ドンムアンの朝

バンコクのドンムアン空港向かい、ワット・ドンムアンの斜向かいにあるゲストハウスを利用したが、ここからすぐ近くに早朝まだ暗いうちから賑わうマーケットがあるのが嬉しい。夜が明ける前からいろんな生鮮食品類が売られており、マーケットの中でもすぐ外でも、そこで働く人たちやお客さんたち目当ての露店や食堂がすでに商っている。

市場の露店の肉と野菜のぶっかけご飯は美味しそうだったし、すぐ外の店の何種類かの串焼き肉も良さげだったが、心地よいガス臭に誘われて行った先には、「銘菓ドリアン」があった。これから空港に行くので切り身でないといけないため、このくらいでちょうど良い。殻を切り開いて順に取り出した果肉を分けているはずなのだが、房のひとつひとつで味わいが異なり、同じ房でも部位により、微妙に味覚が異なるのがドリアンの面白いところ。

市場の片隅にスペースを見つけて食べる。本日の朝食はドリアン、つまり果物という名の洋菓子である。カスタードクリームと生クリームが不揃いに混ぜてあるムース、それでいて繊維感もあり、洋酒の香りとオニオンの臭みをかけあわせたハーモニー。

ドリアンを食べてからしばらく続く、この安堵感と恍惚感。いわゆる「ナチュラル・ハイ」である。この「ハイ成分」の正体が何であるのか、今に解明される日がやってくるに違いない。

ドンムアンの宿

遅く到着したので、宿すぐそばのコンビニで夕飯を買って部屋で食べてからすぐ寝ることにした。明日の朝は早い。

タイでよく感心するのだが、3種類のソケットが利用できる電源タップ。おそらくこういうのが用いられている国では、同じ電圧で異なる国からの並行輸入の家電が普及しているという背景があるのだろう。何気によく眺めてみると、このタップはPANASONIC製であった。

窓には昔からよくある南国特有の日除けが付いている。かなり遮光効果はあるものの、これのおかげで外観が冴えなくなる。

コンビニ犬

タイといえばコンビニ犬。番犬として構えているのではなく、人々が出入りする自動ドアから流れる冷気が気持ち良いので居つく。店の中にさえ入ってこなければ追い払わないタイの人たちは優しい。犬自身もそれを理解しているので、その「結界」を越えないし、お客に吠えたりなどもしない。

コンビニ犬はたいてい図体がでかい奴が多い。これは「一等地」なので、ケンカすれば強い犬が場所を占めるからだと思われる。

こいつもかなり大柄だった。

ドンムアン空港へ

翌日朝はドンムアン発でチェックインが早いので、スワンナプーム空港からの無料シャトルバスで移動。到着ロビー3番ドアの出たところでドンムアン発のチケットを見せると乗車できる。

午後8時半に出発して、午後9時15分にドンムアン空港出発ロビー到着。空港に面した道路の反対側へ。宿はワット・ドンムアンの正面にある。

狭くて簡素だが宿の人たちの感じは良い

トゥクトゥク、そして宿

シェムレアプにはインド型のトゥクトゥクもあればバイクを現地で改造したものもある。前者にはちょうどインドと同じカラーリングにしてあるものもあり、懐かしくなる。

前回来たときは、小さくてオンボロで1階も2階も木だけで出来ている普通の民家ばかり建ちが並んでいた。道路は未舗装で雨が降るとぐちゃぐちゃ。そんな集落だったシェムリアップがちゃんと大きな街になっていることに大変驚く。「以前」といってもそれはとても昔のことであり、まだUNTACが総選挙実施管理と平和維持活動をしていた時期なので、大きく変わって当然ではある。

そうした個人の家屋では、よくゲストハウスをやっていた。ちょうど現在世界各地で流行りの民泊である。もともとそのように建てられたものではなく、外国人が来るようになったため収入の手段として泊めるようになったものだった。

往時の家屋は概ねこのようなイメージだったが、これらのように大きく立派ではなかった。

たいてい看板などなかったので通りとハウスナンバーで呼ばれていた。そういうのが発展してホテルとなったものもあるかもしれないし、反対に参入してくるホテルに押されて廃業したりしたものも多いのだろう。