インドで持ち歩きたいGR-D

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 以前「インドでこんなカメラが欲しい」と題して取り上げたリコーのデジタルカメラGR-D。いよいよ10月21日(金)に発売である。
 新しいカメラが発売されるだけで、また何を騒いでいるのかと思われるかもしれないが、これは「インドを撮るのにちょうどいい」と思われるからだ。
 写真を撮るのは好きだが、旅先でボディやレンズその他重い機材を持ち歩くのは嫌いだ。道具に振り回されるのも癪である。出かける目的が撮影そのもの、という人はそれで幸せかもしれない。私は五感でいろいろ感じる機会や気分が削がれてしまうのはご免だ。荷物が重くなる分、旅をするのが辛くなる。そのくせいい写真を撮りたい、扱いが楽しいカメラがいいけど非現実的な価格では困る、などといった欲求は尽きることがない。
 旅先以外の日常でもそうだ。特にこれといった用もないのに、重たい一眼レフをカバンに放り込んで歩くような体力も気力も持ち合わせていない。かといってただの「押すだけカメラ」では退屈極まりない。こうした身勝手な要求にうまく折り合いをつけてくれるカメラはそう無いものなのだ。
 GRシリーズのポイントは画質重視の単焦点レンズであること、高性能ながらも手のひらに収まるほど小ぶりであることだ。写りが抜群に良く、いつでもどこでも持ち歩けて、必要とあればすぐに取り出してシャッターを切ることができる。大きなカメラと違って被写体が人間でも相手を圧迫することもない。撮るほうも撮られるほうにもまったく負担にならないカメラである。そのデジタル版なのだから大いに期待したい。

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スリランカフェスティバル

 10月16日、代々木公園で開かれたスリランカフェスティバルを訪れてみた。好天に恵まれた同フェスティバル第一日目の昨日と違い、二日目にして最終日の本日はあいにく朝から雨。
 食事でもしようと昼ごろ到着してみると、雨がやや強く降りだしたところだった。スリランカのポップスター(?)が熱唱するステージの前にはほとんど誰もいない。なかなかいいノドをしているのにこれでは気の毒だ。何しろ天気が悪すぎる。
 スリランカ紅茶局のブースでは、「もうお客ほとんど来ないだろう」と見切ってか、豪華化粧箱入りの四種類の紅茶(40包も入っており、とてもタダで配る試供品とは思えない。太っ腹である)を、来場者たちに手当たり次第配り始めたほどである。
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紅茶の休日

 10月最初の週末は、代々木公園で「ナマステ・インディア2005」が開催されたが、15日、16日は同じ場所で「スリランカフェスティバル」が行なわれる。
 おいしい紅茶をすすり、旨い料理を口に運びながら「南アジア」な休日を過ごしてみるのはどうだろうか。いつものことながら、休日には人出が多い代々木公園。こうした催しが開かれることさえ知らなくても何やら賑やかな音とともに人だかりがしているのを見て、人々が続々と集まってくることだろう。
 いまは最も気候の良い時期のはずだが、週末の天気はどうもいまひとつらしい。お出かけの際にはカサをお忘れなく。

カシミール初の女性自爆テロ

 先週土曜日の大地震で大きな被害を受けたカシミールだが、この地域で最初の女性による自爆テロ(軍を標的にしたものとされるが失敗に終わった)が起きたことが伝えられている。
 中東では、特にパレスチナ問題がらみの「闘争」の中、女性によるこの類の事件はもはや珍しいものではなくなっている。またインドでも各地で散発する過激派によるテロ活動の中で、女性が何らかの役割を担っているケースは決して少なくない。だが本日夕方放送のZEE NEWSによれば、カシミール地方を巡る一連の出来事の中で、女性によるこのタイプの犯行は初めてなのだという。
 従来男の領域と見られていた分野への「進出」の背景にあるものはいくつか考えられるが、だからといってテロ活動が「拡大している」とはいえないと思う。しかし少なくともこうした活動に参画したり、その中で重要な任務を担う人々の層が従来よりも拡大している可能性は見逃すことができない。何しろ世の中の半分は女性である。今後の動きを注意深く見守っていきたい。
Kashmir ‘woman suicide attacker’ (BBC)

地震 被災地はどうなっているのか

 10月8日に大地震が起きてから4日が経った。地震の被害の全体像が次第に明らかになってきている。世界各国からの援助も押し寄せつつあるとはいえ、同時に生活物資の不足も伝えられている。
 そしてやはり交通の問題という壁は大きいようだ。被災地は山岳地帯にも広がっているため、地震の被害を受けた地方の二割に及ぶ地域では、今なお救助隊も救援物資もまったく届かず孤立しているのだという。こうした状況下、空からの救援も試みられているようだが、やはり道路輸送可能な地域と比較して、質量ともに大きく不足してしまうのは想像に難くない。

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