シグマDP1の他と比べようもない圧倒的な画質にホレボレしつつも、メディアへの書き込みの遅さはもちろんのことながら、開放値でF4という暗さもあり、『楽しいんだけれども使いにくいなあ』と思いながら、まさに愛憎半ばする気持ちで使っているユーザーは多いだろう。
画質のために他のすべてを捨てた?カメラなので仕方ないとはいえ、そこは秒進分歩のデジタルの世界、再来年あたりに使い勝手をグンと向上させた次期モデルを出して欲しい・・・と思っていたら、すでにDP2の開発が発表されていた。
DP1は今年3月に発売されたのにもう後継機?と思いきや、35mm換算で41mmの画角となるモデルで、28mm相当の広角レンズを持つDP1と同じシリーズの機種として並存する形になるようだ。スナップなどに使いやすい画角だし、開放でF2.8と比較的明るいレンズ(DP1と比べるとはるかに明るい)であることから、書き込み速度や操作性といったメカニカルな部分が大幅に改善されていれば、非常に魅力的なモデルになるのではないかと思う。携帯性や趣味性からしても『インドでいかが?』というカメラになりえるかもしれない。
裏を返せば違うのは画角とレンズの明るさだけというカメラであれば、DP1を愛用している人であっても、『またアレでは・・・』ちょっと引いてしまうのではないかとも思う。現在、発売日・価格ともに未定とのこと。『買うぞ!』と思っているわけではないのだが、まだそれなりの価格で引き取ってもらえるうちに、DP1を手放してして現金化しておこうか、と思ったりもするのである。

カテゴリー: camera
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シグマDP2
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ミラーレスの超小型一眼レフ

旅行用カメラとしてちょっと気になるモノが登場するらしい。
オリンパスとイーストマンコダックが提唱してきたフォーサーズシステムは、オープン規格としてカメラメーカー等の業界団体に対しNDA(Non-Disclosure Agreement)ベースで公開されており、他のメーカーの参入を可能としている。フォーサーズにおいてはメーカーを問わずレンズやボディ間の互換性が保たれる。
メーカー固有のものではないユニバーサルマウントであることから、キヤノン、ニコンを追う第三の勢力にのし上がる可能性も感じさせたフォーサーズだが、提唱者であるオリンパス以外には、パナソニックから一機種および同社OEMによるライカの一機種以外には後に続くものがなく、お寒い状態が続いていた。
そのフォーサーズに『小型化』を武器にする新たな規格が登場した。『高画質スリム一眼レフのための新規格』をうたうマイクロフォーサーズシステムで、ミラーレス構造、つまり一眼レフの光学ファインダー方式に必要な、ミラー、焦点板、ペンタミラー、位相差AF用測距センサー、AE用測光センサーをなくすことで、ボディの小型・軽量化を実現しようという発想。これにともない交換レンズも相当小型化される。
一眼レフカメラの構造そのものを変えた画期的なアイデアだ。光学ファインダーに相当する部分は、ライブビューファインダーとなり、背面の液晶モニターと併用されることになる。こちらもオープン規格として賛同メーカーが名乗りを上げることができるようになっている。従来のフォーサーズレンズもレンズはアダプタを介してマイクロフォーサーズのモデルボディに装着可能だ。だがその逆は不可。
そのマイクロフォーサーズの記念すべき第一号モデルがパナソニックから発売されるG1だ。お洒落な三色から選べるという家電的な手法とともにバリアングルモニターとライブビューで、小型軽量である点と合わせて、一眼レフカメラの使い方の幅が広がりそうだ。
ファインダーが光学式ではなく液晶のライブビューファインダーになっている部分については、ピントだけではなくホワイトバランスの確認もできるというメリットはあるものの、起動時や連続撮影時のレスポンスに不安がある。少なくともスポーツの撮影には向いていないのではないかと思う。
『メーカーを問わない互換性がある』とはいえ、生まれたてホヤホヤのこのシステムによるカメラはパナソニックから10月に発売されるG1以外世の中に存在しない。レンズその他アクセサリ類がまだまだ・・・というよりも、将来性に大きな不安がある。もちろん従来のフォーサーズのレンズを流用できるとはいえ、そこは『小型軽量』が最大のメリットであるマイクロフォーサーズ規格のもので揃えることができなければ、このカメラに存在意義さえないだろう。
とりあえず今の状態では、他社のカメラを使用している人が『G1に乗り換えよう』と考えることはまずないように思う。発売時に入手可能なレンズのラインナップの範囲で、『レンズ交換可能な高性能なちょっと大ぶりなコンパクトデジカメ』を買うつもりで手を出してみようという人は少ないないかもしれないが。
しかし初物ということもあるし、多くはこのシステムを生んだ本家のオリンパスのモデルが出てくるまで様子見・・・という向きが大半なのではないだろうか。コンパクトデジカメからステップアップしてみたいけれども、それほど本格的なものでなくてもいいのだ、という人にとっても小型軽量という部分がアピールするかもしれない。
良くも悪くも家電メーカーらしく、G1のウェブサイトを見てもいったい誰に売ろうとしているのかよくわからない。万人受けをねらっているのかとは思うが、かなり趣味性が高い商品なのである程度的を絞ることも大切なのではないだろうか。
・・・とはいうものの、小型軽量・バリアングルという機動性の面では『旅行カメラ』として高いポテンシャルを感じる。ボディに高倍率レンズを付けっぱなしという場合はもちろんのこと、同じ重量でより多くの機材(主にレンズ)を持参することができるわけだ。G1というモデルに高い関心はないのだが、マイクロフォーサーズという規格にはかなり興味をそそられる。を採用したモデルがどこまで軽量化するか、どれほど多くのコンポーネンツを揃えてくるのか、今後も注目していきたい。

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雨の日に良さそう

せっかく旅行に来たのに雨のためあまり写真を撮らなかった、そもそもカメラをあまり取り出さなかった・・・ということはよくあるだろう。コンパクトデジカメならともかく、一眼レフとなればなおさらのこと。うっかり濡らして壊れたら困る。
ビニールのシャワーキャップを被せてみても、雨の中あちこち動き回りながらシャターを押すのは面倒になってくる。やっぱり傘が邪魔だ。長いレインポンチョを着れば両手は開くものの、カメラがダメにならないか心配。
何か適当なものはないだろうか、雨天のために・・・と思っていると、ちょうど良さそうなものがあった。アウトドア用品のFoxfireから発売されているフォトレックポンチョデジというレインポンチョがそれだ。
カメラ用レインカバーと人間が着用するレインポンチョが合体したものだ。胸ポケット部分に透明なビニールの窓(洗濯等の際に取り外し可能)があり、前裾の部分に複数付いているボタンを閉じてズームレンズ先端だけを外に出して撮影できるようになっている。

本来は三脚に据えたカメラとそれを扱う人を雨から守ることを想定しているのだが、カメラを手に持ってテクテク歩きながらの撮影にも充分対応できそうだ。

背中に機材を背負うこともちゃんと考えてあり、後裾がかなり長めにとってあるのは、他のアウトドア系のレインポンチョと同じだ。そのため普通に旅行用として使用しても何ら問題ないだろう。実際に店頭で試着してみたが、素材・形ともになかなかいい感じであった。
ただしこれは安くない。何と16,590円もするのだ。今のところ他に例を見ないアイデア商品で競合する商品が不在のため、アウトドア系各社から出ている通常のレインポンチョの2倍くらいの価格だ。でもビニール窓と前裾のボタンさえ追加すれば良いので、ぜひとも他のメーカーもこのアイデアに飛びついて類似品を量産して欲しいものだ。もっとも器用な人は手持ちのポンチョをササッと加工して同じようなものを作ってしまうかもしれないが。 -
百花繚乱の高倍率ズームレンズ

例によって『インドでこんなレンズどうだろう?』というテーマである。9月下旬にキヤノンからEF-S 18-200mm F3.5-5.6 ISというレンズが発売される。APS-Cサイズのセンサー搭載のモデル専用のもので、同社の新型中級機50Dの発売に合わせて発売されるのだ。私自身はいまだ20Dを使用しておりこれで大いに満足しているものの、レンズについては腹の奥底で『これ欲しいぞぉ~』と欲望うごめいている今日このごろである。
18-200mm域の手ブレ補正付きというタイプは、A0S-Cサイズのセンサー搭載のカメラのユーザーたちの間では、その利便性の高さから汎用ズームレンズの標準のような存在になっていた。顧客のニーズをつかむマーケティグの巧みさで他社を寄せ付けないはずのキヤノンが、何故か大きく周回遅れでこのホットな市場に参入してきたことになる。
今後低価格モデルが出てくればフルサイズのセンサーを持つカメラに移行しようと思っている場合、将来性に不安があるかもしれないが、もはや中級機以下のモデルではAPS-Cサイズのセンサーがしっかりと定着していることから、今後もある一線を境にしてフルサイズとの棲み分けがなされていくのではないかと個人的には予想している。
ところで、この18-200mmというレンジは銀塩の35mm換算で約29-320mmに相当する。旅行用にはちょうど良い具合で、あまり欲張らなければ通常これ一本でほぼ用が足りるだろう。しかもおよそ4段分の手ブレ補正機能付きであり、利便性において実に申し分ない。
ワイド端約30mmでの手持ち限界スピードが、一般的に手ブレ補正無しで約1/30であることを例に挙げてみよう。一段ごとに1/15, 1/8, 1/4, 1/2・・・つまり4段分といえば、ワイド端部分で半秒というオドロキのスローシャッターが手持ちで可能となるわけであり、日の出前や夕暮れどきなどで大いに威力を発揮することだろう。最近のデジタル一眼レフ、とりわけ高感度域でのノイズの少なさでも定評のあるキヤノンだけに、ちょっとした夜景も撮ることができるようになってくるのだからスゴイ。 -
パナソニックLX3に注目

カメラがデジタルの時代に入ってからというもの、純然たる光学系技術志向の職人気質の『カメラ屋』メーカーが沈んでいくいっぽう、従前の光学・機械工学技術に加えて電子技術にも長けたところが一気に伸びてきた観がある。伝統あるαブランドがソニーに買収されたミノルタのような例もあれば、ソフト面での開発に長けた韓国のサムソンと提携して生き残りを図るペンタックスのような例もあるが、同時に家電メーカーからカメラの分野に進出して定着するところも出てきた。ソニーやパナソニックがその典型だ。
『新興カメラメーカー』のひとつであるパナソニックから、ちょっと気になるコンパクトデジカメLUMIX DMC-LX3が発売された。やや大きめのCCD、充実したフルマニュアル操作性、タテ・ヨコの比率がワンタッチで変更できること、豊富なアクセサリ類などが売りになっているようだが、このカメラの真価は35?判換算で24〜60mm相当のズームレンズのワイド端でF2.0、テレ端でF2.8という、現行のコンパクトデジカメで類を見ないレンズの明るさだ。
旧モデルLX2のズームレンズ焦点域は28mm〜112mmであったが、今度のLX3では24mm〜60mmへと大幅な変更がなされた。その分F値がF2.8〜F4.9からF2〜F2.8と格段に向上して、まったく別のカメラに生まれ変わったといってもいい。広角側により強くなったことと合わせて、スナップ中心でコンパクトデジカメらしい使い方をする分には使い勝手が非常に良くなったはず。そもそもコンパクトデジカメの光学性能や画質を考えれば、あまりに無理な焦点域のズームが必要だとは思わない。
別売のアクセサリ類として、光学ファインダー、速写ケース、18mm相当の超広角撮影が可能となるワイドコンバージョンレンズなどが用意されていることからも、本格的な撮影の道具としてのムードを醸し出しており『ちょっといいカメラが欲しいなぁ』という人の購買意欲を大いにそそりそうだ。 -
近日発売予定 シグマDP1解説本
以前、『愛憎なかばのDP1』として取り上げてみたシグマ社のDP1。同社初のコンパクトデジカメにして、ほぼAPS-CサイズのFOVEONセンサーを搭載する超個性派カメラだ。期待にたがわず素晴らしい画質は一眼レフ中級機に匹敵しながらも、レスポンスと操作性は昔のデジカメ・・・といった具合。
また単焦点レンズであることを思えば、F4.0という開放価は『暗いなあ』といわざるを得ない。また逆光の際に赤いフレアが盛大に出てしまうことに対する批判の類もよく耳にする。非常に高い潜在力を秘めていながらも、まだ発展途上のモデルという印象を受ける。
あまり便利なカメラではないにもかかわらず、ツボにはまれば高い描写性能を持つこと、大型のFOVEONセンサーを搭載するがゆえに他のコンパクトデジカメとは比較にならないラティテュードの広さ、加えて競合する機種が存在しない希少性もあってか、この『未完の大器』が大いに気に入ってしまう人も少なくないようだ。
このDP1について、写真家の横木安良夫氏による実践的なテクニックを披露する解説本が8月22日に発売される。

・DP1 マニアック・マニュアル 横木 安良夫 著 (インプレスジャパン )
ISBN-10: 484432604X
ISBN-13: 978-4844326045
たとえ欠けている部分は多くても、オンリー・ワンな魅力のDP1をいま手にするか、果たして出るかどうかわからないけど後継モデルDP2(?)がリリースされるのを待つことにするか、この手のカメラに関心がある人にとって悩ましいところかもしれない。
発売日に即購入して以来、不満はいろいろありながらも、けっこう楽しく使っていたりもする私だが、このマニアック・マニュアルの登場もかなり気になるところで、早く手にとって読んでみたいと思っている。 -
カメラと一緒にいつでもどこでも
例によって『インドでどうだろうか』ということになるのだが、今回は超小型の三脚ならぬ四脚(?)を取り上げてみたい。イタリアの名門マンフロット社製の『MODOPOCKET 797』である。折りたたんだ状態では、正体不明の金属板だが、ここからプレート2枚を立ち上げると、四点で支えるコンパクトカメラ用のスタンドとなるわずか56グラムと軽量で、カメラの角度を水平、仰角、俯角の三通りで微調節できる。
最近のデジカメはずいぶん薄くて小さなものが増えているが、そのまま付けっぱなしでも気にならないだろう。イザというときに装着するのが面倒だったり、シャッターチャンスを逃したりすることもない。しかもこれを付けたままで、ちゃんとした三脚にもセットすることができるなど、使い勝手はまさに痒いところに手が届くといった具合だ。
購入後、早速愛機のシグマDP1に取り付けてみたが、なかなかいい感じだ。欲を言えばカメラと同じ黒塗装だったら更に良かったかもしれないが、今のところMODOPOCKET 790はシルバーのみ。なかなか良くできたアイデア商品なので、写真関係のブログなどでもけっこう話題になっているようだ。じきに日本のメーカーも似たような製品が出てくるのではないかと思う。


友人たちとの集合写真、自分自身を撮影、スローシャッターで撮りたいときなど、いろいろと役に立つ場面がありそうだ。重量500グラムまでのカメラを使用可能とのことで、見た目の頼りなさとは裏腹に、けっこうしっかりと支えてくれる。自宅を離れての旅行の際はもちろん、常日頃からお気に入りカメラと一緒に持ち歩きたい逸品である。 -
愛憎なかばのDP1

3月に、『コンパクトデジカメ新時代到来か シグマDP1』として取り上げてみたが、発売されてからひと月半ほど経った今、改めてこのカメラについての印象をまとめてみたい。コンパクトなボディに一眼レフのものと同じ撮像素子を搭載という、これまでになかったものであるがゆえに、カメラ好きな人たちの注目を大いに集めて登場。その後、世間の評判は賛否両論といったところのようだ。
おおまかにいって『非常に精緻な画質にビックリ。操作性には難ありだけど』という画質を高く評価して使い勝手に目をつぶる意見と、『とても美しい画像が撮れるとはいえ、なにしろ処理スピードが遅すぎて困る』という、取り扱い面での不便さを問題視する考えがある。
要は、何に重きを置くかというところである。これまで、シグマのデジタル一眼レフカメラユーザー以外にとっては未体験のFOVEON X3センサーが生み出す卓越した画質により、28mmという画角のみでいえば普及版のデジタル一眼レフをしのぐ描写力を有する反面、平均的なコンパクトデジカメを下回る操作性により、長所も短所どちらも極端なのである。
野球でいえば、年間ホームラン数40本台、でも打率は1割台といった打者がもしいればこんな具合だろうか。その潜在力からくる魅力は大きいのだが、ちょっと使いにくい。
『インドでどうだろう、この1台』と考えた場合、コンパクトカメラに期待するものとは何だろう。
?ポケットにスッと収まる携帯性
?高い描写力と画質
?スムースで迅速な操作性
といったことを挙げたい。一眼レフカメラのサブとして使うにしても、それ1台のみ持参するにしても、これら3点が高い次元で実現されているカメラということになるだろう。
DP1の場合、?はまずまずで?は二重丸。これまでのコンパクトデジカメとは明らかに次元が違う。DP1について俗に言われる『一眼画質』にいささかの誇張もない。それどころか前述のFOVEON X3センサーの良さに驚くあまり、同じセンサーを搭載するシグマのデジタル一眼レフSD14に手を出してみようかと考えてしまうくらいだ。だが残念なことに、最後の?については明らかに不合格を付けたい。RAW撮影時の処理の遅さは仕方ないにしても、JPEGの場合もずいぶん手間取る。それならばいっそのことと、ほとんどRAW設定で撮るようにしている。それはさておき、AFフレームの選択、ホワイトバランス、測光モード等々、よくいじくるメニューについて、ずいぶん手間がかかるようになっているなあ・・・という感想を抱く人は多いだろう。
持ち歩きが手軽で高画質とはいえ、取り扱い面で『重厚長大さ』を感じさせるため、あまりお手軽気楽なモデルとはいえない。するとコンパクトデジカメでありながら、何か他にもう1台イージーなものをサブカメラとして携行したくなるし、DP1を一眼レフカメラのサブカメラとして期待するには軽快さに欠ける・・・欠けすぎている。
ただし、デジカメが普及しきった今だからこそ、無制限にシャッターをシャカシャカ切っているが、銀塩カメラ時代にはそんなことはなかった。1枚1枚丁寧に撮影していたものだ。それを思えば、こんな具合でもいいじゃないかという気がしてくることも事実。不満もいろいろあるのだが、個人的には目下一番気に入っているコンパクトデジカメであり、常日頃カバンの中に忍ばせている。世間で賛否ウズ巻いているのと同様に、私の心の中でも愛憎なかばするのがこのDP1なのだ。
とかく進化のスピードが早く、次から次へと新しいモデルが出てくる、新たなトレンドがあっという間に市場を席巻するデジカメの世界だ。DP1の発売を皮切りに、一眼レフと同等のセンサー搭載のコンパクトデジカメがひとつのジャンルとして確立されるようになることを期待したい。
DP1のカタログに記されている『一眼レフと同等。ただボディが小さいだけ』という文言は、明らかに大風呂敷だと思う。でも近い将来、ボディがごく小さくて、単焦点でレンズ交換ができない部分を除けば、機能と性能はすべて一眼レフと同じ・・・というモデルが本当に出てくるとすれば、今からでも予約しておきたい気がするくらいだ。 -
ダストフリーでスッキリ
近年急速に普及したデジタル一眼レフカメラ。APS-Cサイズのセンサー搭載の入門機から中級機にかけてのモデルは、高性能化と多機能化が進むとともに、価格の低廉化と操作性も同時に進行した。その結果として購入しやすく、手に入れてからも活用しやすくなってきたため、昔からのカメラ好きの人たちのみならず、初めてそれを手にする人たちにとっても親しみやすい道具になってきている。
操作性の向上といえば、たとえば現行のいくつかの機種ではライヴヴュー機能が付いて、花などのマクロ撮影をしたりするときには役立ちそうなこと、設定メニューのレイアウトなども、おそらくユーザーその他の意見を取り入れた結果であろう、よくこなれて扱いやすくなっていることなどは言うまでもない。
だがそれ以上に、センサーの前に貼り付いているローパスフィルターにゴミが付着することを防止したり、すでに付着したものを振るい落としたりする機能が普及してきていることを挙げる向きもあるだろう。最近発売された機種には、たいていこの機能が搭載されている。
かといってこれによりゴミの付着をすべて防ぐことができるわけではなく、一度しっかりと付着してしまったものは、特に清掃しないかぎりずっとこびりついたままなので、次から次へとゴミが付着していくことになる。これはデジタル一眼レフの構造上の欠陥とは言わないまでも、今の仕組みである以上は宿命的な問題である。
従前は洗浄用液剤と綿棒やハケなどで清掃するやりかたくらいしか知られていなかった。カメラメーカーのサービスセンターで行なわれているやりかたで、一番効果的で確実な方法である。しかしかなり手間ではあること、それなりの熟練も必要そうで、二の足を踏んでいた人も少なくないだろう。デジタル一眼レフのユーザーが増えるとともに、手軽な清掃用具に対する需要も高まってきた。
そこで、今では手軽な掃除キットもいろいろ出てきている。パッションという会社から静電気を用いてゴミを吸い取る道具、DD Proの出現は画期的であった。手軽に扱えて良さそうだが、けっこう大ぶりなので荷物にはなる。
近ごろ特に人気を集めているのは『ペタペタした感触のシリコン樹脂のヘッドで清掃する用具。湿式と乾式の中間といった感じで、シリコン(材質確認)を用いた粘着性のヘッドでペタンペタンとゴミを取る用具だ。ペンタックスの『イメージセンサークリーニングキット O-ICK1』とエツミの『ローパスフィルター クリーニングW』とどちらも似たような用具だが、これらはごく小さく扱いも簡単でしかも安価。旅行先に携帯するには最適だ。最近は、あまりゴミを気にせずにレンズをどんどん交換しながら撮ることができる環境になってきていてありがたい。
これでどうしてもキレイにならなければ、自宅で湿式による掃除にじっくり取り組むか、サービスセンターに持ち込む(これが自宅近くにない場合は大変だが)ことにはなるものの、たいていはこうした道具でチリやホコリを除去できることだろう。それでもローパスフィルターに付着するゴミとの戦いはまだまだ続く。とくに埃っぽい環境下ではなおさらのことだ。近い将来、もっと根本的なゴミ・埃対策が出てくればいいのだが。インドの往来の埃っぽささえモノともしない強力なアンチ・ダスト機構は可能だろうか?? -
コンパクトデジカメ新時代到来か シグマDP1

発売前から大いに話題を集めていたシグマのコンパクトデジカメDP1。発売日前からメーカー発のサンプル画像、店頭で売り出されてからは購入した人々による作例がインターネット上にアップされていくにつれて、それらの画像の背景のボケ具合やリバーサルフィルムで撮影したかのようなコクのある風合いに心惹かれた。
やはりセンサーが大きいと違う。APS-Cサイズのセンサーといえば、デジタル一眼レフの入門機から中級機にかけてのモデルに使用されている大きさだが、面積比にして従来のコンパクトデジカメで使用されているものの7倍から12倍にも相当する。それで良いレンズを搭載していれば、描写に格段の差があって当然だ。
実際に触れてみると金属製のしっかりしたボディにツヤ消しブラック塗装で、それなりの高級感がある。よくリコーのGR-Digitalと比較されることの多いこのモデルだが、パッと見た感じはどことなく似ているような気がしないでもない。
実物はかなり大きめなのではないかと想像していたのだが、意外なほどコンパクトにまとまっており、先述のGR-Digitalと並べてみてもそれほどの違いは感じない。ただしレンズ鏡胴部分が大きい突き出しは、やはり搭載しているセンサーのサイズがまったく違うことを物語る。

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シグマDP1 3月3日発売

常々気になっていたシグマのDP1が3月3日に発売となる。欧州でのエキシビションに出展して話題を呼んでからはや1年半。ずいぶん時間がかかったな、という印象を受けるのだが、この間にさまざまな試行錯誤が行なわれていたのだろう。 -
ソニーαシリーズに注目

2006年7月に初の一眼レフカメラ入門機α100を発売したソニー。コニカミノルタからカメラ事業部を買い取った同社だが、旧来の『α』のブランド名を踏襲し、ミノルタのカメラづくりの路線を継承する実機が発売された安心感からか、カメラ販売店の店頭で、コニカミノルタやその前身のミノルタのカメラやレンズ群がドカドカッと並ぶ様子が見られたのはこの時期であった。
かつてはオートフォーカス機構の開発と発展をリードし、カメラの電子化の先駆者として知られたミノルタだが、皮肉にも21世紀に入ってからはデジタル化の波に出遅れてしまう。苦労して市場に送り出したモデル、α-7 DIGITALや廉価版のα Sweet DIGITALなどは高い評価を受けながらもすでに時遅く、先行二大巨頭のキヤノンとニコンに大きく水を開けられてしまう。
その結果、カメラ事業からの撤退を発表してからというもの、『将来性のない』カメラや関連するコンポーネンツが売れるはずもなく、この部門を買い取ったソニーのカメラとの互換性が確認できるまで、ずっとデッドストック状態だったのだろう。
意欲的な家電メーカーということもあり、何か斬新で思い切ったものを出してくるのかと思いきや、意外なほどオーソドックスな『カメラらしいカメラ』を出してきたことも、『ちゃんとしたカメラメーカーとしてやっていくのだ』という確信を旧ミノルタユーザーたちに与えることになったようだ。
コニカミノルタのカメラ部門が終了したのが2006年3月、それを引き継いだソニーが最初のモデルα100を発売したのが同年7月。もちろん開発の時間がなかったこともあるだろうが、このモデルはコニカミノルタが最後に出したデジタル一眼レフα Sweet DIGITALに多少の改良を加えて『ソニー化』したものだといわれる。
それでもα100発売当初、入門機一機種といくつかのレンズ群だけでは、旧ミノルタユーザーたちを除き、あまり魅力を感じられるものではなかった。そもそも一眼レフは各社マウントの規格等が違い互換性もないため、何かよほどの思い入れでもまない限り、レンズやアクセサリー類について予算範囲や目的などさまざまなニーズに応える幅広い商品群を取り揃えたメーカーのものを購入しようと考えるのが普通だ。
カメラや周辺機器類を特定のメーカーやそれに対応したサードパーティーの製品でそろえることになる。すでにこの時点で『囲い込まれてしまう』ため、後で気になるモデルが他社から出てきても、よほど潤沢に使える資金でもない限り、なかなか手を出しにくいものである。だからキヤノン、ニコンといった世界的なメーカーの商品構成の『規模』は私たちにとって大きな魅力であり、これらのメーカーにとっても貴重な資産である。
ひとたびα100により、旧ミノルタユーザーの支持やその他の人々から『ちゃんとしたカメラメーカー』との認識を得たソニーは、昨年11月には中級機α700を発売して好評を得るとともに、周辺機器についても着実に商品構成の充実させてきている。自社ブランドやカールツァイスの名を冠したレンズ、フラッシュ、縦位置グリップ、アングルファインダー等々、カタログを見ていると『本気度』が伝わってくるようだ。
すでにシグマやタムロンなどのサードパーティーから『コニカミノルタ』マウント用として発売されているレンズ類と合わせれば、一般ユーザーならば特に不安や不都合を感じる人はあまりないのではないだろうか。今後新型ボディの投入も続く。今月にはα100の後継機と思われるα200、3月には中級機と入門機の中間にあたるα350の発売が予定されている。
どれも機能・性能に比して、価格はかなり低く抑えてあり買い得感があること、ボディそのものに手ブレ補正が搭載されていることなどに魅力を感じる人はけっこう多いはず。規格に合うレンズを使用すれば、どのレンズを使用しても効果があるため、キヤノンやニコンのように特定のレンズにこの機構を織り込むより、よっぽどユーザーの立場を考慮した姿勢だと思う。
話はレンズに戻ってしまうが、ソニー製の交換レンズは自社ブランドとカールツァイス・ブランドのものとどちらも、35mmフルサイズ対応のものとAPS-C専用のものが用意されている。言うまでもなく、フルサイズ対応のものは旧ミノルタのデジタル一眼レフはもちろん、フィルム時代のモデルにもそのまま使用できるのだから、昔からミノルタを使っている人にとってうれしいかぎりだろう。
この分野における新参者のソニーにとって、まずしっかりと囲い込むべきは、旧ミノルタのユーザーたちであることから、非常に賢明な配慮だといえる。またAPS-Cセンサー搭載機しか製造していないのに、フルサイズ対応レンズが各種用意しているからには、将来フルサイズのセンサーを搭載したモデルの投入を視野に入れているはずと期待するのが自然かもしれない。
αシリーズにソニーの華やかさやカッコ良さより、むしろ旧ミノルタの質実剛健さやユーザーフレンドリーさを感じてしまい、近ごろとても気にかかっているのがこのαシリーズなのだ。もちろん例によって『このカメラ、インドでいいかも?』というところなのである。もちろんSony Indiaでも扱っており、インド国内で購入可能だ。
