コールカーターの旧チャイナタウンにある寶昌(ポウチョン)は最近とても勢いが良い。
客家華人が経営する老舗の中華食材屋だが、近年息子、娘世代が経営に携わるようになってからというもの、店舗は増えたし、点心類を食べさせる店は出すし、ドラゴンボートレースも企画と、たいへん頑張っている。当然、雇っているインド人スタッフの数も増えたようだ。コールカーター東郊外のテングラー地区では工場も操業している。
店を切り盛りする若世代のひとり、Jさんはカナダの大学を出てから家業に加わった。まだ20代半ばくらいの若い女性だが、見るからに才気煥発といった感じである。
彼女は、シンガポールのNGOに参画させてのチャイナタウン復興のプロジェクトにも関わっており、このところ少しずつ旧中華街が中華街らしい彩りを取り戻しつつある。
ゴミの山に埋もれていた、伝説の「南京大飯店」の建物がようやく見られるようになった(修復を施し中華寺院として再オープンした)のも良いことだ。
Jさんの顔を見ようとオフィスを訪ねが、あいにく不在。前もって連絡しておくべきであった。
それにしても人口流出が続くカルカッタ華人コミュニティの中で、昇竜の勢いで成長していくポウチョンとそれを取り仕切る若世代は実に頼もしい。