Galaxy K zoom

Galaxy K zoom

こんなカメラ/スマホが気になっている。言うまでもなくSamsungの製品だが、スマホでありながら、ズームレンズ付きのコンデジとしても使用できる。画角は24mm~240mmである。広角側が35mmや28mmからではなく、24mmからというのは、いかにもイマドキのコンデジらしくていい。F値は3.1~6.3とのことで暗めであるが、当然手ブレ補正が入っているからそれで勘弁、といったところなのだろう。

もとより、使いやすくて写りの良いコンデジとなれば、日本メーカーのものを買わずにSamsungを挙げる必要はない。スマホがそこそこ実用的なカメラを兼ねているというところに面白味があり、利便性があるということになる。前述のとおり、24mmの広角から240mmの望遠までをカバーする光学ズームを持つスマホは他のどころを探しても、このメーカー以外には見当たらず、唯一無二の魅力がある。(この画角の光学ズームを持つスマホはGalaxyシリーズのK5 zoomとS4 zoomのみ)

かつて、「世界初」を謳うサプライズな個性的な製品を輩出するのは、日本メーカーのお家芸であったが、今やそのお株は韓国のSamsungに奪われてしまっているのは正直なところ、とても残念な気がするのだが、次から次へと魅力的な製品を投入するこのメーカーの意欲・体力に感心せずにはいられない。

メーカー自身は、カメラとしての機能に重点を置いているものの、ウェブ上で公開されているレビューを眺めてみると、どれも撮影機能に利点があるスマホとして取り上げているがゆえに、カメラとしてはどんなものなのかというところについては何だかピンと来ないものがある。

この背景には、Samsung製品のカメラに対する一般的な評価が現在まであまり高くないことに加えて、スマホとしての扱いであるがゆえに、レビューを書く人物がカメラに関しては門外漢であることがその理由だろう。

こらちはGalaxy S4 zoom

私自身は購入していないのだが、このモデルよりも先に市場に投入されたGalaxy S4 zoomに触れてみたことがある。操作感は決して悪くないし、Galaxy K zoomと異なり、それなりにデジカメらしい形状で持ちやすい感じであった。また、ちゃんと三脚用の穴も装備されているところに好感を覚えた。それでも食指が動かなかったのは、店頭でしばらくいじってみただけなので大きなことは言えないのだが、精緻な液晶に映し出される画像が、ちょっと以前のコンデジみたいな出来栄えであったからだ。

Galaxy K zoomはかなり画質面での向上が見られるとの評判であるものの、形がどうも気に食わない。普通のスマホのようなフォルムでホールド感はあまり良さそうには思えず、うっかり落下させてしまいそうな気さえする。せめてS4 zoomのように三脚穴が用意されていれば、そこにネジ込むストラップを利用して首から吊るすことも出来るのだが。

ただ、Samsungのこうしたカメラ特化型のスマホで高く評価できる部分もある。フタを外してバッテリーを抜き差しすることが可能であることだ。ただでさえバッテリーの減りが早いスマホでガンガン撮影などしていると丸一日持つとは思えないし、携帯充電池を接続すると取り回しが悪くなる。スペアバッテリーを携行して必要に応じて交換できるというのはありがたい。

しばらくして値下がりしたあたりで、実機に触れてちょっと検討してみたいと思っている。

RICOH THETA

「全天球カメラ」 THETA

全天球カメラとの触れ込みで2013年11月に発売となったリコーのTHETA。周りの景色をワンシャッターですべて写し込むことができるという唯一無二のカメラなので、発売当時は大変話題になっていたようで、熱狂的な愛好者たちが存在するものの、あまり一般受けする製品ではなかったのか、今では量販店のTheta特設コーナーも閑古鳥が鳴く状態になっている。

それでも、このカメラに盛り込まれた斬新なアイデアとネットとの連携の良さなども評価された結果、今年5月に発表された「カメラグランプリ2014 カメラ記者クラブ賞」を受賞することになったのだろう。

『RICOH THETA』が「カメラグランプリ2014 カメラ記者クラブ賞」を受賞 (リコーイメージング株式会社)

カメラの周りのものすべてが写るため、旅行先の写真や家族との写真などで自分だけが写っていないということはこのカメラにおいてはあり得ないことになる。これで撮影した写真を閲覧する際には画像をグリグリとまた周囲全体が写ることにより、訪問時、撮影時に気が付かなかったことを発見することもあるかもしれない。画質はスマホのカメラと同等という貧弱さなので、とりわけ高感度での撮影についてはひどくノイズが出てしまうようだが、それでも建物や家屋等の内部の様子を記録するにはもってこいのツールということになる。

レンズを上に向けても下に向けても撮影データの天地や水平レベルはちゃんとしているのが不思議。感度・ホワイトバランスともにオートのみで、スマホのアプリを通じてシャッターを押す場合のみ、露出の+-の調節が可能。暗い場所では盛大にノイズが出てしまうが、ホワイトバランスが優秀なのは幸いだ。

超広角レンズのためボディからビヨンと張り出した形となるため、レンズの保護をしようがないのは少し気になる。砂や埃などが付いたままで布の専用ケースの中で振動しているとキズの原因となるので注意が必要。

多少大型化してもいいから、画質が平均的なコンパクトデジカメ並みにならないかなとか、動画も録れるようにならないかとか、撮影時に手指の写りこみを避けるため頻繁にミニ三脚を使うことになりそうなので三脚穴は金属製にして欲しいなどと、いろいろ考えてしまったりする。今後のモデルチェンジ、また他社から競合機種が出てくるようなことがあれば、ますます魅力的な製品として磨かれていくことだろう。

これまでのカメラとはまったくコンセプトが異なるため、既存のカメラと撮影のシチュエーションや目的が重なることはない。いつでもどこでもこれまでの愛用機プラスワンで持ち歩きたくなってしまう。インドの街並みや旅行先で訪れた歴史的建造物などを360℃撮影するというのはまったく新しい体験となるだろう。

リコーの製品紹介サイトにサンプル画像がある。愉快な360℃撮影画像をお楽しみいただきたい。

THETA (リコーイメージング株式会社)

 

 

 

PENTAX Q7 & Q10

外観はPENTAX Q10と同一のPENTAX Q7
Q7と2台持ちすると画角の違いでも重宝するQ10

以前、PENTAX Q7と題して取り上げてみた「世界最小デジタル一眼」を謳うこのカメラ、昨年7月の発売日に購入して以来、愛用している。

先代のQ10に比べて、センサーのサイズが1/2.3から1/1.7型へと大型化したといっても、画質そのものが劇的に向上するというものではなく、コンパクトデジカメと同等の大きさであることから、画質云々にこだわるほどのものではないとはいえ、それでも思いのほか写りが良いことと、レンズ交換式でまさに一眼感覚で楽しむことができるのが、Qシリーズの人気の理由だろう。

「トイレンズ」と名付けられたチープなレンズも加えて8点のレンズを持ち歩くとしても、カバンの片隅にこじんまりと収まってしまうのがいい。冬ならば上着のポケットに全て収まってしまうという機動性も頼もしい。

そんなわけで、ボディをもう一台買い増ししたいと思っていたので、このたび中古で購入することにした。同じQ7にするか、それともひとつ前のモデルであるQ10にするか、少々迷ったが、センサーサイズの違いから同じレンズを装着しても画角が少し異なるQ10を入手することにした。

Q7の発売後もしばらく平行して販売されていたQ10だが、昨年秋くらいには生産終了となっており、現在は1万円強程度で購入することができる。ちなみにQ7はその倍程度の価格である。(2014年4月現在)

ボディのデザインや重量は両者とも同一で、操作メニューもほぼ同じである。どちらもボディの色は黒を選んだので、軍艦部に刻印されているモデル名以外の外見はまったく区別がつかない。2台持ちしてもまったく苦になることのないコンパクトさがありがたい。

私にとって最も使用頻度の高い広角ズームをQ7で常用して、その他のレンズをQ10で使いまわすか、それともQ10はトイレンズの専用機にするかは、そのとき次第である。

写真を撮るのが趣味とはいえ、重くてかさばるカメラは億劫なので、ハイエンドなコンデジを創意工夫とともに思い切り使い倒すことを身上としている(?)私だが、やはりコンデジ単体での限界値は低い。レンズ交換して楽しむことができる「一眼式コンデジ」の存在意義は大きい。

「インドでどうだろう?この一台!」というところで、やはりPENTAXのQシリーズはイチオシだと私は考えている。

日常でも旅行先でも役立つスマホ兼カメラ

近年のSAMSUNGは、実に購買意欲をそそる商品を次々に出してくるものだ。昨年後半から発売されていて、日本では未発売のこんな製品が気になっている。

Galaxy S4 Zoom (SAMSUNG)

スマホで写真を撮る気にはならないが、もう少しマシな写りをするのならば大変ありがたい。それでもメインのカメラは手放すことはないと思うけど。

近年爆発的に普及したスマホは、それまでのケータイと腕時計、予定帳、メモ帳、ネットブックがひとつにまとまっているという点が、世の中の人々から大きな需要を掘り起こすことになったのだろう。もちろんコンデジの需要も大きく侵食してしまっているがゆえに、安手のデジタルカメラがさっぱり売れなくなるということにも繋がっている。

だがカメラとしての機能については、暗所での極端な弱さは言うまでもなく、画質面でも使い勝手面でも、たとえ比較の対象がコンパクトデジカメであっても、同じ土俵で勝負できるものではない。

しかしながらこのGalaxy S4 Zoomは、本気でコンパクトデジカメとして造り込んであり、一昨年後半に発売されたGalaxy Cameraほどのものではないが、コンパクトカメラとしても、まあそこそこ使えるものとなっている。Galaxy Cameraと違うのは、こちらは携帯電話として利用できることだ。またGalaxy Cameraにおける不備な点もこちらでは改良してあり、たとえば起動時にいきなりズームレンズが前に飛び出さないようになっていたり、脆弱なレンズバリアーがガラスで保護されていたりといった仕様になっている。

ズーム域は24mmから240mmで、F値は3.1から6.3というごく平凡なコンパクトデジカメで、絞り優先モードはなく、シャッタースピード優先モードもないという単純なモノであるが、それでもスマホにそれなりにカメラらしいカメラが搭載されているという利点が大きい。

インドで現時点の店頭価格が3万ルピーくらいであるということは、そこから14.5%の税金を抜いた価格は2万6千ルピーくらい。免税店で買おうかな?と思ってしまう。

ただし自分自身としては、やはりカメラとしての性能自体にもう少し向上を期待したいので、このモデルに手を出してはいない。Galaxy Cameraの次期モデルが発表となっているが、今度のモデルの通信対応はWifiのみというのは寂しい。初代機のように3Gに対応して欲しいものだ。それでもって携帯電話としての通話も可能であったとするならば、私としては即購入ということになるのだが。

Galaxy S4 Zoomがもう少しカメラらしいカメラになるか、Galaxy Cameraに携帯電話しての通話機能が付いたら、「インドでどうだろう、この一台」ということで大いに注目できるモデルとなる。ともに5インチに満たない画面では少々物足りないものがあるが、ガイドブックもここに保存しておき、必要に応じて参照するという使い方もできるだろう。

いずれにしても、今の日本メーカーにはない無尽蔵の体力とアイデアを感じさせるのが現在のSAMSUNGだ。スマホやコンパクトデジカメ以外にも、ハイエンドなカメラでもなかなか面白い製品を出しているので、ぜひ日本でも同様に量販店等で発売して欲しいものだと思う。

現状では、日本国外で購入したり、あるいは海外通販等でも買い求めたりすることはできるとはいえ、故障した場合の修理面での不安は否定できない点が気がかりである。日本市場への正規ルートでの進出を期待したい。

デジカメから直接端末に画像や動画を転送 Eye-Fi

Eye-Fi Mobiを購入してみた。

通常のSDカード、SDHCカードに、スマートフォンやタブレットへの画像/動画転送機能が付いたメディアである。 カードとしての機能はClass 10の書き込み速度で、カメラへの転送速度は、まあ速くはないが、遅いと感じるほどでもなく、実用的なところだろう。

Eye-Fiアプリをインストールしたスマホ/タブレット端末への転送作業自体は、端末のWI-FI機能を使うわけだが、モデム等を経由するわけではなく、Ey-Fi Mobiから発信される電波によってなされる。

Eye-Fiのカードには、Eye-Fi Pro X2という製品もあり、こちらはEye-Fiのフル機能バージョンということになる。RAWデータの転送が可能で、しかもカメラからパソコンに直接転送したり、データをパーソナル・クラウドに保存したりということもできる。

私はそれらの機能を必要としないので、撮っている最中から、撮影データをスマホ/タブレット端末にバックアップしておきたい、そこから必要に応じてネットにアップロードできたらいい、という目的に特化したEye-Fi Mobiを選択することにした。 両者の機能上の違いについてはこちらをご参照願いたい。

撮影した端から全部を端末にバックアップしてしまう設定もできるし、撮った後から任意の画像を指定して転送するという具合にセットすることもできる。

前者の設定の場合はデジカメも端末のほうも、バッテリーの消耗は早くなるものの、外出先でパソコンを介することなしに、そのままカメラの外部にバックアップを取ることができるメリットは大きい。画像データのメディアとしての安定性については、まだ使い始めたばかりなのでよくわからないが、特に問題がなければ通常の同容量のSDHCカードとの価格差は大きくはないので、もはやEye-Fi以外のメディアを選択する必要はない!と言い切ってしまいたくなる。

Eye-Fi対応のカメラについては、こちらをご参照願いたい。