今年6月下旬に発売となって以来、とても気になっているレンズがある。
18-35mm F1.8 DC HSM (SIGMA)
APS-C用のレンズだが、35mm判換算でおよそ28-53mmという画角。これ一本でなんとかオールマイティーにという訳にはいかないが、ズーム全域でF1.8というのが凄い。単焦点レンズ数本分の画角をカバーするとともに、その間の画角も自由自在となれば、思い切り割り切って、このレンズだけ装着してインドで思い切り撮りまくってみると、さぞ楽しいことだろう。
必ずしも「サードパーティーのレンズ=純正品に対する価格優位性」ではなく、しばしば「純正品にはない超絶性能」で勝負できるのは、さすが自社一貫生産方式の「日本製」にこだわるSIGMAブランドである。
日常も旅行の際も「軽量・コンパクト」で、いかに写真を楽しむことができるか、ということにこだわる私としては、用途の割には決して小ぶりとはいえないこのレンズに食指を伸ばすということは、ポリシーに齟齬をきたすものの、唯一無二の製品を世に送り出した企画力と現場の「職人力」に敬意を表して、「インドでどうだろう、このレンズ!」として取り上げることにいたしたい。