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カテゴリー: travel

  • 木のたもとに宿る神性②

    木のたもとに宿る神性②

    街路樹あまたあれど、このように祀られる個体は固有のめぐり合わせのようなものがあるように思う。

    さらにはコンクリートの基壇が作られて、そこに人々が集うようにもなり、さらには祠というよりも小さな寺と呼ぶ冪規模になり、専属のプージャーリーが常駐したり、周囲に供物の花輪を売ったり、茶屋が出たりと「小さな門前町」の様子を呈するものも出てくる。

    多くの場合はこの画像のごとく、小さな祠が出来る程度とはいえ、祀られる木にもそれぞれの格がある。これまたそれぞれ、そういう星のもとに生まれたとしか思えない。

    生きている木に限らず、岩や石にしてもそうだ。山にそのまま転がっていたり、山肌で雨に濡れていたりするのが岩だが、中には切り出されて石畳や舗装のバラストとなり、人々に踏み付けられて年月を重ねる岩や石もあれば、神像として彫られて末永く人々がひれ伏して大切にする岩もあるではないか。

    たまたまそうなるとはいえ、そのたまたまのめぐり合わせが決まるのは、その石なり岩なりがもともと持ち合わせていた徳性によるものがあるのかな?と思ったりすることがある。

    〈続く〉

  • 木のたもとに宿る神性①

    木のたもとに宿る神性①

    大きな木のたもとにいつしか神性が宿るインド。おなじような佇まいでも、神様が降臨する木もあれば、ごみ捨て場になる木もある。神性とは、それぞれの木が持って生まれたものみたいな気さえする。ちなみにこの木には神様がいるが、ごみ捨て場にもなっていた。

    〈続く〉

  • ニュー・イラーニー・レストラン

    ニュー・イラーニー・レストラン

    名前やたたずまいからしてパールスィーの店みたいだが、現地のパールスィーの方によると、そうではなくムスリムの店とのこと。ムスカーバンのフィリングはバタークリームで、懐かしい味がする。「アーメダバードで感じる昭和」である。

    前回取り上げたラッキー・レストランも良かったが、出てくる食事はこちらのほうが私の好みだ。ノンヴェジもある。相当な人気店らしく、食事時を外しても混みあっている。

  •  ハッピーな墓場レストラン

     ハッピーな墓場レストラン

    墓場と共存する「LUCKY RESTAURANT」へ。金属のレーリングで囲われているのはすべて墓石。店内には木も生えており、天井から空へと抜けている。

    墓も木もあるがまま、その上からすっぽり店が被さっているのがエラい。

    歴史と現在、厳かな墓地と明るいカフェがクロスオーバーする度量が大きく不思議な空間。友人連れや家族連れが楽しく談笑している。

    ともすればジメっとしたムードになりがちな墓地が店名どおりに幸運をもたらすハッピーな空間になっている。

    This Lucky Restaurant in Ahmedabad allows you to dine with the dead ! (timestravel)

  • Ellis BrIdge

    Ellis BrIdge

     

    アーメダバードで、英領時代に最初に架けられた橋。昔も今もカルカッタのハウラー橋が映画によく出てくるように、アーメダバードでもこのエリス橋が街を象徴する橋であるそうだ。やはり映画にもよく登場するらしい。

    今は左右をいまどきの橋が挟み込む形となり、中央に見える鉄のフレームで支える昔からの構造部は普段は乗り入れできないようになっている。

    ここを始めて訪問した1980年代終わりには、まだこの旧橋部分のみだった。普段は通行できないけれども、こうして保存されているのは、やはり人々の思い入れがあるからなのだろうな、と想像させてくれる。

  • ディバイダー(中央分離帯)

    ディバイダー(中央分離帯)

    信号機はほとんどないため、気を付けて横断することになるが、道路の上下線の境にディバイダーがあるかないかでずいぶん渡りやすさというか、安心感が違ってくる。

    どちらからもクルマやバイクが途切れなく走っていて、バスやトラックなどの往来も多いと、ディバイダーのない中央部分で途切れるのを待つのは不安だ。両側から大型車がやってきて、自分のところで上下行き違ったりすると、それこそ全身が縮み上がる思いがする。中央をはみ出して走行してくるクルマもあるし、よく見えなくなる日没後は恐怖である。

    そんなわけでディバイダーがある道路だと安心して渡ることができる。だが幅員の大きな道路ではディバイダーが超えられないくらい高かったり、フェンスが張ってあって渡ることができなかったりする場合もあるので、なかなか油断がならない。

    ディバイダーがないため渡りにくい道路
    ディバイダーがあるため渡りやすい道路
  • アーメダーバード空港近くのホテル

    アーメダーバード空港近くのホテル

    空港そばの宿を利用したが、広くてソファーも付いていた。寝るだけなので宿はなるべく安く済ませたいが、このロケーションだとこのあたりで横並びのようだ。

    ちょうど駅前やメジャーなスポットでオート運転手たちがグルになって料金を吊り上げるのと似た構造・・・というか、同じようなホテルばかり並んでいるため、ちょうどバンコクのラートクラバーンのような謎の「そっくりな構造の宿が無数にある」のと似ている。空港周辺需要を見込んだデベロッパーが暗躍したのかもしれない。

    まあ、それでも快適に滞在できれば構わない。

  • ラージパトナガルのアフガンレストラン

    ラージパトナガルのアフガンレストラン

    「インド在住のアフガニスタン人」というと、どのような人々を想像されるだろうか。少なくとも南デリーのラージパトナガルにおいては、アフガニスタン人ミドルクラスが多く、 「西洋人ではない白人」や「インド人みたいにも見えるが、あまり耳にしない美しい響きの言葉を話している人たち」がいたら、アフガニスタン人である可能性が高い。

    南デリーのラージパトナガル

    この地域には、そうしたお客相手のアフガン料理屋がいくつもある。アップマーケットな店なので用意される料理は豪華なものが多い。そんな中にあるMazaarというレストランを訪れたのだが、一部のインド人客、アフリカ方面からと思われるムスリムの家族連れを除けば、ほぼアフガニスタン人客。大きなケバーブ類やプラオなどが次々に運ばれていた。ワンポーションが多いため、数人連れで来ると、より楽しめることだろう。座敷もあり、お客たちは敷いてあるカーペートの上で車座になって食べている。このレストランのメニューはこちらになる。チキンの煮物とご飯のセットもよかったがSheer Yakhというアフガン式のアイスクリームが飛び切り良かった。

    MAZAAR RESTAURANT

    働いているスタッフもアフガニスタン人の若者たちだ。国際色豊かなラージパトナガルの中でもひときわ異色な店のひとつだろう。界隈にはアフガニスタン人が経営する日用品屋、両替屋、旅行代理店等々いろいろあり、看板等がダリー語でも表記されている。仕事の関係でデリーとカーブルなどアフガニスタンの主要都市との往来もけっこうあるのだろう。

    かつてはエアインディア及び複数のアフガニスタンの航空会社がデリー・カーブル間を直行していたのだが、ターリバーン政権復活以降は運休しているため、エアインディア等でドバイに飛び、そこからアフガニスタンのカーム航空でカーブルに入るというのが一般的であるようだ。

  • 久しぶりのニザームッディーンのダルガー

    久しぶりのニザームッディーンのダルガー

    久しぶりにニザームッディーンのダルガーに参拝。金曜日なのでたいへんな人出である。

    猫の親子がいた。ニザームッディーンのダルガーに暮らしているため、人々のおこぼれに預かれるし、可愛がってもらえる。彼らにとって「ファイブスター」の環境。うまいとこ潜り込んだものだ。

    ダルガー参拝後は門前町のビリヤーニー横丁で「モラダバーディー・ビリヤーニー」とやらを。

    「モラダバーディー」のビリヤーニーが概してこういう具合なのかは知らないが、大変好感の持てる味わいである。言ってみれば「お茶漬けのようなビリヤーニー」だ。味付け(スパイスも塩分も)はとてもマイルドですっきり。脂肪分もかなり控え目。あたかも肉の出汁で食べさせるといった感じ。シンガポールやマレーシアの「海南鶏飯」を彷彿させるようなあっさり感だ。

    遅い昼食を済ませてから時間が経っておらず、まだ腹が減っていないので「1/4」サイズでチキンのビリヤーニーを頼んだのだが、あまりに良い感じなので、同じサイズでマトンも頼もうかと迷う。あるいは近隣で同様に「モラダバーディー」の店も味わって見るのもよいかと思ったのだが、すでに満腹で断念。

    モラダバード式のビリヤーニーについて検索してみると、こういう新聞記事があったので、やはり元来あっさりした特徴があるのかもしれない。

    Biryani, Moradabadi style (THE HINDU)

    ニザームッディーンのダルガー界隈にはカリームの支店もあるため、立ち寄る際にはそこで食べていたため、すべての店が「モラダバード式」であることを名乗るビリヤーニー横丁で食べてみるのは初めてだ。複数の店が同じ場所で、単品の同じ料理でしのぎを削っているわけなので、とびきりおいしくないはずがないのだ。これまで何十年間ここを素通りしていたのか?と思うと、全く持って不覚である。

    ニザームッディーンのビリヤーニー横丁は串焼き横丁でもある。良い香りに溢れている。同様に大皿から取り分けるハルワーも有名だ。お越しの際にはぜひご賞味を。

  • 変わりゆくインド

    変わりゆくインド

    BOSEの専門店がこういうとことかモールとかに当然のようにあって、そこで売られる高級品が目の前でどんどん売れて行くのが今のインドなんだなぁと思う。都会ではBOSEに限らず、クルマ、化粧品、カバンに衣類等々、あらゆる分野の国際的なプランドのショップが遍在し、それらを当然のごとく消費する人たちがいる。

    コロナ前、よく映画DVDを買いに訪れていたデリーのグリーンパークのある店に行ってみるとトタンで建物が覆われていた。手前にある文房具屋で尋ねると、「あー、あの人は商売たたんでしまったよ。地所も売っちゃったしね」とのこと。

    店舗を借りているのではなく、所有していたのなら良かったのだろうけど、趣味と実益を兼ねたような人で、年配者なのに販売しているDVDについては、若者が観るような今どきの新作にも詳しかったので作品選びには頼りになった。

    もはやDVDで映画を観る時代ではないのだから、仕方ないといえば仕方ないし、おじさんもそろそろいい歳だったし、こちらも仕方ないといえば仕方ない。時代とともに街なかの様子も変わりゆくインド。

    DVD屋は建物ごと無くなっていた。
  • 時計屋が減った

    購入したHMTの手巻時計のベルトを替えようと界隈を歩くも、時計屋が見当たらない。

    昔は時計屋や修理屋はあちこちにあったものだが、今は高級時計を販売する店は健在でも、腕時計を主たる商品として取り扱う店自体がずいぶん減ってしまったようだ。あたりを見渡してみると、腕時計をしているインド人もとても少なくなっている。

    日本でも同様だが、インドでも携帯電話の普及により、腕時計があまり必要とされなくなっているのだ。

  • 手巻時計購入

    手巻時計購入

    この形のHMT時計が欲しかった。楕円で金属枠部分が広いタイプの手巻時計。HMT社からいくつかこうしたものが出ていた。自動巻の「Rajat」もそうだったし、名前は忘れたが同じく自動巻の四角いモデルは金属ケースが重厚な割には文字盤がやけに小さくてとても変わっていた。

    この業者はカーン・マールケットで営業しているのだが、わざわざ「HMT修理及び販売」という看板を出しているとともに、お客に対して「こちらすべてセコハンですよ。パイロットやジャナタなどはリアセンブルですよ。私が組み立てています。」と言い切って販売しているのが良い。

    事情をあまり知らなそうな外国人相手には、よく「HMT社のオリジナル品だ」とか「同社の在庫から直接取り寄せている」などと言って、「フランケン」つまりリアセンブルして文字盤も独自のものをはめ込んで売りつける店が多い中、正直に説明する率直さに好感が持てる。

    またセコハンと言っても、パッと見た感じは新品同様に磨き上げてあるのも良い。通常はリアセンブルもかなりいい加減なものが多く、巻き上げ感がひとつひとつ違ったり、竜頭の抜き戻しに違和感があったりと、個体によりバラつきがあるものだが、彼のところの在庫をいくつも触れて確かめたが、どれも同じコンディションのようで、まあ信用できそうだ。

    カーン・マーケットに足を伸ばす予定があり、HMTの機械式時計に興味がある方には良いかも?といった具合である。