あなたのフライトが10分遅れます

近ごろのインドの航空会社はずいぶん丁寧になったというか、IT化の進展のおかげでうわべだけは、手の込んだサービスをするようになった。
フライトの日が近くなってくると、どこから覚えのない番号から電話がかかってきたりする。取ってみると、スケジュール変更とかいう録音メッセージで、ちょっとドキドキしていると、「予約されているフライトが10分遅れます」とかなんとか。そうでなくてもいろいろ遅れることは多いのだが、こうして何日も前から連絡が来ることは少なくない。自動で乗客たち全員にかけているのだろうから、人の手を煩わせることはあまりないのだろう。

インディゴが4都市(デリー・チェンナイ・コールカーター・ハイデラーバード)からポートブレアに毎日就航

今年6月より、コールカーター・ポートブレア便、チェンナイ・ポートブレア便を就航させたインディゴ。9月28日からは、デリー、そしてハイデラーバードからも利用が可能となる。

これらは既存のコールカーター・デリー便、チェンナイ・デリー便に、それぞれデリー・コールカーター区間、ハイデラーバード・チェンナイ区間が加わったものだ。

IndiGo予約サイト

現在、ポートブレアに乗り入れている航空会社は、インディゴ、エアインディア、ゴーエア、ジェットエアウェイズ、スパイスジェットの5社となっており、アクセスが非常に良くなっている。

ルアンパバーンへ

ここしばらく、インドと関係ない国に関する記事が続いており、恐縮である。

久しぶりにドンムアン空港に着いた。2006年にスワンナプーム国際空港が開港にあたり、閉鎖されていた時期もあった。今では、第1ターミナルは国際線用、第2ターミナルは国内線用として、どちらもLCCの航空会社が乗り入れている。

ここからエアアジアのフライトでラオスのルアンパバーンに向かう。ずいぶん昔のことと較べても仕方ないのだが、便利になったものだとしみじみ思う。

ラオスが個人旅行者に門戸を開いたのは、確か1989年あたりだったと記憶している。バンコクで宿泊していたゲストハウスで他の旅行者から「ラオス入れるようになったって!」という話を聞いた。当時は「インターネット」というコトバさえも耳にしたことがなく、こういうことがあった場合、実際に訪れた人から直接話を聞くか、あるいはその国の大使館に行って、本当に個人で観光ヴィザが取得できるのか確認するしかしなかった。

そのとき、私はすでにバングラデシュのダッカへ飛ぶフライトを予約していて、ラオスに長居することは出来なかったとはいえ、とても気になったのでその翌朝にラオス大使館に行ってみた。ヴィザ申請に来ている人たちはさほど多くなく、手続きはすぐに終わり、確か翌日あたりには発行されて、そのまま長距離バスで、メコン河を挟んだラオス国境の町、ノンカーイに出発した。

その頃、メコン河両岸を結ぶ橋の建設について、そういう計画があるということは聞いていたのだが、まだ工事にさえ取り掛かっていなかったように思う。ノンカーイからは、渡し船で対岸のラオスに着いた。草が生い茂る岸辺に、「Duty Free」と看板が出ている免税店があるのが印象的だった。

1989年 渡し船でタイのノンカーイからラオス側の岸辺に着いたとき

1989年 ラオスが個人旅行者に門戸を開き、メコン河を渡ってビエンチャンに向かう旅行者を待ち受けるタクシー

タイのノンカーイにしても、特にどうということのない田舎町だったが、それでも対岸のラオスに着いて、そこから客待ちをしているずいぶん古いトヨタのタクシーで、首都ヴィエンチャンに着くと、時間が40年ほど遡ったかのような思いがした。

1989年 ラオス首都では「自家用車」を目にすることはほとんどなかった。

1989年 ヴィエンチャンでは社会主義的なイラストの看板をよく目にした。

今では交通渋滞なども発生しているラオスの首都だが、この頃にはまだ自家用車の姿は非常に少なく、「ラオスで初めて出来た信号機」には、見物人が集まっていたりするなど、のどかなものであった。

モンスーン期、当時のラオス首都では、メインストリート以外に舗装道はなく、自転車を借りて郊外まで走ると、車輪がぬかるみにはまって往生した。くるぶし上まで泥に浸かって進まなくてはならないところもあった。

この頃、雨季のルアンプラバーンについては、軍の全輪駆動の車両をヒッチして行くのが定石であった。すでに予約してあったダッカ行きのフライトのこともあったし、ガイドブックもなかったので、首都からそう遠くないところにどんな見どころがあるかも知らなかった。そんな具合で、時間もないので早々に切り上げてタイに戻った。

「美しい古都」として知られているルアンパバーンについては、1995年に町そのものが世界遺産指定されてから、爆発的に訪問者が増えたと聞いており、その後もことあるごとに気になっていた。

今では、タイ、カンボジア、中国、ベトナム、シンガポールなどから国際便が乗り入れており、子連れで気軽に訪れることができるようになっているのだから、世の中ずいぶん大きく変わるものだな、と思う。

ドンムアン空港からエアアジア搭乗。湿度が高く、フル回転を始めた空調から出る空気は白い蒸気となる。
ルアンパバーン空港へと機体は高度を下げていく。
ルアンパバーン空港到着

スワンナプーム空港近くのホテル

早いもので、バンコクのスワンナプーム空港がオープンしてから10年になる。

開港当初は、夜遅く着いて翌朝早くここを飛行機で発つというような際に、気軽に利用できる宿泊施設が見当たらなかったのだが、さすがに近年は、空港エリアのラートクラバーン地区にいくつもエコノミーな宿泊施設が出来ている。タイを経由してインドやネパールに向かうという人は多いだろう。乗り換えで一泊だけというような場合、このエリアはなかなか使えるようになった。

広大な空港施設に隣接して広がる郊外の静かな住宅地。まだまだ空き地も多い。そんなところなので、見るべきものは何もない。だが食事する場所には困らないし、飛行機のチェックイン時間までのんびり過ごすには悪くない。

私自身、バンコク乗り換え一泊でミャンマーに行くときなどに、この界隈のそれらを幾つか利用したことがあるのだが、とても不思議なことがある。

建物も部屋もどれも非常によく似た造りなのだ。同じオーナーが複数の宿を所有しているのか、それともこのあたりが宿経営に有望だとかなんとかで、建築業者が土地所有者たちをそそのかして、ほとんど同じような建物をいくつも造ってしまったのか?

同じ程度のグレードで、部屋もほとんど似たり寄ったりなので、料金も600バーツくらいのところが多い。土地柄、空港からの送迎は無料で付いており、どこも築浅で綺麗だ。

ただし、そうした宿泊施設が一箇所に固まっているわけではなく、広々として見通しの良いエリアに点在しているという解放感がいい。

宿がけっこうある割には、お客はやけに少ないため、スタッフたちはやたらと丁寧かつフレンドリーだったりする。今回利用したところは、小さいプールやヘリパッド(!)まで付いている。ラートクラバーンに点在する一連の宿泊施設の中では、頭ひとつ抜け出ている印象で、なかなかオススメである。

同宿泊施設のウェブサイトでは若干高い料金を提示しているが、アゴダ、エクスペディア等の宿泊予約サイトでは、概ね600~700バーツくらいで予約できるようだ。

The Great Residence

このあたりの同類の宿の中ではとりわけ大型で、3棟もある。
なぜかヘリパッド?がある。
小さいけどプールが付いているのは嬉しい。
いい感じのレストランも併設。近隣にも食事処や屋台村もいくつかある。
貸自転車もあり。料金は少々高いが、郊外の空いている道を飛ばすのは快適だろう。

朗報 デリー空港のみやげ

インド首都の空の玄関口、IGIエアポート。ターミナル3の開業、空港運営の民間への移管などを経て久しい。かつては、眺めているこちらが気恥ずかしくなるほどで、購買意欲をそそる商品や店舗など皆無で、とにかくショボかったものだが、今やモダンかつとても快適な空間に生まれ変わり、大変繁盛している。




そんな中で、仕事先へのバラまき用の菓子類も安価で手に入るのが嬉しい。これで市中の雑貨屋で事前に購入する必要がなくなった。けっこうな数が入っていて、50ルピーのキャンディー類、ゼリー類。フレイバーにいくつかのバリエーションがあるアイテムを酒やチョコを販売する免税店隣のコンビニ風(図書なども置いている)のショップにて絶賛(?)発売中。

これがその店舗だが、本社はUKの企業である。