シグマDP1の他と比べようもない圧倒的な画質にホレボレしつつも、メディアへの書き込みの遅さはもちろんのことながら、開放値でF4という暗さもあり、『楽しいんだけれども使いにくいなあ』と思いながら、まさに愛憎半ばする気持ちで使っているユーザーは多いだろう。
画質のために他のすべてを捨てた?カメラなので仕方ないとはいえ、そこは秒進分歩のデジタルの世界、再来年あたりに使い勝手をグンと向上させた次期モデルを出して欲しい・・・と思っていたら、すでにDP2の開発が発表されていた。
DP1は今年3月に発売されたのにもう後継機?と思いきや、35mm換算で41mmの画角となるモデルで、28mm相当の広角レンズを持つDP1と同じシリーズの機種として並存する形になるようだ。スナップなどに使いやすい画角だし、開放でF2.8と比較的明るいレンズ(DP1と比べるとはるかに明るい)であることから、書き込み速度や操作性といったメカニカルな部分が大幅に改善されていれば、非常に魅力的なモデルになるのではないかと思う。携帯性や趣味性からしても『インドでいかが?』というカメラになりえるかもしれない。
裏を返せば違うのは画角とレンズの明るさだけというカメラであれば、DP1を愛用している人であっても、『またアレでは・・・』ちょっと引いてしまうのではないかとも思う。現在、発売日・価格ともに未定とのこと。『買うぞ!』と思っているわけではないのだが、まだそれなりの価格で引き取ってもらえるうちに、DP1を手放してして現金化しておこうか、と思ったりもするのである。

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シグマDP2
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大空からの落し物
千葉県山武市内の住宅地で、乗用車に航空機から落下したものと思われる金属片が衝突する被害が報告されたとの記事が出ていた。落し主はエンジントラブルで出発地の成田空港に引き返したエアインディア307便らしいとのこと。
機種はボーイング747-300だ。機齢は不明だが、1983年から1990年にかけてリリースされていたモデルであるため、18〜25年ほど使用されている高齢機であることだけはわかる。
もっとも飛行機からの落下物は特に珍しいものというわけではなく、数年前にも米国系大手航空会社のフライトの離着陸時にしばしば滑走路に『落し物』をしていたようで、当時の新聞にこれを懸念する記事が掲載されているのを見かけたことがある。
いずれにしても、フライト自体の安全な運行はもちろんのこと、空からの落下物により地上で惨事が起きたりすることがないよう願いたい。
空から金属片、車直撃 千葉、航空機のエンジン部品か (asahi.com) -
勝ち目はあるのか?
テレビニュースを見ていたら、『ハウラー駅で爆発物』という速報が出ていた。ウェブサイト上でもこの件について以下のような記事が掲載されている。
Box with ‘explosives’ found in train at Howrah station (NDTV.com)
なんだか最近ずいぶん多いなと思う。
そういえば、お隣りパーキスターンの首都のイスラーマーバードでも、ほんの数日前に大きな爆破テロがあった。標的となったマリオットホテルはグローバルに展開するアメリカ資本のホテル。ニュースによると建物は全焼とのことで、ホテルとしての機能は停止している。メディアで報じられていたホテルエントランスのパーキングエリアに大きく空いたクレーター状の穴が爆発のすさまじさを物語っているようだ。
ホームページ上にも事件により無期限で休業する旨記されている。同サイト上に用意されているPhoto Tourで豪華な施設設備等が紹介されているが、首都一等地の特にセキュリティが行き届いているはずのエリアに立地する国際的なホテルがこのような攻撃に遭うこと、そもそもザルダーリー新大統領がテロ対策を交えた演説を行なった直後にこうした事件が起きることについて、こと治安に関する新体制の能力に大きな疑問を抱かざるをえない。
こうした中で、インドにとっては腹の底まで信用はできないものの、国軍の支持を背景に内政面ではそれなりの安定をもたらし、近隣国に対しても一定の筋が通った対応をしてきたムシャッラフ大統領の辞任後対する不安は、後任のザルダーリー氏の選出でますます先行き不透明なものになった。このたびのテロ事件は、同国の今後の迷走ぶりを予見するかのようで実に気味が悪い。
パーキスターンにおける近年の過激派の浸透には、ジア・ウル・ハク大統領時代にさかのぼるこれまで歴代の政権がとってきた政策に要因があるとよく指摘されている。利用するほうも利用される側も互いの利益のために手をたずさえていても、まさに同床異夢で腹の奥で考えていることは違う。風向きが変わればあっという間に縁遠くなってしまうどころか、敵対してくることだってありえる。『傀儡政権』だってスポンサーにいつまでも忠実というわけではないように。また国内において比較的リベラルな傾向のある東部と、より厳格な北西部の文化的差異に基づく地域対立の関係もあるようだ。
また政府自身についても、ISI(パーキスターン統合情報部)に対する文民統制の欠如が長年指摘されているところであるし、北西辺境州の中のFATA (Federally Administered Tribal Areas)のように中央政府の管理がほとんど及ばないエリアがあるというのも、パーキスターン国内的にはそれなりの歴史的経緯と合理性をもって認識されているとしても、外国から眺めれば明らかに治安対策上問題が大きい。
従来、インドではテロが起きるたびにパーキスターンの関与を疑い、これを強く非難してきたが、国内しかも首都の中心でこうした事件が起きることを防ぐことができない政権自体にそもそも当事者能力は期待できるのだろうか。
だが『外国による関与』のみらならず、今年7月にバンガロール、アーメダーバード、そして9月にデリーで起きた連続爆破テロにあたり、犯行の主体がインド国内にある地下組織のインド人メンバー、つまりテロの国産化が進む傾向が大いに懸念されている。
社会の様々な面でいやがおうにもグローバル化が進む中、過激な思想やテロはいとも簡単に国境を越えたネットワークを形成していき、既存の統治機構はいつも後手に回っているようだ。事件に対する対症療法に終始しているようだ。国境という境目ごとの『タテ割行政的テロ対策』ではもはや封じ込めることはできないのではないだろうか。
テロ対策、治安対策は厳格になっていくいっぽうだが、その反面誰もが『叩くだけではダメだ』ということはとっくに気がついている。なぜテロが起きるのか?彼らの行動をどうやって防ぐことができるのか? テロリストたちはどうやって生まれてくるのか? こうした人々が出てこないようにするにはどうすればいいのか? 私たち人類に与えられた試練といえるだろう。
現象面に限って言えば、インドもパーキスターンも国内で頻発するテロに苦慮している。
『敵の敵は味方』というわけではないが、テロという共通の敵に対して地域で『共闘』していく必要があるようだが、それをできない時点でテロリストたちに大きく先んじられている。進化を続ける21世紀の『都市型ゲリラ』であるテロリズムに対して、果たして政府はついていくことができるのだろうか? -
ミラーレスの超小型一眼レフ

旅行用カメラとしてちょっと気になるモノが登場するらしい。
オリンパスとイーストマンコダックが提唱してきたフォーサーズシステムは、オープン規格としてカメラメーカー等の業界団体に対しNDA(Non-Disclosure Agreement)ベースで公開されており、他のメーカーの参入を可能としている。フォーサーズにおいてはメーカーを問わずレンズやボディ間の互換性が保たれる。
メーカー固有のものではないユニバーサルマウントであることから、キヤノン、ニコンを追う第三の勢力にのし上がる可能性も感じさせたフォーサーズだが、提唱者であるオリンパス以外には、パナソニックから一機種および同社OEMによるライカの一機種以外には後に続くものがなく、お寒い状態が続いていた。
そのフォーサーズに『小型化』を武器にする新たな規格が登場した。『高画質スリム一眼レフのための新規格』をうたうマイクロフォーサーズシステムで、ミラーレス構造、つまり一眼レフの光学ファインダー方式に必要な、ミラー、焦点板、ペンタミラー、位相差AF用測距センサー、AE用測光センサーをなくすことで、ボディの小型・軽量化を実現しようという発想。これにともない交換レンズも相当小型化される。
一眼レフカメラの構造そのものを変えた画期的なアイデアだ。光学ファインダーに相当する部分は、ライブビューファインダーとなり、背面の液晶モニターと併用されることになる。こちらもオープン規格として賛同メーカーが名乗りを上げることができるようになっている。従来のフォーサーズレンズもレンズはアダプタを介してマイクロフォーサーズのモデルボディに装着可能だ。だがその逆は不可。
そのマイクロフォーサーズの記念すべき第一号モデルがパナソニックから発売されるG1だ。お洒落な三色から選べるという家電的な手法とともにバリアングルモニターとライブビューで、小型軽量である点と合わせて、一眼レフカメラの使い方の幅が広がりそうだ。
ファインダーが光学式ではなく液晶のライブビューファインダーになっている部分については、ピントだけではなくホワイトバランスの確認もできるというメリットはあるものの、起動時や連続撮影時のレスポンスに不安がある。少なくともスポーツの撮影には向いていないのではないかと思う。
『メーカーを問わない互換性がある』とはいえ、生まれたてホヤホヤのこのシステムによるカメラはパナソニックから10月に発売されるG1以外世の中に存在しない。レンズその他アクセサリ類がまだまだ・・・というよりも、将来性に大きな不安がある。もちろん従来のフォーサーズのレンズを流用できるとはいえ、そこは『小型軽量』が最大のメリットであるマイクロフォーサーズ規格のもので揃えることができなければ、このカメラに存在意義さえないだろう。
とりあえず今の状態では、他社のカメラを使用している人が『G1に乗り換えよう』と考えることはまずないように思う。発売時に入手可能なレンズのラインナップの範囲で、『レンズ交換可能な高性能なちょっと大ぶりなコンパクトデジカメ』を買うつもりで手を出してみようという人は少ないないかもしれないが。
しかし初物ということもあるし、多くはこのシステムを生んだ本家のオリンパスのモデルが出てくるまで様子見・・・という向きが大半なのではないだろうか。コンパクトデジカメからステップアップしてみたいけれども、それほど本格的なものでなくてもいいのだ、という人にとっても小型軽量という部分がアピールするかもしれない。
良くも悪くも家電メーカーらしく、G1のウェブサイトを見てもいったい誰に売ろうとしているのかよくわからない。万人受けをねらっているのかとは思うが、かなり趣味性が高い商品なのである程度的を絞ることも大切なのではないだろうか。
・・・とはいうものの、小型軽量・バリアングルという機動性の面では『旅行カメラ』として高いポテンシャルを感じる。ボディに高倍率レンズを付けっぱなしという場合はもちろんのこと、同じ重量でより多くの機材(主にレンズ)を持参することができるわけだ。G1というモデルに高い関心はないのだが、マイクロフォーサーズという規格にはかなり興味をそそられる。を採用したモデルがどこまで軽量化するか、どれほど多くのコンポーネンツを揃えてくるのか、今後も注目していきたい。

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雨の日に良さそう

せっかく旅行に来たのに雨のためあまり写真を撮らなかった、そもそもカメラをあまり取り出さなかった・・・ということはよくあるだろう。コンパクトデジカメならともかく、一眼レフとなればなおさらのこと。うっかり濡らして壊れたら困る。
ビニールのシャワーキャップを被せてみても、雨の中あちこち動き回りながらシャターを押すのは面倒になってくる。やっぱり傘が邪魔だ。長いレインポンチョを着れば両手は開くものの、カメラがダメにならないか心配。
何か適当なものはないだろうか、雨天のために・・・と思っていると、ちょうど良さそうなものがあった。アウトドア用品のFoxfireから発売されているフォトレックポンチョデジというレインポンチョがそれだ。
カメラ用レインカバーと人間が着用するレインポンチョが合体したものだ。胸ポケット部分に透明なビニールの窓(洗濯等の際に取り外し可能)があり、前裾の部分に複数付いているボタンを閉じてズームレンズ先端だけを外に出して撮影できるようになっている。

本来は三脚に据えたカメラとそれを扱う人を雨から守ることを想定しているのだが、カメラを手に持ってテクテク歩きながらの撮影にも充分対応できそうだ。

背中に機材を背負うこともちゃんと考えてあり、後裾がかなり長めにとってあるのは、他のアウトドア系のレインポンチョと同じだ。そのため普通に旅行用として使用しても何ら問題ないだろう。実際に店頭で試着してみたが、素材・形ともになかなかいい感じであった。
ただしこれは安くない。何と16,590円もするのだ。今のところ他に例を見ないアイデア商品で競合する商品が不在のため、アウトドア系各社から出ている通常のレインポンチョの2倍くらいの価格だ。でもビニール窓と前裾のボタンさえ追加すれば良いので、ぜひとも他のメーカーもこのアイデアに飛びついて類似品を量産して欲しいものだ。もっとも器用な人は手持ちのポンチョをササッと加工して同じようなものを作ってしまうかもしれないが。 -
エア・デカンいまやキングフィッシャー
キングフィッシャー・エアラインスは、昨年12月にエア・デカンの吸収合併を決定し、今春以降は事実上同一企業体ながらも両ブランドが並立していた。従業員のユニフォームやブランドのロゴを共通化し、一体性を感じさせるものにはなっていたものの、予約やカスタマーケアのチャンネルも別々であった。キングフィッシャーのフライトとエア・デカンのフライトがそれぞれコードシェア便の扱いであったため、どちらのサイトからでも予約できたものの、少なくとも顧客側から見れば事実上『ふたつの異なる航空会社』であった。だがこのたび『エア・デカン』ブランドの消滅により、両社が名実ともに一体となり、ウェブサイトもhttp://www.flykingfisher.com/で統一された。
合併当初は、ビジネスその他高品位サービスのキングフィッシャーと低コストのエア・デカンというふたつの異なる色合いを持つブランドとして継続させるプランもあったようだが、結局のところブランドの統一という形で落ち着いたようだ。
エア・デカンといえば、インドの格安航空会社のさきがけ。2003年に運行を開始し、当初は主にインドの南半部を中心にフライトを飛ばしていたが、徐々に北インドへも手を広げて、全国規模の航空会社に成長した。その間スパイス・ジェット、キングフィッシャー・エアラインス他の多くの後発会社が市場に参入してくる中、先発のエア・デカンがこのジャンルの国内航空会社最大のネットワークを誇っていた。
注目を浴びた新しいビジネススタイル、めざましい躍進とこの新たな業界の牽引、後発会社(の親会社であるUBによる)買収による合併でブランド消失等々、エア・デカンをめぐり数多くのことがわずか5年間で起きた。実に浮沈の大きな業界だ。
昨今の燃油高騰の関係もあり、多くの会社が苦戦を強いられているようだ。格安航空業界各社から今後さまざまなニュースが伝えられることになるのかもしれない。だが他の多くの国々でそうであるように、新しいタイプの航空各社が既存のエアラインに与えた影響は大きい。単にチケットのコストのみならず、ブッキング、顧客サービス、運行その他あらゆる面での合理化を推進させることとなった。老舗会社がわざわざ格安専門の子会社を設立する例もかなりある。
今後も既存会社vs新興格安会社という構図の中で、クラス別の棲み分けがなされていくのだろうか。それとも既存会社の業務合理化、新興会社の中でもまた他社との差別化が進み、高級化の路線を歩むところが出てくることなどから、双方の差異が限りなく小さくなってくるのだろうか。
一般的に『格安』という手段は、既存の出来上がった市場に新規参入するためのひとつの手段に過ぎないようだ。ひとたびそれなりのシェアを占めると、自らのサービスの中であるいは同業他社のサービスとの間に差別化を図り、より収益の高いところに到達する努力にとりかかるのは、ビジネスとして当然のことだ。鉄道やバスよりも速く大きく変化し続ける空の旅客輸送の世界である。5年後、10年後にどんな様相になっているのか皆目見当もつかない。 -
デリーで連続爆破テロ
7月下旬にバンガロールとアーメダーバードで連続爆破テロが起きたことはまだ記憶に新しいところだが、昨日デリーで同様の事件が発生した。カロール・バグ、グレーター・カイリーシュパート1その他で、午後6時10分以降の45分間で合計13回の爆発があり、18名死亡、125名が負傷と伝えられている。
またコンノートプレースのリーガルシネマ、サンサド・マルグ他4ヵ所においては、置かれていた爆弾が当局の処理班により不発処理がなされたとのことだ。事件の詳細ならびに背後関係等については、メディアによる続報を待ちたい。
今回の事件は先述の大きな事件が起きてからふた月も経たないうちに首都で起きたことから、よりインパクトの大きなものとなるのではないだろうか。そして不特定多数の人々が常に出入りする都市というものの脆弱性を再認識させる出来事だ。テロが起きることを誰も止められない。
過激派活動家たちの取り締まり、活動拠点の検挙、散発的に行なわれる検問などといった対症療法的なセキュリティ対策だけではどうにもならないことは、すでに誰もがよくわかっている。だからといって何をすればよいのか。行政・治安関係者の模索と苦悩は続くことだろう。そうした中で特定のコミュニティに対する不信が募る。バンガロールとアーメダーバードでの事件発生後、デオバンディそのものを危険視する記事を大きく掲げたメディアもある。
ちなみに日本でもデオバンディの一派であるタブリーギージャマアトが主に東武伊勢崎線沿線の何箇所の礼拝施設を運営していることはよく知られているが、こちらについてもいわれのない偏見が及ぶことがないことを願うばかりである。
SERIAL BLASTS RIP DELHI; 18 DEAD, OVER 125 INJURED (Zee News.com) -
代々木公園でスリランカ

以前、『スリランカフェスティバル2008』と題して取り上げてみた代々木公園で開催のイベントに足を運んでみた。9月も半ばとはいえまるで盛夏のように暑いが、雨にたたられるよりはよっぽどいい。お目当てのひとつは、このイベントのステージで常連となっているチャンナウプリ舞踊団。



そして食べ物ではエッグホッパー他、スリランカのスナック類だ。会場をウロウロしていると幾人か知り合いの在日スリランカ人たちと出会う。年一回のこの機会のためにわざわざ遠くから足を運ぶ人も少なくないらしい。



ステージではほぼ切れ間なく何かしらの演目が続いているが、意外に良かったのが東京剣友会による居合道の披露だ。目の前で真剣が振りかざされて、目にも留まらぬ速さでシュパシュパッと切りまくる様子に魅了される。専門家による演武についての説明は『まっすぐに脳天を切り裂いた後、胴体を輪切りにします』『狭い路地で背後にいる相手の首をチョン切ります』などと生々しく、もともと人に披露するための技ではなく、実戦のための剣術であることを思い起こさせ、ちょっと背筋が寒くなったりもする。

このスリランカフェスティバルの会期は明日9月14日(日)まで。南アジアものではないが、次の週末は同じく代々木公園でVietnam Festival 2008が開催される。期日は9月19日(金)に前夜祭、そして20日(土)、21日(日)である。そのまた翌週の土日はナマステ・インディア2008と、折りしも屋外イベントのシーズンとはいえ、やたらと人の出入りが盛んな9月の代々木公園だ。 -
百花繚乱の高倍率ズームレンズ

例によって『インドでこんなレンズどうだろう?』というテーマである。9月下旬にキヤノンからEF-S 18-200mm F3.5-5.6 ISというレンズが発売される。APS-Cサイズのセンサー搭載のモデル専用のもので、同社の新型中級機50Dの発売に合わせて発売されるのだ。私自身はいまだ20Dを使用しておりこれで大いに満足しているものの、レンズについては腹の奥底で『これ欲しいぞぉ~』と欲望うごめいている今日このごろである。
18-200mm域の手ブレ補正付きというタイプは、A0S-Cサイズのセンサー搭載のカメラのユーザーたちの間では、その利便性の高さから汎用ズームレンズの標準のような存在になっていた。顧客のニーズをつかむマーケティグの巧みさで他社を寄せ付けないはずのキヤノンが、何故か大きく周回遅れでこのホットな市場に参入してきたことになる。
今後低価格モデルが出てくればフルサイズのセンサーを持つカメラに移行しようと思っている場合、将来性に不安があるかもしれないが、もはや中級機以下のモデルではAPS-Cサイズのセンサーがしっかりと定着していることから、今後もある一線を境にしてフルサイズとの棲み分けがなされていくのではないかと個人的には予想している。
ところで、この18-200mmというレンジは銀塩の35mm換算で約29-320mmに相当する。旅行用にはちょうど良い具合で、あまり欲張らなければ通常これ一本でほぼ用が足りるだろう。しかもおよそ4段分の手ブレ補正機能付きであり、利便性において実に申し分ない。
ワイド端約30mmでの手持ち限界スピードが、一般的に手ブレ補正無しで約1/30であることを例に挙げてみよう。一段ごとに1/15, 1/8, 1/4, 1/2・・・つまり4段分といえば、ワイド端部分で半秒というオドロキのスローシャッターが手持ちで可能となるわけであり、日の出前や夕暮れどきなどで大いに威力を発揮することだろう。最近のデジタル一眼レフ、とりわけ高感度域でのノイズの少なさでも定評のあるキヤノンだけに、ちょっとした夜景も撮ることができるようになってくるのだからスゴイ。 -
アッサム農園主の妻と息子が描いたアッサムと紅茶の世界

『茶の帝国』という書籍を読んだ。英領末期のインド、アッサムで茶園を経営者と結婚した母と、そこで育った息子がひも解く喫茶の世界。舞台はインドに限らず、西洋、中国そして日本と、それぞれの社会でお茶がどのように紹介され、そして人々の生活の中に定着していったか、お茶の効能や喫茶の習慣が文化・経済等に与えた多大な影響へと話が及ぶ。
19世紀前半のアッサムにおけるティー・プランテーション開発ブームの描写もなかなか意味深であった。ヨーロピアン、ベンガーリー、マールワーリーにスィクといった背景の異なる実業家たちが先を争ってなだれこみ、アッサムにおけるこの茶産業の萌芽をみることになる。しかしこの開発競争の意思決定の場には地元アッサムの人々は不在で、それまではなかった新しい産業から得られる収益とその富から生じる社会秩序の形成を担うのは、そうした外来の人々であったことが描かれている。
また社会の底辺を構成する庶民たちについても、資本家たちが競って茶園開発にいそしんだ時期にオリッサ、ベンガルその他から大量の移民たちを労働者として導入したことが更に事情を複雑にしたようだ。ひところよりも大幅に改善したとはいえ、今のアッサム州の不安定な政情の裏に地下水脈のように流れるこうした歴史背景がある。 -
9月最後の週末は『ナマステ・インディア2008』
先日は9月初旬のネパール・デー・フェスティバル、そして同中旬に開かれるスリランカ・フェスティバル2008の開催について触れたが、今年のナマステ・インディアも今月下旬に予定されている。
開催日は9月27日(土)と28日(日)だ。同イベントのウェブサイトにあるとおり、今回で16回目となるのだそうだ。
昨年以上の混雑が予想されるが、それでもスペースにはまだまだ余裕のある代々木公園なので、今後とも更に拡大していく余地は充分。9月最後の週末は、ナマステ・インディアでお会いしましょう! -
インドでUNIQLO
現在、日本・アメリカ・イギリス・フランス・韓国・中国(香港を含む)で、事業を展開しているユニクロが、2032年までに世界一のアパレル製造小売業グループになるという目標を掲げたうえで、インドとロシアへの進出のための本格的な調査に入ることを発表した。
シンプルなデザインを基調に、新素材を積極的に活用したうえで比較的短いサイクルで商品をリリースしている同社だ。マンネリ化を防ぐためか、定番アイテムについても前年と同一のものが店頭に並ぶということはなく、必ずどこかを変更・改良するとともに、ときに他企業等とのコラボ商品などでアクセントをつけるなど、ひとつひとつの品物はベーシックながらも、常に変化を続ける『スピード感』がある。
また効率化という面でも際立っており、多様なアイテム構成かつ迅速な商品入れ替えを行ないつつも、店舗により在庫量や置いてある品物のバリエーションに多少の差はあっても、店頭の商品、店構え、スタッフ等々、基本的にあらゆる面において『標準化』されているのが大きな特徴だろう。チェーンのファストフード屋が衣料品店になったような印象を受ける。そのため各国のアウトレットで販売されているアイテムも、日本の店舗に並んでいるものと大差ないようだ。
だが、これまでユニクロが事業展開している日本を含めた6ケ国にはない独自の豊かな服飾文化を持つインドだけに、単に日・米・韓等で売れ筋の品物のみをそのまま並べるだけではないように思う。相対的に年中気温が高い地域が多く、冬はかなり冷え込む北部にしても、山岳部を除きデリーやラクナウその他人口が集中する都市圏が存在する平原部では日本よりも夏物を身にまとう時期がかなり長い。加えて素材、色彩等の豊富さから、逆にユニクロの本家である日本やその他の市場に様々なアイデアやヒントを与える存在になることだろう。
生産拠点がバングラーデーシュ(およびベトナム)に移行するというのも面白い。急成長したアパレル業界大手に、市場ならびに原料供給地・生産地としての南アジアの存在感が浮上してきた。もともと繊維・衣類産業が盛んなバングラーデーシュだ。同国の関係機関がJETROの協力を得て開催した『バングラデシュ展』の開催、池袋サンシャインのインポートマートで展示会実施といった形で、同国産の主にテキスタイル関係を紹介する試み地道な活動が続けられている。
また小規模ながら個人事業主でもモン・インターナショナルのように、バングラーデーシュ出身の経営者による自国の衣類や革製品の取り扱い、同国との深いつながりを持つNGOが現地で製造した品物を日本国内で販売などといった例はあっても、本格的なテキスタイルの分野において日本からさほど注目を集める国ではなかった。だがここにきて突然大手アパレル会社が進出予定とのことで、同業他社も生産拠点としてのバングラーデーシュに着目する動きが出てくるかもしれない。
インド、バングラーデーシュがユニクロの事業そのものの核となるわけではないようだが、今後このふたつの国を軸にどういう展開がなされていくのか、何を行なっていくのか、ちょっと気になっている。
ユニクロ、インドなど新興国出店強化で「世界一目指す」 (msn産経ニュース)
