IndiGoが中国便就航へ

ついに中国へのフライトを就航させるとのことだが、その記念すべき最初の乗り入れ先は、意外にも成都。加えて年内には広州にも飛ばすようになるらしい。

IndiGo to start flights to China from September 15 (THE TIMES OF INDIA)

2006年に最初のフライトを飛ばして以来、着実に成長を続けて大きくなったIndiGoだが、
Jet Airways破綻後は、国内線では最大のキャリアとなった。同社については、こんな本が出ている。

利用者側からすると、地味な航空会社だ。ウェブサイトも機体もスタッフも何もかもが同業他社のGo Airと区別がつかない(笑)し、自分が予約したのはIndiGoだったか、Go Airであったか?とチケットと取り出して見直さないと、わからなくなるくらいだ。破綻したJet AirwaysやKingfisher Airlinesのように、カリスマ経営者が、「経営の神様」よろしくメディアにもてはやされるわけでもない。

後者については、ヴィジャイ・マッリャという酒造業から航空業界に進出した派手好きな経営者で、フライトアテンダントを目の醒めるような長身色白な超絶美女で揃え、セクシーな制服を着せて話題を呼んだ。彼女たちが空港通路を颯爽と歩く姿をジロジロと目で追うインドのオジサンたちはとても多かった。

IndiGoは、といえば、それとは180度異なる地味さで、制服姿はIndiGoなのかGo Airなのか判別しがたく、ジェットエアウェイズのそれにも何となく似ている紺色ベース。チェンナイに本社を置く航空会社だが、北インド路線のフライトに搭乗するスタッフの中に占めるマニプルなど北東州の人たちが占める割合が高いため、日本人みたいな見た目の乗務員が少なくない。北東州のモンゴロイド系の女性たちは、男性たちに較べて目鼻立ちがちょっと違うかのように見えることは少なくないが、これは彼女たちのメイクの方向性がインド人のそれがベースになっているからだろう。眉の描き方、アイシャドウの入れ方を取っても、モンゴロイドの私たちからするとオーバーな感じになるからだ。

本題に戻る。
サービスの評判が良いわけではないし、何が良いのかといえば、やはりネットワークの広さから、行きたいところに、悪くない時間帯で飛ばしているという利便性の良さがある。
またデータを調べてみたわけではないが、定時運行率も高いのだろう。保有する機材数にややゆとりがある?ことも背景にあるのかもしれない。経営陣内部でのちょっとしたゴタゴタが伝えられた時期もあった(最近のこと)が、とりあえず現在までのところまでは堅実にやっているようだ。

個人的にも重宝しているキャリアなので、今後とも堅実にやってくれることを期待している。けっこう先のフライトの予定も入れているので、Jet AirwaysやKingfisherのように「いきなり明らかになって一気に破綻」なんてことがあったら大変困るということもある。

ノックエア バンコクからグワーハーティーに就航

日本から北東インドを目指す際の有力なオプションになりそうだ。
9月22日からノックエアが週2便就航するとのこと。バンコクから水曜日と土曜日、グワーハーティーからの折り返しは木曜日と日曜日とのことなので、おそらく深夜近くにバンコクを出発し、グワーハーティーからは未明くらいの時間帯に出ることになるのだろう。
後にチェンマイ、チェンラーイ、プーケット、ハジャイなどからもバンコクのドンムアン空港経由で接続することになるとも書かれているので、バンコクから利用できるグワーハーティー行きのフライトは、「ほぼ毎日」となることを期待したい。

Nok Air to start Guwahati to Bangkok flight service (Northeast Today)

ジャグダルプル空港

南の方角から走ってくると、ジャグダルプルの市街地に入るあたりで空港が見える。まだ新しい施設だが昨年11月から乗り入れがなくなっている。昨年6月からラーイプル→ジャグダルプル→ヴィシャカパトナムというフライトが就航したのだが、半年も持たなかった。
市街地に隣接しており、繁華街はすぐ目の前。利用者にとっては大変便利な立地だったはずだが、その数については大変ずさんな試算のもとで空港の建設がなされたということなのだろう。
近年のインドでは、数多くの空港建設が進んでいるが、せっかく完成しても乗り入れる定期便がない、就航したもののすぐに乗り入れ停止というケースも少なくない。ジャグダルプル空港もそうした中のひとつである。

ジャグダルプルの空港の市街地からのアクセスの良さはインド最高クラス。繁華街から徒歩でも行ける距離だ。

PM Modi Inaugurates Flight Service From Jagdalpur To Raipur (NDTV)

Why flight services to Maoist-hit Bastar region have been discontinued 5 months after launch (FINANCIAL EXPRESS)

デリー・ジャイサルメール間のフライト就航 (今年10月29日から)

これまで有りそうで無かったデリー・ジャイサルメールの定期便フライトが就航するとのこと。航空会社はスパイスジェット、乗り入れ開始は10月29日からだ。

SpiceJet to commence New Delhi-Jaisalmer route from October 29 (Business Standard)

しかしながら不思議なのは、インドで民間機定期便発着(乗客および貨物)のために造られた空港のうち、現在まで30ほどの施設は、まったく使われていないことだ。
これらの中にはコールハープル(マハーラーシュトラ州)、クーチビハール(西ベンガル州)、ジャグダルプル(チャッティースガル州)などが含まれる。これらは空港があるには相応しくない寂しい田舎町だ。

もちろん使われていない空港がある街で相応の規模のところもあるとはいえ、どの航空会社も乗り入れしなかったところを見ると、もとより需要がないのだろう。

ほとんどがここ十数年間くらいで建設されたものと思うが、空港の誘致、それらの認可などで、ずいぶん杜撰なものがあったということになる。

こういうムダなことにつぎ込むのは、どこの国の政府も似たようなものである。その背景には、「どうせ自分のカネではないから」という無責任さと、我田引水型の政治体質がある。

デリーからゴアへのフライト

デリーからゴアまでは2時間のフライト。ちょっと昼寝を楽しむ時間もあるし、読書をして過ごすのも悪くない。LCCなので機内食は付いていないが、カップヌードルを注文して食べてみた。なかなかイケる。日系企業の製品なので、日本で同じものを販売してくれたらなぁと思ったりする。
到着近くなってから窓の下に見えるのは、緑したたる豊かな景色。この時期のデリーあたりの荒涼とした眺めとはまったく異なり、ヤシの木も目立つ緑と水に恵まれた大地である。