは様子見ということにしておこう。 

    ともあれその『明るさ』がゆえに『インドでどうだろう?この一台!』と、本日ここに取り上げてみることにした次第である。

  • GR Digital Ⅲ

    GR Digital Ⅲ

    久々にカメラについての話題を取り上げてみたい。2009年8月に発売されてから1年経過のGR Digitalシリーズの現行機である。値段もかなりこなれてきており、発売直後は7万円台であったように記憶しているが、現在は販売店によるが、安いところでは4万円強で売られている。

    初代GR Digitalは2005年10月に発売された。後継機のGR DigitalⅡは2007年11月、そして現行のGR DigitalⅢは2008年8月にリリースされた。コンパクトデジカメとしては2年間というサイクルはかなり長い。GRシリーズの次期モデルが出るまであと1年くらいはあるため、しばらくすると4万円を切る店も出てくるのかもしれない。

    私自身、銀塩のころからGRを気に入って使っていたので、『いつかGRのデジタル版が出ないものか?』と心待ちにしていたのだが、ついに2005年にGR Digital登場。これを発売日に購入して以来5年近くなる。

    一眼レフ並みに操作性が高く、機能も充実しているカメラだが、レンズは28mmの単焦点なので、『これ1台で何でもかんでも撮る』というわけにはいかない。それだけに、いろいろと頭をひねって工夫を加えて撮影するのが楽しく、そうすることが可能かつ快適で極めて自由度の高いカメラである。

    それでも、このところエラーが頻発するようになってきた。電源が入りにくくなったり、それとは逆にオフにしてもレンズ鏡胴が引っ込まなくなったりといった、ハード面での不具合である。そろそろ寿命が近いのではないだろうか。

    そんなわけで、現行のGR DigitalⅢのほうに目が行くようになるのだが、さすがにデジタルの世界で4年の時差(2005年発売の初代機と2009年に出た現行機)とでは、まるで別物のように大きな進化がみられる。

    まずは開放値が2.4から1.9へと、2/3段ほど明るくなったため、感度を上げずとも手持ちで撮影できる機会がより多くなる。スナップや風景にも、記録用としてモノを撮る際にも明るいレンズのメリットは大きい。インドでは概して夕暮れ以降は街中も室内も暗いが、だからといって感度をむやみに上げると画像が荒れる。そんな『昼間しか使いものにならないカメラ』では困るのだ。 

    加えて高感度域でのノイズもかなり軽減されている。初代機ではISO400くらいになるとかなりノイズが増えるため、ISO200以下でしか使う気がしなかったが、現行モデルではISO400まで特に問題はないし、ISO800くらいまで上げても、なんとか我慢して使えるかな、といった具合だ。明るいレンズと合わせて、夕方から夜にかけて使用できるシーンが増えることにもなる。もちろん大型のセンサーを搭載したデジタル一眼と比較するわけにはいかないのだが。 

    フォーカス性能も格段に良くなった。初代機も発売当時としてはキビキビ動作するほうだったが、少し暗いところではすぐにフォーカスに迷いが生じていた。現行機ではちょっとした暗がりでも小気味良く合焦する。 

    またホワイトバランスの精度がかなり向上していることに加えて、『マルチパターンオートホワイトバランス』というセッティングも用意されている。色温度が異なる光源が複数混在しても、それぞれ見た目に近い色合いを再現できるということになっている。

    背面の複数のキーに、様々な設定を割り当てることができて便利なのは初代機もそうであったが、さすがに2世代分進化すると、使い勝手も飛躍的に向上している。よく使う細かなセッティングを最大6パターン保存することができるのも便利だ。これらは軍艦部右側にあるモードダイヤルで呼び出すことになっている。

    ・・・と、いろいろ挙げてみたが、GRシリーズについてのレビューは、それこそネット上に沢山出ているので、操作性等について敢えてここで詳しく書き連ねる必要はないだろう。

    操作感はもとより、従前の仕様を最大限継承する姿勢には親近感を覚える。設定メニューは基本的に共通しているため新型機種を手に取って戸惑うことはない。外観もほぼ同一といってよいくらい非常に似通ったものである。

    GR Digital (第1世代)

    GR DigitalⅡ(第2世代)

    GR DigitalⅢ(第3世代)

    現行機であるGR DigitalⅢは、先代よりレンズの径が少々大きくなった分、ボディの嵩もほんの少し増えたが、並べて見ても一目ではそうとわからない程度だ。ゆえに買い替えても、これまで使っていたモデルを引き続き愛用しているかのような気にさえなる。

    電池については、液晶画面の大型化(現行機は3.0型。初代は2.5型、その次が2.7型)に伴ない、容量も大きくなっている。カメラ屋の店員には、カタログだけチラリと見て『バッテリーの型番が違うので旧型のものと互換しません』などと言う者もいるが、これは誤りである。容量が違うだけで、従前の機種のものもちゃんと動作するのだ。

    ただし以前の機種のオプション類で使用できなくなったものもある。レンズの口径がやや大型化したため、従前のワイコンとアダプタは取り付け不可となった。ワイコンのアダプタがあると、必要に応じてフィルタを使用できて便利だったりもするのだが、薄着の季節でもシャツやズボンのポケットに無造作に放り込んでおける気軽さを生かして『生のまま』であっても、本格的なカメラとしての性能を楽しむことができるのが、このカメラの最大の利点かもしれない。

    しかも先述のとおり、従前のモデルに比べてF値がかなり明るくなったこと、高感度設定時のノイズの軽減という進歩の結果、24時間活用できるカメラとなったと言えるだろう。

    コンパクトカメラであれ、一眼であれ、およそデジカメなるものに通常愛着を感じることはないのだが、GRシリーズに限っては『壊れるまで使う』気になる。GR Digital Ⅲについても、今後長く使用することになるだろう。

    そんなわけで、これまで幾つかのデジカメについて言及してきた、日常でも旅行先でも便利な『インドでどうだろう?この1台』の筆頭にGR Digital Ⅲを挙げたい。

  • 時代の目撃者 ベアトー

    インドで最初に写真で記録された戦争といえば1857年に発生した大反乱である。イギリス国王を少なくとも現存する写真の大部分は、世界初の戦争写真家と言われるたった一人の人物によって撮影されたといって過言ではない。
    ベアトー
    その彼、ヴェネチア生まれのフェリーチェ・ベアトー(フェリックス・ベアトーとも呼ばれていた)は、1855年のクリミア戦争の取材に続き、1857年に発生したインドの大反乱を撮るために翌1858年にカルカッタに上陸。1859年まで続いた戦いの様々なシーンをカメラに収めている。
    戦争写真といっても、20世紀のベトナム戦争以降のように、従軍して最前線でレンズを構えるようなものではなかった。当時は湿板写真の時代で、コロジオンと硝酸銀溶液を塗ったガラス板が乾かないうちに撮影・現像しなくてはならないという手のかかるものであった。そのため彼が残した作品群は、主に戦闘後の破壊された状況や休息ないしは待機する将兵等の写真ということになる。
    19世紀初めに写真技術が発明されて以来、撮影の主な需要といえば高貴な、あるいは富裕な人々のための肖像写真としての用途、あるいは風景といったものが大半であった。ベアトーが画像で伝えた破壊や殺戮というテーマは、当時の常識を打ち破るセンセーショナルなものであった。また、言葉を尽くしても伝えられないものが写真にあることが認識され、報道の重要なツールとして認識されることになったのも彼の功績であるといえよう。
    そのひとつ、彼が残した大反乱の写真の中でも、あまりにも有名なラクナウのスィカンダラー・バーグの写真。反乱軍の2,000名の兵士たちが、英軍の反撃によって殺害された現場である。遺体はそのまま放置され腐敗するに任せた。写真手前に無数に転がっているのは白骨化した遺体である。
    Sikandara Bagh
    カーンプルの破壊された風景
    Cawnpore
    当時のイギリス側のインド人兵士たちの姿
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    イギリスへの反逆者たちの処刑
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    イギリス側に捕らえられたムガル最後の皇帝、バハードゥル・シャー・ザファル。詩人としても非常に評価の高い人物だが、大反乱の首領として担ぎ上げられた彼は多くの身内が処刑された。王妃ズィーナト・メヘルと嫡子のミルザー・ジャワーン・バクトおよび側室の子であるミルザー・シャー・アッバースとともにデリーからラングーンに島流しになる直前に撮影されたものとも、ラングーンに到着後に撮影されたものとも言われる。
    ムガル朝の皇帝の中で唯一写真に収められた姿が拘禁下のものというのは何とも皮肉なことだ。残念なことに撮影者が誰かはっきりしていないが、デリーでの写真であるとすれば、ベアトーの手によるものである可能性がある。
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    ベアトーは当時のデリーの街の様子も多数撮影しており、それらと対比させて140年後の同じ場所の写真と合わせて解説した秀逸な書籍があるので、本屋で見かけたらぜひご覧いただきたい。
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    書名 Beato’s Delhi 1857, 1997
    著者 Jim Masselos & Narayani Gupta
    出版社 Ravi Dayal Publisher
    ISBN 81 7530 028 0
    ベアトーとほぼ同時代にインドで活動した写真家としては、山岳、建築物、人物等の撮影で数々の傑作を生んだサミュエル・バーン、風景写真のドナルド・ホーン・マクファーレンといった人物があるが、1880年代以降ではインド人のラーラー・ディーン・ダヤルも後世に残る多くの作品群を生んでいる。
    ベアトーは、後に中国で第二次アヘン戦争の撮影を行なった。
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    そして活動の場を日本に移す。鎖国から開国へ、下関戦争、幕藩体制終焉と大政奉還、明治の維新政府による中央集権的な近代国家建設へと一気に邁進していく有様は、転換する時代の目撃者、行動する写真家ベアトーの心を惹きつけるものであったのだろう。江戸時代末から明治初期にかけて彼が撮影した写真の数々を誰もが目にしたことがあるだろう。当時の人々の風俗に関する貴重な資料となっている。
    下関戦争のひとコマ
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    慶応2年(1865年)あるいはその翌年に撮影されたとされる江戸の街並み
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    若い薩摩藩士たち
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    駕籠に乗る女性
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    着物姿の女性たち
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    画師
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    晩年は、英領インドに併合されたビルマのコンバウン朝の旧王都マンダレイで写真館を営んだ。
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    人並外れた行動力で激動の時代を目撃してきた偉大なる写真家ベアトーは、1909年にイタリアで亡くなる。彼の作品中に登場する人々はすでにこの世にないが、彼が残したモノクロームの画像を通じて、実に多くのことを私たちに雄弁に語りかけてくる。今の時代に生きる私たちにベアトーが残した遺産の価値は計り知れない。

  • ペンタックスK-xでティランガー(三色旗)風カメラを

    もともとカメラといえば、精密かつ質実剛健な印象を与える黒色あるいは銀色が当たり前であった。それが近ごろでは、黒あるいはシルバー以外の色をしたカメラが増えてきた。それはオリンパスのE-P1白ボディであったり、パナソニックのGF1の白や赤のモデルであったりするが、これまでになかったカラフルなものが出てきている。
    コンパクトカメラ市場が飽和状態となり、カメラ販売の主戦場が一眼レフへとシフトするとともに、プロカメラマンを含めた仕事で写真を撮る人、写真を趣味とするアマチュアの愛好家以外で、これまでターゲットになっていなかった若い女性やファミリー・ユースといった層も巻き込んでの商戦となっている。
    そのため低価格化を進めるとともに、『デカいカメラ』『扱いが面倒』といった先入観を取り除き、より親しみやすいものとしたエントリーモデルが次々登場している昨今だ。
    結果として、街中でデジタル一眼レフを手にする人の姿がずいぶん増えた。これまでこの手のカメラを首からかけて歩くことのなかったタイプの人々が、あちこちでシャッターを切っている。
    『今まで使っていたデジカメとは写りがずいぶん違うなあ』『携帯電話の写真とは比べものにならないね』などと感じつつ、撮るということが実の楽しいものであることに少しずつ気がついているのではないだろうか。趣味の写真に対する垣根がかなり低いものとなってきたことは間違いない。
    ただしカメラそのものに対する親しみやすさといった部分では、単に小型軽量であるとか、扱いやすいとかのみではなく、持ち歩くアイテムとしてお洒落で常時携行したくなるような外見、他の人があまり持っていないデザインという希少性などが求められることになるのだろう。その現れのひとつが、冒頭のカラフルなボディということになる。
    キヤノン、ニコンという二大巨頭のマーケットと重なるやりかたをしていては勝ち目がないと、その部分に着目しているのがマイクロフォーサーズ機を販売するオリンパスでありとパナソニックだ。今年夏に相次いで発売された前者のE-P1、後者のGF1などはその典型といえる。特に女性層を取り込もうと狙っているのは、ウェブサイトやパンフレット等の広報マテリアルから見て取れるとおりだ。
    特に一眼レフの分野では、他社製品で既存のレンズ資産を持つ人を新規に囲い込むのはとても困難だ。マイクロフォーサーズ規格を共有しているオリンパスとパナソニックを除き、基本的にどこのカメラのボディも他メーカーのレンズとの互換性はない。
    そのため手持ちのカメラとは異なるメーカーのボディを購入するということは、それに加えて今後必要とするすべてのレンズ群をまるごと買い取ることをも意味する。それがゆえに、他社の既存ユーザーを引き寄せるのは至難の業であり、これまで一眼レフユーザーではなかった層からの需要を掘り起こすという路線を目指すしかない。
    だがここにきて、今月16日に発売されたペンタックスのK-xの圧倒的なカラーバリエーションには脱帽である。店頭販売されるモデルは、ボディの色が白・赤・黒の3通り用意されているが、カタログあるいはウェブサイト上で、ボディが20色、グリップは5色準備されている。つまり100通りパターンの中から好みの組み合わせを選択して注文することができるのだ。ストラップも白・赤・黒と3色ある。
    ボディとグリップの配色は以下のとおり、ストラップは白を選んで、インド国旗を思わせる『ティランガー仕様』にしてみてはどうだろう。
    おぉ、これはカッコいい!!
    ストラップが白ならば、ティランガーなカメラ完成!
    もともとペンタックスのデジタル一眼は、他社製品にくらべてボディ、レンズともにコンパクトに出来ている。他社、たとえばキヤノン、ニコンの両社の類似した機能のモデルと比較しても、かなり小ぶりに仕上がっているようだ。
    K-xもAPS-Cサイズのセンサー搭載で有効1000万画素以上のデジタル一眼レフカメラの現行モデルの中では世界最小であることを謳っている。
    近ごろはエントリー機であっても相当高性能だ。もはやどのクラスでも標準装備となったダスト対策機能、最大4段分の効果があるとされる手ブレ補正機能がボディ内に組み込まれている。またこのクラスで1/6000秒の高速シャッター、連続撮影4.7コマ/秒というスペックになっており、スポーツ等の撮影にも充分対応できる。感度もISO6400相当まで上げることができるのは室内で舞踊等を撮影する際に重宝しそうだ。
    もとよりサイクルの早いデジタルの世界だ。1年経つか経たないうちに次モデルが出てくると、上のクラスの機種のひとつ前の世代同等の性能が備わることは珍しくない。それに比べると、光学性能が主体のレンズのほうは、飛躍的な進化はあり得ない。
    本人の感性と表現力が同程度ならば、作品に差がつくのはレンズの良し悪しだ。もし機材にお金をかけるならば、ボディよりもレンズのほうに投資すべきだと私は考えている。
    このところライブビュー撮影対応、加えてHD動画撮影機能搭載のデジタル一眼が増えているが、このK-xもその両方の機能を搭載している。
    加えてバッテリーは市販の単3型電池が利用できることは、とかく電池の消耗が早く、多くの場合、メーカーごとの独自のものしか利用できないデジタルカメラの中では特筆すべき利点だ。出先や旅行先でバッテリー切れや紛失等の際に、カメラが無用の長物と成り果てることはないだろう。
    用意されているデジタルフィルター機能の中で、あまり使うことはないかもしれないが、トイカメラ風の効果、ミニチュア風の効果を与えて撮影できるのも面白い。
    ペンタックスはレンズ群のバリエーション数はキヤノン、ニコンに匹敵するものの、APS-Cセンサーのカメラ使用で、35mm換算で広角域に相当するレンズがあまりないのは少々気になるものの、シグマ、タムロンといったレンズメーカーからペンタックスマウントのレンズがいくつも出ているので、あまり気にしなくてもいいはず。
    価格はどんなものかといえば、参考までに本日、2009年10月17日現在、kakaku.comに出ている最安値は、ボディと18-55mmレンズのセットで62,690円。通常の量販店でも多くの場合7万円を切っていることと思う。もちろん好きなカラーの組み合わせでオーダーすると費用がもっとかかるが、ひところよりもずいぶん求めやすい価格になったものだ。
    私は普段キヤノンおよびパナソニックの一眼を使っており、他社のカメラを購入するとマウントの異なるレンズをいくつも買い揃えなくてはならない。もとよりそんなお金はないので、間違ってもK-xに手を出すことはないだろう。コンパクトさやカラーバリエーションの豊富さといったオリジナリティ等を客観的な視点から眺めて、また個人的にはティランガー仕様(?)が可能なこともあり、『インドでどうだろう、この一台?』として挙げてみることにする。

  • PANASONIC DMC-GF1

    GF1
    パナソニックから新しいデジタル一眼が発表された。ルミックスのDMC-GF1は、今年7月に発売されたオリンパスのP1と同様の路線の極小一眼デジタルカメラだ。
    P1同様、こちらも内蔵ファインターを排したコンパクトなスタイル。ボディのカラーも黒、赤、白と三色の中から選ぶことができる。マイクロフォーサーズ規格第一号機G1、これにハイビジョンのビデオカメラ機能をプラスしたGH1も平行して販売されるため、これらの後継機という位置付けではないようだ。
    赤もなかなかカッコいい
    白もなかなかいいかも?
    GF1は、ボディにファインダーを装備していないと、焦点距離の長い望遠レンズを用いての撮影にはちょっと・・・と思う向きもあるかもしれないが、オプションで専用のライ部ビューファインダーが用意されている。レンズを通り、イメージセンサーで捉えた画像を確認できるとのことなので、特に違和感なく使えることだろう。
    ボディ重量が285gと驚くほど軽量。ちなみにG1, GH1はともに385g。外寸も一回り小振りになった。『従来の一眼的なカタチ』を放棄したデザインとなったこともあり、特に高さと厚みが縮小されており、ミラーボックスを排したマイクロフォーサーズ規格ならではのメリットが大いに生かされている。
    GH1同様に、ビデオ撮影機能が付いているが、GH1がAVCHDを採用しているのに対して、こちらはコンパクトデジカメに搭載されているAVCHD Liteとなっている。
    しかしながらビデオにそれほどこだわるわけでなければ、パナソニックのマイクロフォーサーズ3機とも同クラス(入門機)であることから、価格帯もそう大きく変わるわけではないことからも、わざわざ同社の従来機を選ぶ理由は見当たらない。敢えて一台選ぶならば、G1、GH1を先行して発売し、すでに3台目のリリースとなるGF1が最善の選択となるだろう。
    マイクロフォーサーズ規格のカメラは、パナソニックから3機種、オリンパスから1機種の合計4機種となっている。しかしながらどれも先述のとおりエントリータイプのモデルである。レンズ群のバリエーションの広がりとともに、中級クラスのモデルの登場が待ち望まれるところだ。
    今のところ、マイクロフォーサーズのデジタル一眼の広告は、どれも女性ユーザーを強く意識したものとなっている。市場を独占している状態のキヤノン、ニコンの二大巨頭と直接衝突することを巧みに避けたマーケティングを展開している。だが今後そうしたメーカー製品のユーザーたちも、多くはメーカーの異なる複数のカメラを所有していることから、マイクロフォーサーズの軽量・コンパクトさに惹かれて食指を伸ばすといったことが期待できるだろう。
    加えてフランジバックが短いことから、マウントアダプターを手に入れれば、ライカRマウント、ニコンFマウントその他、銀塩時代の古いレンズを装着できるため、マニアックなユーザーも多く、あながち初心者用カメラとは言い難いものがあることも付け加えなくてはならない。要するにCMやパンフレットから受ける軽いイメージとは裏腹の実力と潜在力を秘めているのだ。
    GF1と同時に発売される予定のレンズもまた大いに気になる。20mmでF1.7の単焦点の厚みが25.5mmしかないパンケーキレンズだ。ボディと合わせて『インドでどうだろう、この一台?』ということで、旅先でも日常でも常に携帯して重宝しそうなコンビの登場である。
    20mm F1.7
    大きくゴツいデジタル一眼ブームも一服といった状態の中、どこにでも気軽に持ち歩ける高級コンパクトデジカメの復権かと思われた時期もあったが、やはりセンサーの小ささや被写界深度の関係等から、前者に肉薄するモデルはなかなか出てこなかった。
    しかしマイクロフォーサーズは、デジタル一眼からの小型化という逆のアプローチにより、一眼画質の小型カメラという新しいジャンルを築こうとしている。今後ますます魅力的なモデルが世に出てくることだろう。とても楽しみである。

  • OLYMPUS PEN E-P1発表

    幅120.5mm、奥行35mm、高さ70mm、本体重量335g。ずいぶん小さいなあ・・・と誰もが思うことだろう。7月3日に発売されることが決まったオリンパスのマイクロ一眼OLYMPUS PEN E-P1である。
    OLYMPUS PEN』とは、1959年に同社が発売した小型軽量のハーフサイズカメラ。今では見かけないが35mmのフイルムの各コマを二分割して、通常の撮影枚数の倍のコマ数を撮ることができるものだ。PENはまさにその代表的なモデルで、その後十数年に渡るハーフサイズのブームを巻き起こした。
    PEN E-P1は、そのカメラのデジタル版というわけではないが、それを彷彿させるクラシカルなデザインと小振りなボディといった外観だけでも、大いに注目を集めそうな一台だ。
    パナソニックのG1, GH1に続き、オリンパスから初めて発売されるマイクロフォーサーズ規格のカメラとなる。
    ミラーレス構造(ゆえに『一眼レフ』ではなくなる)という画期的な新機構ながらも、従来のデジタル一眼レフのコンセプトを踏襲した。つまり従来ではあり得なかったコンパクトさと軽さを実現したのがパナソニックG1ならびに姉妹機のGH1だ。いわば『手軽な一眼』といった具合だが、これに対して、コンパクトデジカメでは実現できなかった機能性と画質を、一眼的な手法で実現しようというのがパナソニックのE-P1だ。いわば『レンズ交換式大型撮像素子コンパクトデジカメ』である。そのため同じマイクロフォーサーズのカメラでも、パナソニックのモデルとはずいぶん性格が異なる。
    ボディの色は、シルバーとホワイトの2種類。ボディのみ単体での販売に加えて、M.ZUIKO DIGITAL ED14-42mm F3.5-5.6レンズを同梱した『オリンパス・ペン E-P1 レンズキット』ならびにM.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8レンズと光学ビューファインダーVF-1(M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8専用)を同梱した『オリンパス・ペン E-P1 パンケーキキット』さらにはM.ZUIKO DIGITAL ED14-42mm F3.5-5.6とM.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8のふたつのレンズと光学ビューファインダーVF-1を同梱した「オリンパス・ペン E-P1 ツインレンズキット」が発売される。
    もはや新たに発売されるデジタル一眼必須の機能となっているダストリダクションシステムに加えて最大4段分の補正効果をもつボディ内手ブレ補正機構も搭載。
    弱みといえば、まだ新しい規格であるがゆえに、レンズのバリエーションが少ないことだ。アダプタを介して従来のフォーサーズのレンズも使用可能とはいえ、機能に制限が出るものもあり、マイクロフォーサーズの持ち味のひとつである小型・軽量というメリットを削ぐことになる。
    今後ゆっくりではあるが、いくつかのレンズが順次発売となり、この規格を共有するパナソニックとオリンパス両社の製品を相互に使いまわせるという利点がある。今回、14-42mm F3.5-5.6と17mm F2.8が利用可能なラインナップに加わった。
    手放しで喜べない部分もある。前者は手ブレ補正をレンズ側で行なうのに対して、後者はボディ内というスタンスが明らかになった。今後発売されるモデルもこの路線を踏襲するであろうことを残念に思うパナソニックG1、GH1ユーザーは少なくないはず。
    オリンパスのボディを持てば、どちらのメーカーのレンズも同じように使えるが、パナソニックのボディを使う人は、オリンパスのレンズは手ブレ補正無しのレンズとして使うことになるからだ。
    話はE-P1に戻る。ボディにファインダーが搭載されていない。17mmのレンズ専用の外付ファインダーが利用可能とはいえ、基本的な撮影スタイルは今どきのコンパクトデジカメと同じく、腕を伸ばして液晶画面を見て撮るというものだ。
    そのため焦点距離の長いレンズはもちろんのこと、たとえ装着可能であっても従前のフォーサーズ規格による大型のレンズを装着しての撮影にはそぐわない。このカメラでクリケットやテニスの試合の撮影をしようとか、動物保護区で遠くからトラの姿を狙おうなどという人はいないと思うが。
    もちろんこれは欠点ではなく、そういうコンセプトで設計されているわけで、常日ごろから上着のポケットやカバンの中に放り込んでおけるお気楽カメラなのだ。
    同時に発売される17mm(35mm判換算で34mm相当)の薄いパンケーキレンズ専用で使っても充分楽しめるのではないだろうか。一眼というよりも、『大型センサー搭載でレンズも自在に交換できる高級コンパクトデジカメの真打登場か?』といったところかもしれない。
    加えてHD画質の動画撮影も可能なことから、ビデオカメラとしても活用できるため、かなり多用途に使い込めそうだ。
    用途が日常であれ、旅行先であれ、『インドでどうだろうか?この1台』ということで今回取り上げてみた。来月の発売日以降、実機に触れてみた方にぜひ感想をお聞きしたいところだ。
    OLYMPUS PEN E-P1

  • 一眼+ビデオ

    GH1
    3月26日(木)から29日(日)にかけて、東京ビッグサイトで開催されたフォトイメージングエキスポ2009に足を伸ばしてみた。ご存知のとおり、カメラ、レンズその他周辺機器および写真関連のメーカー等による見本市だ。いまやカメラの世界も一気にデジタル化が進んでいるので、こうした場でアナログ的な機器の展示はほとんどなくなっており、時代の流れを感じずにはいられない。
    パナソニックの展示スペースでは、ルミックスDMC-GH1の実機に触れることができた。現在販売されているDMC-G1に動画記録機能を与え、加えて多少の改良を施したものである。
    G1の機能や描写性能といった点においては、特に他社の同価格帯の製品を凌駕するものはなく、エントリー機ということもあり、ごくごくありきたりのカメラということになるが、マイクロフォーサーズ規格初のカメラということで、昨年秋の発売以来注目されているのは、そのコンパクトさだ。
    また従来の一眼レフからミラーを取り去ったフランジバックの短さからくるボディを小型化できるとともに、従来のフォーサーズ規格よりもレンズのイメージサークルをかなり小さくすることができるため、カメラ・レンズともに相当な小型化・軽量化が可能となる部分である。
    加えて、マウントアダプターを介して古いマニュアルレンズを装着することもできることから、メーカーが当初ターゲットとしていた女性ユーザーとは対極にあるカメラマニアックな人たちをも取り込むという奇妙な現象が起きている。
    GH1とは、基本的に現在発売中のG1が持つ性能に多少の改良を加えて、ビデオ撮影機能を付加したものだ。これまでカメラの動画機能といえば、オマケ的なものに過ぎず、なんでもかんでもそれで記録するつもりにはなれないし、ましてやテレビに出力して鑑賞するなどということは考えられなかった。
    しかしながらGH1のAVCHD動画の美しさには正直ビックリした。先述のフォトイメージングエキスポ会場では、40インチ超の大きな画面で再生されていたが、まるでビデオカメラで撮影したかのような鮮明かつ臨場感あふれる映像であった。
    写真を撮るのは好きでも、ビデオには特に関心もなかった私だが、もし手持ちのカメラに専用のビデオカメラに引けを撮らない動画撮影機能が付いていたならば、ちょっと使ってみたいと思う・・・というよりも、ハマッてしまうかもしれない。
    このGH1がマイクロフォーサーズ規格の第2号機ということになる。今後、G1も並行して販売されるようだ。こちらは、現在ボディのみだと5万円程度とかなり価格が落ちてきている。ビデオ機能の有無でどの程度の価格差となるのかまだわからないが、金額的によほど大きな開きがなければ、敢えてG1を選ぶ理由はないだろう。それほどGH1の優れた動画機能は魅力的だ。
    G1にしてもGH1にしても、機構上の弱点としては、コントラストオートフォーカスという、端的に言えば一眼レフで使われるものではなく、通常コンパクトデジタルカメラに搭載されているオートフォーカス機構を採用しているため、他社のエントリークラスの機種と比較しても、フォーカス速度、連写速度ともに不利であるところだろうか。
    それでも巷では『コントラストオートなのによくぞここまで快適に仕上がっている』との評価もあるのだが。しかしこの部分も、今後モデルチェンジを重ねるとともに改良されていくことだろう。
    GH1と同時に、7-14mm/F4.0、14-140mm/F4.0-F5.8といったレンズも発売される予定。やや気になるのは、すでに発売されているG1のボディの価格に比べて、また他社のレンズの価格帯等と考え合わせると、かなり高めであることだ。 本日現在、kakaku.comに掲載されている価格を参照してみると、前者が10万円前後、後者が8万円台半ば前後といった具合だ。
    いつかシグマやタムロンから、マイクロフォーサーズ規格の個性的なレンズが、よりリーズナブルな価格で発売されるようになるといいのだが。写真を撮るのは好きだが、カメラにそんなに大きな金額を注ぐことはできない。
    このマイクロフォーサーズ、オリンパスからファインダー無しの非常にコンパクトにまとめたボディが2009年内には発売される予定らしい。機能面ではどういうことになるのか不明だが、パナソニックからそう遠からず発売されることになっているパンケーキタイプのレンズ20mm F1.7と合わせて、常日頃から携行するのもいいだろう。オリンパスからも同様のレンズの開発が進行中らしい。
    まだまだボディ、レンズ、その他周辺機器も合わせて品揃えが貧弱なマイクロフォーサーズだが、今後商品ラインナップの充実に期待したい。マイクロフォーサーズが発表前の、つまり従前のフォーサーズ規格と違い、キヤノン、ニコンの二大巨頭との直接対決することなしに、個性的かつアイデアに富んだ面白い発展を目指しているようだ。今後も注目していきたい。

  • 丈夫なデジカメも良さそう

    これまで幾度となく『インドでどうだろう、このデジカメ?』というスタンスで、日常生活と旅先で肌身離さず持ち歩くカメラについて考えてみた。
    カメラは繊細な道具である。気候が良いときには問題ないのだが、雨季にはなかなかカメラを取り出しにくいことも少なくない。街中や遺跡などでは問題なくても、海岸に行くとき、トレッキングに出かけるときなど、持ち物の中で特に水とホコリに弱いカメラがウィークポイントになってくる。
    そこそこ適当に写る程度でいいから、そのかわり雨の中、水滴を気にせずに撮影できて、うっかり手が滑って水溜りの中に落としてしまっても心配なく、砂浜の上に無造作に放り出しても大丈夫、ちょっと汚れたらそのまま水洗いできる、そんなカメラがあったらどんなに気が楽かと考えたことはないだろうか。
    近ごろ防水タイプのカメラがいくか出ている。以前は防水といえば、海中で写真を撮るためプラスチック製のプロテクターを装着するか、工事現場用のいかつい業務用カメラくらいしかなかったものだが。
    最近はどこに行くにもデジカメを持参する人が増えるにつれて、浸水、ホコリ、衝撃等で故障するケースがいろいろあるのだろう。とにかく丈夫なことを売りにする『格好いいイメラ』が出てきている。これから気温が上がり、アウトドアでのアクティヴィティの機会が増えるにつれて、需要も高まっていくことだろう。じきに他社も同様のモデルを出してきて、これまでなかった新しいジャンルを形成していくのではないかと私は予想している。
    水深4m防水のペンタックスのOptio W60、水深3mまで耐えるオリンパスのμ tough-6000あるいは水深10mまで大丈夫な上位機種のμ tough-8000水深3m防水のパナソニックのルミックスDMC-FT1ということになる。
    ペンタックスOptio W60
    オリンパスμ tough-6000
    オリンパスμ tough-8000
    パナソニックLumix DMC-FT1
    これらの機種は、どれも防水であるがゆえに防塵でもあるわけだが、ペンタックスのモデルを除いて、オリンパスμ tough-6000とパナソニックのルミックスDMC-FT1は1.5mの落下に耐える構造となっており、オリンパスのμ tough-8000にいたっては、2mからの落下と100kgfの加圧に耐えるという非常に丈夫な造りとなっている。
    こういうヘビューデューティーな機種に、カメラとしての性能・機能面で期待するものは特にないので、その部分については敢えて言及しない。だがいずれも広角端が35mm判換算で28mmとなっているため使いやすいだろう。
    防水以外の他のモデルに目を移しても、ちょっと前までのデジカメではあまりなかった現象が広がりつつある。広角端が28mmあるいはそれ以下というズームレンズ搭載のデジカメが急に増えてきているのはうれしい限り。なお望遠端は、Optio W60が140mm、μシリーズが102mm、DMC-FT1は128mmとなっている。
    こういうカメラを手にしたら、どこかキレイな島にでも行ってみたい。ダイビングをしたことはないし、これからトライする気もないのだが、手軽にシュノーケリングでもしながら海中の魚や珊瑚などの写真を撮ってみたいのだ。
    『ああでもない、こうでもない』と、海の中で試行錯誤するうちに丸一日過ぎてしまい、たっぷり陽光に照らされた背中が真っ赤に日焼けしてしまい、因幡の白ウサギ状態になって『イタい、イタい』とのたうち回る自分の姿が目に浮かぶ。
    個人的には、オリンパス製品については、記録メディアがxD-ピクチャーカード、microSDカード、microSDHCカードとなっているため、他のカメラとメディアが共用できないのでパス。残るW60かFT1ということになると、耐衝撃性があるという点から後者のほうに、より高い関心がある。特にサフラン色?のモデル(メーカーのパナソニックによれば『サンライズオレンジ』とのこと)がちょっと気分なのである。
    サフラン色のFT1
    これをベースにして、国旗風に中央部を白、下部を緑に塗り分けた『インド仕様』なんていうのを売り出してみてはいかがだろうか、パナソニックさん?

  • シグマDP2発表

    DP2
    昨年3月に発売され、その評価については賛否両論だったシグマDP1の姉妹機、DP2が発表された。発売時期は未定だが、今年前半には発売となる模様。
    35mm判換算で、画角が28mm相等のDP1に対し、DP2は41mm相当である。昔でいうところの『標準レンズ』に近いものであるところから、前者よりも汎用性が高いと感じる人もあるだろう。またF.2.8と比較的明るいレンズを搭載しているのも好感が持てる。
    私自身、DP1を1年間使用してみて、操作性以外の部分ではレンズの暗さが気になった。開放でF.4.というのはちょっと・・・。他のデジカメならば余裕で手持ちにて撮れるシチュエーションでも、DP1だとかなり工夫が必要になってくる。
    ボディのデザインやボタン等のレイアウトは、DP1を踏襲したものとなっており、操作系統もほぼ同一のようだ。画像処理エンジンは新たに開発したものが搭載されるようだが、果たしてDP1の弱点・・・というよりも、今どきの他のデジカメに比較すれば、『欠陥』と言われかねないほど緩慢な処理速度はどうなっているだろうか?
    デジカメの時代に入ってから、カメラを手にした人々がシャッターを押す回数が飛躍的に増えているという。フィルムと現像にお金をかけないと、自分が撮影した内容を目にすることができなかった時代には、ひとコマひとコマに当然ながらコスト意識が働き、趣味で撮るのであれば、対象をじっくり観察してから、シャッターを押すというのが普通であった。
    写真を撮る、撮ったものを見るということがタダになったおかげで、特に一眼レフカメラについては、新製品が出るとシャッター耐用回数何万回云々ということがしばしば話題にのぼるようになっているようだ。
    言うまでもなくDP1は一眼レフではないが、そんなせっかちな時代に、一枚撮影してから次のアクションに移るまで、メディアへの書き込み中であることを示す赤ランプが点滅するのをじっと待つのは面倒。併用している他のカメラとついつい比較してしまうので、いくら画質の面で突出したものがあっても、なんだかじれったい、ドン臭いカメラだなあ、ということになってしまう。
    加えて、RAWで撮影後に現像ソフトで仕上げた画像は、他のコンパクトデジカメをまったく寄せ付けない画質や描写力があり、さすがはコンパクト型で唯一のAPS-Cサイズのセンサー、しかもFOVEONセンサー!と感心するのだが、JPEGで撮るとそれほどの魅力を感じさせるものはなかったりする。RAWで撮影するときとほとんど同じくらい書き込みに時間がかかるのだが。
    ただし、このあたりが解決され、サクサクとスピーディーな操作感で、JPEGでも相応に良く撮れるとなれば、DP1に対する世間の評価、賛否両論から賛美へとも大きく変わってくることだろう。私自身についていえば、いまだに愛用しているリコーの初代GRDを放り出して、こちらを常日頃持ち歩くようになるに違いない。
    DP2は、画角が違うこともあり、DP1の後継機ではなく、姉妹機という位置付けである。しかし発売時期が1年違うだけに、そのあたりは相応の改良を加えていることを期待したい。
    41mmという画角自体、いろいろと使いやすいし、大型センサーによる背景のボケを生かすという面では、21mmのDP1よりも有利ではある。コンパクトデジカメとしては飛びぬけて金額の張るものではあるが、コアなファンの多いDP1ユーザーの中で、現在所持しているそれに加えてDP2も並行して使うという人も少なくないのではないだろうか。
    レスポンスとJPEG撮影の部分で大幅な進歩が見られたとすれば、『インドでどうだろう?この一台』の有力候補になり得るのではないかと思う。
    シグマDP2 スペシャルサイト
    DP2製品カタログ

  • こだわりのコンパクトデジカメ続々登場

    デジタル一眼レフの低価格化が進んでからというもの、猫も杓子も一眼レフという状況になり、ハイエンドなコンパクトデジカメが市場からほとんど姿を消すという異変が起きたのは3、4年ほど前のことだったと記憶している。
    今やブームも一服したと見るべきか、それがゆえにサブ機として機能性の高いコンパクト機の需要が喚起されたと捉えるべきなのかどうかはわからないが、1年くらい前からコンパクトデジカメの高級機がいろいろ出てきていることは喜ばしい。
    2008年3月に発売されたシグマのDP1は個性が強すぎて万人受けするものではないとしても、7月にリコーから先代のGX100から完成度を高めたGX200、8月にパナソニックから出たLX3と、その時点で何かコンパクト機を購入しようと考えているならば、どちらも最良の選択となると思われる良品が続いた。リコーにしてもパナソニックしても、従来から広角に重きを置いたモデルを展開している。変な言い方かもしれないが、コンパクト機らしい使い方がちゃんとできるカメラを生産するメーカーである。
    それではコンパクト機らしい使い方がなかなか出来ないものとは何かといえば、高級志向を狙っていても、やたらと倍率の高いズームを搭載している割には、広角端が35mm相当でしかないものがけっこうある。
    レンズ交換のできないカメラであるがゆえに、28mmから始まるものでないとなかなか使いにくいし、あまりに倍率の高いズームレンズがこの類のモデルに必要なのか疑問だ。一体何を撮るというのだろう。特に望遠側において、解像度の点でも、またF値が極端に暗いことなどからも、あまり実用的とは思えない。
    ごくごくまっとうに考えれば、24mmないしは28mmあたりから70〜80mmくらい、あるいはせいぜい100mmくらいまでの幅のズームで、広角側での歪みが少なく、比較的明るいレンズが搭載されていればいいと思うのだが、そういう素直なカメラがあまり出回っていなかった。
    昨年秋ごろから最大手のキヤノン、ニコンといったメーカーも、ようやくこの路線のカメラを出してきたことは注目に値する。昨年9月にニコンからCOOLPIX P6000、同じく10月にはキヤノンからPowershot G10が発売されている。
    NIKON COOLPIX P6000
    CANON POWERSHOT G10
    どちらも28mmから始まるズームレンズを持ち、それまではリコーないしはパナソニックの独壇場だった広角ズームレンズ搭載高級コンパクトデジカメの領域に踏み込んできて、なかなか面白いことになってきた。
    だが高級コンパクトデジカメの頂上を制するのは、発売時期未定だが今後パナソニックから出てくる予定のマイクロフォーサーズ準拠のレンズ交換式一眼デジタルカメラではないかと思う。これまでのコンパクトデジカメと違い、デジタル一眼から派生したタイプのカメラになるのだが、サイズとしては明らかにコンパクト機と重なるものであり、しかもレンズ交換式であり、拡張性という点では他と比較にならない。
    パナソニックのマイクロフォーサーズモデル。名称、発売時期、価格いずれも未定
    すでに発売されているマイクロフォーサーズ規格のパナソニックのLUMIX G1は、あくまでも従来型の一眼レフ(G1は構造上一眼『レフ』ではないので、メーカー自身も『デジタル一眼』と称している)が軽く小さくなったものという、オーソドックスな位置づけをしているのに対して、オリンパスのほうはこれまでになかった新しいジャンルの開拓を目指しているようだ。
    今年発売されるカメラの中で、その革新性から最も注目を浴びる可能性が高い。G1のほうは『女流一眼』というキャッチコピーで、女性への浸透を狙った。(だがフランジバックの短さから、マウントアダプターを介してさまざまなマニュアルレンズを装着可能なことから、昔からのカメラマニアたちにもよく売れているという)
    オリンパスは自社から出る新モデルをどう売り込んでいくつもりなのかわからないが、普段から上着のポケットに放り込んで持ち歩くことができる、操作性や画質が他を大きく凌駕するコンパクトデジカメとして注目されるのではなかろうか。すると当然のごとく、最良の旅カメラとしても期待したいところである。

  • やっぱり良さそう マイクロフォーサーズ

    マイクロフォーサーズ
    先日『何だかいい予感 マイクロフォーサーズ第1号カメラ
    で取り上げてみたパナソニックのルミックスG1だが、現在次のようなレンズの発売はすでに確定(時期未定)となっているようだ。
    ・14 – 140mm F.4.0〜5.6
    ・7 – 14mm F.4.0
    ・20mm F1.7
    とりわけ気になるのは20mm F1.7のパンケーキ(薄型)レンズ。35mm換算で40mm相当の画角となるのだが、F.1.7と明るいこともあり、さまざまな用途で大いに活用できそうだ。
    また7-14mm F4.0という同じく35mm換算で14 – 28mmという超広角ズームもとても気になるところ。
    現在発売されているマイクロフォーサーズ規格のボディは、まだルミックスのG1のみ、レンズも14-45 F3.5〜5.6と45-200 F4〜5.6の2本のみだ。今のところ関心はあっても様子見をしている人たちも、今後のシステムの充実具合の目処がある一定のところまで達すれば、一気にユーザーが増えるのではないかと思う。
    もちろんこのG1そのものがというわけではなく、これに続く新機種やマイクロフォーサーズの提唱企業であり、今後この規格のカメラを市場に送り込むことを予定しているオリンパスの製品を含めた新商品がという意味である。 ただしオリンパスで開発中の機種はパナソニックのG1のような一眼タイプのモデルではなく、ファインダーを省略したコンパクトデジカメがレンズ交換可能になったような感じのものらしい。
    従来のAPS-Cセンサー搭載のカメラに比べて、ボデイ・レンズともに相当な小型軽量化が容易となるマイクロフォーサーズのモデルだ。私がこれまで期待していたハイエンドなコンパクトデジカメの潜在的な需要を大きく削り取ることもさることながら、従来のデジタル一眼レフのとりわけ入門機のようにコンパクトさを売りのひとつにしているタイプのモデルのシェアに大きく食い込むことも予想できる。
    マーケットがそれなりに成熟してくれば、機能的には中級機に相当するモデルもでてくることだろう。それにマイクロフォーサーズのオリンパス、パナソニックどちらのカメラあるいはレンズを購入しても相互に互換性があるのも魅力だ。
    マイクロフォーサーズ規格のカメラを製造ないしは開発しているメーカーは、現在オリンパスとパナソニックだけであり、どちらもこの分野ではメジャーではないのだが、『旅行カメラ』としては非常にいい線いくのではないかと予想している。
    パナソニックのG1に関していえば、従来の一眼にはなかった弱点がある。それは連写に弱いことだ。このクラスのカメラならば1秒間に3枚という数字は別に悪くはないと思うのだが、光学ファインダーではなく液晶ビューファインダーになっているため、連写の際に最初のコマの像がそのまま残ってしまい、動きのあるものが被写体の場合これを追尾するのが難しくなる。
    これは液晶ビューファインダーの宿命なのか、それとも今後解消ないしは改善可能なものなのかどうかはわからないが、スポーツや舞踊といったものを撮影するのでもなければ特に問題にはならないのではないだろうか。
    また先日触れなかった利点としては、G1には搭載されていないものの、マイクロフォーサーズは一眼タイプのカメラに動画撮影機能を盛り込むことも想定してあるため、写真のみならず動画についてもコンパクトデジカメとは段違いの質と操作性をもっての撮影を可能とするようだ。この部分についてはG1の後継機ないしはオリンパスからの第一号機に期待したい。
    先ほども触れた今後のレンズ群の充実次第、続いて出てくるボディの完成度次第で一気に売れ筋となると思われるのがこのマイクロフォーサーズ。
    もちろん現在発売されているパナソニックG1と14-45mm(35mm換算28-90mm)および45-200mm(35mm換算90-400mm)の組み合わせだけでも、今年発売されたカメラの中では旅行用および常日頃携帯するカメラとして最も魅力的なのではないかと思う。

  • 何だかいい予感 マイクロフォーサーズ第1号カメラ

    ルミックス G1
    10月31日に発売されたパナソニックのルミックスG1はなかなか評判がいいらしい。私自身も店頭で実機を触ってみたが、思いのほか良い印象を受けた。
    マイクロフォーサーズという新しい規格による初めてのカメラで、今の時点でボディサイズが世界最小というが、今はAPS-C規格のカメラも相当小型化しているものがあるので、さほどびっくりするほどではなかった。
    だが搭載しているセンサーが4/3インチと、従来のフォーサーズのものと同じサイズながらも、フランジバックつまりマウントからセンサーまでの距離をフォーサーズの約半分に縮め、マウント外径を約6ミリ縮小するというもの。
    結果としてボディを薄くすることが可能となり、レンズも相当軽量・小型にできるという利点がある。ボディとレンズを組み合わせた際のトータルな大きさと重量には、それを始めて手にした誰もが目を見張ることだろう。
    もちろんセンサーが小型であることについては、画質とりわけラティテュードの幅、高感度設定時の荒れという部分において、少なくとも同世代・同クラスのAPS-C以上のセンサーを持つカメラと比較すれば不利になるのではないかと思うのが当然だが、このあたりの使用感について購入された方にうかがいたいと思う。

    (さらに…)