コールカーターのサダルストリート近くにある香港飯店の鐘さんからは、いつもカルカッタの華人コミュニティに関する情報を教えてもらっており感謝している。
家族経営で、華人兄弟とその家族が切り盛りしている。メニューのレパートリーは豊富とは言えないかもしれないが、当たり外れもなく良心的と言えるだろう。
どれを注文しても美味しいのだが、個人的にはSTEAMED MOMO (水餃子)とCHOW CHOW RICE(あんかけご飯)が好みだ。前者は説明不要だが、後者は野菜の具だくさんのグレイヴィーなアイテムで、「ご飯ものには汁たっぷり」という、インド料理の影響を強く受けた「インド中華」の典型のような具合ではあるが、実はこうした「あんかけ丼」は、華人経営の店以外では、ほぼ見かけない。
店の規模はこじんまりとしているが、食事どきにはいつもそれなりに忙しそうだ。鐘さんと話をしたいので、いつも混雑する時間帯を外して訪問している。
ボンベイでメニューに中華とあるのを見かけて、
注文したら全く「中華」とは違っていたので、
そう言うとDesh Chinaseだって????
メニューには広東とか香港とか冠されて料理が並んでしたが、
みんな名前だけ!!!本当の中華料理を知らないインド人は
そんな物かと食べているのかな?
カルカッタには本物があるんですね!
インドの「中華」のほとんどは、中華料理を食べたことがない人が作ったものを「中華」と思い込んで食べています。
そういう人もまた「中華」を名乗る料理を作ってお客に出したりするので、本場のものとは似ても似つかぬ「中華」が
大手を振ってまかりとおることになります。そうした料理のルーツは、コールカーターの中華コミュニティの料理に
あるのですが、そうした地域の華人の料理屋で出る中華料理は、ちゃんとしたものです。それでも「ご飯にあんかけ」
スタイルが多く、「ご飯+汁気のないおかず」という組みあわせで食べることはなく、やはり味はちゃんとした中華料理
でも、スタイルはインド化していることが多いです。
アジア経済研究所の連載記事
<続 世界珍食紀行>22「インド 幻想のなかの「満州」」2020,3月
になぜインドにマンチュリアンという名前の中華もどきが
広がったかが書かれてありました。
マンチュリアンは、日本の中華で言うところの酢豚のインド版かと思ってました。
「マンチュリアン」なぜ満州なのか?という疑問はありましたけど。
これが「インド起源の中華」ならば納得がいきます。
まあ、世界各地に散った華人の土地で、それぞれに「ご当地アイテム」が展開する
中のひとつと思えば楽しいですね。