懐かしのメロディーでホロリ

まだ朝暗いうちから起き出してアガルタラのバススタンドへと向う。ここからニール・マハル行きのバスに乗るのだ。土地の人々は『ニール・モホル』と呼んでいるようだ。ベンガル風に読むとそういうことになるのだろう。ひた走るバスの中では昔のヒットソング(80年代末から90年代初めにかけて)が次から次へとかかっていた。
QAYAMAT SE QAYAMAT TAK』から始まり、『SAAJAN』そして『PHOOL AUR KANTE』等々の懐かしい歌が続くと、もうメチャメチャに嬉しくなった。
この頃のシネマソングは私の一方的な思い込みかもしれないが、メロディーも歌詞もロマンチックかつ叙情的、純粋かつ哀しみに満ちていて大好きなのだ。もちろんこれらが流行っていた時期の私自身の思い出が沢山詰まっていることもあって胸がキュンと鳴る。
qayamat se qayamat tak saajan phool aur kaante
Aai Mere Humsafar』でジンときて、『Bahut Pyar Karte Hain
や『Jeeyen to Jeeyen Kaise』でいつしか心の中にセピア色の風景が広がってくる。
Mera Dil Bhi Kitna Paagal Hai』でシミジミした気分に。そして『Tu Shayar Hai』でしばし追憶の世界にどっぷり浸る。
そして『Maine Pyar Tum Hi Se Kiya Hai』で再びハートがググッと熱くなり、若き日のサルマーン・カーンとバーギャーシュリー主演の『MAINE PYAR KIYA』の『Dil Diwaanaa』がかかると、ああもうダメだ。メランコリックに暴走する心がもはや自分自身ではどうにもならず、懐かしい想い出や普段すっかり忘れていた記憶やらが次々に頭に浮かんできて、年甲斐もなくジワ〜ッと涙してしまう。あぁ、歌っていいなあ・・・。乗り合いバスの中、大音響でいろんな曲が流れるサービス(?)っていいなあ。ついでにカラオケでも付いていればいいなぁ!などと、このときばかりは思った。
ああ車内で思い切り歌いたい。もちろん他のお客たちに迷惑でなければ・・・であるが。
maine pyar kiya

トリプラー州都アガルタラーへ飛ぶ

シローンから乗り合いのスモウに乗りグワーハーティーに戻る。スモウ・スタンドでクルマに乗り込んだときには他の乗客は誰もいなかったのだが、すぐに若い男たちの集団がドヤドヤとやってきて満員になり発車した。運転手を除いた乗客は総勢14人。私以外は彼ら全員仲間で移動しているようだ。どれもやや柄の悪い連中で、ふとグルガーオンの連続Cab Killer事件を思い出してしまった。ふと『これが罠だったら・・・?』などという疑念が沸きあがってきてあまりいい気分ではなかった。
グワーハーティーまでの道のりはほとんど下り坂であることもあり、3時間で同地のパルターン・バーザールに到着した。
そこからタクシーで空港へ向う。地方都市なので市街地からほど近いところにあるのかと思ったが、意外に遠く一時間近くかかったように思う。
ターミナルビルはごく新しいもので、現在も拡張工事が進行中である。だがインドの空港は建材も鉄芯が入ったコンクリート柱でフレームを組み、レンガを積み上げて壁面を構成していくという『在来工法』で建てられており、昔ながらのものばかりなので規模の大小の差や設備の多寡を除けばどこも視覚的には同じような印象を受ける。近ごろ世界各地で新たに建設される空港での流行りのスタイル、要はアジアでも香港、クアラルンプル、バンコクなどの新空港に見られるような総ガラス張りであったり、曲面やドームを構成してしたりするようなモダンな空港がインドに出現するのはまだ遠い未来のことなのだろうか。

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インドなロンドン地図

bollywood movie map
数年前、韓流ブーム盛り上がる中でヨン様出演のドラマ『冬のソナタ』のロケ地を巡るツアーが話題になっていたことがあったのはいまだ記憶に新しいところである。ネットを検索してみると、今でも『冬ソナタ』ツアーは行なわれており、ファンの間では根強い人気があるようだ。
場所は変わってロンドン。90年代以降、インドの経済成長が海外から注目されるようになってきたあたりからヒンディー映画の海外ロケが欧州や北米などを中心に盛んに行なわれるようになった。Dilwale Dulhania Le Jayengeに代表されるようなNRIの主人公を取り上げた作品が増えたのもこの時代からである。
その中で舞台として取り上げられる機会の多いロンドン。もちろん歴史的な経緯から当地在住のインド系の人々が多いがゆえのことだが、何と昨年だけで40本ものヒンディー映画のロケが行なわれたのだという。
BBC Hindi.comによれば、この『ボリウッドの都』ロンドンで行なわれたメジャーどころの映画のロケ地を掲載した『BOLLYWOOD MOVIE MAP』なるものが登場したそうだ。
ジャレービーをかじりながら、この地図を片手にKabhi Khushi Kabhie GhamNainaなどの撮影地を見物、夕方お腹が空いたら市内西部のサウスオールにあるインド人街で豪華な食事なんていうロンドンの休日もいいかも?
लंदन के नक्शे पर बॉलीवुड की छाप (BBC Hindi.com)

シローン市内ツアー

州政府観光局
今日もバスツアーに参加した。宿泊しているホテルがツアーの出る州政府観光局と目と鼻の先なので、バスに乗り込んだのは私が一番であった。しかし驚いたことに、乗ってくる人乗ってくる人、昨日チェラプンジー行きのバスツアー参加者ばかりであったのにはとてもびっくりした。そんなわけで今日は最初からみんなおしゃべりで、とても和やかな車内である。
ただ一人不満そうなのは、今日のツアー客たちに注意事項を伝えようとしても、車内は人々のざわめきと笑い声で誰も耳を傾けてもらえない女性ガイドである。
『話を聞いてくれないんだったら出発しませんよ!』とオカンムリの彼女にお構いなく人々はワハハ、ガハハと楽しそうにしゃべり続けている。
とかく小柄な人たちが多いカーシー族だが今日の女性ガイドさんもまたしかり。仕草や声も優しく穏やかな人のようだが、それだけに騒々しいインド人たちをリードしていくのはなかなか大変そうだ。
そんな中で一人の青年がすっくと立ち上がり、他の乗客たちに注意を促してようやくガイドは『おはようございます。本日は市内ツアーに参加いただきありがとうございます〜』と挨拶を始めることができた。

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最良の『日々愛用カメラ』登場か? Caplio GX100

リコーGX100
ついにコンパクトデジカメも高級機が復活の兆しを見せている。このほど発表になったリコーの新しいデジタルカメラCaplio GX100がまさにその象徴かもしれない。
発売予定日は4月20日。今まで特別な関係者たち以外は誰も実機を手にしていないはずなのにずいぶん前評判が高い。ネーミングも『GX8』から『GX9』ではなく、いきなり大きく跳んで『GX100』ときた。このズーム付きコンパクト機の外観は前代のGX8風ではなく、28mm単焦点モデルのGR Digitalのフォルムを踏襲したものでグッと高級感がある。上面や背後の操作系配列もこれとほぼ共通、背面の2.5インチ液晶モニターに表示されるメニューも同様だ。外観のみチラリと眺めただけで、これまでの路線から大きくステップアップして高級化していることが一目瞭然だ。
そのためGR Digitalユーザーたちの中から要望の多かった同機のズーム版モデルとして特に注目と期待を集めることになっているのだろう。
GX100背面

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